17 / 29
第一章
17
しおりを挟む
(何だろ…身体が軽い、こんなに動いても昨日より疲れないーー気のせいかな?)
いつも通りの訓練。
ランガと別れた後、アマンサが鬼の形相で詰めかけそのまま訓練に来たのだが。
一心不乱に棒を振り下ろし怖い。
昨日の事を話したら、無言で訓練をしている。
とても話しかけられる雰囲気では無いので、終わるまで待つ事にした。
アマンサに負けじと棒を振り落とす。
目を瞑り、昨日のランガを思い出す。
滑らかな動き…そして、鋭い突きーーー「ティア!!!ティア!!ちょっ!ちょっと!!」
パチっと目を開けると、棒をアマンサの頭に当てながら地面に押し倒していた。
「何やってるの?」
「いやいやいやいや!こっちのセリフよ!!いきなり何なのよ!私が何したのよ!!早くどきなさいよね!!!!」
「・・・私が?」
棒を下ろすと、パンパンと埃を払いながらアマンサが立ち上がる。
怒っているというよりも驚いた顔でティアを抱きしめる。
「んもう!びっくりしたわよ!殺されると思ったけど、ティアったら実は才能があったのね~うふ」
キャッキャと褒めるがティアは自分の手を見つめる。
(おかしい。自分の身体じゃないみたい。こんなに軽いなんてーーー)
グッパグッパと手を動かしてみる。感覚はあるが何とも言えない気持ちになり、喜んでいるアマンサに棒を向けて構える。
「アマンサ。試しに組み手をやってみない?自分の力が分からないんだ。」
「あら~やる気~?いいわよ!初めての組み手ね~私も手加減しないわよ~?」
「うん。お手柔らかにね、じゃあ私からっっ!!」
一気に踏み込み腰を狙い棒を突く。
「っっふ!」
さすがアマンサ。滝の様に流した汗の分動きが素早い。
「甘いわね~んふふ~」
ギラリと獲物を狙うかの如く「せいぃぃや!」棒をティア目掛けて振り落とすが、ふわりと体を捻りながら避ける。
構わず「はっ!ふっ!せぃぃーー!」突きの連打をするもヒラリフワリと避けていた。
二人の組み手にいつの間にか人集りが出来ていた。アマンサの止まらぬ突きにティアは擦りもせず、それを見ていた一人がこう言った。
「踊っているみたいだーー」
軽い身のこなしで避けるティアは、踊っている様だった。とても綺麗で美しい。
見物人達はほぅっと息をのむ。
「ここよぉぉーー!」
連続の突きから一気に振りかざした。
だが、ティアは高く飛び上がり体を捻りながらアマンサの後ろを取った。
棒をアマンサの首に当てて勝負は着いた。
「あぁーあ、私の負けよ~」
「ふふ、アマンサの攻撃が止まらないから慌てたよ。」
「全部避けたくせに何言ってんのよ~もぅ!」
「最後の大技は危なかったよ?」
「ティアったら、身のこなしが軽いのね~高く飛ぶからおったまげたわ~はぁ~良い組み手だったわ~またやりましょうね~」
「うん。ありがとう!」
息を切らしながら二人が話していると周りからは歓声が上がった。
思いがけない組み手に盛り上がり盛大な拍手が二人を包み込んだ。
照れ臭さそうに二人は顔を見合わせて「ふふ」と手を取り合った。
そんな一部始終見ていた監督官は「これは、報告しなくては。」と慌ててどこかへ向かうのだった。
鳴り止まぬ歓声の中、二人はその場を離れると汗を流すのにシャワーへと向かった。
先程の興奮が冷めないのか、アマンサがティアの手を繋ぎながら褒め始めたので何だか照れる。
「ティアったら踊ってるみたいだったわよ~踊りでもやってたのかしら?」
「え?そう見えたの?避けるので精一杯だったから分からないや。踊りは…見た事はあるけど。」
「そうなの?綺麗だったわよ~」
「ありがとう。自分では、分からないや。」
そんな話をしていると、すぐにシャワー室に到着した。
アマンサが先に入り、ティアがカーテンの側で待っているといつもの様に絡まれた。
相手にせず。今日の夕飯はなんだろ、と考えていたら「おい!シカトしてんじゃねーぞ!?」と肩をドンと押されて反動で倒れそうになる。
(危な!!)とカーテンを掴んだまま奥に倒れてしまった。
ザーーー
シャワーの音がする。
目の前にはアマンサが体に泡を付けている姿が目に入る。
泡からは逞しい筋肉が顔を見せていた。
「あらん!ティアったら大胆ね♡」
