人は神を溺愛する

達磨の過去～終わり

長い長い話しが終わった…。
その後アメリカに渡り４年で全てのスキルを身につけたあと経験値を積む為にさらにアメリカで２年要人警護の会社に入り経験値を積み上げた。
その後、夕霧の父が病に倒れたの契機に日本に戻った。
そして、父が退官し始めていたゴッドガーディアンに入り病を理由に会社を辞した夕霧の跡を継いだ。
それを待っていた様に夕霧の父が亡くなり夕霧家の全てを相続した達磨は今も道場を開き、そして悠夜の担当筆頭SPとして働いている。

「本当に激動の人生で、しかも現在進行形…だけど、感謝しているよ！今こうして居られるのは夕霧の父と神城陸、そして悠ちゃんのお陰だから。」

そう言って笑う達磨の強さを心から凄い人だと那智は思った。
そして、彼は悠夜の4番目の兄なんだなとストンと心に落ちて来た。
そんな事に気が付かない心の狭い自分に情け無さを感じた。

「夕霧さん！色々話して頂いて、ありがとうございました。」
「ああ…これで安心したかい？」
「安心は…出来ませんね！悠夜は昔と全然変わって無いって理解しましたから！相変わらず向う見ずで出たとこ勝負な感じは変わって無いって本当に理解しました。」
「ふふふふふふ…苦労するぜ～これから！俺はある意味苦労する仲間が増えて嬉しいけどね！」
「ああ～そうですね…。でも、それもまた愛おしいですから！」
「まあ、悠ちゃんと一緒になるって事は神城一族ももれなく付いて来るって事だから！本当に自重しないからあの一族…よろしく頼むよ。」
「………………はい。」
「ふふふ…お話しも一段落されましたからお茶をお持ちしましょう。」
「「！！！」」
「居たの？田中さん…いつから？」
「はい最初からおりましたよ、まあ気配を消すのは執事の得意技で御座いますから。」
「「執事って…」」
「では、紅茶をご用意致します。眠れる様にブランデーを少しお入れしましょう。」
「「ありがとうございます…」」

美味しい紅茶を飲んだ後は解散して、それぞれの部屋へ戻った。
隣のベッドではスヤスヤと可愛い顔して寝ている愛しい人がいた。
ここにこうして居られるのは、ある意味奇跡…。
その奇跡を失わない様にする為に、祈りだけじゃなく行動する事が必要なのだと知った。
悠夜の柔らかい頬を撫で隣のベッドに滑り込み那智も目を閉じて眠りに就いた。


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「お帰り～お姉ちゃん！」
「ただいま～まだ起きてたの？」
「うん…ちょっと眠れなくて…小腹も空いたから気分転換に雑炊作ってた～お姉ちゃんも食べる？」
「うわ～ラッキ～食べる食べる！」
「明日…帰って来るよ、ウチの不良社長さま！」
「そうなんだ～じゃあ明日書類整理が出来るね～相変わらずご迷惑おかけしております、我が愚兄が…」
「いえいえ、どう致しまして！……ねえ、そろそろ会いに行かない？未那…」
「ううん…今はいいよ！ガーディアンに就職した時驚かせたいもん！」
「そっか…」
「でも、明日帰って来るなら悠ちゃんにはメールするかなぁ～色々何があったか聞きたいし！」
「悠夜様とは学校一緒だしね～よく今迄バレないでいるわね。」
「悠ちゃんに協力して貰っているもん！いつかサプライズするからって！」
「うわ～そりゃあ強力なバックアップだわ…ちょっと社長が可哀想…。」
「ちなみに陸兄さんも知ってるし～奈津子おばちゃんも知ってる…。」
「あの一族は……権力の使い方を間違ってるわ…。」

有吉未那…現在、朝比奈未那は高校卒業後は、ゴッドガーディアン事務局に就職予定で、既に内定している。

「お兄ちゃんの確保は任せて～！お姉ちゃん！！」
「頼りにしてるぞ～妹よ！」

来年、達磨包囲網はさらに厚くなるなんて達磨は想像も出来ていない。


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達磨の過去編～終わりです～！
長々とお付き合い、ありがとうございます！
さて、前にも書きましたが神溺は一旦ここでお休み致しまして来年からは、人魚姫の恋を進めていく予定です。
書き直しと物語の最後まで行く予定でございます。
興味がありましたら、そちらもよろしくお願い致しますm(__)m
人魚姫は、思いっきりBLですので～Hも濃いめの予定でございます。

神溺お読み頂き、ありがとうございました。
皆さま、良いお年を～