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廊下から部屋の中を覗きながら歩いといると、最初にみた時よりも目に活気があった。病気が治ったと喜び、痩せてしまった体を少しずつ食べる事で体力を付けようと頑張る子達がいた。
子供はだいたい治療が終わったので、後は大人が数名だ。
「後は大人だけかーーー」
見渡すと、サラの様に腕や足が青紫になっている人達がいた。
重い症状ではない様なので、思ったより早く治療が終わりそうだ。
「ウル、明日で終わりに出来そうだよ。ーーーエマは私といるの嫌になったかな?」
〔どうしてですか?〕
「だって、八つ当たりしちゃったから…嫌な女って思われたよね。」
ションボリ話す椿にウルは擦り寄りながら優しく話す。
〔つばき様は決して嫌な女ではありません。エマ様も分かっていると思いますよ、機に止む事ではありません〕
「そうかな?でも、エマの話もちゃんと聞けなかったから…ウル、どうしようーー」
ギュウっとウルに抱きつき、フワフワの毛に顔を埋める。
〔・・・今はゆっくり休みましょう。つばき様も疲れています。さぁ、部屋に戻りましょう。〕
「うん、」
ウルの優しい気遣いに椿は癒された。
エマに対してこの想いが何なのか、気付きたくない自分がいた。
また、好きになって傷付くのが怖い。でも、男の姿のエマを意識してしまい目で追ってしまう自分がいる。
「ダメだな…」
ポツリと呟いた声が周りの完治した人達の声に掻き消された。
トボトボ歩いている椿に何かあったのかと、追い付いたエマが駆け寄るが、エマに気付いた椿はプイッと顔を背けてしまった。
「何かあったの?どうかした?」
「・・・なんでもありません」
「何もありませんって顔じゃないでしょ、本当にどうかした?」
心配したエマが椿の肩に触れると反射的にパシッと払いのけてしまった。
「っっつ」
やってしまった。と後悔するが、目をまん丸くして驚いているエマに顔を向けれず、ウルを連れてその場から走り出してしまった。
残されたエマは、訳が分からず呆然と立ち尽くしていた。
ハッと我にかえると急いで椿の元へ追いかけた。
「はぁ、はぁ、ーーーっやっちゃった‥何してんのよ、私ったら」走って部屋に戻った為、息切れをしながらゴツンっと自分の頭にゲンコツをする。
「絶対変に思ったよねーー、はぁーーー嫌われちゃったよね…」
「誰が嫌うの?っはぁ、つばきちゃんったら走るの早いわね、はぁ疲れたぁ~ひっさしぶりに走ったわぁ~」
追い付いたエマがはぁはぁ言いながら部屋のドアを開けた。
バタンっ
静かにドアを閉めると椿に詰め寄る。
「何があったの?いつものつばきちゃんらしくないわよ?私に話せない事なの?」
「何でもないです。」
「嘘ね。何も無いなら、何で怒ってるのよ?」
「怒ってないです。」
「怒ってるじゃない、話してみなさいよ。話さないと分からないでしょ?」
一歩も引かない椿に痺れを切らしたエマがグイグイ詰め寄る。
ドンっ壁まで詰め寄ると椿の顔を見て話すが、目を逸らしている事に苛立ちを覚える。
「私が何かしたの?話してくれないと分からないでしょ。こっちを見て」
「ーーー話したくありません」
「やっぱり。何かした?理由が分からないと謝る事も出来ないわよ。」
「エマは悪くないょ、ーーー本当に何でもないから」
(自分で言ってて悲しくなる。
一方的にヤキモチを焼いて1人で怒っているだけなのに、こんな事恥ずかしくて言える訳がないじゃない。
ーーーそれに、この状況…壁ドンなんですけど。
俗に言う壁ドン。余計恥ずかしくて顔なんか見れるわけないじゃない!)
