理学療法士だった俺、異世界で見習い聖女と診療所を開きました

burazu

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異世界生活は大変です

出発の事前準備

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 アレフさんよりボッズの街に入りやすくなる為の紹介状を書いてもらった俺は、それを持ってミミが待つ診療所に戻り、その紹介状についての話を簡単にするが、すぐに午後の診察が始まる為、詳しい話は診察終了後にする事とし、午後の診察に臨む。

 午後にも患者は多く訪れ、たまに大怪我をした人が運ばれてくるが、ミミの治癒魔法と俺のスキルで無事に元の状態へと戻っていくのを確認した。

 やっぱり、このスキルは治療後すぐに発動して後遺症を取り除けばそもそもリハビリメニューを組む必要がないと何人かに発動して実感したな。

 そうすると今後もし往診をするとしたらスキルで後遺症を取り除いた後にリハビリメニューを組む方法が確立しそうだな。

 とりあえず、あのお婆さんの回復次第であの家への往診を終了して、次の往診先も聞いたほうが良さそうだな。

 そして夜になり、今日の診療を終えた。

「ミミ、さっきも少しだけ話したが、この紹介状の件についてミミにも詳しく話そうと思うがいいか?」
「はい、詳しく聞きたいです」

 まず俺はアレフさんより傭兵ギルドがある街ボッズの存在を教えられて、そこで傭兵を雇う事を勧められた。更に紹介状を書いてもらった事も説明した。

 一通り説明を終えるとミミが俺に質問をしてきた。

「それで、いつこのボッズの街に行くんですか?」
「さほど遠くなさそうだし、馬車を借りて診療所が休みの日に行こうと思う」
「だけどさすがにユーイチ様お1人では危険ですし、かといって2人で行くと誰も診療所をの留守を守る人がいませんし」
「心配はいらない、一応考えはある」

 俺1人でボッズまで行く事の危険性と2人で行くと診療所の留守を守る人物がいなくなる事を心配するミミに俺は自分が考えた対策を話す。

「馬車を使うから俺は持ち金は全て持っていこうと思っている。傭兵を雇うのにいくら必要かも分からないしな、もちろんミミにも半分預ける」
「はい」
「それから診療記録は出発前日に全て詰所に提出しておく。なんとか食材は出発直前までに使い切ろうと思う。これで診療所に盗まれて困る物は残らないし、またあの泥棒達が来ても無駄足になるわけだ」
「あとはボッズで事件に巻き込まれないよう注意するだけですね、不安がないわけではないですが、今私達にできるのはそれくらいですからね」

 ミミの言葉に対し、俺も強く返事をする。

「ああ、出発は4日後、とりあえずそれまでは通常通りに過ごそう」
「はい、それじゃあ私は帰りますので、おやすみなさい」
「おやすみ」

 4日後に俺達の診療所の運命が決まると思うとドキドキするな。
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