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第四章 メイド編
(1)……そんなわけにはまいりません、ご主人様。ドジをしたメイドには、きちんとお仕置きが必要なのです
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金曜日の夜。
夕食を片付けていた妻の美緒(19)に、僕は声をかけた。
「美緒、いつもありがとう。今日の料理も本当に美味しかったよ」
僕の言葉に、妻は手を止めて、にこりと笑いながら振り返った。
「ふふ……本当の楽しみは、これからですよ♡」
「……な、なんだよそのテンション。なんか照れるだろ」
「今日のテーマはズバリ、”ご奉仕”です」
「……ご、ご奉仕? これまた物騒なテーマを出してきたな」
「前回は、少しあなたを虐めすぎましたからね。今回は、ご褒美回です♡」
「……ほ、ほんとに、ご褒美……なんだよな?」
「もちろんです♡ お待ちかね、”ドジっ子猫耳メイド”さんの登場ですよ!」
「……えっ? なんで俺の欲望を凝縮したようなワードが美緒の口から出てくるんだ?」
「ふふふ……こんなものが届いてましたよ」
彼女はソファーに腰掛けている僕の膝に、すでに開封済みの小包をぽんと置いた。
中には一冊の漫画本。そこには____
『ドジっ子♡猫耳メイド娘♡~ご主人様のためにがんばりますっ!~』
という、あまりにも直球なタイトルが踊っていた。
「げ、げげっ!」
慌てて表紙を伏せるが、時すでに遅し。
美緒は腕を組み、にやにやと笑っていた。
「匿名配送なんかするから、私に開けられるんですよ? ふふ……ずいぶんと高尚な趣味をお持ちなんですねぇ?」
「ち、違うんだ! たまたま目について、カートに入れただけなんだよ」
「”たまたま”ねぇ……。ふふ、それならその”たまたま”の続きを、寝室で楽しみにしていますね。ご主人様♡」
そう囁くと、美緒は恭しく一礼し、リビングを後にした。
* * *
いつも通り寝室に向かうと、まず目に飛び込んできたのはドアに貼られた一枚の紙。
記された文字を追った瞬間、胸が高鳴った。
『あなたはここの屋敷の主人(31)、私はそこで働く猫耳メイド(19)です』
前もって聞かされていた分、驚きはない。
むしろ胸の奥からじわじわと期待が膨らみ、落ち着かなくなった。
美緒がどんな姿で現れるのか____想像するだけで息が弾む。
自然と唇の端が緩むのを感じながら、僕は静かにドアノブへと手を伸ばした。
ドアを開けた瞬間、そこはもう、見慣れた寝室ではなかった。
ベッドの上には赤と白のクロスが掛けられ、ランプにはピンク色のカバーが灯っている。
ほんのりと甘い香りが漂い、壁にはカラフルなリボンまで飾られていた。
雰囲気は、完全にメイドカフェだ。
「いらっしゃいませ、ご主人様♡」
フリルのエプロンに身を包み、頭には茶色い猫耳をちょこんと載せた美緒が、スカートの裾をつまみ上げ、完璧な笑顔でお辞儀をした。
お尻の後ろでは、尻尾までゆらりと揺れている。
(さすが美緒……完璧すぎるぜ……)
想像以上の完成度に胸が熱くなった。
「本日のお席は、こちらでございます♡」
椅子の代わりに差し出されのは、もちろんベッド。
彼女に導かれるまま腰を下ろすと、ふわりと沈み込む感触に思わず姿勢を正してしまう。
美緒が猫耳をぴょこんと揺らしながら、にこやかに頭を下げた。
「ご主人様、まずはお飲み物をどうぞ♡」
そう言って、トレイに載せたグラスを両手で差し出す。
ところが、ベッドに座る僕へと一歩踏み出した瞬間____。
「きゃっ!」
スカートの裾を踏んでよろけ、手元がぐらりと傾いた。
「うわっ、つめたっ!」
中身が派手にこぼれ、僕のズボンに冷たい感触が広がる。
