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『また無理をして。君はまだ魔力が分かっていないんだ。どうして他人の為にそこまで出来るんだい?』
「苦しんでいる子がいたら助けるのが当たり前でしょ?」
『自分が死ぬかもしれないのに?』
「死ぬのは嫌よ。だけど、見て見ぬ振りは出来ない」
『僕には理解出来ない、命は尊い存在。1つしかない。他人の為に投げ出すのは正気の沙汰ではないね。』
「そんな事分かってる!偽善かもしれない。だけどーーーーー」
「私は助けたい。」
「えっ?急にどうしたの?目が覚めた?」
驚いた顔でエマが椿の顔を覗き込んできた。ベッドに横たわり、急に話し出した椿に心配になる。
「あれーー?今、誰かと話していなかった・・・?」
「誰もいないわよ。夢でも見てたんじゃない?」
(おかしいな、誰かと話してたんだけど・・・誰?)
椿はうーん。と唸りながら考え込むとペロリ。
何かが椿の顔を舐めた。「きゃっ!」驚き、ベッドから起き上がるとそこには、白い子犬がいた。
「!!!!!」
声にならない叫びになり、体が仰け反る。
「あっはっは!!そんなに驚かないで大丈夫よ、この子はウルよ~つばきちゃんの為に子犬になってくれたのよ~」
〔驚かせてすみません。つばき様、大丈夫ですか?〕
キュるんとつぶらな瞳で見つめるウルに椿はガタガタ震えながらベットの隅に行く。
「わっわっわったわたし、・・がーーーだめなんです」
「・・・・えっ?」
「こいぬがーーーこ・こっ子犬がダメなんです!!!」
「えっ?」
ガタガタ震える椿にエマがキョトンと目を見開く。
〔つばき様〕
「ひぃぃぃ!!」
「元の姿のウルには平気だったでしょう?なんで小さいとダメなのよ」
呆れたエマが聞くと、ブルブル震えながら「おそわれたんです」
ボソッと話す椿に「ん?」と聞き返す。
「私が小さい頃、小さな怪物達が私に襲いかかってきたんです」
ウルから目を逸らしながら話す椿に(これは重症だゎ)と思う。
「今でも小さな毛むくじゃらの怪物を見るとーーーっヒィィィ!!こっちを見てる!!」
ちらっとウルを見ると悲鳴を上げながら布団を被り丸く縮こまっている。
〔つばき様、小さい姿がダメならこれではどうでしょうか?〕
ウルはブルブルと体を震わした。すると、大型犬ぐらいの大きさになった。ウルの声に恐る恐る覗いてみると真っ白なふわふわの大型犬が尻尾をぶんぶん振っていた。
「っっっっっ可愛ぃい!」
ギュウッとウルに飛びついてふわふわの毛を堪能している。
先程までブルブル震えていたとは思えない豹変ぶりだ。
「そんなに大きさが違うだけで、こんなに違うなんて‥…」
エマは呆れながら話していたが椿はふわふわのウルにメロメロで話しを聞いていなかった。
「それはそうと、つばきちゃん。無理したらだめだって約束したわよね?倒れたのは魔力切れよ?自分で調整が出来ないんだから異変を感じたらすぐ言わないとーーーーって、聞いてるの?」
「ふぁ~ウルは何でこんなにフワフワなの~~」
聞こえないフリをしながらウルをわしゃわしゃと触っている。
「つばきちゃん!」
〔つばき様、私がこの姿になったのは側で魔力を渡せるからです。〕
ウルが空気を読んで、椿に説明をする動きを止めて聞き返す。
「魔力を渡せる?」
〔はい。私の魔力をつばき様に分け与える事です。そうする事で、枯渇せず倒れる心配はありません。〕
「ウル!凄い!頭良いね~そんな事思いつかなかったよ!これで、治療が続けられるね!ほら、早く行こう!」
喜びながら、椿はベットから降りてドアへと向かう。
ガシッ
「それは、あくまでも最終手段だ。慣れてしまうと自分の限界がいつまで経っても分からないだろ?」
椿の腕を掴み、注意するエマだがムッとしながら椿はその手を払いのけた。
「大丈夫です。子供じゃないんだから分かってます。ーーーエマは私の心配よりサラがいいんでしょ」
ボソッと呟くがエマの耳には聞こえていなかった。
「?何か言ったか?よく、聞こえなかったがーー」
「ウル、行きましょう」
「あっ、つばきちゃん!まだ話は終わってないわよ!」
「ふん」
「? 何をあんなにプリプリしてるのかしら?」
ウルを連れてスタスタ歩いていく椿にエマは首をかしげながら後を追いかけた。
(私ったらエマにあんな事を言うなんて、どうしちゃったのかな?)
