理学療法士だった俺、異世界で見習い聖女と診療所を開きました

burazu

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異世界で仲間が増えました

打ち上げの締め

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 パン屋の店主との話を終えて、俺はミミ達が待つテーブルに戻っていくと、そこにはギベルトもいて、俺はミミ達とギベルトに声をかける。

「戻ったぞみんな。ギベルト、鍛冶の仕事の売り込みはできたのか?」
「おお、ユーイチか、いくつかの店に一度見に来て欲しいって言われたから順番に回っていこうとは思っているな」
「そうか、それは良かったな」
「親父が生きていた時は武器ばかりだったし、お前のリハビリ器具や、生活の為の道具にも少しづつ手を拡げていこうと思ってな」

 そういえばギベルトは親父さんのあとを継いで鍛冶師になったんだったな。ミーザは少し違うが親父さんの特訓がきっかけで傭兵を始めたわけだし。

 前にミミにも聖女になったきっかけを聞いたが結局教えてもらってないな。やっぱり親の仕事を引き継いだのかな?

「ユーイチ様、どうしましたか?」
「あ、いや、っていうかそろそろ終わらないのかな?」
「そうですね、あ、ユーイチ様、ソフィア様が中央にお立ちになりました」

 ソフィアさんが店の中央に立っている、どうやら締めの挨拶をするようだな。

「皆様、そろそろお開きにしたいと思いますので、ご挨拶をさせていただきます。楽しんでもらえて何よりです。また明日からもご商売に精を出してください。それではご退店お願いします」

 その言葉を聞いて、順番に店から出ていき、俺達も店を出るとまずギベルトが俺達に声をかける。

「じゃあな」
「おう、刃物や調理道具もいいけどリハビリ器具も忘れないでくれよな」
「分かってるって、んじゃ」

 ギベルトが帰っていくとミーザも帰る事を俺達に告げる。

「じゃあ、また明日ね、ユーイチ酔っ払ったまま仕事に出ないでよね」
「出ないよ、ミーザこそ明日遅れるなよ」
「大丈夫だって、それじゃあね」

 2人と別れて、ミミは診療所の近くだから一緒に歩いて帰っていく。

「あのユーイチ様、ミーザさんもおっしゃっていましたが酔いとかは大丈夫ですか?」
「とりあえずは大丈夫だ、それからミミ、明日から往診とかがない日は少し資料作りとかも午前と午後の間にしたいと思っている」
「また何か新しい事を考えたんですか?」
「ああ、リハビリ中の食事メニューを考えていこうと思っている」

 俺がリハビリ中の食事メニューを考える発言をするとその事にミミが驚く。

「もしかしてその為にこの催し物を考えたんですか?」
「いや、イベント自体はソフィアさんの弟のトム君のことがきっかけだが、逆にそれはイベントがきっかけだな」

 リハビリには栄養も大事、この事を少しづつ浸透させていこう。
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