愛し子は鈍感で、愛に気付きません。

momo6

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17 兄と妹

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訳を話してからイスンが優しい顔で笑いかけてくれる。
イケメンの微笑みを間近で見て、心臓がドクドク音を立ててるよ。恥ずかしい。
でも、信じてくれた。それだけが嬉しい。
“守る”そう言ってくれたのが、素直に嬉しかった。光の一族って話すのが怖かったんだ。だって、エレンはそれが原因で狙われた。いくら、兄だからってそうとか限らないけどーー良かった。
イスンがエレンのお兄さんで良かった。

私は一人っ子だから、こんな優しいお兄さんがいたら嬉しいな。「お兄ちゃん」
「ん?」
「あっ!?ごめんなさいっっ心の声が漏れてしまいました!」って自爆してどうする!!きゃー穴があったら入りたい!!

「はっ!別にお兄ちゃんって呼んでもいいぞ。エレン、妹みたいなもんだろ?」
「言われたら、確かに・・・お兄ちゃん?」
「なんだ?」
「ふふ、呼んでみただけ。」
「なんだそれ。」
「ふふふ」
「ははは」

千鶴とイスンは、可笑しくなり2人で笑いあった。
屋敷の外で待ちくたびれたリュカに「なんかあったのか?」と不思議そうな顔をされた。
「2人だけの秘密だもん」ねー!っと仲良くしていると、リュカが不機嫌になったのは言うまでもない。





「竜涎国には、手紙を届けたらどうするんだ?」
「んとね、バーがそのまま住んでいいようにって書いてくれたからそのまま竜涎国に住むつもりだよ。」
「確かに竜涎国なら安心だな」
「もーお兄ちゃんは心配性なんだから」
「俺が会いに行けばいいからな」
「また、そー言うことを平気で言うんだから…」

まるで、兄妹のような恋人のようなやり取りにリュカは痺れを切らした。
「だぁぁぁ!やめんか!いつの間に親密になったんだ!?チズル!イスンは兄ではないだろ?!イスンも仮に妹だとしたら何で恋人のように話してるんだ!!?一体なんなんだこの甘い空気は!!!」

「うるさいよ。リュカ」
「うぐっ!何故俺には冷たい態度なんだ??」
「バカはほっといて、お兄ちゃん!竜涎国までの資金を貯めたいんだけど、どの依頼がいいかな?」
「俺が出してやるよ。資金集めしなくてもいいだろ?」
「ダメだよ!それは、お兄ちゃんのお金でしょ?自分の分は稼がないと」
「じゃあ、半分出してやるよ。ランクが低いから金額も少ないだろ?この分じゃ…半年かかるぞ?」
「えっ!?そんなに??ーーーじゃあ、足らない分借りようかな?エヘ」
「ははっチズは、賢くなったな」

ギルドに依頼達成の報告をしながら、新しい依頼を見ていたら思いもよらないイスンの申し出に喜んでしまった。
「それなら、すぐに出発しよう。明日の朝がいい。それまでに準備をしなくてはな。」
「あっ!それなら、食材を買っておこうかな。」
「一緒に行こう」
「うん!お兄ちゃんは何が好きなの?」
「俺か?うーん、肉かな?」
「あはは!じゃぁ、お肉たくさん買わないとね!」
「あぁ」

すっかり、仲良くなった2人に置いてけぼりのリュカはめげずに2人の後をついて行く。
「俺も!俺も肉が好きだぞ!」
「ふーん」
「あっ!冷たい!何でも食べるぞ!!」
「リュカは筋肉馬鹿だからな。」
「うるさい!イスン!」

可哀想なリュカ。頑張れ。


3人は食材を買いながら出発まで有意義に過ごした。
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