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第7話 迎えた月曜日
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一つの決心を胸に月曜日の朝を迎えた。
今週で一学期も終わり、学生にとって何よりの楽しみ大型連休の始まりだ。当然俺も楽しみにしていた。だってそうだろ? そこそこ長く続いた初めての彼女とどこにデートするかとかそんな贅沢な悩みを味わうこともできる特別な休みなんだ。
今となっては何のワクワクもしない。その悩みとも今週中に完全にケリをつける。好きな女に浮気をされてそれでもその女と楽しくデートなんて、俺はそんなにかっこよくできてない。彼女の女としての魅力を褒めるよりも男としての嫉妬の方が圧倒的に上回る。
だから終わらせる。ここできっちりケリをつけて、新しい恋で心を癒したい。……っていうのは高望みか?
「良くんおはよう。……今日は何となく暗そうだね」
校門の手前で出会ったのは、高校入学から付き合いのある高羽崇吾。ちかり並みに小柄で俺のクラスの中で一番のチビだ。
一番仲が良い事もあってか、恋人のちかりについて話を聞かせた事がある。直接合わせた事は無いが俺達が付き合ってる事を知っている人物だ。
俺がちかりと別れたいって事をこいつに話しておくべきか? いや、他人の別れ話なんて聞きたくないか。
「あぁ、ちょっとショックな事があってよ。ま、もう直ぐ夏休みだしな、丁度いいリフレッシュになるだろうし気にすんなよ」
「そう? 君がそう言うなら……。そう言えばこの前の夏祭りに彼女さんと一緒に行ったんだよね? どうだった? 大人しい女の子らしいけど流石に楽しくはしゃいでたりしたとか?」
「え、あぁ……うんそうだな……」
まずいな、こいつに非は無いが地雷を踏まれて空返事になってしまった。
明らかにテンションの落ちた俺の雰囲気を察したのか、崇吾は少しだけ気遣った表情を浮かべている。
「ご、ごめん。よく分からないけど……分からないままでいた方がいいかな?」
「いや、変な気は使わなくていい。この際だからもう言ってしまうが、浮気されちまった。……はは、笑ってくれよ」
「いやそれは……。ちょっと難しいかなぁ」
気を使わせないつもりだったんだけど、こいつの性格じゃ流石に無理だったか。友人同士の朝の雰囲気というには暗くなりすぎてしまった。いかんいかん、根が真面目なこいつの性格じゃいつまでも気にしてしまいそうだ。ここは無理にでも明るく話題を変えないと。
「まあでもなんだな! 恋で負った傷は新しい恋で癒してみせるさ! せっかくもうすぐ夏休みが始まるんだぜ? その手のチャンスはいくらでもある、はずだ。お前も恋人作ってさ、それで今度できる予定の俺の新しい恋人とダブルデートでもしようぜ、な?」
「う、うん……。そ、そうだね! 僕と違って一度でも彼女ができたならすぐできるさ! 僕は難しそうだからダブルデートはできそうにもないけど。はは、なんてね」
話題変えに無理がありすぎたせいか、崇吾の無理のある明るい返事が少しばかり痛々しく見えてしまった。
真面目な奴に無理な演技をさせてしまった。なんて情けないんだ俺は。
その後もぎこちない会話を続けながら、俺たちは自分の教室へと向かって行った。
今更だが、俺とちかりの関係を知っている人間は崇吾以外に存在しない。
あいつ自身は間違いなく美少女だが、物静かであまり誰かとつるんでるところを見ないのもあってか地味な印象を拭えない。一部の男子にはたまらない女だろうが……目立たない女なのは間違いない。
有象無象の一般男子である俺と美少女とはいえ目立たないちかりのカップルなんて、周りにとってはあってもなくても同じもんだ。
だから周りはいつもと同じように過ごす、たかだか目立たないカップルの破局なんて、イベントにもなりゃしない。ショックを受けて傷つくのは結局のところ俺一人だけ、浮気をされた俺だけなんだ。
って俺は悲劇の主人公か何かか? ……いかんな、こんなことを考えるなんてネガティブに酔い過ぎてる。
今週で一学期も終わり、学生にとって何よりの楽しみ大型連休の始まりだ。当然俺も楽しみにしていた。だってそうだろ? そこそこ長く続いた初めての彼女とどこにデートするかとかそんな贅沢な悩みを味わうこともできる特別な休みなんだ。
今となっては何のワクワクもしない。その悩みとも今週中に完全にケリをつける。好きな女に浮気をされてそれでもその女と楽しくデートなんて、俺はそんなにかっこよくできてない。彼女の女としての魅力を褒めるよりも男としての嫉妬の方が圧倒的に上回る。
だから終わらせる。ここできっちりケリをつけて、新しい恋で心を癒したい。……っていうのは高望みか?