恥じらうアマンサにこちらが恥ずかしくなる。
「あっとえっと、」
「や~ね~冗談よ!じょうだん!立てるかしら?洗い流したら終わりだから慌てないで待っててねん」
「ーーーぅん」
「おいこら?イチャついてんじゃね~ぞ?この、おい!聞いてんのかぁ?」
先程、掴みかかって来た男がカーテンを開けながら入ろうとしてきて、アマンサが切れた。
「はああん?てめぇこのやろ!誰が入っていいっつったぁ?!表に出ろや!」
ドスの効いた声にビクッとティアが驚く。
「あらやだ。つい、地声がーーんふ。あたしとヤリたいのかしらん?いぃわよ~カモーン♡」
ガバリと両手を広げて迫ると「カマ野郎に興味なんかねぇよ!さっさと女を出せ!ひひっ俺が絶頂までイカせてやるよ」
ブチっと何かが切れる音がした。
「お”ぃこの野郎、今なんつったぁ?小せぇ金○ぶら下げて握りつぶしてやろうか?言葉には気をつけろ。」
アマンサの後ろ姿からは怒りのオーラが見える。
「っっっ覚えていやがれ!!」
捨て台詞を吐きながら逃げていく。
周りの野次馬もいつの間にかいなくなっていた。
「いやーね~さっ、ティアも今のうちに入っちゃいなさい~」
いつものアマンサに戻りにこやかに話す。
怒らせない様にしよう。そう心に誓うティアだった。
ティアが入っている間にカーテンの外で、体を拭きながら着替えていると「あれー?今日はやけに空いてんじゃん。」赤い髪の男が入って来た。
「ん?あんた、何でそこで着替えてんの?」
上半身裸でズボンを履いている所を見られ、恥ずかしくなったアマンサは急に乙女になる。
「やだ~もぉ~来るなら言って下さいよ~下を穿いちゃったわ~はっ!今なら誰もいないわ!」
履いたズボンをいそいそと脱ぎながらキランと目を光らせるアマンサに身の危険を感じた男はたじろぐ。
「へっ?いや、何脱いでんの?はっ?マジで?ちょっ、怖いんですけど。」
「んっふぅ~マジ尊すぎなんですけど~ルイ様~好きーーー!!!」
ギラリと獲物を狙う目で突進するアマンサ。
ルイは恐ろしい物を見たとシャワー室から後退る。
「ルーゥゥーぃい様ーーー!」
もう少しで飛びつく。ヤバいと思ったルイは逃げ腰になった。
「出たよ~あれ?アマンサ?どこ行ったの?」
ティアがカーテンを開けてキョロキョロすると、アマンサが赤い髪の男に襲いかかっている場面が目に飛び込んできた。
「あ…ごめん、邪魔しちゃったね。あの、えっと。先に食堂行ってるね?」
そそくさと邪魔にならないよう、二人を避けながらシャワー室を出ようとする。
ガシッと腕を掴まれ、ルイが悲願する顔でブンブンと首を横に振っている。
「ーーーあれ?」
どこかで、見た顔だと思ったら初めてシャワー室に来た時にいた人?ランガの知り合いとか?一度会った顔だった。
ペコリと会釈すると、ルイは「可愛い子ちゃん!って、ランガの女じゃん!」と気付いたようだ。
アマンサから逃れ、ティアの前に飛び出した。
「あらん!もう、シャイなんだから。」
名残惜しそうに見つめている。
「怖え~マジ危なかったわ。ナイスタイミング~助かった~」
ティアの肩に手を置き、さりげなくシャワー室から出るルイにアマンサが詰め寄る。
「ルイ様。私はいつでもウェルカムよ♡」
ゾワゾワと鳥肌が立ち、ティアの後ろに隠れるとアマンサがチッと舌打ちしながらもスススとルイの隣に並ぶ。
「…銀のタグ。」
ジーっとルイの首からぶら下げられた銀タグを見つめる。ランガと同じAランクの証だ。
Aは銀
Bは青
Cは赤
Dは黄色
Eは黒
そして、Sは金色のタグをしている。
この人も強いのかな?と見ていると
「本当可愛いな、ランガなんてやめて俺にしろよ。楽しませるぜ?」
「ランガをやめる?何を?」
「はぁ?意味が分かってないのか?見かけによらずお子ちゃまかよ。」
鼻で笑われ気分が悪い。
「ふふふ。ランガ様が夢中なのよね~?」
「?よく分からない。」
アマンサがニマニマしながら、話すとルイがグイッと身を寄せて来た。
「なぁ、それなら俺は?お前タイプだし。俺と付き合えよ!」
いきなりの告白にアマンサは「あらあら」と顔がニヤける。
いつも通りの訓練。
ランガと別れた後、アマンサが鬼の形相で詰めかけそのまま訓練に来たのだが。
