【R18】傭兵閣下と青い血の乙女

七鳩

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17.ウィルディアのロドニス

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 裏の井戸で身を清めると、エウリッタとロドニスは酒場を後にした。
 ナグダライダが貸してくれた馬車で王立図書館へ向かう。
 
「傷、痛くない?」

 馬車の揺れがロドニスの体に響かないかエウリッタは心配だった。血は洗い流したけれど怪我はそのままなのだ。

「痛み止めも塗ったし包帯も巻いてる。問題ない」

 馬車の向かいに座るロドニスは真顔でそんな風に返す。そして皮手袋を嵌めた手でエウリッタの頬を撫でた。

「……旦那様、わたしはもう大丈夫よ?」

「ああ」

 うなずきながらも不服そうな夫の手をエウリッタは握り返す。

「ねえ旦那様。ナグダライダの話を聞いてて、ふと思ったの。旦那様は、わたしのことを犬笛と共有する、って言ったでしょう?」

「はあ?」

「厳密には、旦那様と犬笛のどっちかがわたしを『おとしたら、もう片方にもやらせてやる』……だったかな。わたしと初めて会ったときにそんな約束をしたんでしょう?」

 ロドニスが眉をひそめる。珍しく声に詰まって押し黙り、じっとエウリッタの顔を見つめた。

「あんた、そんな話どこから……、まさかテラスで聞いてたのか?」

 エウリッタがうなずくのを見て、夫が口元を覆う。エウリッタはふんと鼻を鳴らした。

「すごく傷つきました。結婚式でそんなことを言われたのかと思って」

「ちがう。5年以上前のことだ。ナグダライダの言う通りだ。ファルマンデイ侵略のとき、俺はあんたに初めて会った。そのとき犬笛とそういう冗談を言い合って」

「そうですか。……まあ、結婚前だったからって、じゃあ言ってもいいよ、とは思いません。でも結婚式で言われたよりマシです」

「リッタ、俺は」

「謝るだけじゃなくて、あなたが考えていることをちゃんと教えて欲しい」エウリッタはロドニスを遮って彼の両手を取った。「あなたはいつも謝ってばかり。そうじゃないの。わたし、あなたを知りたいの。あなたの世界に入れてもらいたいの」

 ロドニスの青い瞳が瞬いた。
 沈黙に不安になってエウリッタは彼を見つめる。彼の凍てつく冬の海みたいな色の双眸も、無表情のまま、じっと彼女を見つめていた。

「……あんたを共有するって言ったって俺に怒ってるだろう」

「ええ」

「今日は俺のせいで危ない目にも遭っただろう。そもそも、この結婚はあんたの意志じゃなかった。平民の成り上がりで、ほかの誰も嫁ぎたくねえと思ってるような男に、最初の妻を初夜の床で処刑した男に、あんたは嫌いな父親の命令で嫁がされてきたんだ。なあ」

「ええ」

「……だがあんたは、俺を知りたいとか俺の世界に入れて欲しいとか言う。そういうのが混乱するんだよ」

 両腕にロドニスの手がかかった。引き寄せられて、エウリッタは体ごと彼の椅子の方へ倒れるように移動させられる。
 ドレスが思いがけず椅子の縁から零れる。
 慌てて裾を押さえるのと、その手ごと夫に抱きすくめられるのが同時だった。
 
「知らねえだろう。あんたがそういうことを言うたび、俺がどれだけ救われてるか」

 服越しにも感じられる屈強な二腕に閉じ込められて、全身で男の体温を感じる。
 戸惑うエウリッタの胸元にロドニスが顔を埋める。
 半ば反射的に夫の背中へ腕を回して抱きしめながら、エウリッタは彼に甘えられているような錯覚に顔が熱くなるのを感じた。心拍が壊れそうになる。
 それを堪えるために、彼が羽織る外套の背中部分をぎゅっと握った。







 ロドニスは下町の生まれだった。
 7歳のときに母親に売られて傭兵団ウィルディアに入隊した。
 同年、両親は子供を売ったことを罪に問われて火刑になった。
 この国では親が子を売ることは違法らしい。そうしなければ生活できないのは下層の平民たちで、当然ながら、法を作っているのは上層の王族貴族たちだった。

