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第6話 決別の決意
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それはそれとして、やっぱ年頃の少女のアパート一人暮らしはちょっと心配にもなる。
「余計なお世話かもしれんが、格闘技やってるようなゴツい彼氏でも作るんだな。あと簡単に男に住所を教えない事だ。変な虫に寄り付かれたくないだろ、お前も」
「心配性だぁ。でも大丈夫! ウチはこれでも身持ち? は固いつもりだし」
「いやつもりって……」
「それに、大体彼氏だなんだって聞くけどさぁ、良ちんはどうなワケ? 今カノいんの?」
「………………ああ」
「なんか暗くない? いるんでしょ? なのに全然楽しそうじゃないじゃん。あぁ、分かった。アレだ、今カノと上手く行ってない感じだ。喧嘩中ってヤツ?」
……鋭いなこいつ。喧嘩ってわけじゃないが、上手くいきそうにないのは全く否定出来ない。
「喧嘩にもならんさ、一方的に俺が逃げたんだ。だってよ、浮気だぜ? そんなもん見ちまってこれまで通りに仲良しこよしは無理だろう。ま、お前はギャルだしその手の修羅場は潜って来たかもしれないが……俺にはどうにも耐えられそうにない」
「いやウチだって浮気とか無縁だし。……でもそっか、浮気か。どうすんの? その彼女と別れたいってコト?」
「一緒にはいられないだろ。でも、正直どうしたいのか俺もわからん。だからこうやって逃げてるんだ」
「ふーむ、なるほどねぇ。じゃあさ、その彼女ってどんな人?」
「どんなって言われてもな……。ま、見た目は良い方だと思うぞ。スタイルはまぁ人によりけりって事で。性格は、物静かで天然で色々と鈍いやつ…………だったはずなんだけど」
今となっては本当にそうなのか? そういう性格のやつが本当に浮気をできるのか?
心理学者でも何でもない俺にそんな答えはわからない。でも、彼氏の目の前で見知らぬ男とキスをしてそれで何の動揺もしない。
「良ちんの目から見てイイ子だったんだ。でもホントのトコは違ったって感じ?」
「どうだろうな? 少なくとも彼氏優先の女じゃなかったんだろうな」
「ふ~ん、難しいんだ。でも、ま! 女の子は生まれついての女優って言うしね」
「そうだな。昔はおとなしめだった幼馴染がこうしてギャルに変身出来てるんだから、きっとそうなんだろう」
目の前にしても、本当に本人かどうか信じられないぐらいだ。
「あ、引っかかる言い方しちゃって~。にしても失恋かぁ、ウチだったらスイーツ爆食いして忘れるかな?」
「太ってもしらねェぞ」
「女の子はスイーツを食べても太らないんダゾ!」
「はいはいそうかよ」
傍から見たら取るに足らないような友人同士の会話でも今の俺には嫌なことを忘れるのにちょうどいい。まさかこいつにここまで助けられるとはな。
「さてと、これ以上お前の時間を拘束するのも悪い。ありがとよ。つまらない愚痴聞いてくれて、今日は楽しかったぜ」
「ふふ~ん、御礼はココ奢ってくれるだけでいいべ?」
「そんなんでいいのか? 二人合わせて二千円も掛からないけど?」
「いいのいいの! ウチも久しぶりに良ちんに会えて嬉しかったし。やっぱさ、幼馴染とまた会えるって嬉しいじゃん? ……だからさ、また遊びに行こうヨ」
「……ああ、そうだな」
にしし、と笑う彩美に思わず俺も笑みが零れた。
そうだな、いつまでもウジウジしたって仕方がない。ちゃんときっちりケジメをつけなきゃ、逃げてたって苦しいだけだ。転校できるわけでもないしな。
そして、新しい恋を探してこれまでの日々を上書きしようじゃないか。
「余計なお世話かもしれんが、格闘技やってるようなゴツい彼氏でも作るんだな。あと簡単に男に住所を教えない事だ。変な虫に寄り付かれたくないだろ、お前も」
「心配性だぁ。でも大丈夫! ウチはこれでも身持ち? は固いつもりだし」
「いやつもりって……」
「それに、大体彼氏だなんだって聞くけどさぁ、良ちんはどうなワケ? 今カノいんの?」
「………………ああ」
「なんか暗くない? いるんでしょ? なのに全然楽しそうじゃないじゃん。あぁ、分かった。アレだ、今カノと上手く行ってない感じだ。喧嘩中ってヤツ?」
……鋭いなこいつ。喧嘩ってわけじゃないが、上手くいきそうにないのは全く否定出来ない。
「喧嘩にもならんさ、一方的に俺が逃げたんだ。だってよ、浮気だぜ? そんなもん見ちまってこれまで通りに仲良しこよしは無理だろう。ま、お前はギャルだしその手の修羅場は潜って来たかもしれないが……俺にはどうにも耐えられそうにない」
「いやウチだって浮気とか無縁だし。……でもそっか、浮気か。どうすんの? その彼女と別れたいってコト?」
「一緒にはいられないだろ。でも、正直どうしたいのか俺もわからん。だからこうやって逃げてるんだ」
「ふーむ、なるほどねぇ。じゃあさ、その彼女ってどんな人?」
「どんなって言われてもな……。ま、見た目は良い方だと思うぞ。スタイルはまぁ人によりけりって事で。性格は、物静かで天然で色々と鈍いやつ…………だったはずなんだけど」
今となっては本当にそうなのか? そういう性格のやつが本当に浮気をできるのか?
心理学者でも何でもない俺にそんな答えはわからない。でも、彼氏の目の前で見知らぬ男とキスをしてそれで何の動揺もしない。
「良ちんの目から見てイイ子だったんだ。でもホントのトコは違ったって感じ?」
「どうだろうな? 少なくとも彼氏優先の女じゃなかったんだろうな」
「ふ~ん、難しいんだ。でも、ま! 女の子は生まれついての女優って言うしね」
「そうだな。昔はおとなしめだった幼馴染がこうしてギャルに変身出来てるんだから、きっとそうなんだろう」
目の前にしても、本当に本人かどうか信じられないぐらいだ。
「あ、引っかかる言い方しちゃって~。にしても失恋かぁ、ウチだったらスイーツ爆食いして忘れるかな?」
「太ってもしらねェぞ」
「女の子はスイーツを食べても太らないんダゾ!」
「はいはいそうかよ」
傍から見たら取るに足らないような友人同士の会話でも今の俺には嫌なことを忘れるのにちょうどいい。まさかこいつにここまで助けられるとはな。
「さてと、これ以上お前の時間を拘束するのも悪い。ありがとよ。つまらない愚痴聞いてくれて、今日は楽しかったぜ」
「ふふ~ん、御礼はココ奢ってくれるだけでいいべ?」
「そんなんでいいのか? 二人合わせて二千円も掛からないけど?」
「いいのいいの! ウチも久しぶりに良ちんに会えて嬉しかったし。やっぱさ、幼馴染とまた会えるって嬉しいじゃん? ……だからさ、また遊びに行こうヨ」
「……ああ、そうだな」
にしし、と笑う彩美に思わず俺も笑みが零れた。
そうだな、いつまでもウジウジしたって仕方がない。ちゃんときっちりケジメをつけなきゃ、逃げてたって苦しいだけだ。転校できるわけでもないしな。
そして、新しい恋を探してこれまでの日々を上書きしようじゃないか。
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