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62 むかしのお話ー2
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裕福だった男と、泣いていた少女。
その2人の娘と3人家族で幸せに暮らしていました。
娘はすくすく育ち、とても美しい容姿をしていました。
両親が思わず見惚れてしまうほどの美しさです。
森の中で何不自由なく暮らしていた3人でしたが、ある日。
娘がいつもの様に森に食材を取りに行くと、男が倒れていました。
初めて両親以外の人を見た娘は、好奇心が強く近づきます。
すると、男は血を流して怪我をしていたのです。
娘は驚き助けを呼びますが、家から離れているので両親は気付きません。
困った娘は、男が意識がない事を確認すると翼を広げて歌い出しました。
すると、不思議な事に翼から綺麗な光が出てきて男の怪我を治してしまいました。
娘は、歌に魔法をのせて治してしまったのです。
怪我が治り、目を開けた男は娘をみました。
『きみが助けてくるたのかい?ありがとう』
男がお礼をすると娘の美しさに目を引かれました。
娘も男に一目惚れしました。
2人は恋に落ちてしまったのです。
怪我が治ってからも2人は森で会う約束をしました。
両親に内緒で、毎日楽しそうに森へ行く娘を不思議に思った両親は娘に気付かれない様に後を追いました。
そこで、男と過ごしている娘を見つけました。
両親は驚き、娘と男を引き離しましたが娘は離れたくないと泣きました。
男は、娘の親に言いました。
『僕はこの国の王子です。僕の花嫁になって下さい。』
その言葉に両親は戸惑いました。
娘は大喜びです。
それから、何度も娘に会いに来る王子に両親は心打たれお嫁に出す事にしました。
娘は、両親にお別れをすると王子と一緒に出かけていきました。
母のお腹には弟がいます。まだ会えない弟に言いました。
『産まれてきたら会いに来るからね』
娘は王子の馬に乗って行ってしまいました。
悲しんだ両親でしたが、娘の幸せを願いました。
お城に着いた娘は、盛大な結婚式をあげました。
娘の美しさは国1番でした。
一目見ようと国中からたくさんの人が押し寄せてきました。
娘は王子に愛されて子供を産みました。
すると、産まれた子供の背中には翼が生えていたのです。
それを見た医者が“珍しい”と国中に話してしまいました。
今度は翼のある子供を見たいと、たくさんの人がやってきました。“幸せの子供”と呼ばれるようになり、子供を見た人は幸せが訪れると噂が広がりました。
また、娘が子供を産みました。
同じく翼が生えていました。それを見た王様は、娘が生む子供は翼が生えると考えました。
そこで、王子がいない間に娘を呼び出して他の王子と子供を作らせようとしました。
泣いて嫌がる娘を“国の為”だと言いながら、閉じ込めてしまいました。
忙しい王子は娘と会えず、娘の異変に気付きませんでした。
娘が子供を生むと翼があり王様は喜びました。
娘は誰の子供か分からなくて、涙が出ました。
可愛らしい子供を憎む事が出来ず娘は弱っていきました。
心配した王子は娘の側に居るようになり、娘は元気になりました。
それから何年か経ち、娘の子供達は成長しました。
見目麗しい子供達は国中で噂になり、沢山の国で欲しいと手紙が届きましたが欲張りな王様は誰1人渡しませんでした。
欲張りな王様の所為である日、子供達が攫われてしまいました。
1番悲しんだ娘は毎日泣きました。
子供達は見つかりません。
子供達を探すために、
お城の高い所から翼を広げて歌いました。
娘は歌う事で魔法が使えたのです。
その姿は、女神の様に美しく人々は女神様の子供を探そうと助けてくれましたが見つける事は出来ませんでした。
見つからないまま、娘は死んでしまいました。
攫われた子供達は、“翼の生えた人間” “女神様の子供” と噂されましたが、誰1人見つける事が出来なかったのです。
それを知った両親は、悲しみました。
母は魔法を使い子供達を探しました。1人、2人と見つけると自分達の森へと連れてきました。
全員見つけた両親は、子供達と一緒に高い山へと移動しました。
この山は、雲よりも高く普通の人では見つける事が出来ません。
両親は子供達と過ごせるように大きなお家を作りました。
