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「こちらの部屋になります。」
案内された部屋は、他の病室とは違い少し広めだ。
クリーム色の壁に小さいテーブルとベット、洗面台が付いていた。
ソワソワしている修道女に、エマがドアを閉めて鍵をするように話した。
「あの、鍵まで閉めていったい何を?」
不思議そうに聞く修道女にエマは紙とペンを鞄から取り出した。
「まず、座って話しましょ?」
「あっ、はい。」
オズオズと座る修道女にエマは真剣な表情で話を始めた。
「今からここの人達を治療します。」
「!!本当ですか!?ありがとうございます!!!」
「でも、その前に約束して欲しい。絶対、他言しない事。もし、噂が広まったら治療は中止します。」
「!!絶対に話しません!」
「そう。次に、この病気の原因は媚薬なの。だから、飲み物に媚薬を入れない事。かわりにこれを飲ませて、作り方は後で教えるわ。それで、治療だけど。患者の順番、やり方はこちらで決める。口出しはしない事。」
「えっ・・・媚薬、ですか?まさか、そんな・・・」
信じられないっといった顔で修道女は顔色を変えた。昔から飲んでいる物が原因なんて、そんなバカな。でも、実際に私の病気が治った。といった表情でいると、エマは御構い無しに話を続ける。
「あなたの事を信じるけど、契約書を書いてね。何があるか分からないから。」
「はい、」
「では、これで契約完了。もし、誓いを破ったらーーーあなた。ただじゃ済まないからね。」
エマの鋭い言葉に背筋がゾワリとする。
「自己紹介がまだだったわね。私はカイ、彼女はローラ。あなたは?」
「あっ、申し遅れました。私はサラです」
エマから預かった瓶を持ち、ぺこりと頭を下げ部屋から出て行く。
バタン
「ーーー何で偽名を言ったの?」
「本名を言ったら、他の街に行ってもバレるでしょ?」
あっ、そうか。と納得する。
「エマってすごいね」
「こら!カイでしょ?ローラ、今から慣れないと」
「あっ、そっかーーカイ。」
「はい。よく出来ました。後、これ。一応姿も変えないとね。」
エマが椿の中指に指輪をはめる。
すると、椿の髪色が金髪になり、目も青色に変わった。
部屋にあった鏡を見てフランス人形みたいと喜んでいたら、
「可愛い、前の色も良かったけど椿は何でも似合うんだな。」
チュッと髪にキスをするエマ。
振り返るとそこには短髪になったエマがいた。服装もフリフリから男性物に変わっていて、先程までの可愛いらしい女性はいなく、イケメンが立っていた。
「なっなっなっ」
「やっぱり、女の方が動きやすいわね。あら?どうしたの?」
「エエマエマが男になってる!!!?」
「失礼ね、元々男よ!変装するなら、この方が手っ取り早いのよ。ふ~ん?もしかして、意識してるの?惚れ直した?」
耳元で囁くエマに顔を赤らめながら「もう!」と怒るも、ケラケラ笑ういつものエマに安心する。
「髪は?切ったの?」
「あぁ、これ?ほら、一緒の指輪。これで髪を変えてるのよ」
「へーー便利なんだね」
「惚れちゃった?ずっとこの格好でいてもいいぜ?」
「!!」
椿の髪にキスをしながらキメ顔で話すエマにドキンっとするも、ニヤニヤするエマにむーっとする。
「からかうのもこのぐらいにして、まず。治療なんだけど、いきなり治すのはダメよ。すぐ枯渇するからね、少しづつ治していけば1日に何人か完治するわ。私も飲み物を改善していくから焦らずいきましょう。」
テキパキ話すエマに椿は感心する。男の格好で女の人の喋り方だから、本当にエマなんだよね?と考えてしまう。
(自分はただ、治すことしか考えてなかったけど。エマはしっかり考えてたんだ。)
じーっと見つめているとエマはチュッと頬にキスをしてきた。
「そんなに見つめるとまた襲うわよ。」
「なっ!そんなつもりじゃないから!ほら、早く行きましょう!」
プリプリする椿にエマはクスクス笑っている。
(んもう!人をからかってーーーキス、唇にはしなかったけど私が嫌がったから?って、何考えてるのよ!)
