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【閑話】侍女は見ていた
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お気に入り50!!!来ました~!
ありがとうございます(^_^*)
嬉しかったんで閑話を放出~!
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黄の王から前回の闘技場での売上のリベートを受け取りながら、かの王の真っ赤に染まった悔しそうな顔に今回の一連の事に対して、やっと当麻の中で溜飲が下がった。
って言うか笑い堪えてる金剛の震える肩が、余計に黄色の王を怒りを掻き立ててたと思うけど取り敢えず無視だ。
実は当麻は、この黄の金剛が苦手で商人の一族のくせに自分より頭ひとつ背が高い上に身体も大きいのが気に入らなかったのだが、さらに何かイベントあるたびに当麻を壁に追い詰めるのだ。
追い詰めた壁に手をついて逃げられない様にして当麻のサラサラな黒髪を撫でたり頬に触れたりする。
この行為に何の意味があるのか脳筋の一族には不気味であり理解出来なくて、ちょっぴり怖い。
曲がりにも戦闘一族のナンバー2でもある当麻にとって怖いって気持ちが発生する事が許せない。
金剛の結構分かりやすい求愛行動も全然分かっていない。
壁に追い詰められる前にと当麻はお金を受け取ると真っ赤に染まっている黄の王に声をかけた。
「では、私はこれにて失礼致します。」
「キィーーーーーーッ!!!」
「ぷっ!!腹が痛い…」
後ろ足で黄の王の執務室を出てホッとした。
さっさと黒の国に戻るかと歩き出し、あと一歩で黄の宮殿を出る所で強い力で腕を捕らわれた。
「!!」
「当麻、そんなに急いで帰るなよ。せっかくここまで来たんだしお茶でも飲んで行きなよ。」
「いや、俺も暇じゃないから帰る。」
「そう言わずにさ、俺の執務室に行こう、茶菓子もあるから。」
「だからいいって、お構いなく!」
そう言って手を離そうとするが全く離させる事が出来ない。
それどころか金剛の力でズリズリと引っ張られる。
「さあ~行こうか~」
「離せ~!!!」
「当麻、俺が贈ったシャンプーとコンディショナー使ってるか?
この髪が傷むとか許せないから!
それと、この頬の傷はちゃんと薬付けたのか?お前の身体はお前だけのモノじゃないんだ!」
「いや、俺の身体は俺のだ!!!」
「お前愛用ってハクがあるのと無いのじゃ売れ行きに隔りが大きいんだから、この綺麗な黒髪って…」
「うるさい!!俺の髪と肌がどうなってもお前には関係ないじゃん!!」
「関係ない…?」
金剛の全身から、黒いオーラが出て来た!黒の一族じゃないのに!!
蛇に睨まれたカエルの様に体が動かない。全身から冷たい汗が出る。
金剛は、固まった当麻の膝の裏に手を入れて抱き上げると、とってもいい笑顔で自分の部屋へと歩き出した。
「当麻、俺とお前の関係がどんな関係なのか今からじっくりと分かって貰おうか。」
「………」
当麻をお姫様抱っこして颯爽と消えて行く金剛を止める者はいない。
そして、止めはしないが柱の陰でそんな2人を熱い視線で見つめる侍女はいた。
「…クククっ…とうとう当麻様がお持ち帰りに!!早速この情報を同志達に回さなきゃ!いや~金剛様イカす!!」
当麻が命からがら黄の国を逃げ出し、今後絶対あそこには行かないと心に決めていた。
しかし、最近やたらとある一部の侍女達から熱い視線を貰うのに頭に?を付けていた当麻が理由を知るまでには、もう少し時間がかかります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、どう進展するのか(笑)
何処の世界にも同志はいるって話しでした(^_^*)
本編は土日のどちらかで更新致します。
お気に入り&お読み頂きありがとうございますm(_ _)m
ありがとうございます(^_^*)
嬉しかったんで閑話を放出~!
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黄の王から前回の闘技場での売上のリベートを受け取りながら、かの王の真っ赤に染まった悔しそうな顔に今回の一連の事に対して、やっと当麻の中で溜飲が下がった。
って言うか笑い堪えてる金剛の震える肩が、余計に黄色の王を怒りを掻き立ててたと思うけど取り敢えず無視だ。
実は当麻は、この黄の金剛が苦手で商人の一族のくせに自分より頭ひとつ背が高い上に身体も大きいのが気に入らなかったのだが、さらに何かイベントあるたびに当麻を壁に追い詰めるのだ。
追い詰めた壁に手をついて逃げられない様にして当麻のサラサラな黒髪を撫でたり頬に触れたりする。
この行為に何の意味があるのか脳筋の一族には不気味であり理解出来なくて、ちょっぴり怖い。
曲がりにも戦闘一族のナンバー2でもある当麻にとって怖いって気持ちが発生する事が許せない。
金剛の結構分かりやすい求愛行動も全然分かっていない。
壁に追い詰められる前にと当麻はお金を受け取ると真っ赤に染まっている黄の王に声をかけた。
「では、私はこれにて失礼致します。」
「キィーーーーーーッ!!!」
「ぷっ!!腹が痛い…」
後ろ足で黄の王の執務室を出てホッとした。
さっさと黒の国に戻るかと歩き出し、あと一歩で黄の宮殿を出る所で強い力で腕を捕らわれた。
「!!」
「当麻、そんなに急いで帰るなよ。せっかくここまで来たんだしお茶でも飲んで行きなよ。」
「いや、俺も暇じゃないから帰る。」
「そう言わずにさ、俺の執務室に行こう、茶菓子もあるから。」
「だからいいって、お構いなく!」
そう言って手を離そうとするが全く離させる事が出来ない。
それどころか金剛の力でズリズリと引っ張られる。
「さあ~行こうか~」
「離せ~!!!」
「当麻、俺が贈ったシャンプーとコンディショナー使ってるか?
この髪が傷むとか許せないから!
それと、この頬の傷はちゃんと薬付けたのか?お前の身体はお前だけのモノじゃないんだ!」
「いや、俺の身体は俺のだ!!!」
「お前愛用ってハクがあるのと無いのじゃ売れ行きに隔りが大きいんだから、この綺麗な黒髪って…」
「うるさい!!俺の髪と肌がどうなってもお前には関係ないじゃん!!」
「関係ない…?」
金剛の全身から、黒いオーラが出て来た!黒の一族じゃないのに!!
蛇に睨まれたカエルの様に体が動かない。全身から冷たい汗が出る。
金剛は、固まった当麻の膝の裏に手を入れて抱き上げると、とってもいい笑顔で自分の部屋へと歩き出した。
「当麻、俺とお前の関係がどんな関係なのか今からじっくりと分かって貰おうか。」
「………」
当麻をお姫様抱っこして颯爽と消えて行く金剛を止める者はいない。
そして、止めはしないが柱の陰でそんな2人を熱い視線で見つめる侍女はいた。
「…クククっ…とうとう当麻様がお持ち帰りに!!早速この情報を同志達に回さなきゃ!いや~金剛様イカす!!」
当麻が命からがら黄の国を逃げ出し、今後絶対あそこには行かないと心に決めていた。
しかし、最近やたらとある一部の侍女達から熱い視線を貰うのに頭に?を付けていた当麻が理由を知るまでには、もう少し時間がかかります。
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さて、どう進展するのか(笑)
何処の世界にも同志はいるって話しでした(^_^*)
本編は土日のどちらかで更新致します。
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