壁ドンと言うシチュエーションで、椿は余計エマの顔を見る事が出来なくなっていた。ウルは2人の周りをウロウロしながら心配そうに見ている。
「つばき、正直に話して。私が何かしたか?嫌な事をしたなら話して欲しい。」
エマが真剣に椿に話しかけ、折れそうにないので椿は顔を赤くしながら訳を話した。
「ーーーーーです。」
「ん?ちょっと聞こえなかった、もう一度話して?」
「ーーーーーです。」
「えっと、ごめん。最初が聞き取れなくてーー」
「だから!ただの嫉妬です!!!」
キーーンと耳が痛くなるほど大声で椿は叫んだ。
“嫉妬”と言う言葉に首を傾げるエマに椿は真っ赤にしながらサラの事を話した。
「エマにベタベタ触るサラさんが目について、嫌だなって思っただけ!…あんな猫なで声で話してたのに何で気付いてないのよ」耳まで赤くしながら怒って話す椿にエマはキョトンとしていたが、怒っている理由が分かるとニンマリと笑顔になる。
「嫉妬って言うことは、つばきちゃんは私が好きなのね。」
ニヤニヤ笑うエマに椿は(しまった、意地悪エマが発動した)と後悔した。
慌てて弁解するも「ふーん?」と聞き流されてしまう。
「嫉妬って言っても女の友情って意味だよ!変な意味じゃないんだから!!」
「あら?女の友情でそこまで怒ることかしら?」
「ウグッ」
痛い所を突かれてしまう。それより、訳を話したのだからこの状況から抜け出したい。壁ドンされたままだと何だか恥ずかしい。
体をズラしながら壁から離れようとしたが、エマに肩を掴まれてしまい、逃げ出せずにいた。
「もう話したでしょ!離してください」
「ダメだよ。私の答えを聞いてないでしょ?」
えっ?と顔をエマの方へ向けたら、頬にキスをされた。
「!!!」
「これは、1人で勘違いして怒ってた分。私がつばきちゃん以外を気にする訳ないでしょ?サラ?あんな子なんか眼中にないわよ。逆に何でそう思ったのか知りたいぐらいだわ」
信じられないっと言った顔で話すエマは続けて、唇に優しくちゅっとキスをした。
突然のキスに驚いて、目を見開く。
「そして、これが謝罪と私を困らせた分。」
「えっ!そんな理不尽なっ」
椿の弁解も聞かず、エマは椿の唇を塞いだ。
「んっ」
突然の激しいキスに戸惑うも嫌じゃない自分がいる。初めは抵抗するも力が抜け身を委ねてしまう。
トロンとする椿にエマは自制し、唇を離す。
「相変わらず柔らかい唇ね。これ以上は危険だわ」
「ーーえっ」
「んーん、こっちの話。はい、大人のキスはここまでよ。まったく、勘違いしちゃって~これで分かったでしょ。私はつばきちゃん以外なんて眼中に無いのよ」
「・・・ぅん、ごめん」
「あら?やけに素直じゃない、私も気付かなくてごめんなさいね。他の女なんて見てもいないから分からなかったのよ」
椿の頭をポンポンしながら抱きしめる。
(いつものエマだ、1人で騒いで馬鹿みたい)
エマの優しさと自分の愚かさを悔いて、椿は涙目になる。
それに気付いたエマが慌てて「えっ?!泣いてるの!?やだわ~キスが嫌だった?ごめんごめん、急にしちゃったからかしら?謝るわ~」
涙をふいてあげながら謝罪するが、エマは悪くないっと頭をフルフル横に振る。
ウルも丸く収まったと安堵し、椿に擦り寄る。
こんなにも優しいエマとウルがいて、私は幸せ者だと椿は思う。
〔つばき様、良かったですね〕
「うん・・・ありがとう」
エマに聞こえない様にウルは話しかけた。
心のモヤモヤが無くなり、安心した椿はエマを食事へと誘った。
楽しそうに話しながら外へ出る2人。
窓から憎らしそうに見つめているサラに気付いていなかった。
子供はだいたい治療が終わったので、後は大人が数名だ。
「後は大人だけかーーー」
見渡すと、サラの様に腕や足が青紫になっている人達がいた。
重い症状ではない様なので、思ったより早く治療が終わりそうだ。
「ウル、明日で終わりに出来そうだよ。ーーーエマは私といるの嫌になったかな?」
〔どうしてですか?〕
「だって、八つ当たりしちゃったから…嫌な女って思われたよね。」
ションボリ話す椿にウルは擦り寄りながら優しく話す。
〔つばき様は決して嫌な女ではありません。エマ様も分かっていると思いますよ、機に止む事ではありません〕
「そうかな?でも、エマの話もちゃんと聞けなかったから…ウル、どうしようーー」
ギュウっとウルに抱きつき、フワフワの毛に顔を埋める。
〔・・・今はゆっくり休みましょう。つばき様も疲れています。さぁ、部屋に戻りましょう。〕
「うん、」
ウルの優しい気遣いに椿は癒された。
エマに対してこの想いが何なのか、気付きたくない自分がいた。
また、好きになって傷付くのが怖い。でも、男の姿のエマを意識してしまい目で追ってしまう自分がいる。
「ダメだな…」
ポツリと呟いた声が周りの完治した人達の声に掻き消された。
トボトボ歩いている椿に何かあったのかと、追い付いたエマが駆け寄るが、エマに気付いた椿はプイッと顔を背けてしまった。
「何かあったの?どうかした?」
「・・・なんでもありません」
「何もありませんって顔じゃないでしょ、本当にどうかした?」
心配したエマが椿の肩に触れると反射的にパシッと払いのけてしまった。
「っっつ」
やってしまった。と後悔するが、目をまん丸くして驚いているエマに顔を向けれず、ウルを連れてその場から走り出してしまった。
残されたエマは、訳が分からず呆然と立ち尽くしていた。
ハッと我にかえると急いで椿の元へ追いかけた。
「はぁ、はぁ、ーーーっやっちゃった‥何してんのよ、私ったら」走って部屋に戻った為、息切れをしながらゴツンっと自分の頭にゲンコツをする。
「絶対変に思ったよねーー、はぁーーー嫌われちゃったよね…」
「誰が嫌うの?っはぁ、つばきちゃんったら走るの早いわね、はぁ疲れたぁ~ひっさしぶりに走ったわぁ~」
追い付いたエマがはぁはぁ言いながら部屋のドアを開けた。
バタンっ
静かにドアを閉めると椿に詰め寄る。
「何があったの?いつものつばきちゃんらしくないわよ?私に話せない事なの?」
「何でもないです。」
「嘘ね。何も無いなら、何で怒ってるのよ?」
「怒ってないです。」
「怒ってるじゃない、話してみなさいよ。話さないと分からないでしょ?」
一歩も引かない椿に痺れを切らしたエマがグイグイ詰め寄る。
ドンっ壁まで詰め寄ると椿の顔を見て話すが、目を逸らしている事に苛立ちを覚える。
「私が何かしたの?話してくれないと分からないでしょ。こっちを見て」
「ーーー話したくありません」
「やっぱり。何かした?理由が分からないと謝る事も出来ないわよ。」
「エマは悪くないょ、ーーー本当に何でもないから」
(自分で言ってて悲しくなる。
一方的にヤキモチを焼いて1人で怒っているだけなのに、こんな事恥ずかしくて言える訳がないじゃない。
ーーーそれに、この状況…壁ドンなんですけど。
俗に言う壁ドン。余計恥ずかしくて顔なんか見れるわけないじゃない!)