椿はエマにキスされた頬を指でなぞる。
案内された部屋は、他の病室とは違い少し広めだ。
クリーム色の壁に小さいテーブルとベット、洗面台が付いていた。
ソワソワしている修道女に、エマがドアを閉めて鍵をするように話した。
「あの、鍵まで閉めていったい何を?」
不思議そうに聞く修道女にエマは紙とペンを鞄から取り出した。
「まず、座って話しましょ?」
「あっ、はい。」
オズオズと座る修道女にエマは真剣な表情で話を始めた。
「今からここの人達を治療します。」
「!!本当ですか!?ありがとうございます!!!」
「でも、その前に約束して欲しい。絶対、他言しない事。もし、噂が広まったら治療は中止します。」
「!!絶対に話しません!」
「そう。次に、この病気の原因は媚薬なの。だから、飲み物に媚薬を入れない事。かわりにこれを飲ませて、作り方は後で教えるわ。それで、治療だけど。患者の順番、やり方はこちらで決める。口出しはしない事。」
「えっ・・・媚薬、ですか?まさか、そんな・・・」
信じられないっといった顔で修道女は顔色を変えた。昔から飲んでいる物が原因なんて、そんなバカな。でも、実際に私の病気が治った。といった表情でいると、エマは御構い無しに話を続ける。
「あなたの事を信じるけど、契約書を書いてね。何があるか分からないから。」
「はい、」
「では、これで契約完了。もし、誓いを破ったらーーーあなた。ただじゃ済まないからね。」
エマの鋭い言葉に背筋がゾワリとする。
「自己紹介がまだだったわね。私はカイ、彼女はローラ。あなたは?」
「あっ、申し遅れました。私はサラです」
エマから預かった瓶を持ち、ぺこりと頭を下げ部屋から出て行く。
バタン
「ーーー何で偽名を言ったの?」
「本名を言ったら、他の街に行ってもバレるでしょ?」
あっ、そうか。と納得する。
「エマってすごいね」
「こら!カイでしょ?ローラ、今から慣れないと」
「あっ、そっかーーカイ。」
「はい。よく出来ました。後、これ。一応姿も変えないとね。」
エマが椿の中指に指輪をはめる。
すると、椿の髪色が金髪になり、目も青色に変わった。
部屋にあった鏡を見てフランス人形みたいと喜んでいたら、
「可愛い、前の色も良かったけど椿は何でも似合うんだな。」
チュッと髪にキスをするエマ。
振り返るとそこには短髪になったエマがいた。服装もフリフリから男性物に変わっていて、先程までの可愛いらしい女性はいなく、イケメンが立っていた。
「なっなっなっ」
「やっぱり、女の方が動きやすいわね。あら?どうしたの?」
「エエマエマが男になってる!!!?」
「失礼ね、元々男よ!変装するなら、この方が手っ取り早いのよ。ふ~ん?もしかして、意識してるの?惚れ直した?」
耳元で囁くエマに顔を赤らめながら「もう!」と怒るも、ケラケラ笑ういつものエマに安心する。
「髪は?切ったの?」
「あぁ、これ?ほら、一緒の指輪。これで髪を変えてるのよ」
「へーー便利なんだね」
「惚れちゃった?ずっとこの格好でいてもいいぜ?」
「!!」
椿の髪にキスをしながらキメ顔で話すエマにドキンっとするも、ニヤニヤするエマにむーっとする。
「からかうのもこのぐらいにして、まず。治療なんだけど、いきなり治すのはダメよ。すぐ枯渇するからね、少しづつ治していけば1日に何人か完治するわ。私も飲み物を改善していくから焦らずいきましょう。」
テキパキ話すエマに椿は感心する。男の格好で女の人の喋り方だから、本当にエマなんだよね?と考えてしまう。
(自分はただ、治すことしか考えてなかったけど。エマはしっかり考えてたんだ。)
じーっと見つめているとエマはチュッと頬にキスをしてきた。
「そんなに見つめるとまた襲うわよ。」
「なっ!そんなつもりじゃないから!ほら、早く行きましょう!」
プリプリする椿にエマはクスクス笑っている。
(んもう!人をからかってーーーキス、唇にはしなかったけど私が嫌がったから?って、何考えてるのよ!)
椿はエマにキスされた頬を指でなぞる。
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