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やっぱり皆、変わらないね
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話し始めようとは思うけど、皆の反応が怖い…
「きーの始めたいタイミングで良いからね、私達待ってるから!」
「瞳月…。ありがとね!大丈夫だよ、話すから」
もう、覚悟は決めた。皆が私を見捨てるはずがないよ。
「…皆は覚えてる?私が去年の体育祭、出てなかったの。と言うより、応援団だけだったの」
「覚えてる」
「私は、高校に入る前の春休み、急にだるくなったの、たまに熱出てたりもした。自分の部屋に行くまでの階段が辛くて、登り終わったらもう息切れが半端なくてさ!そういうことの後は、絶対に心臓の所が痛くなるの…。だから私はそのちょっと後にママとパパとここの病院に来た。」
「初めて紀衣を見たときは、何だこのお転婆って思った。」
「ちょっと誠弥くん!真顔でそんな事言わないで!」
「はは、ごめんごめん!続きをどうぞ」
「もう!」
「紀衣って源先生と仲良いんだね」
「そうだよ!ずっと一緒だから。ね、誠弥くん!」
「あぁ!」
「彼氏みたいやな!」
「こんなかっこいい人私にはもったいない!…って、話の続きするね」
ほんわかしていた雰囲気は、一瞬で壊れた。
「で、私は、その日、一瞬で絶望に落とされたんだ。私は、心臓病だって言われたから。それで、余命宣告されたから。」
静まり返る病室。
「私は…このまま行けば高校卒業まで生きれるかどうかって言われた…でも、手術をすれば治る可能性もあるとも言われた」
「紀衣!手術するんだよね!?」
「さやちゃん、最後まで聞いてね?私は、数日前まで、手術を受けようとは思わなかった」
「え!?何で!!」
「だから聞いてってば!さやちゃんは変わってないな」
私は笑う。笑うの久しぶりだな…。
「でも、私の夢の中で、1人の女の子が出てきたの。その子は碧音ちゃんって言うんだけど、その子は5年前、私と同じ病気で亡くなった。でもその女の子は、私に、貴女はまだ生きれるよって言ったんだ。…このことを誠弥くんに話して、それで誠弥くんと相談して、私は手術を受けることになったの!」
「そっか…良かった…紀衣ちゃん手術はいつ?」
「それがまだ決まってないんだ!私の心臓の手術は移植だから、ドナーが必要なの。でもそのドナーがまだ決まってないから、今探してるんだ」
「…ここじゃなくて、海外に行くってことはある?」
「流石優!鋭いね、もしかしたら海外に行くってこともあるよ!」
「…そうなんだ」
「大丈夫だ、俺は紀衣を助けるからなっ!俺、ヒーローだし!紀衣の王子様だし!」
「期待してるよ、私の王子様!」
静まっていた病室が、また笑い声で溢れた。
「きーの始めたいタイミングで良いからね、私達待ってるから!」
「瞳月…。ありがとね!大丈夫だよ、話すから」
もう、覚悟は決めた。皆が私を見捨てるはずがないよ。
「…皆は覚えてる?私が去年の体育祭、出てなかったの。と言うより、応援団だけだったの」
「覚えてる」
「私は、高校に入る前の春休み、急にだるくなったの、たまに熱出てたりもした。自分の部屋に行くまでの階段が辛くて、登り終わったらもう息切れが半端なくてさ!そういうことの後は、絶対に心臓の所が痛くなるの…。だから私はそのちょっと後にママとパパとここの病院に来た。」
「初めて紀衣を見たときは、何だこのお転婆って思った。」
「ちょっと誠弥くん!真顔でそんな事言わないで!」
「はは、ごめんごめん!続きをどうぞ」
「もう!」
「紀衣って源先生と仲良いんだね」
「そうだよ!ずっと一緒だから。ね、誠弥くん!」
「あぁ!」
「彼氏みたいやな!」
「こんなかっこいい人私にはもったいない!…って、話の続きするね」
ほんわかしていた雰囲気は、一瞬で壊れた。
「で、私は、その日、一瞬で絶望に落とされたんだ。私は、心臓病だって言われたから。それで、余命宣告されたから。」
静まり返る病室。
「私は…このまま行けば高校卒業まで生きれるかどうかって言われた…でも、手術をすれば治る可能性もあるとも言われた」
「紀衣!手術するんだよね!?」
「さやちゃん、最後まで聞いてね?私は、数日前まで、手術を受けようとは思わなかった」
「え!?何で!!」
「だから聞いてってば!さやちゃんは変わってないな」
私は笑う。笑うの久しぶりだな…。
「でも、私の夢の中で、1人の女の子が出てきたの。その子は碧音ちゃんって言うんだけど、その子は5年前、私と同じ病気で亡くなった。でもその女の子は、私に、貴女はまだ生きれるよって言ったんだ。…このことを誠弥くんに話して、それで誠弥くんと相談して、私は手術を受けることになったの!」
「そっか…良かった…紀衣ちゃん手術はいつ?」
「それがまだ決まってないんだ!私の心臓の手術は移植だから、ドナーが必要なの。でもそのドナーがまだ決まってないから、今探してるんだ」
「…ここじゃなくて、海外に行くってことはある?」
「流石優!鋭いね、もしかしたら海外に行くってこともあるよ!」
「…そうなんだ」
「大丈夫だ、俺は紀衣を助けるからなっ!俺、ヒーローだし!紀衣の王子様だし!」
「期待してるよ、私の王子様!」
静まっていた病室が、また笑い声で溢れた。
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