「鬼どもめ! 実の子を売るなんて人間のクズだ!」

 処刑の当日、同じように貧乏なはずの人間たちが広場に集まって死刑囚2人に石を投げた。
 人間が焼ける匂いを初めて嗅いだ日だ。
 炎に舐められて断末魔を上げながら黒ずんでいく両親。その景色に歓声を上げる民衆たち。髪が焼ける臭いや人衆の汗の臭いや興奮の臭いがまじりあって再現されるその地獄で、子供のロドニスは多分泣いた。
 記憶に薄いが、母と父はかなりの酒乱だった。だから悪い記憶の方が圧倒的に多かったはずだが、それでも親だったから泣いた。

「泣くな! 悲しむな! 怒れ! それが己を強くする!」

 ウィルディア傭兵団の長官は暑苦しいひとで、そういう無茶を言いながら、子供たちを鍛えた。

「おまえたちをないがしろにする国家に怒れ! その怒りを戦場で敵にぶつけろ!」

 日々の訓練は過酷だった。幼い体はゆうに限界を超えて酷使され、さらに、上官の暴力に耐える。

「俺らを殴ってるのは国家じゃなくて上官じゃん。上官に怒るべきじゃね?」

 ある日ひとりの少年がそう言った。少年はロドニスより少し年上の風貌だ。長ったらしい髪が女みたいだったが、傭兵育成所の子供たちのなかで、最も反抗的な奴だった。
 その子の言葉を聞いてけれど上官はふいと無視した。他の子供ならリンチにあっていたはずなのに。

「あいつは特別なんだ。ゼウ上官の夜のお気に入りだからさ」

 だれかがそう言って、なるほど、とロドニスも納得した。
 育成の日々は目まぐるしく過ぎた。11歳になると戦場に立った。戦に出るようになると、国中にある支部を転々とするようになる。育成所の面々ともすぐに会わなくなった。例の髪の長ったらしいやつは育成所でゼウ上官の元に残ったらしい。

「俺たち、せめて1つの支部に腰を落ち着けられませんか?」

 ある日、ロドニスはその頃師団長だった男に聞いた。

「ん、どうして?」

「傭兵業って派遣じゃないですか。何でも屋みたいなもんで、あっち行って仕事して、こっち行ってまた違う仕事してって生活です。でも、それだと結果を積み上げにくい。ひとつのポストに腰を落ち着けてひとつの仕事で結果を積み上げていく方が偉くなれる気がするんですが」

 そのときの師団長はウルクスといって二刀流の豪傑だった。その刀さばきと体力は怪物なのに、見た目は泣きぼくろの美丈夫という風体で、巷の女性に人気があったようだ。

「ロドニス、君はバカかい」専用の美容具で爪の角を整えながら、ウルクスは言った。「傭兵団はならず者の集まりだろ。そんな集まりが存在するのを何で国が許してると思う? 利用できるからさ。戦になったらパッと投下できる狂犬の集まり。戦から生きて帰って来ても出世させろだの地位くれだのうるさく言わないバカの集まり。だから利用価値があって生かされてるんだよ」

「それは解りますが、それ以上が欲しいんです」

「小賢しい考えは寿命を短くするよ?」脅すような言葉をかけながら、ウルクスは微笑んでいた。
 翌日、ロドニスが寝泊まりする宿坊の部屋に、たくさんの本が運ばれた。ほとんどが兵法を説いた物だった。ファルマンデイ含める現在敵対している国々の言語の本もあった。
 ウルクスからのそんな贈り物をもらってから、戦ってない日は勉強するようになった。戦場へも本を持っていって、休憩時や、見張りでちょっと気が緩んだときなどに読むようになった。このあたりの知識のおかげかはわからないが、17歳のとき、ロドニスは次の師団長に命名された。
 現師団長が横領によって捕まったせいだった。

「傭兵団ってこわいよね。悪事を働いた奴を内輪で処刑しちゃうんだよ。外に漏れたら恥だからさ」

 ロドニスが牢屋に会いに行くと、ウルクスはもはや立てないくらい拷問された体で這いずって格子まで来て、棒切れのようになった裸の腕を伸ばした。ロドニスの頭をぐしゃぐしゃ撫でた。

