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20.聞きたいこと 2
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ぽんぽんと優しく頭を撫でられる。
ライってば機嫌よさそう。うぅ好き。いやでもしかし!?
「え、今なんて?」
「お前は俺のことが好きだろう? 何の問題もない」
「……!! も、も、問題ありますよ! そういうのには順序や準備っていうものが!」
「お前の順序など関係ない。俺に付いて来ればいい。心の準備なんてものはそこでするがいいだろう」
「そんな!」
「……お前はまだここにいたいのか? この学園は、この国は、お前にとって居心地がいい場所なのか?」
「! そ、それは……」
ライの言葉に、間近に迫る金色の瞳を避けて、視線を宙にさ迷わせる。
「お前は、ずっと怯えて、気を張っている、迷い子のようだ。……俺を信用しろ」
(え……)
ライは私の肩を抱いて、ちゅ、と頬にキスをする。慰めるように、優しく触れるだけのキスを何度も降らせてくる。
官能を呼ぶものではない、母親が子供にするような、優しいキス。髪を撫でられる度に、髪留めがシャラリと鳴った。
優しく慰めるようなキスに、知らずに気が緩んで、涙が溢れていた。
(……そんなすぐに信用なんて、できない……、けど……)
ライの言うとおり、学園の中ではゲームに関係するんじゃないかって、誰とも気安くすることはできなかった。
唯一気を許していたキャロラインも、今はなんだか距離を置いてしまっている。
でも、頑張らなくちゃ。
絶対に王子や、攻略対象に囚われたくない。
頑張らなくちゃ。
学園を卒業して、ちゃんと働いて教会に恩を返したい。
……あの日、前世の記憶が戻ってから、このゲームのヒロインに転生してるってわかってから、毎日のように夢にうなされた。
とりとめもなく、ゲームの場面を繰り返し見たり、日本での光景を見たり。
そしてそんな夢を見ると、決まって目が覚めると涙を流していた。
前世、日本で暮らしていた時は……上田朝美だったときは、『こんな所に私の居場所はない』って、思っていた。
毎日忙しい仕事、分かってくれない周囲に、辟易していた。とにかく疲れ果てていて、何かを楽しいって思うことも少なかった。代わり映えのしない日々の暮らしに、訪れるだろう「これから」に静かに絶望していた。
でも、セレーネになって、記憶を取り戻して、振り返って、気が付いてしまった。
私が見ようとしなかった、見る余裕がなかった、あの日々。でも、そこには私が受け取らなかった優しさが確かにあったことに。
私の閉じた世界、その狭い視界の端にも確かに花は咲いていたことに。
……もうその優しさに、報いることはできない。笑いあうこともできない、そのことに。
そして何よりも、私自身であるセレーネも孤独だった。
孤児院での暮らし、育て親のマキアは忙しく、甘えることは憚られた。物心ついた時からずっと気を張って生きてきた。
質素な生活、教会の子供たち。
セレーネもまた、日々の慎ましい生活に孤独を抱え、幸せな、心満たされる、ここじゃないどこかを夢想していた。
前世の記憶と、今の記憶、ゲームの記憶。
全てが混ざった私の心は、ライの言う通り実際はどこへ向かえばいいのかも分からない迷子そのものだった。
ライは優しいキスをして頭を撫でてくれていたが、涙の止まらない私を、ふっと抱き込んだ。
「俺はお前を閉じ込めたりしない。お前が俺の傍にいるのなら、俺はいつまでもお前を守ろう。……だから、安心して俺と来い」
ライの腕は優しくて、ふんわりとライの纏う香木の香りがした。
「ひっく……、なんでライは私のことをそう言ってくれるの……?」
思わず嗚咽が漏れる。
私はライのことを前世から知っている。でもライは私のことなんて何も知らないはずなのに。好きになってもらえるようなことを、何一つしていないはずなのに。
ライの顔を見上げると、その瞬きに瞳からまた一粒涙がこぼれ落ちた。
ライの口元がニィッと上がる。
「くくっ、お前は面白いことをいう。お前が俺を選んだのではない。俺がお前を選んだのだ。『俺はお前の涙一粒でさえ、他の者にくれてやる気はない』」
(これ……! ゲームと同じセリフだ……!)