幸せに暮らしました。
ーーーー昔に起きたお話です。
「これが、私達の先祖のお話よ」
ユナは本を閉じて椿を見て続けた。
「この本には載っていないけど、まだ続きがあるのよ。それはあなたに関係あるお話」
その2人の娘と3人家族で幸せに暮らしていました。
娘はすくすく育ち、とても美しい容姿をしていました。
両親が思わず見惚れてしまうほどの美しさです。
森の中で何不自由なく暮らしていた3人でしたが、ある日。
娘がいつもの様に森に食材を取りに行くと、男が倒れていました。
初めて両親以外の人を見た娘は、好奇心が強く近づきます。
すると、男は血を流して怪我をしていたのです。
娘は驚き助けを呼びますが、家から離れているので両親は気付きません。
困った娘は、男が意識がない事を確認すると翼を広げて歌い出しました。
すると、不思議な事に翼から綺麗な光が出てきて男の怪我を治してしまいました。
娘は、歌に魔法をのせて治してしまったのです。
怪我が治り、目を開けた男は娘をみました。
『きみが助けてくるたのかい?ありがとう』
男がお礼をすると娘の美しさに目を引かれました。
娘も男に一目惚れしました。
2人は恋に落ちてしまったのです。
怪我が治ってからも2人は森で会う約束をしました。
両親に内緒で、毎日楽しそうに森へ行く娘を不思議に思った両親は娘に気付かれない様に後を追いました。
そこで、男と過ごしている娘を見つけました。
両親は驚き、娘と男を引き離しましたが娘は離れたくないと泣きました。
男は、娘の親に言いました。
『僕はこの国の王子です。僕の花嫁になって下さい。』
その言葉に両親は戸惑いました。
娘は大喜びです。
それから、何度も娘に会いに来る王子に両親は心打たれお嫁に出す事にしました。
娘は、両親にお別れをすると王子と一緒に出かけていきました。
母のお腹には弟がいます。まだ会えない弟に言いました。
『産まれてきたら会いに来るからね』
娘は王子の馬に乗って行ってしまいました。
悲しんだ両親でしたが、娘の幸せを願いました。
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娘は王子に愛されて子供を産みました。
すると、産まれた子供の背中には翼が生えていたのです。
それを見た医者が“珍しい”と国中に話してしまいました。
今度は翼のある子供を見たいと、たくさんの人がやってきました。“幸せの子供”と呼ばれるようになり、子供を見た人は幸せが訪れると噂が広がりました。
また、娘が子供を産みました。
同じく翼が生えていました。それを見た王様は、娘が生む子供は翼が生えると考えました。
そこで、王子がいない間に娘を呼び出して他の王子と子供を作らせようとしました。
泣いて嫌がる娘を“国の為”だと言いながら、閉じ込めてしまいました。
忙しい王子は娘と会えず、娘の異変に気付きませんでした。
娘が子供を生むと翼があり王様は喜びました。
娘は誰の子供か分からなくて、涙が出ました。
可愛らしい子供を憎む事が出来ず娘は弱っていきました。
心配した王子は娘の側に居るようになり、娘は元気になりました。
それから何年か経ち、娘の子供達は成長しました。
見目麗しい子供達は国中で噂になり、沢山の国で欲しいと手紙が届きましたが欲張りな王様は誰1人渡しませんでした。
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1番悲しんだ娘は毎日泣きました。
子供達は見つかりません。
子供達を探すために、
お城の高い所から翼を広げて歌いました。
娘は歌う事で魔法が使えたのです。
その姿は、女神の様に美しく人々は女神様の子供を探そうと助けてくれましたが見つける事は出来ませんでした。
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攫われた子供達は、“翼の生えた人間” “女神様の子供” と噂されましたが、誰1人見つける事が出来なかったのです。
それを知った両親は、悲しみました。
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この山は、雲よりも高く普通の人では見つける事が出来ません。
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