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宿屋を見つけた私達は、部屋で横になっていた。
今日は、外に出る気になれなかったからだ。
エマは何も言わず側にいてくれた。
次の日。
昨日の事は、宿屋でも噂になっていたが大きい国の為。すぐに違う話題へとすり替わっていた。
その事に安堵しながらも、食事を済ませてから冒険者ギルドへ向かう。
この国に移住する前に依頼をこらしながら様子を見る為だ。
噂と事実は自分の目で確かめないと分からないから、その為しばらくは宿で過ごし。安定したら住居を探すつもりだ。ーーと言っても土地があればテント…家はあるのでメインは土地探しになる。
エマが持ってきてくれていたから助かった。
ギルドに入ると、人族に獣人・竜神族までいてキョロキョロと見渡してしまう。
そんな椿を微笑ましく見ているエマに気づかずにいた。
登録と言っても、元々ギルドカードは持っているので簡単な依頼を受けしばらく滞在する意味で登録するのだ。
あの事があったので、国の外にでず、国内で出来る仕事を探していると色々と目につく。
初日との事で、簡単な依頼をいくつか受けた。
主に手伝いや建物の修復がメインだった。
エマと2人で依頼をこなし、この国の住民達がとても優しいことに気付いた。
海にある島って事もあるが、どこか日本らしさがある。
なんだろう?と不思議に思いつつ1日を過ごしてハッと気付いた。
ここ、洋式トイレだーーー。
洗面台も立派…当たり前過ぎて気付かなかったよ。
今までもトイレは汲み取り式ではあったけど、酷くは無かった…このトイレは水洗式で水が流れるしトイレットペーパーが清潔。
微かに匂いまでする。
食事も海の幸盛り沢山だが、和食テイストで味噌汁に白米があったのだ。
まさか、ここで和食に出会えるとは知らず…その夜は、エマに熱く語ってしまったのは無理もない。
何でも、大昔に革命的発明をした人がいたとか?
それまで、竜涎国には何も無く閉鎖的だったらしい。
私は革命を起こした人に感謝しながら、屋台で見つけた焼き芋を口に頬張りながら顔を緩めていた。
「はぁ~可愛い顔しちゃって。本当は移住が決まってからが良かったけど、今でも変わらないか」
エマの呟きに気づかず、焼き芋の程よい熱さにホクホクしながらウルを撫でていた。
「つばき。結婚しよう。」
唐突にプロポーズされたのだ。
「ふぇ?」
不意を突かれ、食べていた焼き芋を落としたのは言うまでもない。
「あらあら、食べ終わってからでも良かったんだけど。幸せそうに話してたしーーーね?結婚してくれる?」
「ーーーっ!!うん!もちろん答えは決まってるよ!はい!!!」
「嬉しい!大切にするからな、つばき。愛している」
優しく抱きしめたエマの手に力が入る。
負けずに椿も抱きしめ返した。
私は、この世界・この場所で愛しい人と暮らす決意をした。
異世界の花嫁なんてお断りだったけどーーー愛する人と一緒ならそれも悪くない事に気付いた。
私は生きていく。
エマと一緒にーーー
※
最後まで読んで頂きありがとうございました。
長らく休止にしており、申し訳ありませんでした。
楽しみにしていた方 遅くなりごめんなさい。
今回で第一部・完結となります。
えっ?まだ色々残っているだろ?って言いますと…はい。あります(汗
サラに剣を渡した狂った男ですよね?
