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全てはシナリオのため

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 校内にチャイムが鳴り、その後ジャミングされた音がした。小さな音でじゅりゅりゅ♡と愛情のこもった何かを舐める音がする。リズミカルなフェラチオリップ音は、朝の小鳥のさえずりのようだ。

 ま、やっていることは自慰せんずりだけれど。

『おっ、いく~♥ちゅぱちゅぱ♥やっべやっべ♥♥』

「なーんだ。いつもの自作自演クリ舐め口内放送か。舐めているのも空気嫁なんだぜ」

「インキュバス校長先生暇だなぁ。オホ声って下品だから、シコれないんだよね。一回黙っておまんこで感じて欲しいね。食レポに集中しすぎて、味わっていない感じと似ているだろう」

「風流じゃないなぁ。これじゃ堕としがいがないよ」

 モブの会話でうんうん唸る。流石、18禁乙女ゲーム。製作元は18禁ゲームの大手だから、さりげない小芝居もある。これだけ馬鹿にされているインキュバス校長先生は攻略対象の男だったりする。イケボだ。

 校内放送のおかげで、授業の時間が短くなってしまった。
 最初はムラムラしたが、慣れてくると皆で宿題をするようになった。先生も声が届かないためにプリントを先に配布する。

 彼のシナリオで男女共に生徒たちは生気を食べられる。無限精力のおかげで限界セックスをコレットちゃんとする。が、今の私たちのエロ耐久性が高すぎて失敗している。

 インキュバス先生は人間とインキュバスのハーフと聞かされていたが、エリート淫魔の孤児だった。元々は優秀だが、性に対しての欲求が低すぎてエロイベントがエロくないバグを起こす。

 隠しきれないインキュバスのエロ乳首で速攻全校生徒にバレている。全校生徒で話し合った結果、可哀想だから彼の前で私達はムラムラしている雰囲気を出すようにしている。

 暗黙のルールだが、コレットちゃんとオースティンは無視している。2人は芯を貫いていて凄いなと改めて思う。そういう考えの人達をブチ犯したくなる。処女と童貞の匂いで酔いそう。

 いいですね、最高です。

 私の異世界生活は推し2人のおかげで寂しくなかった。前世の食事を思い出したり友達を思い出すことはあったが、新しい生活と比較してもしょうがないと割り切っている。

 それにエロ漫画もサキュバス先生もいる。悲しみはエロで乗り越えることが出来ると知った。

 サリアの能力を知るために検査することにした。水晶に手を当てるのではなく、冒険者ギルドで羅針盤に手をかざす事で簡単に出来る。こういう作品だと転生者が身体を乗っ取たら、不思議な能力に目覚めてチートつえーになると読んだことがある。チート能力があったら、シャルアと婚約破棄することが容易くなる。

 だって、チートだから。狡い能力持ちで、顔もいいから余裕で出来る。泣いていたら王子様が助けてくれる。

 しかし、現実は甘くなかった。

 貴族令嬢なのに能力が低い。お調子者だから、後半眠っていた能力が目覚めるパターンかもしれない。

 と期待したが、それはありえない。

 サリアは10歳の時に莫大に魔力があった。が、成長期に入ると魔力が消えた。スッカスカの魔力しかない。生活魔法すら使えない。

 工夫をしたら生きていけるが、家から追い出さたら生きていけないくらいの魔力。今のところ、顔がいいくらいしかいい所がないサリア。

 胸もお尻も魅力的で、脱ぐと凄い身体だが役に立つ日は大分遠い。オナホも進化している世界観で、見た目よりも魔力量や魔法の技術がある方がいい。

 ショックを受けたから自室でスクワットをしていた。体力をつけないとドスケベイベントが発生しない。せめてコレットちゃんが攻略キャラとラブラブ出来るように役割を果たさないと。

 窓を開けて、いつものようにスクワットをしていると可愛い子供が部屋に入ってきた。

「こりゃっ!空気孕ませる動きが足りないよ」

「サキュバス先生、何か小さいですね」

 目の前にいたのは小さな子供で、角と羽が生えた紫色の髪の毛の少女だった。窓を開けていたから、勝手に入ってきたらしい。尻尾の先がハートになっているからサキュバス先生だ。

「貴族の男に魔力を奪われてしまったのよ。酷い、税金も支払っているのに。おちごともしゅむ場所もおっぱいもなくなっちゃった。くすくす」

 基本的に可愛い女の子に私は弱い。困っているから来たのだろう。精力と言えば騎士団だ。小さい身体で耐えられるか分からないが、あそこに放り込んだら先生は元の姿に戻れるだろう。 

 騎士団潜入ドスケベイベントは物語の中盤にあるが、それまで先生は我慢させよう。

「両親に頼んで住む場所を用意しましょう。先生は私に優しくしてくれたから喜ぶと思います」

「触手も一緒に住んでもいい?」

「勝手に人の事犯さないでくださいよ。特におまんこには立入禁止ですから、もしも処女を失ったら慰謝料取られますから。はぁー早くシャルアと別れたいな。一体いつまで婚約していないといけないんだろう。次の相手と婚約出来ないじゃない」

「サリアお嬢様、シャルア様と別れたいんですか?どうして?」

「向こうも別れたがっているし、それに私は彼の事嫌いなのよ。名前を聞いただけで鳥肌になるわ。こっちは伯爵令嬢で、向こうは公爵様。身分の差は目を瞑るけれど、魔力も能力も低い私なんかよりもいい人がいっぱいいるじゃない。将来子供が大きくなったら、言われるわよ」

「何と言われるのですか?」

「……どうしてこんな身体に産んだんだって。悲しいけれど、事実だから仕方ないわ」

 悲しそうに笑うとサキュバス先生がベッドで仰向けになって眠った。

 ――だから身にあった男の人と結婚するの。例えば、優しくて雄っぱいが大きくて仮性包茎の素敵な男性とっ、ってやだやだ~。絶対におちんちんは仮性包茎がいい。いっぱいペロペロしてキスするんだから。お父さんに先生の事、話してこようっと。陰嚢に頬すりしてキスマークつけるの。早く悪役令嬢のターンが来ないかなぁ。コレットちゃんがチュートリアル終わらないとドスケベ♡イベントが発生しないじゃない。

 触手がお腹が空いたと近づいてきたから、食堂まで案内をした。
 途中で喘ぎ声が聞こえてきたけれど振り返らなかった。

 このエロ触手の成長が後々のドスケベイベントで活躍することが決まっている。全てはシナリオを円滑に進めるために仕方のない犠牲だ。

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