庇護欲をそそられる物静かな彼女には秘密があった~浮気を見て見ぬ振りをするようなマヌケで終わりたくない俺の奮戦記または新たな恋への追走記~

愛らしい美少女の恋人に、自分の知らない裏の姿があったなら。



一学期も終わりに近づいた高校生活。
小林良介は物静かで天然な小柄な彼女と他人が羨むような日々を送っていた。少なくとも彼本人は本気でそう思っていたのだ。

夏休みも目前に、これからの恋人との甘い生活の手始めに夏祭りにデートへと出かける。
屋台に花火とありきたりだが幸せな時間を過ごす良介。

その最中、トイレに行きたいと一人離れる恋人にこんな待ち時間も恋人の特権と余裕を見せるも、いつまでも帰ってこない事にしびれを切らして探しに行く。

やがて人込みの離れた林の中へと足を踏み入れて行くが、そこで受け入れがたい光景を目にする。

見知らぬ男と唇を重ねる恋人。

思わず逃げ出す良介は、絶望感に苦しむ。
幸せが反転して傷心する彼は、幼い頃に離れ離れになった少女と偶然にも再開。恋人、だと思っていた人物とは正反対に明るいその少女――山司彩美との久しぶりの会話に癒しを感じた良介は、過去の恋愛を吹っ切る決意を固める。

果たして良介は、新しい恋を掴む事が出来るのか?

そして、不貞の恋人――晴空ちかりの本性とは?




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