《ユグシルト・オンライン》最強データから始める俺の異世界最強伝説!!──ではなく、Lv255の赤ちゃんに転生した俺の異世界物語

散歩道 猫ノ子

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ススム編、第一章。《Lv255の赤ちゃん爆誕》

12《一歳半検診》

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「ぐすっ……ぐすっ……」

「ちち、泣き止んだか? はは、困らせるダメだぞ」
ほんとにこいつ、グーで殴りたい。ていうか殴る。

「ていっ!」俺は力いっぱい、ねこのこの空いた顔めがけストレートブローをぶち込んだ。

「にゅ?」むにってしたな……うん。
まぁ赤子の体、グーで殴ったとこで……ねこのこのほっぺがグ二~ってなるだけでダメージないんだけどな……。

「ちち、それおもろい?」「……いや、ぜんぜん……」

「なら何故した?」「ムカついたから?」

単刀直入に言ってやった! これで流石のこいつも分かるってもんだろ! 普段俺がねこのこのこと嫌がってるって事がな!!
という俺の考え、やはり甘かった。

「ちち、むにむにはこうするものだ」

「へ? なっ……いーーーやーーー!!!!」
別に教えて欲しいなんて頼んでない!! 母さんが検診の受付してる数分の間、ずっとほっぺをむにむにされた。

そして数分後。

「うぅ……ほっぺ、ジンジンする……」

「うむ、ちちのほっぺ赤い方がいい」
……ほっぺが赤くなるまで赤子の頬をむにむにするなこのバカ猫!! と言いたいが、言ったら言ったで次は何をしてくるかわからんからな。俺は大人だ……ここは我慢してやる。
戦争ってのは両方が子供思考であることから起きるからな、無駄な痛みを伴うのはもう勘弁だ。

「あらあら、ススムったらむくれちゃってるのね~」

「ちちにむにむに教えた」

「へぇ~ねこのこちゃんは優しいわね~」
全然優しくない。むしろこいつは悪魔だ、そろそろ母さんはその本性に気付いた方が俺の身のためだぞ。

ひょいっと母さんに抱き上げられる。

「にゅ? ……………ちち、返せ」

「ふふ、今から1歳検診ですからね~少しだけ貸してもらえるかな?」

「仕方ない、今日は鶏肉沢山食わせろ」

「そうね~ねこのこちゃんが、1歳検診の間静かに出来るなら、お母さん頑張っちゃおうかなー」
さすが母さんと言うか、ねこのこの取り扱いを一番よくわかってると思う。

「むむ、わかった、譲歩しよう」
そういって口をぎゅっと力いっぱい閉じるねこのこ、余っ程鶏肉を沢山食いたいんだなってことはよくわかったわ。
でもな、言わせて欲しい……。
譲歩したのは母さん、お前は無理を押し付けただけだからな?

♢

一歳半検診がようやく幕を開ける。

まずは身長、体重、頭囲に胸囲など、肉体的なものを計測された。あっもちろんプライベートな事なので、この辺はカットさせてもらうとしよう。

次に胸の音を聞かれたりした……検診の方が美人だったのでドキドキしたが、異常とみられなかったのかが心配てんだな。
他にもいろいろした……性器を見られるとは思ってなかったわ、赤子にだって人としての尊厳ってものがある、その辺もう少し弁えて欲しいよな。

「では、歯ブラシしてみましょう」
母さんにそういって歯ブラシを渡す先生、なぜ母さんに渡すのか……僕は母さんから歯ブラシをひょいっと奪い取る。

俺はこの程度のことで母さんの手を煩わせるほど子供ではない。

「えぇ!? もうご自分で出来るのですか!?」

「この子は殆どのことは自分で出来るんです、もう少しお母さんも面倒見てあげたいんですけどねぇ」

「……そっそれは……すごいです……ね」
ふむ、母さん……できる息子を持つのは嬉しいかもしれないが、自慢が過ぎるぞ? 検診のお姉さんが顔を引き攣って笑ってるじゃないか。

というわけで歯磨きの試練終わり。次の検診へ。

「じゃあこれは何かな言えるかな~?」
ふむ、これは俺をバカにしてるのだろうか? もしくは引っ掛けかなにかなのか?
俺に作ったような笑顔を向けてきて、絵を見せてくるのは検診のおばさんだな。

どこからどう見ても犬なんだよな。

「犬!」とりあえず1問目は様子見だ。
分厚い紙を見る限り数問あるだろうし、ひとつぐらい捨ててもいいだろう!!

「あら? すごくはっきり喋れるのね~えらいわ~」
そりゃ1歳半だからな、2度目の人生だしこれぐらい当然さ。

だがな……「よしよし」気安く俺に触るんじゃない!! 俺に触っていいのは母さんと美女だけなんだ!!

「でもまだ赤ちゃんですし、ワンワンって覚えた方が可愛いとお姉さん思うわよ~」
……わんわんって……犬であってるなら犬でいいじゃねぇか!!
ていうか、どこからどう見てももうお姉さんって年齢じゃないだろ!!

「ふぅ……」ツッコミ疲れてついため息出たわ。

「あら? お姉さんの美貌にため息かしら? 見る目ある子ね~」その口縫ってやろうか?

長い長いこの検診、言葉と記憶の試練だったみたいだな。
言葉の試練の人が、誤った情報植え付けようとするなっての……おばさんの記憶が頭にこびりつきそうで嫌になるよ。


そして、俺の知っているような一歳半検診ならばこの辺で終わるのだが、この世界での一歳半検診はまだ続くようだな。

真っ黒のローブを来てる人と、真っ白なローブを着てる人がいる。

フードを被り、更にマスクみたいなの付けてるからよく分からないが……俺は目を見るだけでわかる。

絶対美人なお姉さんたちだな!
今日はねこのこも見ての通り大人しい、隙あらばプチハーレム……いけるかもしれん!!

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