美少女救済作戦~30歳男、異世界TS転生で美少女チート勇者になり、 美少女救済に立ち上がってみる

MINATSUKI

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***
 
 
 黒紫の、全高55キロメートルの混沌巨神が完全に消滅し、
 
 混沌軍が、完全に消滅して、
 
 マミが展開していた淡い七色で透明の
二重球状無限数次元フィールドも七色の光粒子に散って
空を彩って消滅し、
 
 フレナが、クレイアが、フィリスが、マリンが、ミーユが、
VIP一同が待つマミ・ファミリーが居住する洋館のベランダに、
舞い降りてくる。
クレイアは一糸纏わぬ裸身に紫のハイレグビキニアーマーを
再装着しながら。
 
 竜族皇帝レイミナが、ヴァルテ総大主教プラムが、
マクガイヤー・コンツェルン総帥ヴィクトルが、
人間族世界連合大統領ジェロニアが、ヴェリア総大主教リィムが、
頂上教授にして頂上導師たるルミナが、
少女達を見詰めつつ、面差しに安堵と不安を過らせる。
マミの姿が無い。
 
咄嗟に、レイミナが、ヴィクトルが、ジェロニアが、
各方面への相互連絡を遮断する。
「勇者マミが行方不明」などという情報を迂闊に流布すれば
政治経済その他様々な面での非常に大きな混乱が生じ
パニックになる危険性が大き過ぎる為である。
 
 不意に、
「!!!!」マミ・ファミリーの5名の少女達の首元の
ガッディスジュエルが、無限数次元波動を無限に迸らせて、
七色の光粒子へと砕け散り、
フレナの、クレイアの、フィリスの、マリンの、ミーユの、
それぞれの全身へと吸収され融合されて、
消滅する。
 
 「…!!!!!!!!」フレナが、クレイアが、フィリスが、
マリンが、ミーユが、愕然と震える。
 
ガッディスジュエルに伝わってきて今まで無意識に感じ続けていた
マミの神界波動が、全く感じられなくなっている。
 
 「……マミちゃんの波動が、消えた……!!!!!!!!?」
フレナの声音が、酷く、震えて。
 
「……マミ様の波動が、超次元感覚でも、
掴めません……!!!!!!!!」フィリスが、
どうしようもなく打ちのめされて、震えて。
 
「…………!!!!!!!!」クレイアが、マリンが、
言葉を失って、震えて。
 
「…………そんな…………!!!!!!!!」ミーユが、
茫然と、立ち尽くす。
 
「…!!!!」ルミナが、思わず、プラムとリィムの瞳を見詰めて、
プラムが、「……神界にお伺いしても、マミ様の消息が、
掴めません……」と、悲痛な表情で震えて、
リィムが、「……神界の神々も、マミ様の存在を探索しておられるのですが、
全く、マミ様の存在の痕跡すら、感知出来ない御様子で……、
……消滅してしまった、としか……」と、唇を噛み締めつつ、震えて。
 
ルミナが、「……勇者マミは、混沌の邪神を完全に撃破し、
邪神の攻撃対象となった生命体を全て護り抜き、
二つの宇宙を完全に護り抜いた。
誰も犠牲にならなかった。
ただ一人、勇者マミ自身を除いて…………」と、
打ちのめされて、震えて。
 
ヴィクトルが、ジェロニアが、悲痛な表情で唇を噛み締め、
「……!!!!」レイミナの尻の丸みがベランダの床へと落ちて、
やがてその頬に涙が伝って。
 
 
 「……マミちゃん……っ……!!!!!!!!」フレナの瞳から、
激しく、涙があふれて。
 
 「…っ……!!!!!!!!」フィリスが、酷く泣きじゃくって。
 
 「……死なない存在なんて、無い、って事…………?」
立ち尽くすクレイアの瞳にも、今にもあふれそうに涙が。
 
 「……なんで、マミさんが……!!!!!!!!?」マリンが、
酷く唇を噛み締めて、酷く泣き震えて。
 
 「…………こんな……こんな事って…………!!!!!!!!」
ミーユの両膝が床に落ち、思わず四つん這いになってしまって、
どうしようもなく涙があふれてしまって、
「……どこにも……行かないって……
言ったじゃないですか……っ……!!!!!!!!、
……これから……もっと……幸せに……なって……頂かないと……
いけなかったのに……っ……!!!!!!!!」と、
どうしようもなく、震えて、号泣する。
 
 クレイアの頬にも涙が伝い、耐えかねて、震えて、
フレナも、フィリスも、マリンも、一層、どうしようもなく、
泣き震えずにいられなくて。
 
 
 「……っ……!!!!!!!!」ミーユが、たまりかねて、
瞳を閉じ、尻の丸みを床に落として座り込んだ体勢で、
聖銀大剣を実体化させ、剣先を背後に向けて左脇に構え
両手で柄を握り全身の力を込めて、
ミーユ自身の腹を裂き胴体を上半身と下半身に、
両断してしまおうと、振るい、
 
聖銀大剣の刃がミーユの左脇腹の柔肌に
あと1ミリで触れる、寸前で、
止まる。
 
 「……!!!!!!!!」ミーユが、茫然と、
面差しを上げ、見つめる。
 
 
 かがみ込んで、そっと、聖銀大剣の柄に触れて、
刃を止め、
マミが、ミーユの瞳を見つめて、
おだやかに、ほのかに苦く、微笑んでいる。
 
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