一心不乱に棒を振り下ろし怖い。
昨日の事を話したら、無言で訓練をしている。
とても話しかけられる雰囲気では無いので、終わるまで待つ事にした。
アマンサに負けじと棒を振り落とす。
目を瞑り、昨日のランガを思い出す。
滑らかな動き…そして、鋭い突きーーー「ティア!!!ティア!!ちょっ!ちょっと!!」
パチっと目を開けると、棒をアマンサの頭に当てながら地面に押し倒していた。
「何やってるの?」
「いやいやいやいや!こっちのセリフよ!!いきなり何なのよ!私が何したのよ!!早くどきなさいよね!!!!」
「・・・私が?」
棒を下ろすと、パンパンと埃を払いながらアマンサが立ち上がる。
怒っているというよりも驚いた顔でティアを抱きしめる。
「んもう!びっくりしたわよ!殺されると思ったけど、ティアったら実は才能があったのね~うふ」
キャッキャと褒めるがティアは自分の手を見つめる。
(おかしい。自分の身体じゃないみたい。こんなに軽いなんてーーー)
グッパグッパと手を動かしてみる。感覚はあるが何とも言えない気持ちになり、喜んでいるアマンサに棒を向けて構える。
「アマンサ。試しに組み手をやってみない?自分の力が分からないんだ。」
「あら~やる気~?いいわよ!初めての組み手ね~私も手加減しないわよ~?」
「うん。お手柔らかにね、じゃあ私からっっ!!」
一気に踏み込み腰を狙い棒を突く。
「っっふ!」
さすがアマンサ。滝の様に流した汗の分動きが素早い。
「甘いわね~んふふ~」
ギラリと獲物を狙うかの如く「せいぃぃや!」棒をティア目掛けて振り落とすが、ふわりと体を捻りながら避ける。
構わず「はっ!ふっ!せぃぃーー!」突きの連打をするもヒラリフワリと避けていた。
二人の組み手にいつの間にか人集りが出来ていた。アマンサの止まらぬ突きにティアは擦りもせず、それを見ていた一人がこう言った。
「踊っているみたいだーー」
軽い身のこなしで避けるティアは、踊っている様だった。とても綺麗で美しい。
見物人達はほぅっと息をのむ。
「ここよぉぉーー!」
連続の突きから一気に振りかざした。
だが、ティアは高く飛び上がり体を捻りながらアマンサの後ろを取った。
棒をアマンサの首に当てて勝負は着いた。
「あぁーあ、私の負けよ~」
「ふふ、アマンサの攻撃が止まらないから慌てたよ。」
「全部避けたくせに何言ってんのよ~もぅ!」
「最後の大技は危なかったよ?」
「ティアったら、身のこなしが軽いのね~高く飛ぶからおったまげたわ~はぁ~良い組み手だったわ~またやりましょうね~」
「うん。ありがとう!」
息を切らしながら二人が話していると周りからは歓声が上がった。
思いがけない組み手に盛り上がり盛大な拍手が二人を包み込んだ。
照れ臭さそうに二人は顔を見合わせて「ふふ」と手を取り合った。
そんな一部始終見ていた監督官は「これは、報告しなくては。」と慌ててどこかへ向かうのだった。
鳴り止まぬ歓声の中、二人はその場を離れると汗を流すのにシャワーへと向かった。
先程の興奮が冷めないのか、アマンサがティアの手を繋ぎながら褒め始めたので何だか照れる。
「ティアったら踊ってるみたいだったわよ~踊りでもやってたのかしら?」
「え?そう見えたの?避けるので精一杯だったから分からないや。踊りは…見た事はあるけど。」
「そうなの?綺麗だったわよ~」
「ありがとう。自分では、分からないや。」
そんな話をしていると、すぐにシャワー室に到着した。
アマンサが先に入り、ティアがカーテンの側で待っているといつもの様に絡まれた。
相手にせず。今日の夕飯はなんだろ、と考えていたら「おい!シカトしてんじゃねーぞ!?」と肩をドンと押されて反動で倒れそうになる。
(危な!!)とカーテンを掴んだまま奥に倒れてしまった。
ザーーー
シャワーの音がする。
目の前にはアマンサが体に泡を付けている姿が目に入る。
泡からは逞しい筋肉が顔を見せていた。
「あらん!ティアったら大胆ね♡」
恥じらうアマンサにこちらが恥ずかしくなる。
「あっとえっと、」
「や~ね~冗談よ!じょうだん!立てるかしら?洗い流したら終わりだから慌てないで待っててねん」
「ーーーぅん」
「おいこら?イチャついてんじゃね~ぞ?この、おい!聞いてんのかぁ?」
