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30.白夜
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あまりの熱さに開けていられなくなって、咄嗟に目を閉じた。
……次に開けた時、私はふわふわとした白くて明るい空間に立っていた。
どこからかあかりが差していて、辺り一面が反射しているような、天もなく地もない、白くてキラキラした空間。
自分自身の感覚は曖昧で、空間に溶け込んでいるよう。
どこまでが私で、どこからが私じゃないのかよく分からない。
立っているのか、浮かんでいるのか。
でも、ここまで駆けてきた気がする。そうだ、だってこんなに鼓動が早い。急いでいたんだ、早くいかなくちゃ。
―――どこに?どうやって?
どこに行くのか、早く思い出さなきゃ。……何を?
そこにおもむろに座り込んで、何ともなしに上を見上げた。
暖かくて穏やかな、白い空間。
空からキラキラと輝く白く柔らかい花びらが、雪が舞うように降ってくる。そしてそれは、優しく私を包みこむように覆い隠していく。
そのひとつひとつが、私を慰めているように感じた。いちまい、いちまい落ちてくる花びらが頬を掠める度に、心が静かに凪いでいく。
(ここは――……)
これまで何をしていたのか、うまく思い出せない。
熱かった、その感触だけが手のひらに残っている、けど……?
取り留めもなく、色々な想いや記憶が去来しては消えていく。ひどく愉快なような、歯痒いような、ふわふわと思考が定まらない。
『朝美、あなたの名前は朝美よ。お父さんとお母さんの所に産まれてきてくれてありがとう』
『朝美大好きだよ』
『あさみ』
お父さん、お母さん―――……
あぁ、花びらがあたたかい…。
ぱりん
(何か割れた音……?どこかで聞いたような…)
『…リア』
『…レーネ…』
『セラ…』
(あぁ、私の名前…?誰の声だっけ…)
その声に耳を澄ませていると、今度は胸に痛みや悲しみが灯った。
私を覆う花びらも、吹雪のようにその数を増す。
ぱりん ぱりん
小さなガラス玉を壁に投げつけるような音がする。
あぁ嫌だ。だってこんなものは、もういらない。
こんなことならば最初から与えなければよかった。もう加護なんて必要ない。終わりにさせよう。だって、そんなものなくても、生きていけるでしょう?
もうそんなところになんていたくない
ぐるぐると心のなかに、堪えようのない憎悪と怨嗟が渦巻く。花びらは私の膝に、頭に肩にどんどんとあつく降り積もる。
このままここで、埋もれてしまえたらいいのに――。
「セレーネ」
その時、真っ直ぐに私の知っている甘く低い声が響いた。
「!」
――その瞬間、私は目を見開いた。降り積もっていた花びらを払いのけ、立ち上がる。行かなきゃならない。
ここにいてはだめ、戻らなくちゃ。あぁ、あの人に会いに行かなくちゃ。あの人が私の名前を呼んでくれたから。
あぁあの人、私はあの人を望むの。だって私はあの人のもので、あの人は私のものだから。私が行かないと、あの人を一人にしてしまう。
私が行かなくちゃ、でも、あの人の名前が思い出せない。
あぁ、呼んで、私の名を。それじゃないと、このままじゃあ―――
「――――――――セレーネ」
「ッ!!」
「セレーネ…?」
深い水の底から顔をだした時のように、ハッと息を吐いた。
まぶたに感じる眩しい光。薄くうかがうように、目を開けた先に…褐色の肌、私を見つめる月色の瞳があった。
「あ、れ…ら、い…?」
「セレーネ…!!」
「どうしたの…?あれ…!?ライ、生きてる…?傷は?大丈夫?痛くない…?」
「…ッお前は…」
横になった寝台の上、隣に横たわるライに抱きすくめられていた。触れる熱い体温がくすぐったい。
寝台から身体を起こし、同じように身体を起こしたライと向き合う。
「ライ…?傷は?…ここは?」
「…ここは竜の里の俺の住処だ。お前は…一月程眠っていた」
「ひとつき、も…。ライの傷は?あの時、すごい血を…」