「きゃあぁぁっ!! ご、ご主人様ぁぁっ!? も、申し訳ありません!」
猫耳をパタパタ揺らしながら、彼女は半泣きの顔で慌てて手を伸ばしてきた。
「このままでは……し、染みになってしまいますので……!」
彼女の細い指が、僕の腰元にかかる。
冷たい感触が布越しに伝わり、心臓が跳ねた。
「……し、失礼いたしますっ」
「ちょ、ちょっと待って____!!」
抗議の声を上げた瞬間、布がずるりと滑り落ちていく。
彼女は加減を誤ったのか、ズボンだけでなく、下に履いていたトランクスまでまとめて引き下ろしてしまった。
「きゃあぁぁっ……! わ、私ったら……!」
猫耳少女は、顔を真っ赤にして口を覆い、目を丸くして固まっていた。
その姿に、愛しさと興奮がないまぜになり、胸の奥が熱くなる。
____そう、これこそ僕が思い描いていた理想の”ドジっ子猫耳メイド”だ。
気づけば僕は、このシチュエーションに完全に心を奪われていた。
「ご、ご主人の大切なお召し物を……すべて脱がせてしまいました……。ど、どうか……お仕置きをしてくださいませ……」
猫耳をしゅんと垂らし、恥ずかしそうに俯く少女。
その健気さに、愛おしさが込み上げてくる。
「大丈夫だよ。お仕置きなんて必要ないから」
僕がそう告げると、彼女は小さく首を振った。
猫耳をぴんと立て、まっすぐに僕を見つめる。
「……そんなわけにはまいりません、ご主人様。ドジをしたメイドには、きちんとお仕置きが必要なのです」
恭しく一礼したかと思うと、少女はすっと膝をついた。
床の上で背筋を伸ばしたまま、猫耳をぴんと立ててこちらを見上げる。
「……ご主人様。許されぬことと知りながらも、どうか私をお仕置きくださいませ♡」
静かに身をかがめ、ゆっくりと僕の脚の間へ顔を近づけてくる。
長いまつ毛が伏せられ、吐息が触れる距離まで迫った瞬間_____。
ぱくっ♡
「くうぅぅっ……っ!!」
何の前触れもなく始まった奉仕に、僕は衝撃と快感に呑まれた。
僕の理性は、彼女のとろけるような熱に舐め尽くされ、やがて雪のように溶かされていくのだった……。
夕食を片付けていた妻の美緒(19)に、僕は声をかけた。
「美緒、いつもありがとう。今日の料理も本当に美味しかったよ」
僕の言葉に、妻は手を止めて、にこりと笑いながら振り返った。
「ふふ……本当の楽しみは、これからですよ♡」
「……な、なんだよそのテンション。なんか照れるだろ」
「今日のテーマはズバリ、”ご奉仕”です」
「……ご、ご奉仕? これまた物騒なテーマを出してきたな」
「前回は、少しあなたを虐めすぎましたからね。今回は、ご褒美回です♡」
「……ほ、ほんとに、ご褒美……なんだよな?」
「もちろんです♡ お待ちかね、”ドジっ子猫耳メイド”さんの登場ですよ!」
「……えっ? なんで俺の欲望を凝縮したようなワードが美緒の口から出てくるんだ?」
「ふふふ……こんなものが届いてましたよ」
彼女はソファーに腰掛けている僕の膝に、すでに開封済みの小包をぽんと置いた。
中には一冊の漫画本。そこには____
『ドジっ子♡猫耳メイド娘♡~ご主人様のためにがんばりますっ!~』
という、あまりにも直球なタイトルが踊っていた。
「げ、げげっ!」
慌てて表紙を伏せるが、時すでに遅し。
美緒は腕を組み、にやにやと笑っていた。
「匿名配送なんかするから、私に開けられるんですよ? ふふ……ずいぶんと高尚な趣味をお持ちなんですねぇ?」
「ち、違うんだ! たまたま目について、カートに入れただけなんだよ」
「”たまたま”ねぇ……。ふふ、それならその”たまたま”の続きを、寝室で楽しみにしていますね。ご主人様♡」
そう囁くと、美緒は恭しく一礼し、リビングを後にした。
* * *
いつも通り寝室に向かうと、まず目に飛び込んできたのはドアに貼られた一枚の紙。
記された文字を追った瞬間、胸が高鳴った。
『あなたはここの屋敷の主人(31)、私はそこで働く猫耳メイド(19)です』
前もって聞かされていた分、驚きはない。
むしろ胸の奥からじわじわと期待が膨らみ、落ち着かなくなった。
美緒がどんな姿で現れるのか____想像するだけで息が弾む。
自然と唇の端が緩むのを感じながら、僕は静かにドアノブへと手を伸ばした。
ドアを開けた瞬間、そこはもう、見慣れた寝室ではなかった。
ベッドの上には赤と白のクロスが掛けられ、ランプにはピンク色のカバーが灯っている。
ほんのりと甘い香りが漂い、壁にはカラフルなリボンまで飾られていた。
雰囲気は、完全にメイドカフェだ。
「いらっしゃいませ、ご主人様♡」
フリルのエプロンに身を包み、頭には茶色い猫耳をちょこんと載せた美緒が、スカートの裾をつまみ上げ、完璧な笑顔でお辞儀をした。
お尻の後ろでは、尻尾までゆらりと揺れている。
(さすが美緒……完璧すぎるぜ……)
想像以上の完成度に胸が熱くなった。
「本日のお席は、こちらでございます♡」
椅子の代わりに差し出されのは、もちろんベッド。
彼女に導かれるまま腰を下ろすと、ふわりと沈み込む感触に思わず姿勢を正してしまう。
美緒が猫耳をぴょこんと揺らしながら、にこやかに頭を下げた。
「ご主人様、まずはお飲み物をどうぞ♡」
そう言って、トレイに載せたグラスを両手で差し出す。
ところが、ベッドに座る僕へと一歩踏み出した瞬間____。
「きゃっ!」
スカートの裾を踏んでよろけ、手元がぐらりと傾いた。
「うわっ、つめたっ!」
中身が派手にこぼれ、僕のズボンに冷たい感触が広がる。
「きゃあぁぁっ!! ご、ご主人様ぁぁっ!? も、申し訳ありません!」
猫耳をパタパタ揺らしながら、彼女は半泣きの顔で慌てて手を伸ばしてきた。
「このままでは……し、染みになってしまいますので……!」
彼女の細い指が、僕の腰元にかかる。
冷たい感触が布越しに伝わり、心臓が跳ねた。
「……し、失礼いたしますっ」
「ちょ、ちょっと待って____!!」
抗議の声を上げた瞬間、布がずるりと滑り落ちていく。
彼女は加減を誤ったのか、ズボンだけでなく、下に履いていたトランクスまでまとめて引き下ろしてしまった。
「きゃあぁぁっ……! わ、私ったら……!」
猫耳少女は、顔を真っ赤にして口を覆い、目を丸くして固まっていた。
その姿に、愛しさと興奮がないまぜになり、胸の奥が熱くなる。
____そう、これこそ僕が思い描いていた理想の”ドジっ子猫耳メイド”だ。
気づけば僕は、このシチュエーションに完全に心を奪われていた。
「ご、ご主人の大切なお召し物を……すべて脱がせてしまいました……。ど、どうか……お仕置きをしてくださいませ……」
猫耳をしゅんと垂らし、恥ずかしそうに俯く少女。
その健気さに、愛おしさが込み上げてくる。
「大丈夫だよ。お仕置きなんて必要ないから」
僕がそう告げると、彼女は小さく首を振った。
猫耳をぴんと立て、まっすぐに僕を見つめる。
「……そんなわけにはまいりません、ご主人様。ドジをしたメイドには、きちんとお仕置きが必要なのです」
恭しく一礼したかと思うと、少女はすっと膝をついた。
床の上で背筋を伸ばしたまま、猫耳をぴんと立ててこちらを見上げる。
「……ご主人様。許されぬことと知りながらも、どうか私をお仕置きくださいませ♡」
静かに身をかがめ、ゆっくりと僕の脚の間へ顔を近づけてくる。
長いまつ毛が伏せられ、吐息が触れる距離まで迫った瞬間_____。
ぱくっ♡
「くうぅぅっ……っ!!」
何の前触れもなく始まった奉仕に、僕は衝撃と快感に呑まれた。
僕の理性は、彼女のとろけるような熱に舐め尽くされ、やがて雪のように溶かされていくのだった……。
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