壁ドンと言うシチュエーションで、椿は余計エマの顔を見る事が出来なくなっていた。ウルは2人の周りをウロウロしながら心配そうに見ている。
「つばき、正直に話して。私が何かしたか?嫌な事をしたなら話して欲しい。」
エマが真剣に椿に話しかけ、折れそうにないので椿は顔を赤くしながら訳を話した。
「ーーーーーです。」
「ん?ちょっと聞こえなかった、もう一度話して?」
「ーーーーーです。」
「えっと、ごめん。最初が聞き取れなくてーー」
「だから!ただの嫉妬です!!!」
キーーンと耳が痛くなるほど大声で椿は叫んだ。
“嫉妬”と言う言葉に首を傾げるエマに椿は真っ赤にしながらサラの事を話した。
「エマにベタベタ触るサラさんが目について、嫌だなって思っただけ!…あんな猫なで声で話してたのに何で気付いてないのよ」耳まで赤くしながら怒って話す椿にエマはキョトンとしていたが、怒っている理由が分かるとニンマリと笑顔になる。
「嫉妬って言うことは、つばきちゃんは私が好きなのね。」
ニヤニヤ笑うエマに椿は(しまった、意地悪エマが発動した)と後悔した。
慌てて弁解するも「ふーん?」と聞き流されてしまう。
「嫉妬って言っても女の友情って意味だよ!変な意味じゃないんだから!!」
「あら?女の友情でそこまで怒ることかしら?」
「ウグッ」
痛い所を突かれてしまう。それより、訳を話したのだからこの状況から抜け出したい。壁ドンされたままだと何だか恥ずかしい。
体をズラしながら壁から離れようとしたが、エマに肩を掴まれてしまい、逃げ出せずにいた。
「もう話したでしょ!離してください」
「ダメだよ。私の答えを聞いてないでしょ?」
えっ?と顔をエマの方へ向けたら、頬にキスをされた。
「!!!」
「これは、1人で勘違いして怒ってた分。私がつばきちゃん以外を気にする訳ないでしょ?サラ?あんな子なんか眼中にないわよ。逆に何でそう思ったのか知りたいぐらいだわ」
信じられないっと言った顔で話すエマは続けて、唇に優しくちゅっとキスをした。
突然のキスに驚いて、目を見開く。
「そして、これが謝罪と私を困らせた分。」
「えっ!そんな理不尽なっ」
椿の弁解も聞かず、エマは椿の唇を塞いだ。
「んっ」
突然の激しいキスに戸惑うも嫌じゃない自分がいる。初めは抵抗するも力が抜け身を委ねてしまう。
トロンとする椿にエマは自制し、唇を離す。
「相変わらず柔らかい唇ね。これ以上は危険だわ」
「ーーえっ」
「んーん、こっちの話。はい、大人のキスはここまでよ。まったく、勘違いしちゃって~これで分かったでしょ。私はつばきちゃん以外なんて眼中に無いのよ」
「・・・ぅん、ごめん」
「あら?やけに素直じゃない、私も気付かなくてごめんなさいね。他の女なんて見てもいないから分からなかったのよ」
椿の頭をポンポンしながら抱きしめる。
(いつものエマだ、1人で騒いで馬鹿みたい)
エマの優しさと自分の愚かさを悔いて、椿は涙目になる。
それに気付いたエマが慌てて「えっ?!泣いてるの!?やだわ~キスが嫌だった?ごめんごめん、急にしちゃったからかしら?謝るわ~」
涙をふいてあげながら謝罪するが、エマは悪くないっと頭をフルフル横に振る。
ウルも丸く収まったと安堵し、椿に擦り寄る。
こんなにも優しいエマとウルがいて、私は幸せ者だと椿は思う。
〔つばき様、良かったですね〕
「うん・・・ありがとう」
エマに聞こえない様にウルは話しかけた。
心のモヤモヤが無くなり、安心した椿はエマを食事へと誘った。
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