 「ロドニス、君は俺と同じ轍を踏むなよ。俺よりもっとでかい夢をみてくれ」

 剣豪で女好きのする師団長は、ズタ袋に詰められて暴れ馬の群れのなかに投げこまれた。
 暴れ馬たちが蹴り回したあとに袋から出てきた肉の塊はもはや人間ではなかった。
 なぜだ。
 自分の欲しい生活のために、ウルクスは罪をおかした。仲間を裏切った。そして仲間に殺された。
 彼が欲したその生活を、なんの努力もなく持ってる奴もいるのに。
 そういう奴らは己の安穏をふつうだと思っている。親を焼かれなくても、戦に出なくても、一日一日を剣で削り上げなくてもそこにある、「ふつうの生活」が、王族貴族どもには当たり前にある。
 俺やウルクスと、あいつらと何が違う。
 赤いずた袋を埋めるために、豪雨のなか、少数の部下を引き連れて地面に深い穴を掘った。師団長としてのその初仕事で泥まみれになりながら、唇を引き結ぶ。
 死んだ人間のために泣いたのは生涯2度目だった。
 育成所の頃から馬の合う上官に出会ってこなかったから、ウルクスのことを、2番目の親くらいに思っていたのかもしれない。


 師団長になって仕事を選ぶ機会が増えた。
 もちろん完全に自由ではない。本部からの推薦や国の圧力を跳ねつけることはできなかったが、それらと折り合いをつけながら、物理的に距離が近くてかつ似たような仕事をいくつも選んだ。
 たとえば、辺境に駆り出されたら、籠城の仕事ばかりをわりと距離の近い範囲でいくつもやった。
 そうすると土地勘が出た。土地に人脈がつくれた。
 そうなると、兵站線や詰め所など傭兵業に必要なものを便宜しやすくなった。お互い近いから兵士たちを城から城へ交代させてマンネリを防ぐこともできた。
 そうやって功績を積んでいくと身内での扱いが良くなった。資金をたくさん回してもらえるようになったし、国の中枢――貴族上がりの国家騎士団やら辺境警備団など――からの支援の依頼も入るようになった。
 やがて、決定的な活躍の場面がきた。
 ファルマンデイ侵略。
 傭兵は使い捨てだから前線に配置された。前線の軍はいちおう貴族騎士が率いていたがそれの特攻として使われることになった。
 危ない仕事だが手柄を上げるには願ったりだ。

「師団長はたしか北の育成所の出身ですよね? ゼウ長官って知ってます? なんかちんこ潰されて死んだらしいですよ」

 出発の間際のこと、なにやら懐かしい名前を聞いた。育成所の暑苦しいあの長官は、なんでも、同じ傭兵の仲間をレイプしようとして、その相手に殺されたそうだ。
 そういえば、昔からそっちの気があったな、と思い出して、ふと閃いた。
 ゼウ長官を殺した傭兵というのはなんでも諜報能力が極めて高いらしい。貴重な人材なため、仲間同士の殺しをしたからといってすぐ処刑されることなく、罰が保留になっているそうだ。
 ロドニスはこれを聞いて北の支部へ向かった。そこで牢に収容されている男を見て、やはりと思う。
 ロドニスは上と話をつけて、2日後、その傭兵を牢から出した。

「俺は12師団の師団長だ。おまえはこれから俺のところに来る。1週間後にはファルマンデイの前線で戦う」

 ファルマンデイ侵略は、傭兵団にとってかっこうの稼ぎどころだった。それで、牢にいる有力な駒を活用することに決めたのだ。その先で擦り切れて死んでも、まあ、元々処刑に値する罪人だし、というのが上の結論だろう。

「だれだあんた」

 1週間とちょっとぶりに表へ出た傭兵は頭の上に注ぐ陽射しへ手のひらを翳して、うざったそうに目を眇めた。そして不愉快そうな顔でロドニスを振り返る。
 やっぱり覚えてないらしい。育成所で昔一緒だった、とロドニスが短く説明すると、男はますます眉をしかめた。

