197 / 260
第五章 四種族対立編
美しさの理由
しおりを挟む
「離してよ! 痛い痛い!」
「うるせぇ! お前を連れて帰らねぇと俺が困るんだよ!」
店内の優雅な空気を切り裂くような怒号。
見ると、ロンが素早い動きで男の腕を極め、強引に店の外へと連れ出していくところだった。
絡まれていた女の子は涙を流しながら、他の黒服に支えられて店の奥へと下がっていく。
「相変わらず、あぁいうのが来るのか」
「そうね。これはずっと付きまとう問題だと思う」
エマが溜息交じりにグラスを揺らす。
すると間髪入れず、今度はボックス席の一角が騒がしくなった。
「あそこには帰らないって言ってるでしょ! しつこいんだって!」
女性キャストの悲痛な叫び声。
周りの客は慣れたもので、眉を顰めつつもグラスを傾け続けている。だが、空気は確実に淀んだ。
「ロンはまだ外か。オレが行くよ」
腰を浮かせかけると、エマがスッと片手を挙げて制した。
「ユーゴ君、大丈夫。座ってて」
そう言い残し、エマはスッと立ち上がると、問題の席へと向かって歩き出した。その背中には、オーナーとしての凛とした威厳が漂っている。
「ジェニー、他にも追い払ってくれる様な奴がいるのか?」
「ううん、ロン君が鍛えてはいるけど、あのレベルを追い払うのは無理かな?」
「おいおい、じゃあやっぱりオレが行くよ」
「見てて。大丈夫だから」
ジェニーも余裕の表情で微笑んでいる。
え……どうするんだ……?
オレがハラハラと見守る中、エマは男の前で立ち止まった。
「お客様、うちの女の子が何か問題でも起こしましたか?」
「あぁ? こいつを連れて帰るように言われてんだよ。痛い目見たくなけりゃ、女は引っ込んでろ」
「それはできませんね。お引き取りください」
「あぁ? 女のクセにいい度胸だな。その綺麗な顔をぶっ飛ばしてやろうか?」
男が凄むが、エマは一歩も引かない。
「えぇ、お気の済むまでどうぞ」
「ナメやがって……!」
男は拳をポキポキと鳴らし、殺気立って大きく振りかぶった。本気のパンチだ。エマの細い首なら折れかねない。
「エマッ!」
オレが叫んだのと、男の拳がエマの顔面を捉えたのは同時だった。
『ガギィッ!!』
鈍い音ではなく、硬質な衝撃音が響いた。
エマは微動だにせず、涼しい顔で立っている。
対して、男の方は――。
「アダァ――ッ!!!」
ひしゃげた自分の拳を抱え、床を転げ回り始めた。
「おいおい……エマ……守護術を張ったのか……?」
一瞬、エマの顔の前に薄い膜のような光が見えた。間違いなく守護術だ。しかもかなり硬質な。
「うん……なかなか良い守護術だね……」
隣のトーマスも目を丸くしている。
だが、エマの反撃はそこで終わらなかった。
彼女はゆっくりと右足を上げると、鋭く尖ったピンヒールに、練気を纏わせた。
「ギィヤァァァ――!」
男の絶叫が重なる。
エマは容赦なく、その強化されたヒールを男の太ももに突き刺している。
「お帰りくださいますか?」
氷のように冷たく、美しい声。
「わっ……分かった! 帰る! 帰るからぁッ!」
男は半泣きになりながら足を引きずり、逃げるように店を出て行った。
一瞬の静寂の後、客席からワァッ! と拍手と歓声が沸き起こる。
「皆様、お騒がせいたしました。引き続きごゆっくりお楽しみください」
エマは舞台女優のように優雅に一礼すると、何事もなかったかのようにオレたちの席へ戻ってきた。
オレとトーマスは、相当間抜けな顔でポカンとしていたらしい。席に着くなり、エマにクスクスと笑われた。