エマに八つ当たりしてしまった自分を悔いる椿にだった。
「苦しんでいる子がいたら助けるのが当たり前でしょ?」
『自分が死ぬかもしれないのに?』
「死ぬのは嫌よ。だけど、見て見ぬ振りは出来ない」
『僕には理解出来ない、命は尊い存在。1つしかない。他人の為に投げ出すのは正気の沙汰ではないね。』
「そんな事分かってる!偽善かもしれない。だけどーーーーー」
「私は助けたい。」
「えっ?急にどうしたの?目が覚めた?」
驚いた顔でエマが椿の顔を覗き込んできた。ベッドに横たわり、急に話し出した椿に心配になる。
「あれーー?今、誰かと話していなかった・・・?」
「誰もいないわよ。夢でも見てたんじゃない?」
(おかしいな、誰かと話してたんだけど・・・誰?)
椿はうーん。と唸りながら考え込むとペロリ。
何かが椿の顔を舐めた。「きゃっ!」驚き、ベッドから起き上がるとそこには、白い子犬がいた。
「!!!!!」
声にならない叫びになり、体が仰け反る。
「あっはっは!!そんなに驚かないで大丈夫よ、この子はウルよ~つばきちゃんの為に子犬になってくれたのよ~」
〔驚かせてすみません。つばき様、大丈夫ですか?〕
キュるんとつぶらな瞳で見つめるウルに椿はガタガタ震えながらベットの隅に行く。
「わっわっわったわたし、・・がーーーだめなんです」
「・・・・えっ?」
「こいぬがーーーこ・こっ子犬がダメなんです!!!」
「えっ?」
ガタガタ震える椿にエマがキョトンと目を見開く。
〔つばき様〕
「ひぃぃぃ!!」
「元の姿のウルには平気だったでしょう?なんで小さいとダメなのよ」
呆れたエマが聞くと、ブルブル震えながら「おそわれたんです」
ボソッと話す椿に「ん?」と聞き返す。
「私が小さい頃、小さな怪物達が私に襲いかかってきたんです」
ウルから目を逸らしながら話す椿に(これは重症だゎ)と思う。
「今でも小さな毛むくじゃらの怪物を見るとーーーっヒィィィ!!こっちを見てる!!」
ちらっとウルを見ると悲鳴を上げながら布団を被り丸く縮こまっている。
〔つばき様、小さい姿がダメならこれではどうでしょうか?〕
ウルはブルブルと体を震わした。すると、大型犬ぐらいの大きさになった。ウルの声に恐る恐る覗いてみると真っ白なふわふわの大型犬が尻尾をぶんぶん振っていた。
「っっっっっ可愛ぃい!」
ギュウッとウルに飛びついてふわふわの毛を堪能している。
先程までブルブル震えていたとは思えない豹変ぶりだ。
「そんなに大きさが違うだけで、こんなに違うなんて‥…」
エマは呆れながら話していたが椿はふわふわのウルにメロメロで話しを聞いていなかった。
「それはそうと、つばきちゃん。無理したらだめだって約束したわよね?倒れたのは魔力切れよ?自分で調整が出来ないんだから異変を感じたらすぐ言わないとーーーーって、聞いてるの?」
「ふぁ~ウルは何でこんなにフワフワなの~~」
聞こえないフリをしながらウルをわしゃわしゃと触っている。
「つばきちゃん!」
〔つばき様、私がこの姿になったのは側で魔力を渡せるからです。〕
ウルが空気を読んで、椿に説明をする動きを止めて聞き返す。
「魔力を渡せる?」
〔はい。私の魔力をつばき様に分け与える事です。そうする事で、枯渇せず倒れる心配はありません。〕
「ウル!凄い!頭良いね~そんな事思いつかなかったよ!これで、治療が続けられるね!ほら、早く行こう!」
喜びながら、椿はベットから降りてドアへと向かう。
ガシッ
「それは、あくまでも最終手段だ。慣れてしまうと自分の限界がいつまで経っても分からないだろ?」
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「大丈夫です。子供じゃないんだから分かってます。ーーーエマは私の心配よりサラがいいんでしょ」
ボソッと呟くがエマの耳には聞こえていなかった。
「?何か言ったか?よく、聞こえなかったがーー」
「ウル、行きましょう」
「あっ、つばきちゃん!まだ話は終わってないわよ!」
「ふん」
「? 何をあんなにプリプリしてるのかしら?」
ウルを連れてスタスタ歩いていく椿にエマは首をかしげながら後を追いかけた。
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