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オーダー・巫女の妹の命を救え
6・ボーナスを探せ
しおりを挟む足を、その最も汚れが溜まる指の間を、ニルちゃんは丹念に、そして少し怖くなるくらいの熱心さで舐めていった。
足の裏も、足首も。
そして日本のテレビやインターネットで見ていたアイドルなんかよりよぽどかわいらしい顔は、徐々に上へと上がってゆく。
こんなにかわいい系の美少女なのに、舌を出すと途端にエロく見えるのはどうしてなんだろ。
不思議で仕方ない。
ふくらはぎ。
膝。
失礼しますと言ってから足をさらに持ち上げて、それらの裏側まで。
そのまま太ももの裏。お尻の際まで。
2本の足をそうやって舐め終えると、ニルちゃんは迷いを振り切るような表情で僕の手を取った。
「ええっと?」
「神器の方を向いてお立ちください。ニルは大好物を最後に食べるタイプなので」
「あ、うん」
「ここからは、神器を見ていてくださいね」
「なるほど。りょーかい」
もっとニルちゃんの顔を見ていたかったけれど、体勢的にもそれはキツイ。
なので素直にモニターへと視線を移す。
荒くなってゆく呼吸音。
それがどちらの発するものなのかはわからない。
わからないまま、お尻の肉に吐息を感じた。
「お尻まで筋肉なんですね、男の人って。でも、すべすべで気持ちいいです」
お尻の肉を柔らかいなにかで撫ぜられる。
これは、頬ずり?
さっきもどこかにしてたなあ、もしかして好きなのかなあ。
そんな事を考えていると、モニターに文字が浮かぶ。
「っくう。来たよ」
「はひ。ひほはまほははる、おいひいれふ」
「そうじゃなくって、初回ボーナスが、って中はさすがにダメだって! 病気になったらどうするのさ!?」
初回ボーナス
ファーストキスより先にアナル舐め
両者に1ステータスポイント付与
ダメだと言ってもニルちゃんは僕のお尻の間から顔を離さない。
それどころか尾てい骨のちょっと下に感じる鼻息はどんどん荒くなってゆく。
鼻息のくすぐったさと肛門の違和感が消えたのは、モニターに映るニルちゃんの信徒ページに『アナル舐め(攻)0,1up』という文字が2度も表示された後だった。
「も、申し訳ありません。我を失ってしまいました……」
「正気度低下のデバフもあるし、それはいいんだけどね。思いっきり中まで舐めてたでしょ。病気になったりお腹を下したりしたらヤバいから、次から気をつけようね?」
「自作した避妊と性病と腹下し予防の効果がある夜神ポーションを、使徒様をお迎えする前に飲んであります。もっと過激な事を試しても問題ありません」
「MP回復だけじゃなくてそんなのまであるの!?」
「はい。そういった効果のポーションは魔法医や薬師なら誰でも調合可能なものですが、私は夜神教の信徒である薬師なので『夜神ポーション』という特別な品を作製できます。普通ならば三種の効果のポーションを飲まなくてはならないのに一種類のポーションで3つも効果が得られるからと人気なんですよ。お恥ずかしい話ですが、うちの店で最も売れている商品でもあります」
「ほえー」
「ですが、その、中まではさすがにやりすぎでしたよね。申し訳ありません……」
「僕は別に平気だって。子供の頃から父さんが集めた変態女達と目の前でセックスさせられてたから、そんな女の人達にケツ穴を開発してやるとか言ってもっと酷い事もされてたし」
言ってから後悔。
ニルちゃんの表情が一瞬にして変わったからだ。
「そんな女、ニルが水の刃で斬り刻んでやります…………」
「い、いやムリでしょ。どうやって地球の日本に行くのさ」
「クラスチェンジしても無理ですか?」
「当たり前でしょって」
「ならそのクズ共は見逃してやります。ですがもしこちらの世界で使徒様に不埒を働く輩がいたら、ニルが即座に殺りますので。ご安心ください」
安心、はできないなあ。
というかニルちゃん、顔が怖いって。
優しく整った顔立ちのかわいい系の美少女なのに、いやだからこそ、怒ってると怖さが増す。
「そ、それより時間も時間だから、試すんなら早く終わらせよ。添い寝でどのくらい正気度が回復するのかも確認しなくちゃだからさ」
「なるほど。では、失礼しますね」
言ってからニルちゃんが僕の背後から前に、パソコンデスクと僕の間に素早く移動する。
仁王立ちフェラは嫌いじゃないけれど、初めてがこんなのでいいんだろうか。
「使徒様」
「はいはい」
「先ほどは昂りすぎて我を忘れ、失礼な事をしてしまいました。可能であるのなら指示をしていただけませんか。絶対それに従いますので」
「気にしなくていいよ。まあ、命令されながら初フェラがしたいんならそれでもいいけど」
「されたいです! 使徒様に、命令を!」
「そ、そっか。ならまずは玉袋の臭いでも嗅いで。それの裏とかは汗や汚れが溜まるからね。くっさい臭いを確認してから舌で掃除するといい」
「はい。……ああ、素敵なニオイです」
あまりにうっとりするような声音なので、祈るような気持ちでモニターに視線を移す。
すると僕が危惧した通り、そこには新しい文字が浮かび上がっていた。
使徒の調教でカマラの巫女ニルが新しい性癖を取得
