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第7話 友情のコンビネーションを、今!
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「佐藤君、危ない!?!?」
「え?」
長谷山の声に反応し、俺の背中を切りつけようとしていた鎧野郎の攻撃を真横に飛んで回避してみせた。
背後でスパンと音がすると地面はえぐれており、斬撃の先のあった壁にも大きな亀裂が入っていた。
危ねぇ! でも、流石の俺は華麗に避けて見せたな。
と、思った矢先に、飛んだ先にあった岩に顔面からぶつかってしまった。
「うぐええ!?」
痛い!? 鼻がぁ~、血が出たもう!!
「佐藤君!?」
「!? く、くそぉ!!!」
痛がっている俺に向かって再び剣を振り下ろそうとする鎧野郎の攻撃を、寝ながら横にコロコロ転がる事で回避。
ああ、その辺の砂利が体に食い込むぅ!
だが、それもなんとかやり過ごして立ち上がる事が出来た。
こ、こりゃ不味いぜ! いつまでもこんな無様を晒してたら視聴者が逃げてしまう! どうにかしてアイツをカッコよく倒さないと……!!
「さ、佐藤君、大丈夫かい?」
長谷山の野郎があの爽やかなイケメン顔で心配そうに近づいて来た。
軽く気に食わないが今は協力関係なんだ。
顔にそういった考えを出さずに素直に感謝する事にした。
「いや大丈夫。だが長谷山よ、このモンスターは強い。俺だけじゃ駄目だ、でもお前一人でも勝てない。二人がキチンと息を合わせないと勝てる相手じゃない。そう! 俺達二人の友情に賭けて、抜群のコンビネーションを発揮するしか活路は無いぜ!」
我ながら熱い台詞を吐く。これだけ言えば長谷山の事だ、きっと感動でテンション上げてくれるだろう。
「……うん、そうだね。君が僕の事をそこまで想ってくれているなんて、僕は嬉しいよ。僕達の力があればきっと奴に勝つことが出来る! 行こう佐藤君!!」
「おうよ!!」
へっチョロい野郎だ。お前との友情ごっこなんてこの配信が大成功を納めるまでだぜ。その為には、散々利用させて貰う!
とはいえ素早く動いてかく乱する手が使えなくなった以上、俺に出来るのはコイツを盾変わりに焚きつけてその隙にチクチク攻撃する事か。
「あいつの相手をしてくれ、俺はその隙をついてお前の援護をする! 二人で掴もうぜ、勝利ってヤツをよぉ!!」
「分かった! 行くぞ!!」
長谷山が勢い良く飛び出した。よしよし、これで俺は安全だ。
後は長谷山が頑張ってくれればそれで良い。
「オラァッ!!!」
長谷山が雄たけびを上げ、ブラックナイトに切りかかった。
再び打ちあいになる両者。しかし、勝てないまでもあんな化け物相手に正面からやり合える長谷山の野郎も大概おかしいな。
「でも隙付くって言ったって、こんなバタフライナイフが効くか?」
手元のナイフと全身鎧のモンスターを見比べながら素直な感想を呟く。
そもそも、鎧着込んでる奴に対して有効な武器って何があるんだ?
今この場で最大の武器となると……。
ドローンの方を見る。どう考えてもこれしか方法が無いな。
「と、言う訳でですね視聴者の皆さま。俺達でイイ感じに隙を作りますんで、電撃で援護して欲しいなぁって。出来れば高威力出したいんで、投げ銭の程頑張ってくれると非常に助かるんですよねぇ。へへへ」
手をゴマすりしながらヘラヘラ笑ってドローンの向こうの視聴者にお願いしてみた。するとどうだろうか。
<仕方ないな。でも隙を伺うタイミングとかこっちじゃどうにもならないんだけど?>
「ああ、その辺はですね。このドローン、セミマニュアルモードに設定しますとですね、一時間以内で最も課金してくれた方が自由に動かす事が出来るんですよ。コントローラーとかはそちらで用意して貰う必要があるんですけどね。またですね、視聴者の方々の課金を一発に集中する事で電撃の威力をさらに高めるよう設定する事も出来まして……」
俺は自分の作戦を懇切丁寧に説明してみせた。
「え?」
長谷山の声に反応し、俺の背中を切りつけようとしていた鎧野郎の攻撃を真横に飛んで回避してみせた。
背後でスパンと音がすると地面はえぐれており、斬撃の先のあった壁にも大きな亀裂が入っていた。
危ねぇ! でも、流石の俺は華麗に避けて見せたな。
と、思った矢先に、飛んだ先にあった岩に顔面からぶつかってしまった。
「うぐええ!?」
痛い!? 鼻がぁ~、血が出たもう!!
