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星空の下で

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 好きな人の縦筋アナルのせいで眠れない。気持ちを落ち着かせて、天幕の中で休んでいるオースティンの下半身を見つめる。ライトに近い所にコレットちゃん、オースティン、私の順番で並んで眠っている。

 光に照らされてオースティンの股間が影絵のように天幕に映し出される。

 むくっ、むくむくっ

 (ちっ、ちんぽだ!傘の部分が大きなエレクトロニクルサーカスちんぽ。さっき見たものと違う。進化した?天幕の中、乱交カーニバルが始まるのか?)

 徐々に大きくなっていくおちんちんに目が離せない。

 まるで、サナギが蝶になる瞬間を見ているようだ。サナギの空が割られて、羽化していくのか。

 思わず振り返った。オースティンは眠っていて、コレットちゃんがタオルで作ったカリ高おちんちんを光に照らし、気持ち悪い笑顔で角度を変えていた。

 なんだよこれ。職人でしょ。

「コレットちゃん、それ…………」

「少し、外で話しませんか?」

 私達は外に出て会話をすることにした。温かい紅茶を淹れてくれて手渡される。受け取った後に少しだけ無言になった。コレットちゃんと2人で会話をするのは初めてではない。いつも誰かの目が合って、普通の話題を出していた。

「ちんぽって好きですか?」

 …………なるほど、そうきたか。

 彼女の真剣な眼差しと左手に持っているタオルおちんぽで本気の会話をしたい事が伺える。転生したから普通の女の子をしたかったのに、ヒロインがドスケベだったなんて。

「コレットちゃん。どのくらい好きか聞いてもいい?おちんぽ様にかけては私も真剣だよ。だって、誰よりも愛しているから――」

 私達はおちんぽについて語り合った。

 コレットちゃんは平民の子で、早くから貴族のお屋敷で働き始めた。その時に浮気三昧だった当主がセックスをしているところを幼少期から見ていた。
 妻も夫も入り乱れ、娼婦や男娼が入る屋敷。

 そこで沢山のおちんぽ様を見ているうちに、大人グッズで助けてあげたい気持ちになってしまった。

「学校に通う事が出来るようになって嬉しいです。聖なる魔法も隠しているんですが使えます。でも、本当にやりたいのはセックスする人を助けることで、国に管理されてしたい事が出来ない人生を送りたくない!だって――」

 この先の台詞は知っている。ヤリ込んだゲームだから。

「「貴族のちんぽは面白くない」」

 コレットちゃんの緊張していた表情が和らぎ、安堵の表情を浮かべる。

「聖なる魔法なんて使えなくていい。また、昔みたいに壁穴射精を眺めたり肉便器の掃除をして過ごしたい。最近、高位貴族の人が関わろうとしてきて怖いんです。あの人たち、自慰する時も一番格好いい角度で射精しようとしているから」

「なんで、そんなことを知っているの?」

「好意を抱かれている男の人の射精を覗くのは、我が家訓なのです。獣みたいな声を上げて射精してほしい。ただそれだけなのにっ、仮性包茎ちんぽ、ちっちゃいちんぽがいいよ!!」

 私が見ていない所で嫌な事があったのだろう。乙女ゲームのヒロインの彼女が、攻略キャラクターによって苦しめられていた現実を知った。

 同じちんぽスキーとして彼女を救いたい。

「性霊樹にお願いをしましょう。きっと叶えてくれますよ」

「もう、不必要に貴族の女性から馬鹿にされませんか?」

「当然よ。解決してくれるわ。だって、今目の前で精霊樹も性霊樹も交わっているじゃない。まんこイカせてちんぽは賢者になるって言うじゃない。これっぽっちの悩みを解決してくれる。ねぇ、さっきのおちんぽ模型いっぱい作れる?」

「うん、迷子になった時に落として道しるべになるようにリュックにいっぱい入っているよ」

「それ、あそこに眠っている精霊の子供にあげよう。精霊と契約できるのは高位貴族だけ。ちんちんで遊んで見慣れていたら、精霊たちは男の子になれるはず。股間におちんちんが生えるよ。精霊の力の譲渡はセックスだから、お尻の穴が開発される。コレットちゃんに話しかける暇すらないはずだよ」

 この時、深夜2時。最上級に頭がぶっ飛んでいた。

 精霊たちを起こさないように、リュックに入った沢山のおちんぽの模型を置いていく。
 それは沢山の種類のおちんぽで、青筋で、包茎で、どれをとっても同じものがなかったように見える。

 どのおちんぽが好きか探そう。

 口に出していた台詞は、ガラクタから宝物を探すような提案で。憎しみの目をしていたコレットちゃんは、ふっと力が緩んで笑っていた。

 ヒロインらしくない。

 頭で反芻していた時に彼女が口を開く。

 人生は二回目で、一緒に暮らしていた男がシコっていたゲームに転生していた。前世は両親に捨てられて、誰もいないアパートで過ごしていたこと。虫歯だらけで、見た目も汚いから嫌われていた事を話してくれた。

 まるで、報告のように感情のこもっていない声は他人事のように聞こえた。

 学校に通っていないし、戸籍もどうなっているのか分からない。最後は激しいプレイで死んだらしい。
 だから、男に頼らない人生を送りたいのにちんぽにどうしても惹かれてしまう。なりたいものは、アダルトグッズ職人。それだけは自分に出来そうだからと笑った。

 彼女が転生者だと話してくれた事実をすんなり受け入れることが出来た。
 ただ、自分も同じだということが出来なかった。

 彼女に特別でいて欲しかったから。
 転生者が2人もいたら、彼女に特別感を与えられなくなる。

「こんなに凄い物を作れるのだから、なれるよ。見て、精霊がおちんちん人形抱いて寝てる」

「…………本当に可愛いね、子供って可愛いんだね」

 複雑な表情で精霊を見つめている時に、元の位置に戻ろうとする精霊樹の根っこが動き出した。
 ごめん精霊樹。パパとしてビックリするだろうな。

 本来であれば精霊たちは木の根っこに隠されて、色白の雌精霊になるはずだった。
 それがちんぽ人形のせいで全員雄にされるなんて分からないから。

 乙女ゲームのイベントで、コレットちゃんが精霊の雌に嫉妬する場面があった。そこの解説で雄に出来るのか討論を攻略キャラクターがする。そこで精霊の話をすることが出来る。

 幼少期の性の知識で性別が変わる性質がある精霊の子供。
 これで攻略キャラクターは精霊と交わる時、尻の穴を差し出さないといけなくなる。

 彼女は攻略キャラクターにアプローチされる事はほぼないだろう。
 コレットちゃんを苦しめた事を後悔させてやる。

 天幕に戻るとオースティンが熟睡していた。全身キスマークと噛まれた痕が残っている。
 コレットちゃんがランプに仕込んでいた隠しカメラで確認すると、プリンが落ちた穴に住んでいるスライムがお礼にやってきていた。

 プリンに似た揺れ動くおっぱいを見てオースティンは犯されていたのだ。
 途中メスイキして失神してからも犯され、朝日が出てきた時に帰っていった。

 コレットちゃんの聖なる力でオースティンは回復し、混乱している彼とプリンを食べて下山した。
 異世界転生して初めて、美味しいと思える食事だった。
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