《ユグシルト・オンライン》最強データから始める俺の異世界最強伝説!!──ではなく、Lv255の赤ちゃんに転生した俺の異世界物語

散歩道 猫ノ子

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ススム編、第一章。《Lv255の赤ちゃん爆誕》

31《レディー?》

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「うみゅ!」

なにがうみゅ! っだよ!

何故か崩壊してゆく森を見てねこのこは満足そうだ。
……こいつ、勇者をサポートする前に、魔王をサポートする才能のがあるんじゃねぇのか?

「そういやさ、攫われた人っての見つからなかったし……もしかしてこれ、依頼しっぱいじゃないのか?」
つい忘れてしまってたが、考えてみたら俺たちって……攫われた人達の救出依頼でここに来たんだよな?
……これ、どーみても……生きてたとしても全滅してるよな。

「はぁ……」この苦労が水の泡って、マジしんどい。

そんな溜め息をこぼす俺に、後ろから言ってくるのはおじいさん。

「……攫われた者達の亡骸ならば、ワシが確認したから大丈夫じゃよ……」
なんか含んだような言い方、もしかしてかなり無惨な……ふむ、想像するのは辞めておこう。
考えてみたら……攫ったのは結局はゴブリン、それにオーガまで居たってなると……うぇ

「なっなら、そう冒険者ギルドに報告したらいいのかな」

「そうじゃな、詳細はワシが責任をもって伝えよう、此度の戦、本当に世話になった、主にはいずれ何かしら返させてくれると嬉しいものじゃ」

「あっああ」……えぇと、こういう時って……

「キニシナクテイイゾ、トウゼンノコトヲシタマデダ」
たまには勇者らしくしとこっと、だってほら

きらきらきらきら~俺を見る尊敬の眼差し。

「かっこいい……ボクもいつか」
1度体験してみたかったが……これ程気持ちいいものは無いな。
いい事するのもたまにはいいものだ……まぁ、完全に成り行きで助けただけだけどさ。

「ふぉっふぉっ、りおんよ、いつかと言うと……お主はいつか勇者様の嫁にでもなるつもりかの?」
うんうん、確かにこいつ程度の強さだと、俺みたいに勇者になるって事は無理そうだもん……なら女ってことを活かしてだ……な??? 「へ?」

思わず声に出た。

「………!!??」顔がブッシャーと突然真っ赤に染るりおん。

「なっ何言ってるのおじいちゃん!!! ぼっボクはそういうのまだわかんない……わかんないんだから!!!!」
絶対わかってるやつの言い方じゃん!!!?

ていうか……「えと、りおんって……女、だったの?」

「ん? まさか勇者殿、気付いてなかったのか?」

コクコクと頷きながら思い返す。
そういや、こいつに抱っこされてる時……めっちゃ僅かだったが、ねこのこよりもふわっとした感触があったような……

「にゅ?」あっ胸が無いとか思ってごめんなさい、ていうか考えただけで反応するのやめて貰えます?

「ふぉっふぉっ、これは愉快じゃな! ほれりおん、お主はいつまでも父親の真似ばかりするからこうなるんじゃ、この気に少しは女らしくしてみたらどうじゃ?」
うん、それは確かに思う。
だってさ、女だと思ってみたら……美形な顔は可愛いし、髪を伸ばせばかなりの美人に早変わりしそうな、幼いながらもかなりの逸材だしな。

だけどまぁ、本人にその気がないなら……まだ子供、今のままでいいんじゃね? っとも俺は思うかな。

「もーー!!! おじいちゃん!! 冒険者に男とか……女とか関係ないっておじいちゃんが言ってたことだよ!! ぼっボクは……別に、男だって思われてても……ショックじゃないし……」
の割に、その辺だけ声小さくなったなこいつ。

まぁなんでもいいけど、俺的にいえばあれだ。

「どっちにしても、俺は……胸のある美人なお姉さんがタイプだからな、りおんが男でも女でもどっちにしろ、興味を引かれることは無いってことだ」







なんだろう、いきなりのこの静けさ?
おじいさんは何故だろう、静かにその場から2歩、3歩、足を後ろへ、りおんは半泣きで「……最低……」もしかして俺、悪いこと言った?

でもな、おれは最低って罵ってくるりおんよりも、おじいさんの行動が気になった。
なぜ下がった? だからおじいさんの目線の先、おれは背後を振り向く。

「ちち、えへへ」
えっと、美少女の笑みってもっとこう、天使の様に人々の心を癒すものだよな? 
なんでかな? この子……美少女だってのに、癒す所か俺の心に非常事態を鳴らす笑みを見せつけてくんだけど?

「勇者殿、南無」
おじいさんの言葉を最後に、俺はなんか異常に強くなってるねこのこのデスコースコンボで、ぼこぼこにされた。

♢

「……どうして俺がこんな目に……」

ぐたぁーっと力無く倒れる俺を背負ってくれてるおじいさんに愚痴をこぼす。

「これに関しては勇者殿が悪いと思いますな、かたや子供かたやねこのこ族、とはいえ……双方立派なレディー、もう少し男として、女性に気遣えるようになった方がいいでしょうの」

……いや、これでも一応気を…………ごめん、全く使ったこと無かったわ。

ド田舎村へ帰還した俺達、依頼を達成したとはいえ……とても残念な報告に村人達は涙を流していた。
そんな村人達から、今回の依頼内容とは異なる高難易度という事での上乗せ報酬はさすがに言い出すことは出来ず。
少ない報酬を頂き、いつもの村へと帰還した。

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