本編では、モヤモヤした方もいると思いますがーーー作者も同じ気持ちです(笑
実は、ネタバレになりますが。
前小説作品「貴族の使い魔」に出てくるある人物なんです。
誰かは推理して下さい(汗
私のお話は、別の小説であっても同じ世界観で書いているので、隠しキャラとして他の小説に登場する場合があります。
時代は違うけど、同じ世界。
小さな歯車を組み立てていくと繋がる話…
そんな小説を書きたいと考えています。
矛盾な事もあるかもしれませんが、目をつぶって頂けると嬉しいです。
連載中
「愛し子は鈍感で、愛に気づきません」
「天狗に溺愛されています。」
タイトル名は変わるかも知れませんが、お手にとってもらえたら嬉しいです。
長々となりましたが、
これからも宜しくお願いします╰(*´︶`*)╯
ありがとうございました。
今日は、外に出る気になれなかったからだ。
エマは何も言わず側にいてくれた。
次の日。
昨日の事は、宿屋でも噂になっていたが大きい国の為。すぐに違う話題へとすり替わっていた。
その事に安堵しながらも、食事を済ませてから冒険者ギルドへ向かう。
この国に移住する前に依頼をこらしながら様子を見る為だ。
噂と事実は自分の目で確かめないと分からないから、その為しばらくは宿で過ごし。安定したら住居を探すつもりだ。ーーと言っても土地があればテント…家はあるのでメインは土地探しになる。
エマが持ってきてくれていたから助かった。
ギルドに入ると、人族に獣人・竜神族までいてキョロキョロと見渡してしまう。
そんな椿を微笑ましく見ているエマに気づかずにいた。
登録と言っても、元々ギルドカードは持っているので簡単な依頼を受けしばらく滞在する意味で登録するのだ。
あの事があったので、国の外にでず、国内で出来る仕事を探していると色々と目につく。
初日との事で、簡単な依頼をいくつか受けた。
主に手伝いや建物の修復がメインだった。
エマと2人で依頼をこなし、この国の住民達がとても優しいことに気付いた。
海にある島って事もあるが、どこか日本らしさがある。
なんだろう?と不思議に思いつつ1日を過ごしてハッと気付いた。
ここ、洋式トイレだーーー。
洗面台も立派…当たり前過ぎて気付かなかったよ。
今までもトイレは汲み取り式ではあったけど、酷くは無かった…このトイレは水洗式で水が流れるしトイレットペーパーが清潔。
微かに匂いまでする。
食事も海の幸盛り沢山だが、和食テイストで味噌汁に白米があったのだ。
まさか、ここで和食に出会えるとは知らず…その夜は、エマに熱く語ってしまったのは無理もない。
何でも、大昔に革命的発明をした人がいたとか?
それまで、竜涎国には何も無く閉鎖的だったらしい。
私は革命を起こした人に感謝しながら、屋台で見つけた焼き芋を口に頬張りながら顔を緩めていた。
「はぁ~可愛い顔しちゃって。本当は移住が決まってからが良かったけど、今でも変わらないか」
エマの呟きに気づかず、焼き芋の程よい熱さにホクホクしながらウルを撫でていた。
「つばき。結婚しよう。」
唐突にプロポーズされたのだ。
「ふぇ?」
不意を突かれ、食べていた焼き芋を落としたのは言うまでもない。
「あらあら、食べ終わってからでも良かったんだけど。幸せそうに話してたしーーーね?結婚してくれる?」
「ーーーっ!!うん!もちろん答えは決まってるよ!はい!!!」
「嬉しい!大切にするからな、つばき。愛している」
優しく抱きしめたエマの手に力が入る。
負けずに椿も抱きしめ返した。
私は、この世界・この場所で愛しい人と暮らす決意をした。
異世界の花嫁なんてお断りだったけどーーー愛する人と一緒ならそれも悪くない事に気付いた。
私は生きていく。
エマと一緒にーーー
※
最後まで読んで頂きありがとうございました。
長らく休止にしており、申し訳ありませんでした。
楽しみにしていた方 遅くなりごめんなさい。
今回で第一部・完結となります。
えっ?まだ色々残っているだろ?って言いますと…はい。あります(汗
サラに剣を渡した狂った男ですよね?
本編では、モヤモヤした方もいると思いますがーーー作者も同じ気持ちです(笑
実は、ネタバレになりますが。
前小説作品「貴族の使い魔」に出てくるある人物なんです。
誰かは推理して下さい(汗
私のお話は、別の小説であっても同じ世界観で書いているので、隠しキャラとして他の小説に登場する場合があります。
時代は違うけど、同じ世界。
小さな歯車を組み立てていくと繋がる話…
そんな小説を書きたいと考えています。
矛盾な事もあるかもしれませんが、目をつぶって頂けると嬉しいです。
連載中
「愛し子は鈍感で、愛に気づきません」
「天狗に溺愛されています。」
タイトル名は変わるかも知れませんが、お手にとってもらえたら嬉しいです。
長々となりましたが、
これからも宜しくお願いします╰(*´︶`*)╯
ありがとうございました。
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