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第1章
月光の都
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月光の都と称される王国、ルーン王国。小国ではあるが、高度な文明が栄え、人々は平穏に暮らしていた。この国の夜景は世界随一と謳われるほど美しい。高台に登ると王国全体が月に照らされ輝いて見える。それはまるで月の女神が王国を祝福しているかのようだ。月光の都と称される所以はこの夜景の美しさにある。
現国王は聡明で慈悲深く、よく城下に出ては民の声を聞いていた。国民たちは何一つ不満を漏らさず幸せに暮らしていた。他国よりも犯罪が起こらないのは国民たちが国王を敬愛しているからであった。そんな国王には二人の子供がいる。第一王子であるユエルと妹のルーナ。王族は代々男が銀色、女が金色の髪を持って生まれてくる。しかし数百年に一度、それが逆転した子供が生まれる。ユエルとルーナはまさにその数百年に一度の子供たちだった。
ユエルは真っ直ぐな金色の髪を肩につかないくらいで切り揃え、神が完璧なバランスで創り上げたと言っていいほど美しい容姿をしていた。瞳は青色で、光によって薄くも濃くも見えるその色はルーンにはない海を思わせる。
ユエルより一つ年下のルーナは銀色の巻き毛を腰くらいまで伸ばし、いつもお気に入りのリボンで一つにまとめていた。ルーナも兄とは違った美しさを持っていた。輝く銀色の艶やかな髪と大きな青色の瞳。ルーナは兄と同じ色をしたこの瞳を気に入っていた。この兄妹の噂は他国にも広がり、二人はその美貌のため他国でも人気であった。二人を描いた絵姿は他国では高値で売られているという。しかし、妹のルーナはある理由により、王宮の外に出たことがないため、絵師たちは噂話をもとに絵を描いているようだ。ルーナの姿は月の女神を模して描かれているとか。「数百年に一度の奇跡の子供たち」「月の神の化身」など、二人を称する言葉は数多くある。
この数百年に一度生まれるという奇跡の子供たちは、珍しい容姿を持って生まれただけでなく、王族と彼らに近しいものたちしか知らない秘密を持っていたのだ。
現国王は聡明で慈悲深く、よく城下に出ては民の声を聞いていた。国民たちは何一つ不満を漏らさず幸せに暮らしていた。他国よりも犯罪が起こらないのは国民たちが国王を敬愛しているからであった。そんな国王には二人の子供がいる。第一王子であるユエルと妹のルーナ。王族は代々男が銀色、女が金色の髪を持って生まれてくる。しかし数百年に一度、それが逆転した子供が生まれる。ユエルとルーナはまさにその数百年に一度の子供たちだった。
ユエルは真っ直ぐな金色の髪を肩につかないくらいで切り揃え、神が完璧なバランスで創り上げたと言っていいほど美しい容姿をしていた。瞳は青色で、光によって薄くも濃くも見えるその色はルーンにはない海を思わせる。
ユエルより一つ年下のルーナは銀色の巻き毛を腰くらいまで伸ばし、いつもお気に入りのリボンで一つにまとめていた。ルーナも兄とは違った美しさを持っていた。輝く銀色の艶やかな髪と大きな青色の瞳。ルーナは兄と同じ色をしたこの瞳を気に入っていた。この兄妹の噂は他国にも広がり、二人はその美貌のため他国でも人気であった。二人を描いた絵姿は他国では高値で売られているという。しかし、妹のルーナはある理由により、王宮の外に出たことがないため、絵師たちは噂話をもとに絵を描いているようだ。ルーナの姿は月の女神を模して描かれているとか。「数百年に一度の奇跡の子供たち」「月の神の化身」など、二人を称する言葉は数多くある。
この数百年に一度生まれるという奇跡の子供たちは、珍しい容姿を持って生まれただけでなく、王族と彼らに近しいものたちしか知らない秘密を持っていたのだ。
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