「おい、エマ……守護術に錬気術まで……いつの間に?」
「うん、ロン君に教わったの。ジェニーも結構強いよ」
なんてこった……。オレたちが守る必要なんてないくらい、彼女たちは強くなっていた。
「ロン君はあと二年で騎士団に行っちゃうしね。私達だけでこの店を守れるように、みっちり鍛えてもらったの」
「もうすぐAランクの試験受けようかって話してるんだよね!」
ジェニーが誇らしげに言う。
狩猟者登録までしてるのか……。
「ねぇ、ユーゴ君とトーマス君。もし良かったらなんだけど、私達に術の指導してくれない?」
「あぁ……ちょうど明日の午後くらいから、ロンの成長を見てやろうかって話はしてたんだ。まだロンには言ってないけど、一緒に行くか?」
「ホントに!? 私達とニナの三人で大丈夫?」
「ニナ? あぁ、前の店からいる子だよな? 他の仲間二人も来る予定だし、三人増えるくらい何ともないよ」
「やった! じゃ、明日の午後にギルドに行くね! ロン君にも言っとくよ!」
二人が以前より更に美しくなっている理由が分かった。
ただ着飾っているだけじゃない。日々の鍛錬で筋肉がつき、身体が引き締まってスタイルが良くなっているからだ。自信と強さが、彼女たちを輝かせている。
明日の約束をして、強く美しくなった二人と遅くまでグラスを傾けた。
◇◇◇
翌日。
朝はゆっくりと起き、ブランチの時間に食事を摂った。昼食は軽く済ませようと、部屋で食べられるようサンドイッチを作ってもらい持ち帰る。
正午過ぎ、ホテルのロビーに降りると、すぐに三人が出てきた。
皆、動きやすそうな軽装だ。もちろんオレもだが。
「さぁ、ギルドに行くか。お前ら、もうカジノは飽きただろ」
「ギャンブルに飽きるなんて事は無いよ!」
「あぁ、その通りだ。一つとして同じ勝負は無いんだよ」
エミリーとジュリアが即答する。
ギャンブラーの理屈だ。
「へぇ……まぁ、程々にな……」
トーマスは何も言わず苦笑している。言うだけ無駄な事が分かっているからだ。
狩猟者協同組合に到着すると、既に四人は待っていた。
「ロン、今日は寝過ごさなかったな」
「もう昼過ぎだよ? さすがに起きてるよ」
ロンが爽やかに笑う。
「あれ、女の子三人も? エマもいるじゃん!」
「あぁ、ロンの弟子だよ。そろそろAランクの試験受けようかって話してるみたいだ」
エマ、ジェニー、そしてニナの三人は、オレたちに向かってビシッと一礼した。
昨夜の煌びやかなドレス姿とは打って変わり、機能的な革鎧に身を包んでいる。腰には刀を差しており、その姿は完全に戦う者のそれだ。いつもの華やかな雰囲気とのギャップが新鮮だ。
「皆さん、よろしくお願いします!」
「三人とも刀を買ったのか?」
「うん、三級品でも下位のやつだけどね」
「オレたちもみんな刀使いだからな、良い指導が出来そうだ。じゃあ、中で依頼を受けてから向かうか」
ギルドの中に入り、依頼書が張り出された掲示板へ向かう。
その時だった。
あれ……? あの後ろ姿は。
「里長、何してるんですか……?」
「おぉ、ユーゴ達か。四人で狩猟者の資格を取っておこうと思っての」
そこには、里長と一緒に、シャオウさん、メイファさん、ヤンさんがいた。
二枚アタッカーを擁する、間違いなく龍族最強、いや、世界最強クラスのパーティーだ。
「お前ぇらSSSってんだろ? そんな依頼ねぇから、とりあえずSSで我慢しようかって話してんだ」
「……この四人ならSSランクなんて余裕ですよ……」
トーマスとエミリーも大きく頷く。
「この『ケルベロス』ってのに行ってみようと思うんだが、お前ら知ってるか?」
「いや、初めて見ますね」
「三つ首の犬らしい。まぁ、行ってみるかの」
まるで散歩に行くような口調で、里長たちは受付へ向かいカードの手続きを始めた。
「あの四人の戦闘……見に行きたいね……」
「うん……後でじっくり聞こう」
一方、事情を知らないエマたちは目を丸くしていた。
「ねぇ、ユーゴ君達SSSなの……? そんなランク初めて聞いたんだけど……」
「あぁ、死ぬかと思ったよ」
「すごい人達に教えて貰えるんだね……」
彼女たちのモチベーションも上がったようだ。
とりあえずは彼女達の実力を見て、苦手を指導するのがいいだろう。
「今日、Aランク昇格試験の依頼受ける?」
「うん! とりあえず見てみようよ」
依頼書に目を通す。
懐かしい名前が目に入った。
ロックリザードの依頼だ。
「オレ達のAランク試験もロックリザードだったんだ。ロンもだよ」
「うん、俺の今の防具はその時のロックリザードの革で作ったんだ」
「へぇ、カッコイイね!」
「別に今日じゃなくても良いし、とりあえず受けとくか?」
Aランク試験用の『ロックリザード』、練習用にBランクの『アルミラージ』とCランクの『スレイプニル』の依頼書を剥がし、受付カウンターへ向かう。
「おぉユーゴさん、久しぶりだな」
顔なじみの受付職員が声をかけてきた。彼はチラリと里長たちの方を見て、声を潜めた。
「なぁ……さっきの黒髪の四人組は、あんたの知り合いか?」
「久しぶりです。あぁ、オレたちの師匠ですよ」
「あんたらの師匠か! なら納得だ。カード作っていきなりSSランク受けるって言うから、正気かと思ったがよ……」
職員が額の汗を拭う。
オレは苦笑しながら依頼書を差し出した。
「ロックリザードで、この三人のランクアップ試験を受けます。あとは様子見でBとCも」
「了解した。……師匠連中が暴れすぎて生態系壊さねぇように言っといてくれよ?」
「……善処します」
さて、まずは彼女たちの実力拝見といこうか。
「うるせぇ! お前を連れて帰らねぇと俺が困るんだよ!」
店内の優雅な空気を切り裂くような怒号。
見ると、ロンが素早い動きで男の腕を極め、強引に店の外へと連れ出していくところだった。
絡まれていた女の子は涙を流しながら、他の黒服に支えられて店の奥へと下がっていく。
「相変わらず、あぁいうのが来るのか」
「そうね。これはずっと付きまとう問題だと思う」
エマが溜息交じりにグラスを揺らす。
すると間髪入れず、今度はボックス席の一角が騒がしくなった。
「あそこには帰らないって言ってるでしょ! しつこいんだって!」
女性キャストの悲痛な叫び声。
周りの客は慣れたもので、眉を顰めつつもグラスを傾け続けている。だが、空気は確実に淀んだ。
「ロンはまだ外か。オレが行くよ」
腰を浮かせかけると、エマがスッと片手を挙げて制した。
「ユーゴ君、大丈夫。座ってて」
そう言い残し、エマはスッと立ち上がると、問題の席へと向かって歩き出した。その背中には、オーナーとしての凛とした威厳が漂っている。
「ジェニー、他にも追い払ってくれる様な奴がいるのか?」
「ううん、ロン君が鍛えてはいるけど、あのレベルを追い払うのは無理かな?」
「おいおい、じゃあやっぱりオレが行くよ」
「見てて。大丈夫だから」
ジェニーも余裕の表情で微笑んでいる。
え……どうするんだ……?
オレがハラハラと見守る中、エマは男の前で立ち止まった。
「お客様、うちの女の子が何か問題でも起こしましたか?」
「あぁ? こいつを連れて帰るように言われてんだよ。痛い目見たくなけりゃ、女は引っ込んでろ」
「それはできませんね。お引き取りください」
「あぁ? 女のクセにいい度胸だな。その綺麗な顔をぶっ飛ばしてやろうか?」
男が凄むが、エマは一歩も引かない。
「えぇ、お気の済むまでどうぞ」
「ナメやがって……!」
男は拳をポキポキと鳴らし、殺気立って大きく振りかぶった。本気のパンチだ。エマの細い首なら折れかねない。
「エマッ!」
オレが叫んだのと、男の拳がエマの顔面を捉えたのは同時だった。
『ガギィッ!!』
鈍い音ではなく、硬質な衝撃音が響いた。
エマは微動だにせず、涼しい顔で立っている。
対して、男の方は――。
「アダァ――ッ!!!」
ひしゃげた自分の拳を抱え、床を転げ回り始めた。
「おいおい……エマ……守護術を張ったのか……?」
一瞬、エマの顔の前に薄い膜のような光が見えた。間違いなく守護術だ。しかもかなり硬質な。
「うん……なかなか良い守護術だね……」
隣のトーマスも目を丸くしている。
だが、エマの反撃はそこで終わらなかった。
彼女はゆっくりと右足を上げると、鋭く尖ったピンヒールに、練気を纏わせた。
「ギィヤァァァ――!」
男の絶叫が重なる。
エマは容赦なく、その強化されたヒールを男の太ももに突き刺している。
「お帰りくださいますか?」
氷のように冷たく、美しい声。
「わっ……分かった! 帰る! 帰るからぁッ!」
男は半泣きになりながら足を引きずり、逃げるように店を出て行った。
一瞬の静寂の後、客席からワァッ! と拍手と歓声が沸き起こる。
「皆様、お騒がせいたしました。引き続きごゆっくりお楽しみください」
エマは舞台女優のように優雅に一礼すると、何事もなかったかのようにオレたちの席へ戻ってきた。
オレとトーマスは、相当間抜けな顔でポカンとしていたらしい。席に着くなり、エマにクスクスと笑われた。
「おい、エマ……守護術に錬気術まで……いつの間に?」
「うん、ロン君に教わったの。ジェニーも結構強いよ」
なんてこった……。オレたちが守る必要なんてないくらい、彼女たちは強くなっていた。
「ロン君はあと二年で騎士団に行っちゃうしね。私達だけでこの店を守れるように、みっちり鍛えてもらったの」
「もうすぐAランクの試験受けようかって話してるんだよね!」
ジェニーが誇らしげに言う。
狩猟者登録までしてるのか……。
「ねぇ、ユーゴ君とトーマス君。もし良かったらなんだけど、私達に術の指導してくれない?」
「あぁ……ちょうど明日の午後くらいから、ロンの成長を見てやろうかって話はしてたんだ。まだロンには言ってないけど、一緒に行くか?」
「ホントに!? 私達とニナの三人で大丈夫?」
「ニナ? あぁ、前の店からいる子だよな? 他の仲間二人も来る予定だし、三人増えるくらい何ともないよ」
「やった! じゃ、明日の午後にギルドに行くね! ロン君にも言っとくよ!」
二人が以前より更に美しくなっている理由が分かった。
ただ着飾っているだけじゃない。日々の鍛錬で筋肉がつき、身体が引き締まってスタイルが良くなっているからだ。自信と強さが、彼女たちを輝かせている。
明日の約束をして、強く美しくなった二人と遅くまでグラスを傾けた。
◇◇◇
翌日。
朝はゆっくりと起き、ブランチの時間に食事を摂った。昼食は軽く済ませようと、部屋で食べられるようサンドイッチを作ってもらい持ち帰る。
正午過ぎ、ホテルのロビーに降りると、すぐに三人が出てきた。
皆、動きやすそうな軽装だ。もちろんオレもだが。
「さぁ、ギルドに行くか。お前ら、もうカジノは飽きただろ」
「ギャンブルに飽きるなんて事は無いよ!」
「あぁ、その通りだ。一つとして同じ勝負は無いんだよ」
エミリーとジュリアが即答する。
ギャンブラーの理屈だ。
「へぇ……まぁ、程々にな……」
トーマスは何も言わず苦笑している。言うだけ無駄な事が分かっているからだ。
狩猟者協同組合に到着すると、既に四人は待っていた。
「ロン、今日は寝過ごさなかったな」
「もう昼過ぎだよ? さすがに起きてるよ」
ロンが爽やかに笑う。
「あれ、女の子三人も? エマもいるじゃん!」
「あぁ、ロンの弟子だよ。そろそろAランクの試験受けようかって話してるみたいだ」
エマ、ジェニー、そしてニナの三人は、オレたちに向かってビシッと一礼した。
昨夜の煌びやかなドレス姿とは打って変わり、機能的な革鎧に身を包んでいる。腰には刀を差しており、その姿は完全に戦う者のそれだ。いつもの華やかな雰囲気とのギャップが新鮮だ。
「皆さん、よろしくお願いします!」
「三人とも刀を買ったのか?」
「うん、三級品でも下位のやつだけどね」
「オレたちもみんな刀使いだからな、良い指導が出来そうだ。じゃあ、中で依頼を受けてから向かうか」
ギルドの中に入り、依頼書が張り出された掲示板へ向かう。
その時だった。
あれ……? あの後ろ姿は。
「里長、何してるんですか……?」
「おぉ、ユーゴ達か。四人で狩猟者の資格を取っておこうと思っての」
そこには、里長と一緒に、シャオウさん、メイファさん、ヤンさんがいた。
二枚アタッカーを擁する、間違いなく龍族最強、いや、世界最強クラスのパーティーだ。
「お前ぇらSSSってんだろ? そんな依頼ねぇから、とりあえずSSで我慢しようかって話してんだ」
「……この四人ならSSランクなんて余裕ですよ……」
トーマスとエミリーも大きく頷く。
「この『ケルベロス』ってのに行ってみようと思うんだが、お前ら知ってるか?」
「いや、初めて見ますね」
「三つ首の犬らしい。まぁ、行ってみるかの」
まるで散歩に行くような口調で、里長たちは受付へ向かいカードの手続きを始めた。
「あの四人の戦闘……見に行きたいね……」
「うん……後でじっくり聞こう」
一方、事情を知らないエマたちは目を丸くしていた。
「ねぇ、ユーゴ君達SSSなの……? そんなランク初めて聞いたんだけど……」
「あぁ、死ぬかと思ったよ」
「すごい人達に教えて貰えるんだね……」
彼女たちのモチベーションも上がったようだ。
とりあえずは彼女達の実力を見て、苦手を指導するのがいいだろう。
「今日、Aランク昇格試験の依頼受ける?」
「うん! とりあえず見てみようよ」
依頼書に目を通す。
懐かしい名前が目に入った。
ロックリザードの依頼だ。
「オレ達のAランク試験もロックリザードだったんだ。ロンもだよ」
「うん、俺の今の防具はその時のロックリザードの革で作ったんだ」
「へぇ、カッコイイね!」
「別に今日じゃなくても良いし、とりあえず受けとくか?」
Aランク試験用の『ロックリザード』、練習用にBランクの『アルミラージ』とCランクの『スレイプニル』の依頼書を剥がし、受付カウンターへ向かう。
「おぉユーゴさん、久しぶりだな」
顔なじみの受付職員が声をかけてきた。彼はチラリと里長たちの方を見て、声を潜めた。
「なぁ……さっきの黒髪の四人組は、あんたの知り合いか?」
「久しぶりです。あぁ、オレたちの師匠ですよ」
「あんたらの師匠か! なら納得だ。カード作っていきなりSSランク受けるって言うから、正気かと思ったがよ……」
職員が額の汗を拭う。
オレは苦笑しながら依頼書を差し出した。
「ロックリザードで、この三人のランクアップ試験を受けます。あとは様子見でBとCも」
「了解した。……師匠連中が暴れすぎて生態系壊さねぇように言っといてくれよ?」
「……善処します」
さて、まずは彼女たちの実力拝見といこうか。
0
あなたにおすすめの小説
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
エレンディア王国記
火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、
「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。
導かれるように辿り着いたのは、
魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。
王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り――
だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。
「なんとかなるさ。生きてればな」
手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。
教師として、王子として、そして何者かとして。
これは、“教える者”が世界を変えていく物語。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
助けた騎士団になつかれました。
藤 実花
恋愛
冥府を支配する国、アルハガウンの王女シルベーヌは、地上の大国ラシュカとの約束で王の妃になるためにやって来た。
しかし、シルベーヌを見た王は、彼女を『醜女』と呼び、結婚を保留して古い離宮へ行けと言う。
一方ある事情を抱えたシルベーヌは、鮮やかで美しい地上に残りたいと思う願いのため、異議を唱えず離宮へと旅立つが……。
☆本編完結しました。ありがとうございました!☆
番外編①~2020.03.11 終了
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる