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第2話
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朝の淡い光が、重厚なカーテンの隙間から滑り込んできた。
小鳥のさえずりが微かに聞こえる静寂の中、サラ・ヴィル・ルクセリア……いや、昨晩からサラ・オブシディアンとなった彼女は、すでに完璧な身支度を終えていた。
鏡の前に立つその姿に、昨夜の恐怖に震えていた面影はない。
背筋を伸ばし、新緑の瞳には一切の濁りがなかった。
かつての彼女なら、初夜の翌朝、冷たい夫にどう接すれば少しでも愛されるかと、震える手で何度も髪を梳かし直していただろう。
だが、今のサラの心にあるのは、崇高な推しを拝む前の身禊に似た清々しさだけだった。
背後のベッドで、シーツの衣擦れが微かに鳴る。
サラは振り返り、美しい彫像が目覚める瞬間を、呼吸を止めて見守った。
「……」
ヴォルティス・ザル・グラディウスが、ゆっくりと青い瞳を開いた。
寝起き特有の気怠さを微かに漂わせながらも、その視線は瞬時に鋭さを取り戻し、室内の状況を把握しようと動く。
そして、窓際で静かに微笑んで立っている妻の姿を捉え、わずかに眉を動かした。
彼にとって、政略結婚の妻など、領地経営のための合理的な配置の一つに過ぎない。
泣きすがってくるか、あるいは公爵夫人としての権力を求めて媚びへつらってくるか。
そのどちらかだろうと予測していた。
だが、目の前のサラは、そのどちらでもなかった。
「おはようございます、閣下。昨夜はよくお休みになれましたか」
サラは完璧な、100点満点のカーテシーで挨拶をした。
声のトーンは明るく、淀みがない。
しかし、ヴォルティスは微かな違和感を覚えた。
新妻が夫に向けるような、恥じらいや媚び、あるいは怯えといった人間としての感情が、その声からも、張り付いたような笑顔からも、一切読み取れなかったのだ。
まるで、精巧に作られた人形が、プログラムされた通りに動いているかのような不気味さ。
「ああ。……お前は、随分と早起きだな」
短い返答に、サラの心臓がトクンと跳ねた。
推しの生声である。
前世では、この低く冷たい声にどれほど胸を痛め、怯えていただろうか。
だが、今は違う。
感情のフィルターを外し、単なる音響として捉えれば、これほど耳に心地よい重低音はない。
脳髄が痺れるような素晴らしい声帯の響きに、サラは内なる熱狂を必死に抑え込んだ。
「恐れ入ります。本日は、今後の生活について閣下に重要なご提案があり、早起きいたしました」
「提案?」
ヴォルティスはベッドから上体を起こし、冷ややかな視線を妻に向けた。
早くも公爵家の財産や権力への口出しが始まるのかと、彼の思考は瞬時に冷徹な計算へと移行する。
だが、サラの口から紡がれた言葉は、彼の合理的予測を完全に斜め上から打ち砕くものだった。
「はい。これより先、私と閣下の生活空間、および寝室を完全に分離していただきたく存じます」
静寂が、部屋に落ちた。
万象を断つ静寂の刃と恐れられる彼でさえ、予想外の言葉に一瞬だけ思考が停止した。
初夜の翌朝に、妻の方から完全な別居を申し出てきたのだ。
それは、貴族の妻としての義務や、彼からの寵愛を一切放棄するという宣言に等しい。
「……どういう意味だ。俺に不満があるということか」
「滅相もございません!」
サラは食い気味に、力強く否定した。
その瞳には、嘘偽りのない純粋な畏敬の念が宿っている。
「むしろ逆でございます。閣下は、帝国が誇る至高の存在。その尊いお時間を、私のような取るに足らない女が奪うなど、万死に値する行為です。閣下のプライベートな空間は、いかなる不純物にも侵されない、絶対不可侵の聖域であるべきなのです」
息継ぎも忘れるほどの早口で、サラは力説した。
前世で、彼に少しでも触れたくて、隣を歩きたくて、必死にすがりついた日々。
その結果が、あの冷たい断頭台だった。
だからこそ、今世では絶対に線を引く。
推しと同じ空気を吸うことすら、本来はおこがましいのだ。
同担拒否ならぬ、自担拒否。
推しと自分を同じ世界線に並べてはならないという、限界オタクとしての絶対的な生存戦略だった。
「……つまり、俺の顔も見たくない、と?」
ヴォルティスは、感情の読めない低い声で問い返した。
合理的に考えれば、妻が干渉してこないのは領地経営において非常に都合が良い。
だが、何かがおかしかった。
彼女の言葉は、表面的には極端なへりくだりであり、夫への絶対的な服従を示しているように聞こえる。
しかし、その新緑の瞳の奥には、熱狂的な光があるだけで、ヴォルティスという一人の男に対する関心や執着が、綺麗に抜け落ちているのだ。
まるで、遠くの星を眺めるような、あるいは博物館の美術品を鑑賞するような目。
そこには、人間同士が結ぶべき精神的なつながりが、一片たりとも存在しなかった。
「まさか!閣下のお姿を拝見することは、私の人生における最高の喜びです。ですが、それは遠くからお見守りするだけで十分なのです。どうか、ご自身のお心と体を最優先に、ご自由にお過ごしくださいませ」
サラは満面の笑みで言い切った。
これ以上彼に近づけば、前世のトラウマがフラッシュバックして呼吸ができなくなる。
これは、心を守るための分厚い防壁だった。
笑顔の下で、彼女の心臓は冷たく凍りついたまま、ただ生き延びるために警鐘を鳴らし続けている。
ヴォルティスはしばらくの間、無言で妻を観察していた。
氷のように冷たい青の瞳が、サラの表面的な笑顔の奥にあるものを探ろうとする。
しかし、完璧に作り上げられた熱狂的なファンという強固な仮面を前に、彼でさえもその奥に隠された深い絶望と虚無を見抜くことはできなかった。
「……わかった。お前がそれを望むなら、好きにしろ」
「ありがとうございます!閣下のご寛大な処置に、心より感謝申し上げます」
サラは再び深く、完璧なカーテシーをして見せた。
ヴォルティスは静かに立ち上がり、身支度を整えるために部屋を出ていく。
扉が閉まる瞬間まで、サラは美しい彫像の挙動から目を離さず、しかし一切の未練を見せなかった。
重厚な扉が閉まり、足音が遠ざかっていくのを確認した瞬間。
サラは、ふうっと長く息を吐き出し、その場にへたり込んだ。
冷や汗が背中を伝う。
張り詰めていた糸が切れ、微かに手が震えていた。
しかし、その顔には、先程までの作り笑いではない、心からの安堵の笑みが浮かんでいた。
「第一関門、突破……っ」
これで、彼から理理尽に殺されるリスクも、彼に無駄な期待をして心をすり減らすリスクも、大幅に減らすことができる。
生活空間を分ければ、彼と顔を合わせる機会は劇的に減る。
つまり、推しの美しい姿を安全な場所から観賞しつつ、裏から全力でパトロン活動に勤しむ環境が整ったのだ。
心が壊れるのを防ぐために始めた狂気の防衛策は、見事に機能した。
一方、廊下を歩くヴォルティスの心の中には、微かな、しかし決して無視できないノイズが残っていた。
妻との距離を置くことは、合理的であり、彼自身も望むところであったはずだ。
彼には、領地を守るという絶対的な使命がある。
そこに、女の感情などという不確定要素は必要ない。
そう思っていた。
だが、なぜだろうか。
自分を見つめる彼女の瞳から、本来そこにあるべき温度が決定的に欠落していたことに、ひどく冷たい喪失感のようなものを覚えるのは。
静寂の刃と呼ばれ、感情を殺して生きてきた彼の心に、わずかな波紋が広がっていた。
それが、やがて彼自身を狂わせる致命的な嵐の始まりであることに、この時のヴォルティスはまだ気づいていなかった。
サラは立ち上がり、ドレスの皺をパンパンと叩いて払った。
ここからが本番だ。
推しが安全に、そして最高に輝ける舞台を用意するためには、莫大な資金と、完璧な裏工作が必要になる。
前世の知識を総動員し、まずは実家の資産を動かす手筈を整えなければならない。
そして、あの天才職人をいち早く見つけ出すのだ。
「さあ、推し活という名のサバイバルの始まりよ」
誰もいなくなった寝室で、サラの決意の声が明るく、そしてどこか狂気を孕んで響いた。
小鳥のさえずりが微かに聞こえる静寂の中、サラ・ヴィル・ルクセリア……いや、昨晩からサラ・オブシディアンとなった彼女は、すでに完璧な身支度を終えていた。
鏡の前に立つその姿に、昨夜の恐怖に震えていた面影はない。
背筋を伸ばし、新緑の瞳には一切の濁りがなかった。
かつての彼女なら、初夜の翌朝、冷たい夫にどう接すれば少しでも愛されるかと、震える手で何度も髪を梳かし直していただろう。
だが、今のサラの心にあるのは、崇高な推しを拝む前の身禊に似た清々しさだけだった。
背後のベッドで、シーツの衣擦れが微かに鳴る。
サラは振り返り、美しい彫像が目覚める瞬間を、呼吸を止めて見守った。
「……」
ヴォルティス・ザル・グラディウスが、ゆっくりと青い瞳を開いた。
寝起き特有の気怠さを微かに漂わせながらも、その視線は瞬時に鋭さを取り戻し、室内の状況を把握しようと動く。
そして、窓際で静かに微笑んで立っている妻の姿を捉え、わずかに眉を動かした。
彼にとって、政略結婚の妻など、領地経営のための合理的な配置の一つに過ぎない。
泣きすがってくるか、あるいは公爵夫人としての権力を求めて媚びへつらってくるか。
そのどちらかだろうと予測していた。
だが、目の前のサラは、そのどちらでもなかった。
「おはようございます、閣下。昨夜はよくお休みになれましたか」
サラは完璧な、100点満点のカーテシーで挨拶をした。
声のトーンは明るく、淀みがない。
しかし、ヴォルティスは微かな違和感を覚えた。
新妻が夫に向けるような、恥じらいや媚び、あるいは怯えといった人間としての感情が、その声からも、張り付いたような笑顔からも、一切読み取れなかったのだ。
まるで、精巧に作られた人形が、プログラムされた通りに動いているかのような不気味さ。
「ああ。……お前は、随分と早起きだな」
短い返答に、サラの心臓がトクンと跳ねた。
推しの生声である。
前世では、この低く冷たい声にどれほど胸を痛め、怯えていただろうか。
だが、今は違う。
感情のフィルターを外し、単なる音響として捉えれば、これほど耳に心地よい重低音はない。
脳髄が痺れるような素晴らしい声帯の響きに、サラは内なる熱狂を必死に抑え込んだ。
「恐れ入ります。本日は、今後の生活について閣下に重要なご提案があり、早起きいたしました」
「提案?」
ヴォルティスはベッドから上体を起こし、冷ややかな視線を妻に向けた。
早くも公爵家の財産や権力への口出しが始まるのかと、彼の思考は瞬時に冷徹な計算へと移行する。
だが、サラの口から紡がれた言葉は、彼の合理的予測を完全に斜め上から打ち砕くものだった。
「はい。これより先、私と閣下の生活空間、および寝室を完全に分離していただきたく存じます」
静寂が、部屋に落ちた。
万象を断つ静寂の刃と恐れられる彼でさえ、予想外の言葉に一瞬だけ思考が停止した。
初夜の翌朝に、妻の方から完全な別居を申し出てきたのだ。
それは、貴族の妻としての義務や、彼からの寵愛を一切放棄するという宣言に等しい。
「……どういう意味だ。俺に不満があるということか」
「滅相もございません!」
サラは食い気味に、力強く否定した。
その瞳には、嘘偽りのない純粋な畏敬の念が宿っている。
「むしろ逆でございます。閣下は、帝国が誇る至高の存在。その尊いお時間を、私のような取るに足らない女が奪うなど、万死に値する行為です。閣下のプライベートな空間は、いかなる不純物にも侵されない、絶対不可侵の聖域であるべきなのです」
息継ぎも忘れるほどの早口で、サラは力説した。
前世で、彼に少しでも触れたくて、隣を歩きたくて、必死にすがりついた日々。
その結果が、あの冷たい断頭台だった。
だからこそ、今世では絶対に線を引く。
推しと同じ空気を吸うことすら、本来はおこがましいのだ。
同担拒否ならぬ、自担拒否。
推しと自分を同じ世界線に並べてはならないという、限界オタクとしての絶対的な生存戦略だった。
「……つまり、俺の顔も見たくない、と?」
ヴォルティスは、感情の読めない低い声で問い返した。
合理的に考えれば、妻が干渉してこないのは領地経営において非常に都合が良い。
だが、何かがおかしかった。
彼女の言葉は、表面的には極端なへりくだりであり、夫への絶対的な服従を示しているように聞こえる。
しかし、その新緑の瞳の奥には、熱狂的な光があるだけで、ヴォルティスという一人の男に対する関心や執着が、綺麗に抜け落ちているのだ。
まるで、遠くの星を眺めるような、あるいは博物館の美術品を鑑賞するような目。
そこには、人間同士が結ぶべき精神的なつながりが、一片たりとも存在しなかった。
「まさか!閣下のお姿を拝見することは、私の人生における最高の喜びです。ですが、それは遠くからお見守りするだけで十分なのです。どうか、ご自身のお心と体を最優先に、ご自由にお過ごしくださいませ」
サラは満面の笑みで言い切った。
これ以上彼に近づけば、前世のトラウマがフラッシュバックして呼吸ができなくなる。
これは、心を守るための分厚い防壁だった。
笑顔の下で、彼女の心臓は冷たく凍りついたまま、ただ生き延びるために警鐘を鳴らし続けている。
ヴォルティスはしばらくの間、無言で妻を観察していた。
氷のように冷たい青の瞳が、サラの表面的な笑顔の奥にあるものを探ろうとする。
しかし、完璧に作り上げられた熱狂的なファンという強固な仮面を前に、彼でさえもその奥に隠された深い絶望と虚無を見抜くことはできなかった。
「……わかった。お前がそれを望むなら、好きにしろ」
「ありがとうございます!閣下のご寛大な処置に、心より感謝申し上げます」
サラは再び深く、完璧なカーテシーをして見せた。
ヴォルティスは静かに立ち上がり、身支度を整えるために部屋を出ていく。
扉が閉まる瞬間まで、サラは美しい彫像の挙動から目を離さず、しかし一切の未練を見せなかった。
重厚な扉が閉まり、足音が遠ざかっていくのを確認した瞬間。
サラは、ふうっと長く息を吐き出し、その場にへたり込んだ。
冷や汗が背中を伝う。
張り詰めていた糸が切れ、微かに手が震えていた。
しかし、その顔には、先程までの作り笑いではない、心からの安堵の笑みが浮かんでいた。
「第一関門、突破……っ」
これで、彼から理理尽に殺されるリスクも、彼に無駄な期待をして心をすり減らすリスクも、大幅に減らすことができる。
生活空間を分ければ、彼と顔を合わせる機会は劇的に減る。
つまり、推しの美しい姿を安全な場所から観賞しつつ、裏から全力でパトロン活動に勤しむ環境が整ったのだ。
心が壊れるのを防ぐために始めた狂気の防衛策は、見事に機能した。
一方、廊下を歩くヴォルティスの心の中には、微かな、しかし決して無視できないノイズが残っていた。
妻との距離を置くことは、合理的であり、彼自身も望むところであったはずだ。
彼には、領地を守るという絶対的な使命がある。
そこに、女の感情などという不確定要素は必要ない。
そう思っていた。
だが、なぜだろうか。
自分を見つめる彼女の瞳から、本来そこにあるべき温度が決定的に欠落していたことに、ひどく冷たい喪失感のようなものを覚えるのは。
静寂の刃と呼ばれ、感情を殺して生きてきた彼の心に、わずかな波紋が広がっていた。
それが、やがて彼自身を狂わせる致命的な嵐の始まりであることに、この時のヴォルティスはまだ気づいていなかった。
サラは立ち上がり、ドレスの皺をパンパンと叩いて払った。
ここからが本番だ。
推しが安全に、そして最高に輝ける舞台を用意するためには、莫大な資金と、完璧な裏工作が必要になる。
前世の知識を総動員し、まずは実家の資産を動かす手筈を整えなければならない。
そして、あの天才職人をいち早く見つけ出すのだ。
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