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ダンダリオ魔道王国編

【閑話】タイガス清白の徒然日記

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GW始まったね~!
「…2日前からがGWじゃないの?」
いや~私的には今日からだから!!
「…土日更新の約束も破って~!」
ううう…和暦更新の仕事がね~大人の事情なんだよ~許して~!!
「本当は本編悩んでいるんでしょ?」
ギクっ!!Σ(゚д゚lll)そ、そんな事…ある様な無いような…。
「もう優しい読者様達に感謝しないとね!」
本当にお待たせしてます!ありがとうございます!!
今回はGWの特別閑話!っていうか清白のほのぼの日記を投下します!
GW中に本編もなんとか進める所存!どうぞ見捨てないでね~!
「本当に色々詰んでる作者ですけど見捨てないでやって下さいね!」
ではでは清白の徒然日記でーす!
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「あ!清白ぉ~お帰り~!さっき冒険者ギルドから人が来たよ~クエストの報告入れてって~!」
「おお!真白ただいま~…面倒だな~でも、分かった~ご飯食べたら行くよ~。」
「お帰り~清白!お弁当作っておいたから持って行ってね!」
「おお~サンキュー千尋ぉ~!」

俺の名は清白すずしろ一族では序列8位にいる。
俺たちの序列は一族の強さの順番だ。
7位の白音しおん姉ちゃんに今のところ力でも精神的にも勝てる気配が無いから当分は8位だろうな…(泣)

俺たちタイガスは大森林で暮らす魔獣なんだが神の愛し子である千尋に出会ってから俺たちの生活は一変した!
俺たち魔獣は不死じゃないが長い年月生きている。
人間達から震災級と言われている俺たちだが、群れる事が嫌いだったのに、今じゃ毎日全員で念話で繋がっているし毎日一族の誰かと一緒にいるってのは初めてで…毎日が本当に面白い。
毎日毎日…ただただ木の上で寝ていた日々にはもう戻れない!
本当は物を食べなくても生きていけるけど…美味しいものを食べない生活にも戻れない!
こんな感じでいつのまにか千尋がいなきゃ色々詰んでる我が一族なんだが、このグローディアス王国に来てからも毎日が面白い。
人の営みがこんなに面白いなんて思わなかった!
今では一族全員がブラックカードなのもあって王宮から指名依頼が毎月来る。
主に王族の護衛だけど…長は時々騎士団を鍛える仕事をやっている。
千尋曰く、脳筋の巣窟!騎士団!!
今、グローディアス王国の騎士達は人間としては恐ろしく強くなっていると思うぜ!
全員冒険者のAクラス相当の強さを目指しているらしい…もう人族の世界で最強の戦力じゃん!
しかも日常的に俺達タイガスやドラゴンが常に千尋の側にいるこの王国に戦争仕掛けて来る国があるのか?
もしそんな国があったとしても数分で終わるよな…。
まあ、こんな感じで俺達はここで暮らしているんだ。

俺の最近の仕事は王宮での王族の警護なんだけど…ほぼ王様の後ろのソファーで寛いでいるだけだ。
王様と時々話しながら、昼には千尋のお弁当を一緒に食べるくらいの簡単なお仕事…。
最近ではフェンリルの心白主導で結界石で王城どころか国全体を囲っているから、この国に入り込める魔物はいない。
まあ、入り込めるのは千尋の従魔だけだ。
現在心白は千尋に頼まれてアイリッシュ教国を結界で囲む作業で出張してる。
晩御飯には戻って来るけどね!
その他、従魔のドラゴン達が最近千尋のアッチの世界のDVDを見て宅配便を始めたんだ…。
ドラゴン便は獣王王国とグローディアス王国の両国間を試験的に運用始めたんだけど、既に大人気になってる。
大きな物や大量の物資、そして人も飛んで運ぶって事で1カ月かかる道のりがたった1日で運べるから商業ギルドのタヌキってのが喜んでいるって千尋が言ってた。
その内アイリッシュ教国にも飛ぶ様にするそうだ。
タヌキが世界の物流が変わる!って叫んでいたそうだ。
千尋は千尋で…。

「空をドラゴンが飛ぶってファンタジーの世界だよね~!うん…やっと異世界らしくなったよね!」

とか、言ってる。
俺達にしてみれば千尋自身がファンタジーだよ…と言いたい。
千尋のお陰で世界は変わって行っている。
そんな変わる世界の中心なんだけど千尋はニコニコ笑うだけで少しも自分が騒動の中心だと理解しない。
本当に俺達の主人は自分の凄さを理解しないんだ。
毎回千尋はこう言うんだ。

「僕が凄いんじゃないよ!僕の従魔達が凄いんだよ!!」

うん…その凄い従魔達の主人が千尋なんだけど!
世界最強の魔獣達の胃袋を掴み!この世界の神様である主神様の胃袋掴み!!
どんだけ最強なんだよって話しだよ。
そして、今も…主神様は俺の前で昼食のカレーライスを食べている。

「あ!清白!!カレーうどん食べたいから、獣王王国からうどん貰って来てよ!」
「ええ~主神様またなの?昨日も食べたじゃん!」
「お願い~清白~!神様のお・ね・が・い!」
「もう~自分で行けるでしょ!ドア開けたら直ぐなんだし~」
「それがさ~俺出入り禁止なんだよね…獣王王国のうどん屋…。」
「主神様、何やったの??」
「ちょっと通っただけなのに…次元がね歪んでさ~まあ、地球のが直してくれたんだけど~千尋くんに凄く怒られてさ~獣王王国に暫く行くなって言われたんだよ~!」
「「……それは怒るよね…。」」(清白&真白)
「だって神なんだもん俺!仕方ないじゃん!」
「じゃあ神界に戻ればいいじゃん!お供えで貰えるでしょ?」
「ええ~ご飯は大勢で食べた~い!もう一人で食べるの嫌なんだも~ん!」
「「……神様って…」」
「じゃあ真白お前が行って来てよ!俺はギルド行ってクエストの報告しなきゃいけないし~。」
「了解~!」

そう言って立ち上がって1階に降りて行った真白と入れ替わりに入って来たのが序列9位の白輝だ。

「清白~」
「おう!どうした?白輝??」
「店手伝って~!千尋が今日はカウンターに出てるからお客が凄い事になってるんだ!」
「ええ~!しまった!真白は?」
「真白はダメだよ!色々壊すし!」
「ああ~!!」
「じゃあ俺が手伝う??」
「「主神様は動かないで!」」
「はーい…。」
「じゃあ耶白は?」
「今日は大森林で白銀とパトロール中!定期的に魔物間引かないとね!肉調達も大事だし。」
「風白は?」
「獣王王国でウェイターやってる!今日は獣王王国の店は白露と2人で頑張ってる。」
「白雷と桃白は?」
「もう下で頑張ってる…だから白夜が清白を呼べって!まだまだ手が足らないんだよ!」
「もう…了解した…着替えて降りて行くよ。」
「早くね!!」

がっくしして残りのご飯を食べ終わった俺は一瞬でウェイターの制服に着替えた。

「中間のお兄ちゃんは大変だねぇ~」
「…本当にね~!」

それから俺は下に降りて馬車馬の如く働き閉店するまで働きましたよ!
グッタリしてカウンターの椅子に座り込んだ俺に千尋が苦笑しながら言ったんだ。

「今夜のおかずは清白の好きな焼肉丼にするね!」
「千尋ぉ~!」
「俺はカレーうどんね!千尋くん!」
「……主神様…今日の仕事は終わったの?」
「ギクっ!!」

そんな何時もの会話を聞きながら、俺は笑いながら明日もいい天気だな…なんて思いながら一時の休息に体を預けていった。


清白の徒然日記…終わり。
もしかしたら、またあるかも(*´꒳`*)k
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