背筋に突き抜けるように悪寒が走った。その台詞に、一瞬、時を忘れて呆ける。
そう言って妖艶に微笑むライの瞳は昏い光を帯びていて、そして美しかった。
(悪魔ってこういう顔して人間を誘惑するんだろうなぁ……)
そんなことを思いながら、思わずライに見惚れてしまう。すると、ライは私の頬の涙に口づけを落とした。
「……ッ!」
キスが今度は唇に落とされる。
さっきまでとは違う、深い口づけ。交わされる唾液は甘く、柔らかい舌に翻弄される。どんどん頭の芯がぼぉっとしてくる。
ここは学園だとか、外だとか、それ以外にもたくさん考えなきゃいけないことがあるはずなのに、唇から伝わる熱に浮かされて、何も考えられなくなる。
大好きだった人、前世の私の殺伐とした暮らしの中で一番潤いをくれた人。
深く絡めたり、上唇をはんだり、軽く合わせたり、私の反応を見ながら、性急さを全く感じさせない、ただただ私を甘やかすキス。
(このままライの熱に流されてしまいたい……)
しゅる……
ライの手が私の制服の胸のリボンを緩めた。
瞬間蕩けていた思考が戻ってきた。
「……ッッ!! それは……こんなところじゃあ……!!」
私は咄嗟にライの胸を押し返した。
でも肩を回され抱き込まれているので、ライと私の間には僅かな隙間しか生まれない。
「……こんなところじゃあ?」
「ダめっ、……! 外で……すっ!」
キスの余韻で、息があがる。
「大丈夫だ。お前の声を聞くような輩等、燃やし尽くしてやろう」
「……!! そういうんじゃなく!! 私が恥ずかしいの!!」
黄金の瞳を睨みつけながら、必死に胸元を抑える。
不満そうな声色を漏らすライと、しばらくそうして見つめあった。
「……まぁ、ここでは些か無粋か……」
(ほ、分かってくれた……)
「お前の問題は場所だけのようだしな」
「!!」
そういうとライの頭が私の首もとに落ちてきた。
チリ、とした痛みが走る。
「せめて、場所を整えるまで……、俺の痕を残させろ、セレーネ」
「え、だめ……ってばぁ!」
同時にライの纏う香りが濃くなったように感じる。
そうしてまた落とされたライの熱い唇、そこから私の口のなかに甘くて硬い砂糖細工のような欠片が含まされた。
「んぅ……!?」
ライの熱い舌に舐め溶かされるようにして、それは私のなかで溶けて消えていく。
「ラ、イ……? いま、のなに……?」
「--俺の竜の、欠片だ。俺の魔力を含んでいる。お前がどこにいても、お前が呼べばこれでわかる。……何かあったら、必ず俺を呼べ。必ずだ」
「え、ぇえ!? 私の同意は!?」
「ふん……、些事だな」
私の抗議になんて聞く耳を持たず、そう言ってまた降ってきたライの唇が、私を熱に翻弄するのだった。
ライってば機嫌よさそう。うぅ好き。いやでもしかし!?
「え、今なんて?」
「お前は俺のことが好きだろう? 何の問題もない」
「……!! も、も、問題ありますよ! そういうのには順序や準備っていうものが!」
「お前の順序など関係ない。俺に付いて来ればいい。心の準備なんてものはそこでするがいいだろう」
「そんな!」
「……お前はまだここにいたいのか? この学園は、この国は、お前にとって居心地がいい場所なのか?」
「! そ、それは……」
ライの言葉に、間近に迫る金色の瞳を避けて、視線を宙にさ迷わせる。
「お前は、ずっと怯えて、気を張っている、迷い子のようだ。……俺を信用しろ」
(え……)
ライは私の肩を抱いて、ちゅ、と頬にキスをする。慰めるように、優しく触れるだけのキスを何度も降らせてくる。
官能を呼ぶものではない、母親が子供にするような、優しいキス。髪を撫でられる度に、髪留めがシャラリと鳴った。
優しく慰めるようなキスに、知らずに気が緩んで、涙が溢れていた。
(……そんなすぐに信用なんて、できない……、けど……)
ライの言うとおり、学園の中ではゲームに関係するんじゃないかって、誰とも気安くすることはできなかった。
唯一気を許していたキャロラインも、今はなんだか距離を置いてしまっている。
でも、頑張らなくちゃ。
絶対に王子や、攻略対象に囚われたくない。
頑張らなくちゃ。
学園を卒業して、ちゃんと働いて教会に恩を返したい。
……あの日、前世の記憶が戻ってから、このゲームのヒロインに転生してるってわかってから、毎日のように夢にうなされた。
とりとめもなく、ゲームの場面を繰り返し見たり、日本での光景を見たり。
そしてそんな夢を見ると、決まって目が覚めると涙を流していた。
前世、日本で暮らしていた時は……上田朝美だったときは、『こんな所に私の居場所はない』って、思っていた。