先程、掴みかかって来た男がカーテンを開けながら入ろうとしてきて、アマンサが切れた。
「はああん?てめぇこのやろ!誰が入っていいっつったぁ?!表に出ろや!」
ドスの効いた声にビクッとティアが驚く。
「あらやだ。つい、地声がーーんふ。あたしとヤリたいのかしらん?いぃわよ~カモーン♡」
ガバリと両手を広げて迫ると「カマ野郎に興味なんかねぇよ!さっさと女を出せ!ひひっ俺が絶頂までイカせてやるよ」
ブチっと何かが切れる音がした。
「お”ぃこの野郎、今なんつったぁ?小せぇ金○ぶら下げて握りつぶしてやろうか?言葉には気をつけろ。」
アマンサの後ろ姿からは怒りのオーラが見える。
「っっっ覚えていやがれ!!」
捨て台詞を吐きながら逃げていく。
周りの野次馬もいつの間にかいなくなっていた。
「いやーね~さっ、ティアも今のうちに入っちゃいなさい~」
いつものアマンサに戻りにこやかに話す。
怒らせない様にしよう。そう心に誓うティアだった。
ティアが入っている間にカーテンの外で、体を拭きながら着替えていると「あれー?今日はやけに空いてんじゃん。」赤い髪の男が入って来た。
「ん?あんた、何でそこで着替えてんの?」
上半身裸でズボンを履いている所を見られ、恥ずかしくなったアマンサは急に乙女になる。
「やだ~もぉ~来るなら言って下さいよ~下を穿いちゃったわ~はっ!今なら誰もいないわ!」
履いたズボンをいそいそと脱ぎながらキランと目を光らせるアマンサに身の危険を感じた男はたじろぐ。
「へっ?いや、何脱いでんの?はっ?マジで?ちょっ、怖いんですけど。」
「んっふぅ~マジ尊すぎなんですけど~ルイ様~好きーーー!!!」
ギラリと獲物を狙う目で突進するアマンサ。
ルイは恐ろしい物を見たとシャワー室から後退る。
「ルーゥゥーぃい様ーーー!」
もう少しで飛びつく。ヤバいと思ったルイは逃げ腰になった。
「出たよ~あれ?アマンサ?どこ行ったの?」
ティアがカーテンを開けてキョロキョロすると、アマンサが赤い髪の男に襲いかかっている場面が目に飛び込んできた。
「あ…ごめん、邪魔しちゃったね。あの、えっと。先に食堂行ってるね?」
そそくさと邪魔にならないよう、二人を避けながらシャワー室を出ようとする。
ガシッと腕を掴まれ、ルイが悲願する顔でブンブンと首を横に振っている。
「ーーーあれ?」
どこかで、見た顔だと思ったら初めてシャワー室に来た時にいた人?ランガの知り合いとか?一度会った顔だった。
ペコリと会釈すると、ルイは「可愛い子ちゃん!って、ランガの女じゃん!」と気付いたようだ。
アマンサから逃れ、ティアの前に飛び出した。
「あらん!もう、シャイなんだから。」
名残惜しそうに見つめている。
「怖え~マジ危なかったわ。ナイスタイミング~助かった~」
ティアの肩に手を置き、さりげなくシャワー室から出るルイにアマンサが詰め寄る。
「ルイ様。私はいつでもウェルカムよ♡」
ゾワゾワと鳥肌が立ち、ティアの後ろに隠れるとアマンサがチッと舌打ちしながらもスススとルイの隣に並ぶ。
「…銀のタグ。」
ジーっとルイの首からぶら下げられた銀タグを見つめる。ランガと同じAランクの証だ。
Aは銀
Bは青
Cは赤
Dは黄色
Eは黒
そして、Sは金色のタグをしている。
この人も強いのかな?と見ていると
「本当可愛いな、ランガなんてやめて俺にしろよ。楽しませるぜ?」
「ランガをやめる?何を?」
「はぁ?意味が分かってないのか?見かけによらずお子ちゃまかよ。」
鼻で笑われ気分が悪い。
「ふふふ。ランガ様が夢中なのよね~?」
「?よく分からない。」
アマンサがニマニマしながら、話すとルイがグイッと身を寄せて来た。
「なぁ、それなら俺は?お前タイプだし。俺と付き合えよ!」
いきなりの告白にアマンサは「あらあら」と顔がニヤける。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!
山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」
夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる