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第一章
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「こそこそと何やってんだ?イワンセス。」
「!?どうして、ここが分かったーんですか?ーーー」
「はっ!バカか?俺様が知らないとでも思ったのかよ?おめでたい奴だな。さ~て、イワンセスのお気に入りはどこだ?そいつを物にする為に頑張って成果を上げてたよな~俺様に奪われるとも知らずご苦労な事だ。」
漆黒の髪をなびかせながら長身の男が入ってきた。長髪の隙間からは蒼い瞳をぎらつかせ、ニヤニヤとイワンセスを見下している。
咄嗟に身構えてしまう。
だって、明らかにノウボア一族だ。それも、多分だけどイワンセス様より偉い人。
雰囲気がまるで違う。
「おっ!ひゅ~めっちゃくちゃ可愛いじゃん、イワンセスには勿体ないな。まぁそれも今日まで。これからは俺様が可愛がってやるからな」
ズカズカと近づいてきて、髪の毛をグイッと引っ張りながら部屋を出て行こうとする。
「っっっ!」
あまりの痛さに顔を歪め、男がニタリとイヤらしく笑い背筋が凍る。
「お待ちください!!ケニィ兄様!その女は私のものです。お父様にも許しは得ています!!」
イワンセスがケニィ兄様と呼びながら前に立ち塞がる。
微かに震えている手が目に付く。
髪を掴む手に力が入り、グイッと引き寄せられ顔が近い。
美形なだけに高圧な態度がヒシヒシと伝わり怖い。
「言ったろ?お前には勿体ない。ってな?たっぷり可愛がってやるからな?」
ペロリと首筋を舐められ「っっ!?」恐怖で引き攣った声が出てしまう。
「・・・甘い・・・?」
チュゥゥゥッーーー
首筋にかぶりつかれた。怖い怖い気持ち悪い。顔が気持ち悪さと恐怖で歪む。
「!!ケニィ兄様!おやめください!!」
グイッとケニィの肩に手を掴むが横目で見ながらイワンセスを片手で払い除けられ、ドフンっと尻餅を付く。
「・・・やはり、甘い。お前、名は何という?」
先程までのふざけた態度から一変し、グイッと顔を覗きこんでくる。
「ーーーー」
こんなやつに話す事なんて無い。
キッと睨みつけるが、手足は震えてしまう。
「ふっ、ビビってる癖に強がるなよ。お前、本当に人か?舐めて甘いのは初めてだぞ?ますます気に入った。俺がもっと可愛がってやるからな」
チュッと優しく頭にキスを落とされ、驚く。
掴まれた髪は離され腰に手を回された。
(触るな!!どうすればいいの!!)
「細いな。もう少し肉つきが良くなった方が俺の好みだが、まぁーーーこのくらい胸があれば充分だな」
チュゥゥゥっと頬に吸い付いてきた。
「ーー!」
ギュウッと力を入れて抵抗するが、ガッシリ掴まれた腕から逃れられない。
「はぁ甘い。これは癖になるなーーー」
「やめてください!!!!」
シュッと剣を突き立てたが、ケニィはサッと避ける。フーフー!と苛立ちを隠せず、イワンセスはギロリと睨みつけていた。
「はっ!俺に剣を向けたな?死にたいのか?からかってやろうと思ったがーー予定変更だ。今すぐ殺してやるよ。かかってきな。」
剣を向けられた事で、意識が離れ手が緩んだ。
その瞬間にケニィから離れたがすぐにグイッと掴まれた。
「逃げるな。俺の機嫌を損ねるなよ?」
熱い眼差しが向けられ、視線を逸らしてしまう。
「・・・可愛いな、遊びのつもりだったんだがーーー」
ケニィがまたキスをしようとした時、イワンセスの剣が顔スレスレに横切る。
「それ以上触れるな!ケニィ兄様でも許しません!!」
怒りに満ちたイワンセスはケニィ目掛けて剣を無数に突き始めた。「危ないだろ?まったく。昔から変わらねーな、ほら危ないからここにいろ。逃げるなよ?」
チュッと頭にキスをしたケニィは、部屋の隅まで飛び避難させるとイワンセス目掛けて飛びかかる。
ガキーーン!!
剣同士の弾ける音が響き渡る。
2人が戦っているうちに逃げ道を探す。
ドアは2人が近いから無理。
ーーー窓!
窓から出れば、この高さだと怪我で済む・・・済まないな。
あっ!木に飛び移れば!何とかなるかなーーーよし。逃げよう。
2人は気づいていない。
いまだ!!!
ダッシュで空いている窓から外に飛び出した。
「!?どうして、ここが分かったーんですか?ーーー」
「はっ!バカか?俺様が知らないとでも思ったのかよ?おめでたい奴だな。さ~て、イワンセスのお気に入りはどこだ?そいつを物にする為に頑張って成果を上げてたよな~俺様に奪われるとも知らずご苦労な事だ。」
漆黒の髪をなびかせながら長身の男が入ってきた。長髪の隙間からは蒼い瞳をぎらつかせ、ニヤニヤとイワンセスを見下している。
咄嗟に身構えてしまう。
だって、明らかにノウボア一族だ。それも、多分だけどイワンセス様より偉い人。
雰囲気がまるで違う。
「おっ!ひゅ~めっちゃくちゃ可愛いじゃん、イワンセスには勿体ないな。まぁそれも今日まで。これからは俺様が可愛がってやるからな」
ズカズカと近づいてきて、髪の毛をグイッと引っ張りながら部屋を出て行こうとする。
「っっっ!」
あまりの痛さに顔を歪め、男がニタリとイヤらしく笑い背筋が凍る。
「お待ちください!!ケニィ兄様!その女は私のものです。お父様にも許しは得ています!!」
イワンセスがケニィ兄様と呼びながら前に立ち塞がる。
微かに震えている手が目に付く。
髪を掴む手に力が入り、グイッと引き寄せられ顔が近い。
美形なだけに高圧な態度がヒシヒシと伝わり怖い。
「言ったろ?お前には勿体ない。ってな?たっぷり可愛がってやるからな?」
ペロリと首筋を舐められ「っっ!?」恐怖で引き攣った声が出てしまう。
「・・・甘い・・・?」
チュゥゥゥッーーー
首筋にかぶりつかれた。怖い怖い気持ち悪い。顔が気持ち悪さと恐怖で歪む。
「!!ケニィ兄様!おやめください!!」
グイッとケニィの肩に手を掴むが横目で見ながらイワンセスを片手で払い除けられ、ドフンっと尻餅を付く。
「・・・やはり、甘い。お前、名は何という?」
先程までのふざけた態度から一変し、グイッと顔を覗きこんでくる。
「ーーーー」
こんなやつに話す事なんて無い。
キッと睨みつけるが、手足は震えてしまう。
「ふっ、ビビってる癖に強がるなよ。お前、本当に人か?舐めて甘いのは初めてだぞ?ますます気に入った。俺がもっと可愛がってやるからな」
チュッと優しく頭にキスを落とされ、驚く。
掴まれた髪は離され腰に手を回された。
(触るな!!どうすればいいの!!)
「細いな。もう少し肉つきが良くなった方が俺の好みだが、まぁーーーこのくらい胸があれば充分だな」
チュゥゥゥっと頬に吸い付いてきた。
「ーー!」
ギュウッと力を入れて抵抗するが、ガッシリ掴まれた腕から逃れられない。
「はぁ甘い。これは癖になるなーーー」
「やめてください!!!!」
シュッと剣を突き立てたが、ケニィはサッと避ける。フーフー!と苛立ちを隠せず、イワンセスはギロリと睨みつけていた。
「はっ!俺に剣を向けたな?死にたいのか?からかってやろうと思ったがーー予定変更だ。今すぐ殺してやるよ。かかってきな。」
剣を向けられた事で、意識が離れ手が緩んだ。
その瞬間にケニィから離れたがすぐにグイッと掴まれた。
「逃げるな。俺の機嫌を損ねるなよ?」
熱い眼差しが向けられ、視線を逸らしてしまう。
「・・・可愛いな、遊びのつもりだったんだがーーー」
ケニィがまたキスをしようとした時、イワンセスの剣が顔スレスレに横切る。
「それ以上触れるな!ケニィ兄様でも許しません!!」
怒りに満ちたイワンセスはケニィ目掛けて剣を無数に突き始めた。「危ないだろ?まったく。昔から変わらねーな、ほら危ないからここにいろ。逃げるなよ?」
チュッと頭にキスをしたケニィは、部屋の隅まで飛び避難させるとイワンセス目掛けて飛びかかる。
ガキーーン!!
剣同士の弾ける音が響き渡る。
2人が戦っているうちに逃げ道を探す。
ドアは2人が近いから無理。
ーーー窓!
窓から出れば、この高さだと怪我で済む・・・済まないな。
あっ!木に飛び移れば!何とかなるかなーーーよし。逃げよう。
2人は気づいていない。
いまだ!!!
ダッシュで空いている窓から外に飛び出した。
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