毎日忙しい仕事、分かってくれない周囲に、辟易していた。とにかく疲れ果てていて、何かを楽しいって思うことも少なかった。代わり映えのしない日々の暮らしに、訪れるだろう「これから」に静かに絶望していた。
でも、セレーネになって、記憶を取り戻して、振り返って、気が付いてしまった。
私が見ようとしなかった、見る余裕がなかった、あの日々。でも、そこには私が受け取らなかった優しさが確かにあったことに。
私の閉じた世界、その狭い視界の端にも確かに花は咲いていたことに。
……もうその優しさに、報いることはできない。笑いあうこともできない、そのことに。
そして何よりも、私自身であるセレーネも孤独だった。
孤児院での暮らし、育て親のマキアは忙しく、甘えることは憚られた。物心ついた時からずっと気を張って生きてきた。
質素な生活、教会の子供たち。
セレーネもまた、日々の慎ましい生活に孤独を抱え、幸せな、心満たされる、ここじゃないどこかを夢想していた。
前世の記憶と、今の記憶、ゲームの記憶。
全てが混ざった私の心は、ライの言う通り実際はどこへ向かえばいいのかも分からない迷子そのものだった。
ライは優しいキスをして頭を撫でてくれていたが、涙の止まらない私を、ふっと抱き込んだ。
「俺はお前を閉じ込めたりしない。お前が俺の傍にいるのなら、俺はいつまでもお前を守ろう。……だから、安心して俺と来い」
ライの腕は優しくて、ふんわりとライの纏う香木の香りがした。
「ひっく……、なんでライは私のことをそう言ってくれるの……?」
思わず嗚咽が漏れる。
私はライのことを前世から知っている。でもライは私のことなんて何も知らないはずなのに。好きになってもらえるようなことを、何一つしていないはずなのに。
ライの顔を見上げると、その瞬きに瞳からまた一粒涙がこぼれ落ちた。
ライの口元がニィッと上がる。
「くくっ、お前は面白いことをいう。お前が俺を選んだのではない。俺がお前を選んだのだ。『俺はお前の涙一粒でさえ、他の者にくれてやる気はない』」
(これ……! ゲームと同じセリフだ……!)
背筋に突き抜けるように悪寒が走った。その台詞に、一瞬、時を忘れて呆ける。
そう言って妖艶に微笑むライの瞳は昏い光を帯びていて、そして美しかった。
(悪魔ってこういう顔して人間を誘惑するんだろうなぁ……)
そんなことを思いながら、思わずライに見惚れてしまう。すると、ライは私の頬の涙に口づけを落とした。
「……ッ!」
キスが今度は唇に落とされる。
さっきまでとは違う、深い口づけ。交わされる唾液は甘く、柔らかい舌に翻弄される。どんどん頭の芯がぼぉっとしてくる。
ここは学園だとか、外だとか、それ以外にもたくさん考えなきゃいけないことがあるはずなのに、唇から伝わる熱に浮かされて、何も考えられなくなる。
大好きだった人、前世の私の殺伐とした暮らしの中で一番潤いをくれた人。
深く絡めたり、上唇をはんだり、軽く合わせたり、私の反応を見ながら、性急さを全く感じさせない、ただただ私を甘やかすキス。
(このままライの熱に流されてしまいたい……)
しゅる……
ライの手が私の制服の胸のリボンを緩めた。
瞬間蕩けていた思考が戻ってきた。
「……ッッ!! それは……こんなところじゃあ……!!」
私は咄嗟にライの胸を押し返した。
でも肩を回され抱き込まれているので、ライと私の間には僅かな隙間しか生まれない。
「……こんなところじゃあ?」
「ダめっ、……! 外で……すっ!」
キスの余韻で、息があがる。
「大丈夫だ。お前の声を聞くような輩等、燃やし尽くしてやろう」
「……!! そういうんじゃなく!! 私が恥ずかしいの!!」
黄金の瞳を睨みつけながら、必死に胸元を抑える。
不満そうな声色を漏らすライと、しばらくそうして見つめあった。
「……まぁ、ここでは些か無粋か……」
(ほ、分かってくれた……)
「お前の問題は場所だけのようだしな」
「!!」
そういうとライの頭が私の首もとに落ちてきた。
チリ、とした痛みが走る。
「せめて、場所を整えるまで……、俺の痕を残させろ、セレーネ」
「え、だめ……ってばぁ!」
同時にライの纏う香りが濃くなったように感じる。
そうしてまた落とされたライの熱い唇、そこから私の口のなかに甘くて硬い砂糖細工のような欠片が含まされた。
「んぅ……!?」
ライの熱い舌に舐め溶かされるようにして、それは私のなかで溶けて消えていく。
「ラ、イ……? いま、のなに……?」
「--俺の竜の、欠片だ。俺の魔力を含んでいる。お前がどこにいても、お前が呼べばこれでわかる。……何かあったら、必ず俺を呼べ。必ずだ」
「え、ぇえ!? 私の同意は!?」
「ふん……、些事だな」
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