【臭いフェチ(受)・レベル1】 開発ボーナス・両者に10ステータスポイント付与
【スカトロ願望(小大・受)】 開発ボーナス・両者に5ステータスポイント付与
「ニオイだけじゃなかったー!」
「使徒様?」
「ああ、ごめん。なんでもない」
ニオイフェチ。
そんな性癖が追加されるんじゃないかとは疑った。
そのくらいニルちゃんは熱心に鼻を鳴らしていたし、ニオイがどうこうと言い出してからは興奮度が100で固定のようになってしまっていたから。
でも、まさかスカトロなんてのが性癖に追加されるとは。
僕にどうにかできるんだろうか。
攻でも受でも小の方ならまだ興奮はできそうだけど、大となると……
「そうですか。頭がクラクラします、使徒様のニオイで脳まで犯されているようで。まだご奉仕してはいけませんか?」
「まだだねえ。って言いたいけど、時間がないか。いいよ。舐めまくって、シワの1本も残さず綺麗にするんだ」
「うれしいです。……んっ、っちゅ。使徒様のここ、甘いれふ」
甘いはずないでしょと心の中でツッコミを入れモニターに視線を戻す。
臭いフェチ(受)が願望じゃなくレベル1となっているのはどうしてなんだろう。
羞恥、被虐、奉仕、そして新たに追加されたスカトロ(受)は『願望』となっているのに。
気になるので願望で検索してみると、まるで辞書のような願望という単語の説明文が出てきただけだった。
辞書機能もあるのか、このパソコン。
ほんとに謎だ。
神器の名は伊達じゃないな。
「って、玉舐めのステータスがもう上がってる。早いな。という事は、ファーストキスより先に玉舐めの初回ボーナスはないと」
「ぢゅっ、ずっ、れろおっ、ざんねんれふ、っぢゅ、んっふ……」
「ほんとにね。じゃあ、玉袋はもういいよ。次はどうすればいいかわかるよね?」
「ふぁい。しとさまのを、やっと」
「僕のなに? ちゃんと言わないとわかんないって。ほら、言ってみて。僕のなにを舐めたいの?」
「し、しとさまの」
「うん。ニルちゃんはどうしようもない変態女なんだから、いやらしいおねだりもちゃんと覚えなくっちゃね。ほら、言ってみなって」
「しとさまの、その、……おちんちん、が舐めたいです」
「まあ最初だしそんくらいでいいか。いいよ。舐めて」
「ありがとうございます。ゴツゴツして、こんなに。ああ、ニオイだけでもう…………」
来るか。
来い。
頼むから来てくれ。
そんな事を願いながらモニターを見ていると、これまた予想外の文字を見つけて思わず体が震えた。
いや、震えたのは驚きに、ではなくて快感に、なのかもしれない。
どうなんだろう。
わからない。
わからないまま、僕は快感に震えている。
「っは。ヤバイ、射精が、止まんない……」
「んん゛っ!?」
「ごめん、喉の感触で射精しちゃった。こんな早漏じゃないはずなんだけどなあ、僕。それに、ほんと射精が長い。これも使徒のスキル? ああ、まだだ。まだ止まんない。頭がおかしくなりそ」
話し出してから、その言葉を言い終えても、射精は続いていた。
明らかに異常な長さ。
そして何度も跳ねるように動いた僕の肉棒がその度に精液を吐き出していたのなら、異常な量の射精だ。
どうしてこんなに射精が早いのか、そして長いのか。
それを今すぐ調べたいとは思うけれど、そんな場合じゃないと慌てて腰を引く。
初めてのフェラ。
それなのにあんなに早く、慣れていてもキツそうな喉の奥に、こんなとんでもない量の精液を口内射精されたとなれば、ニルちゃんがまず心配だ。
「ひ、ひほははぁ……」
大きく、極限まで口を開けた涙目のニルちゃんが、そんな息とも声ともつかない音を発しながら僕を見上げる。
鼻息が凄い。
開かれた口の中に見える精液の量も。
それに僕が腰を引くのが早すぎたせいか、ニルちゃんはそのかわいらしい顔の大部分を、汚らしい僕の精液で汚されてしまっている。
いや顔だけじゃない、首や鎖骨、大きなおっぱいにも白くネバつく液体が大量に付着していた。
まるで大人数の男達に犯された後だ。
「ええっと。トイレまで歩くのもしんどそう。もうそこに吐き出しちゃいなって。僕が掃除するから」
ニルちゃんが小さく、かすかに首を横に振る。
じゃあどうするんだと問う前に、ニルちゃんは白く細い指を揃えて手で受け皿を作り、そこに口の中の精液をゆっくりと落としてゆく。
「……はぁ、はあっ。使徒様のザーメンが、こんなに」
「ごめん。パソコンで調べてみないとわかんないけど早さも量も異常だった。大丈夫? めっちゃ苦しかったよね、ごめんね」
「とんでもないです。生まれてから最も強く感じる幸福感でした。それに、その、ザーメンの勢いとニオイと味で、また、その、達してしまいましたし……」
「マジか」
「ええ。ですが、今はこのザーメンを1秒でも早く容器に移さなくては。MP回復ポーションの効果は材料の鮮度にも左右されるので」
「そ、そっか。その容器はどこに?」
「準備するのを失念していました。申し訳ありません。容器は1階の製薬作業場に」
「おっけ。僕がドアを開けるね。歩ける?」
「おそらく」
自信なさげな言葉の通り、ニルちゃんは少しふらつきながら立ち上がる。
本当にごめんなさいだ。
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