「だから助けたってのか? どんだけお人好しだよ」

 一度会えば決して忘れない美貌。泥くさい商売をしているのに透きとおるような白い肌をして、長い睫毛で妖しい影を頬へ落としながら、切れ長の黒い瞳ですっと流し目をおくる。長ったらしい髪だけは、昔とちがって切られていた。
 ロドニスは彼に名前を聞いた。

「ああ? 育成所に一緒にいたなら俺の名前くらいわかんじゃねえの?」
 
 警戒されているらしい、とロドニスは思う。まあゼウ長官に犯されかけたのだから過敏にもなるだろう。育成所にいたときは多分毎晩ほんとうに犯されていた。もしかしたら今日ここに来るまでそういう相手はゼウ長官だけではなかったかもしれない。
 それでも、その全部を生き残って今ここにいる。逃げることもできたろうに逃げなかった。そういう人間だと目星をつけたからこそ、ロドニスはこの彼を引き抜くことにしたのだ。

「育成所にいたときは、あんた名前がなかった。乞食の子だから名前がねえって自分で言ってただろう」

 ロドニスの言葉に、一拍置いて、男の朱金の睫毛にふちどられる目元が笑んだ。

「犬笛だ」

 今の名前はな、と犬笛は付け加えた。諜報能力に長けているというし、偽名をつかって仕事をすることが多かったのかもしれない。

「師団長ねえ。死んだ母ちゃんが恋しくて夜な夜な泣いてた坊やがずいぶん偉くなったもんだ」

「……覚えてるじゃねえか」

「今思い出した。火あぶりになったジジイとババアの息子な」

 いやな思い出し方だ。ロドニスは犬笛の背中を蹴り飛ばした。犬笛は地面に吹っ飛んで砂を巻き上げたが、すかさず起き上がって敬礼した。

「出過ぎたこと言って申し訳ありませんでした、師団長!」ロドニスが外套を手渡すと、犬笛はボロの囚人服の上にそれを羽織り、へらへら笑いながら2度敬礼した。


 思いもよらない一報が届いたのは、ファルマンデイに上陸したまさにその当日のことだった。

「シュルツ・ジョナルダ伯爵の愛娘がファルマンデイ王都に取り残されているらしい」、と。

 大貴族の娘がなぜ敵国にいるのかさっぱりわからなかったし、そもそも救出の命令すらなかったし、ガセだろうと思われた。
 けれどジョナルダ伯爵といえば防衛庁の長官。中央政府のど真ん中にいる貴族だ。真実なら、またとない手柄になる。
 前線は一部でジョナルダの娘争奪戦みたいなことになった。敵地をおとしながら、だれが娘を見つけ出して保護するかを競い合って、数多の部隊が交差する。
 貴族騎士たちはまっすぐ王宮へ突入した。大貴族の娘だ、敵の王族と一緒にいるのだろうと一番ありそうな見解に従って。
 仕方ないから、ロドニス率いる傭兵団は王都の残り物へと進軍したのだった。

「師団長、あれ例のご令嬢じゃね?」

 籤運はこちらにあった。
 けれど新しい団員の犬笛がそれを確認する声はよく聞こえなかった。
 トンネル状になった石畳の道をまっすぐに進んできたのだが、どうやら、中庭に出たようだ。けれど、事前に確認した王立学院の地図がまったく役に立たないくらい、すべて燃え上がっている。炎のおたけびと断続的に上がる爆発音で、耳はおかしくなっていた。
 木屑と灰が真っ黒に降るなか、炎があかあかとまぶしく吹き上げている。昼なのに夜のように暗い。
 そんな地獄絵図のなかで、ちいさな人影が、ぽつんとある。

「燃えろ」

 耳鳴りがする耳に、その叫びは不思議とはっきり聞こえた。
 真っ黒な焼け野原で、その姿だけはくっきりと浮かび上がっている。
 遠目にも、大貴族様の有名な色彩であるプラチナブロンドと赤く透ける金の瞳が、確認できるほどに。

「燃えろ、燃えろ、なくなってしまえ」

 壊れそうに甲高い笑い声がただよう火の海で、ジョナルダの娘を見つけた。
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