「佐藤君!?」
「!? く、くそぉ!!!」
痛がっている俺に向かって再び剣を振り下ろそうとする鎧野郎の攻撃を、寝ながら横にコロコロ転がる事で回避。
ああ、その辺の砂利が体に食い込むぅ!
だが、それもなんとかやり過ごして立ち上がる事が出来た。
こ、こりゃ不味いぜ! いつまでもこんな無様を晒してたら視聴者が逃げてしまう! どうにかしてアイツをカッコよく倒さないと……!!
「さ、佐藤君、大丈夫かい?」
長谷山の野郎があの爽やかなイケメン顔で心配そうに近づいて来た。
軽く気に食わないが今は協力関係なんだ。
顔にそういった考えを出さずに素直に感謝する事にした。
「いや大丈夫。だが長谷山よ、このモンスターは強い。俺だけじゃ駄目だ、でもお前一人でも勝てない。二人がキチンと息を合わせないと勝てる相手じゃない。そう! 俺達二人の友情に賭けて、抜群のコンビネーションを発揮するしか活路は無いぜ!」
我ながら熱い台詞を吐く。これだけ言えば長谷山の事だ、きっと感動でテンション上げてくれるだろう。
「……うん、そうだね。君が僕の事をそこまで想ってくれているなんて、僕は嬉しいよ。僕達の力があればきっと奴に勝つことが出来る! 行こう佐藤君!!」
「おうよ!!」
へっチョロい野郎だ。お前との友情ごっこなんてこの配信が大成功を納めるまでだぜ。その為には、散々利用させて貰う!
とはいえ素早く動いてかく乱する手が使えなくなった以上、俺に出来るのはコイツを盾変わりに焚きつけてその隙にチクチク攻撃する事か。
「あいつの相手をしてくれ、俺はその隙をついてお前の援護をする! 二人で掴もうぜ、勝利ってヤツをよぉ!!」
「分かった! 行くぞ!!」
長谷山が勢い良く飛び出した。よしよし、これで俺は安全だ。
後は長谷山が頑張ってくれればそれで良い。
「オラァッ!!!」
長谷山が雄たけびを上げ、ブラックナイトに切りかかった。
再び打ちあいになる両者。しかし、勝てないまでもあんな化け物相手に正面からやり合える長谷山の野郎も大概おかしいな。
「でも隙付くって言ったって、こんなバタフライナイフが効くか?」
手元のナイフと全身鎧のモンスターを見比べながら素直な感想を呟く。
そもそも、鎧着込んでる奴に対して有効な武器って何があるんだ?
今この場で最大の武器となると……。
ドローンの方を見る。どう考えてもこれしか方法が無いな。
「と、言う訳でですね視聴者の皆さま。俺達でイイ感じに隙を作りますんで、電撃で援護して欲しいなぁって。出来れば高威力出したいんで、投げ銭の程頑張ってくれると非常に助かるんですよねぇ。へへへ」
手をゴマすりしながらヘラヘラ笑ってドローンの向こうの視聴者にお願いしてみた。するとどうだろうか。
<仕方ないな。でも隙を伺うタイミングとかこっちじゃどうにもならないんだけど?>
「ああ、その辺はですね。このドローン、セミマニュアルモードに設定しますとですね、一時間以内で最も課金してくれた方が自由に動かす事が出来るんですよ。コントローラーとかはそちらで用意して貰う必要があるんですけどね。またですね、視聴者の方々の課金を一発に集中する事で電撃の威力をさらに高めるよう設定する事も出来まして……」
俺は自分の作戦を懇切丁寧に説明してみせた。
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