「良くんおはよう。……今日は何となく暗そうだね」
校門の手前で出会ったのは、高校入学から付き合いのある高羽崇吾。ちかり並みに小柄で俺のクラスの中で一番のチビだ。
一番仲が良い事もあってか、恋人のちかりについて話を聞かせた事がある。直接合わせた事は無いが俺達が付き合ってる事を知っている人物だ。
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「あぁ、ちょっとショックな事があってよ。ま、もう直ぐ夏休みだしな、丁度いいリフレッシュになるだろうし気にすんなよ」
「そう? 君がそう言うなら……。そう言えばこの前の夏祭りに彼女さんと一緒に行ったんだよね? どうだった? 大人しい女の子らしいけど流石に楽しくはしゃいでたりしたとか?」
「え、あぁ……うんそうだな……」
まずいな、こいつに非は無いが地雷を踏まれて空返事になってしまった。
明らかにテンションの落ちた俺の雰囲気を察したのか、崇吾は少しだけ気遣った表情を浮かべている。
「ご、ごめん。よく分からないけど……分からないままでいた方がいいかな?」
「いや、変な気は使わなくていい。この際だからもう言ってしまうが、浮気されちまった。……はは、笑ってくれよ」
「いやそれは……。ちょっと難しいかなぁ」
気を使わせないつもりだったんだけど、こいつの性格じゃ流石に無理だったか。友人同士の朝の雰囲気というには暗くなりすぎてしまった。いかんいかん、根が真面目なこいつの性格じゃいつまでも気にしてしまいそうだ。ここは無理にでも明るく話題を変えないと。
「まあでもなんだな! 恋で負った傷は新しい恋で癒してみせるさ! せっかくもうすぐ夏休みが始まるんだぜ? その手のチャンスはいくらでもある、はずだ。お前も恋人作ってさ、それで今度できる予定の俺の新しい恋人とダブルデートでもしようぜ、な?」
「う、うん……。そ、そうだね! 僕と違って一度でも彼女ができたならすぐできるさ! 僕は難しそうだからダブルデートはできそうにもないけど。はは、なんてね」
話題変えに無理がありすぎたせいか、崇吾の無理のある明るい返事が少しばかり痛々しく見えてしまった。
真面目な奴に無理な演技をさせてしまった。なんて情けないんだ俺は。
その後もぎこちない会話を続けながら、俺たちは自分の教室へと向かって行った。
今更だが、俺とちかりの関係を知っている人間は崇吾以外に存在しない。
あいつ自身は間違いなく美少女だが、物静かであまり誰かとつるんでるところを見ないのもあってか地味な印象を拭えない。一部の男子にはたまらない女だろうが……目立たない女なのは間違いない。
有象無象の一般男子である俺と美少女とはいえ目立たないちかりのカップルなんて、周りにとってはあってもなくても同じもんだ。
だから周りはいつもと同じように過ごす、たかだか目立たないカップルの破局なんて、イベントにもなりゃしない。ショックを受けて傷つくのは結局のところ俺一人だけ、浮気をされた俺だけなんだ。
って俺は悲劇の主人公か何かか? ……いかんな、こんなことを考えるなんてネガティブに酔い過ぎてる。
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