あの光景を思い出すだけで、自分の身体に恐怖と怯えが走り、肌が粟立つのが分かった。そうだ、アルレーヌに突き刺された光の刃で、ライはすごい怪我を…。
「――あの時、お前が月の魔力で癒してくれた。俺はすぐに意識を取り戻した。傷痕一つ残ってはいない…何も覚えていないのか?」
「私が…?うん…、ライが死んじゃうって思ったところまでしか覚えてない…。でもライが無事で本当に良かった…」
ライの褐色の頬に手をやり、その肌の感触と体温を確かめ、やっと安堵の息を吐いた。
(一月、かぁ…。そんなに…)
体感としては、ほんの僅かな時間、あの白い空間にいただけだった。
詳しくは思い出せないけれど、様々な感情が溢れた感覚だけはある。
気が付くと、私の手を握るライの身体が、強張り微かに震えているようだった。
「ライ…?」
「――お前を、このまま失ってしまうかと思って、いた……良かった…」
「!…ごめんなさい…」
また、血だまりに沈むライを見た時のことを思い出す。
私を抱きしめてきたライを、慰めるように背中を撫でながら、ライの熱い体温と、ライの香りに包まれると、私も溢れる涙を堪えることができなかった。
どれだけの時間そうしていただろう。
ライが顔をあげ、私の頬にキスを落とした。
「――ん、ライ…?」
「目覚めたばかりだ、身体を起こしていては障るだろう?眠るといい。それか何か欲しいものはあるか?」
「ん…水、かなぁ」
「今果実水を持ってこよう」
「ありがとう…」
寝台を立ったライを見送って、改めて周囲を見回すと、私は天蓋のある大きな寝台に寝かされていた。
そして私は紫の絹地に黒の刺繍が入った、前で結ぶだけのバスローブのような裾の長い寝間着を着せられていた。
室内の装飾も、生まれ育ったアルストロメリアでは見ることのなかった設えだ。壁は白い漆喰で塗り固められ、幾何学模様の黒い漆塗りの欄間に、床は石づくりで、提灯のような形の照明には房飾りで飾られている。目に入る装飾や、この寝間着も前世でいう東洋風、中国のような雰囲気のものだ。
こちらに転生してからというもの目にすることのなかった装飾に、本当に竜の里にいるんだなと実感する。
いつもの癖で髪飾りを触れようと髪に手を伸ばすと、肌も髪も清潔を保たれていて、ふと、不思議に思う。
「ほら、桃を絞った果実水だ」
「ありがとう。――ねぇライ、私が眠っていた時にどなたが私の世話をしてくださったの?あとでお礼を言いたいわ」
あぁ、一口含むと、桃の甘味と香味が口いっぱいに広がる。染み渡るようだ。
「あぁ、俺だ」
「え?」
「お前の世話を他人に任せるはずがなかろう。お前の世話は俺がしていた」
「――は…?」
寝間着を思わず握りしめる。え、これを着させてくれたのは…?
怖くて下着は確認できない。
「お前は飲食もせず、排泄もせず、全ての時を止めたかのように身体全体を薄い白い光に包まれて眠っていた。俺がしていたのは湯浴みくらいだがな」
「ゆ、ゆあ――!!??」
頬に熱が走る。あまりのことに、二の句が次げず、口をパクパクさせていると「あぁ、顔色がよくなってきたな」とライは金色の瞳を細めて、心底安堵したように微笑んだので、それ以上何も言えなくなってしまった。
「ほら、寝ろ。まだしばらくは養生しろ」
ポフッと寝台に倒された。
「眠るまでここにいよう、起きたら何か軽いものを食べるといい」
そういって、私を子どもを寝かしつけるように、トントンと布団の上から優しく撫でるように叩いてくれる。
「………ありがとう」
「当然だ。お前は俺のものだからな」
「ふふっ…」
(ライのその口調、自分勝手で優しくて、落ち着く…)
言葉を紡ぐことなく、私は優しい眠りに、身を委ねた。
……次に開けた時、私はふわふわとした白くて明るい空間に立っていた。
どこからかあかりが差していて、辺り一面が反射しているような、天もなく地もない、白くてキラキラした空間。
自分自身の感覚は曖昧で、空間に溶け込んでいるよう。
どこまでが私で、どこからが私じゃないのかよく分からない。
立っているのか、浮かんでいるのか。
でも、ここまで駆けてきた気がする。そうだ、だってこんなに鼓動が早い。急いでいたんだ、早くいかなくちゃ。
―――どこに?どうやって?
どこに行くのか、早く思い出さなきゃ。……何を?
そこにおもむろに座り込んで、何ともなしに上を見上げた。
暖かくて穏やかな、白い空間。
空からキラキラと輝く白く柔らかい花びらが、雪が舞うように降ってくる。そしてそれは、優しく私を包みこむように覆い隠していく。
そのひとつひとつが、私を慰めているように感じた。いちまい、いちまい落ちてくる花びらが頬を掠める度に、心が静かに凪いでいく。
(ここは――……)
これまで何をしていたのか、うまく思い出せない。
熱かった、その感触だけが手のひらに残っている、けど……?
取り留めもなく、色々な想いや記憶が去来しては消えていく。ひどく愉快なような、歯痒いような、ふわふわと思考が定まらない。
『朝美、あなたの名前は朝美よ。お父さんとお母さんの所に産まれてきてくれてありがとう』
『朝美大好きだよ』
『あさみ』
お父さん、お母さん―――……
あぁ、花びらがあたたかい…。
ぱりん
(何か割れた音……?どこかで聞いたような…)
『…リア』
『…レーネ…』
『セラ…』
(あぁ、私の名前…?誰の声だっけ…)
その声に耳を澄ませていると、今度は胸に痛みや悲しみが灯った。
私を覆う花びらも、吹雪のようにその数を増す。
ぱりん ぱりん
小さなガラス玉を壁に投げつけるような音がする。
あぁ嫌だ。だってこんなものは、もういらない。
こんなことならば最初から与えなければよかった。もう加護なんて必要ない。終わりにさせよう。だって、そんなものなくても、生きていけるでしょう?
もうそんなところになんていたくない
ぐるぐると心のなかに、堪えようのない憎悪と怨嗟が渦巻く。花びらは私の膝に、頭に肩にどんどんとあつく降り積もる。
このままここで、埋もれてしまえたらいいのに――。
「セレーネ」
その時、真っ直ぐに私の知っている甘く低い声が響いた。
「!」
――その瞬間、私は目を見開いた。降り積もっていた花びらを払いのけ、立ち上がる。行かなきゃならない。
ここにいてはだめ、戻らなくちゃ。あぁ、あの人に会いに行かなくちゃ。あの人が私の名前を呼んでくれたから。
あぁあの人、私はあの人を望むの。だって私はあの人のもので、あの人は私のものだから。私が行かないと、あの人を一人にしてしまう。
私が行かなくちゃ、でも、あの人の名前が思い出せない。
あぁ、呼んで、私の名を。それじゃないと、このままじゃあ―――
「――――――――セレーネ」
「ッ!!」
「セレーネ…?」
深い水の底から顔をだした時のように、ハッと息を吐いた。
まぶたに感じる眩しい光。薄くうかがうように、目を開けた先に…褐色の肌、私を見つめる月色の瞳があった。
「あ、れ…ら、い…?」
「セレーネ…!!」
「どうしたの…?あれ…!?ライ、生きてる…?傷は?大丈夫?痛くない…?」
「…ッお前は…」
横になった寝台の上、隣に横たわるライに抱きすくめられていた。触れる熱い体温がくすぐったい。
寝台から身体を起こし、同じように身体を起こしたライと向き合う。
「ライ…?傷は?…ここは?」
「…ここは竜の里の俺の住処だ。お前は…一月程眠っていた」
「ひとつき、も…。ライの傷は?あの時、すごい血を…」
あの光景を思い出すだけで、自分の身体に恐怖と怯えが走り、肌が粟立つのが分かった。そうだ、アルレーヌに突き刺された光の刃で、ライはすごい怪我を…。
「――あの時、お前が月の魔力で癒してくれた。俺はすぐに意識を取り戻した。傷痕一つ残ってはいない…何も覚えていないのか?」
「私が…?うん…、ライが死んじゃうって思ったところまでしか覚えてない…。でもライが無事で本当に良かった…」
ライの褐色の頬に手をやり、その肌の感触と体温を確かめ、やっと安堵の息を吐いた。
(一月、かぁ…。そんなに…)
体感としては、ほんの僅かな時間、あの白い空間にいただけだった。
詳しくは思い出せないけれど、様々な感情が溢れた感覚だけはある。
気が付くと、私の手を握るライの身体が、強張り微かに震えているようだった。
「ライ…?」
「――お前を、このまま失ってしまうかと思って、いた……良かった…」
「!…ごめんなさい…」
また、血だまりに沈むライを見た時のことを思い出す。
私を抱きしめてきたライを、慰めるように背中を撫でながら、ライの熱い体温と、ライの香りに包まれると、私も溢れる涙を堪えることができなかった。
どれだけの時間そうしていただろう。
ライが顔をあげ、私の頬にキスを落とした。
「――ん、ライ…?」
「目覚めたばかりだ、身体を起こしていては障るだろう?眠るといい。それか何か欲しいものはあるか?」
「ん…水、かなぁ」
「今果実水を持ってこよう」
「ありがとう…」
寝台を立ったライを見送って、改めて周囲を見回すと、私は天蓋のある大きな寝台に寝かされていた。
そして私は紫の絹地に黒の刺繍が入った、前で結ぶだけのバスローブのような裾の長い寝間着を着せられていた。
室内の装飾も、生まれ育ったアルストロメリアでは見ることのなかった設えだ。壁は白い漆喰で塗り固められ、幾何学模様の黒い漆塗りの欄間に、床は石づくりで、提灯のような形の照明には房飾りで飾られている。目に入る装飾や、この寝間着も前世でいう東洋風、中国のような雰囲気のものだ。
こちらに転生してからというもの目にすることのなかった装飾に、本当に竜の里にいるんだなと実感する。
いつもの癖で髪飾りを触れようと髪に手を伸ばすと、肌も髪も清潔を保たれていて、ふと、不思議に思う。
「ほら、桃を絞った果実水だ」
「ありがとう。――ねぇライ、私が眠っていた時にどなたが私の世話をしてくださったの?あとでお礼を言いたいわ」
あぁ、一口含むと、桃の甘味と香味が口いっぱいに広がる。染み渡るようだ。
「あぁ、俺だ」
「え?」
「お前の世話を他人に任せるはずがなかろう。お前の世話は俺がしていた」
「――は…?」
寝間着を思わず握りしめる。え、これを着させてくれたのは…?
怖くて下着は確認できない。
「お前は飲食もせず、排泄もせず、全ての時を止めたかのように身体全体を薄い白い光に包まれて眠っていた。俺がしていたのは湯浴みくらいだがな」
「ゆ、ゆあ――!!??」
頬に熱が走る。あまりのことに、二の句が次げず、口をパクパクさせていると「あぁ、顔色がよくなってきたな」とライは金色の瞳を細めて、心底安堵したように微笑んだので、それ以上何も言えなくなってしまった。
「ほら、寝ろ。まだしばらくは養生しろ」
ポフッと寝台に倒された。
「眠るまでここにいよう、起きたら何か軽いものを食べるといい」
そういって、私を子どもを寝かしつけるように、トントンと布団の上から優しく撫でるように叩いてくれる。
「………ありがとう」
「当然だ。お前は俺のものだからな」
「ふふっ…」
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