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第七章 忙しい夏休み
5 公爵との話し合い
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ユージーンとフランツは、公爵にエドアルドがユーリにぞっこんな事と、国王からグレゴリウスの妃にと求められている事を相談する。
「それは国王陛下からの命なのか?」
公爵はユーリをグレゴリウス皇太子妃にと求められていると聞いて、顔色を変える。筆頭公爵として、国王の命に逆らう事はできなかったからだ。
「ユーリは、絆の竜騎士です。誰もユーリに望まない結婚は押しつけられません。それは国王陛下もご承知ですが、二人が親密になるように取りはからってくれとの密命を受けているのです」
公爵は少しホッとして、先を促す。
「カザリア王国にもそうイリスが宣言したので、エドアルド皇太子殿下は自力でユーリを口説き落とそうとしてます。実は、エドアルド皇太子殿下がユングフラウに滞在中は、ユーリが社交の相手を勤める事が決定したのです」
フランツは寝耳に水で驚く。
「馬鹿な! ユーリをグレゴリウス皇太子妃にと、国王陛下は望んでいらっしゃるんだろ。やっと、エドアルド皇太子殿下から守りきったと思ってたのに。御遊学中にユーリに会う機会はあるとは思っていたけど、国務省で見習いしているのだから、公式な舞踏会ぐらいだと思っていたのに……」
「エドアルド皇太子殿下との縁談は断れないのか? ユーリを外国に嫁がせる気はない」
同盟国の皇太子からの縁談を簡単に断れるわけがなかった。
「ユーリは政略結婚などするつもりはありませんし、皇太子妃なんて無理だと拒否していますが、エドアルド皇太子殿下には好意を持ち始めているのです。まだ精神的に幼いユーリは恋には至ってませんが、エドアルド皇太子殿下の熱心なアプローチに困りながらも、相手の好意には弱い気の良さを持った娘ですから心配なのです。グレゴリウス皇太子殿下の事は、学友としての好意を持っていますが、告白されて避けようとしてますね。頓珍漢な理屈で、リューデンハイムに女の子が一人だけだったから恋してると勘違いされているとか言ってましたが、真剣にユーリを愛してらっしゃいます」
恋愛音痴のユーリに公爵は唸る。
「私個人としては、ユーリは皇太子妃に向いていないと思うのですが、グレゴリウス皇太子殿下の一途な思いに同情も感じていますし、国王陛下からの命も受けていますから。フランツも同じ立場ですので、マウリッツ公爵家がユーリを皇太子妃にしたくないと考えるなら、対立することになりますね」
ユージーンの言葉に公爵は、何が目的で対立候補する立場的だと告げたのかと考える。
「父上はお気付きでしょうが、ユーリは緑の魔力をロザリモンド様から引き継いでいますし、魔力はフォン・フォレスト譲りで強力なので、ユーリがいる地域が大豊作になる程なのです。だから、一般の貴族になどにユーリを嫁がせる気持ちは、国王陛下も重臣の方々も持っておられませんが、彼女が恋愛してしまえば誰も止められないのも事実なのです。もし、エドアルド皇太子とユーリが恋に堕ちるような事があれば、イルバニア王国は大変な損失になります。それに、ユーリが産んだ絆の竜騎士の王女をもらい受ける為に、多大な譲歩をしなくてはいけなくなります」
フランツは、絆の竜騎士の王女? と疑問を持つ。
「何故、ユーリの産む子供が絆の竜騎士だと思うの?」
「ユーリの産む子供は絆の竜騎士だと、イリスはカザリア王国の質問会で宣言したのだよ。マキシウス卿の孫で竜騎士の資質に優れ、フォン・フォレストの魔女モガーナ様から強力な魔力を引き継いでいるユーリは、地上最強の竜騎士だとね。この事をカザリア王国は知っているから、絶対に縁談を取り下げたりはしない」
公爵は息子のユージーンが、ここまで情報をもらすのは、自分に何か協力して欲しいからだと考える。
「それで、お前は公爵家に何をしてほしいのだ?」
ユージーンはユーリにはローラン王国からも縁談が申し込まれている事を話す。
「何だって! ユーリをローラン王国になぞ絶対に嫁がせないぞ。姉上はゲオルク王の性格を嫌われていたのだ。それにユーリの父親のウィリアム卿は、ローラン王国の侵攻を防ぐために戦死されたのだぞ」
リュミエールは姉の苦しみを知りながら、若くて何も出来なかったのを思い出し、ユーリを守り抜こうと決意する。
「父上には旧帝国派と、考えなしにユーリをローラン王国に嫁がせれば戦争を回避できると単純に考えている似非平和主義者を押さえて頂きたいのです。ルドルフ皇太子の前妃は、カザリア国王陛下の姪のコンスタンス姫でしたが、戦争を仕掛けて鉱山を一つぶんどったような国なんか信用出来ません。ローラン王国は南下を諦めませんが、そんなことすらわからない馬鹿どもが出そうで怖いのです」
公爵は旧帝国派と、考えなしの似非平和主義者の動きに注意して、押さえ込むと約束する。
「父上は、怒らすと怖いな。旧帝国派と、似非平和主義者はかなり人数を減らしそうですね。だけど、父上やお祖父様はユーリをグレゴリウス皇太子妃にする気も無さそうですから、名門貴族の子息達を押してくるでしょう。まぁ、外国に嫁がせる気持ちは、さらさら無さそうなので、エドアルド皇太子の防衛網に加わってくれそうですけどね」
二人は公爵家としての立場と、外務省に勤める者として国王の家臣としての立場の違いに困惑する。
「それにしても、ユーリがエドアルド皇太子殿下の社交相手なのは、困りましたね。同盟国の皇太子が御遊学なんだから、色々と歓迎の舞踏会や、晩餐会が開かれるでしょうし、秋の社交シーズンですから、パーティーも連日行われています。毎晩でも、パーティーにユーリを連れ出せますよ」
ユージーンは、カザリア王国大使館と色々と解決しなくてはならない問題が山積みだと頭が痛くなる。
「それと、ユーリが納得するかな? 今日も社交界を引退したいなんて、言い出してたからな~」
「それは、お前が迂闊な発言をしたからだろうが。甘々のお祖父様と、父上の前で、ユーリのドレスにクレームをつけるなんて。ユーリには外務相から言って貰うさ。こちらだって、エドアルド皇太子殿下の社交相手なんてさせたくないのだからな」
フランツはユージーンの口調に苛立ちを感じ、王宮での会議で余程不愉快なことがあったのだろうと考える。
「もしかして、ユーリの指導の竜騎士を延長されたの? それで、ユーリに当たったの」
うっ! 自分がフランツにすら読まれてるのに落ち込んだが、まぁ、少し考えればその結論に達するだろうとユージーンは思う。
「ふ~ん? それだけじゃないんだ。もしかして、ユーリの国務省の指導の竜騎士と揉めたとか。誰だろう? 国務省は若手の竜騎士が少ないよね~。まさか、シュミット卿! ユージーン、嘘でしょ」
シュミット卿の名前に外交官らしくなく眉を顰めてしまったユージーンの態度で、フランツはユーリの指導の竜騎士がわかってしまう。
「ユーリが気の毒だよ! あんな冷血の金庫番が指導の竜騎士だなんて。それに、ユーリが国務省で見習いしたいのは、女性や、子ども達への福祉の為なんだよ。意味ないじゃないか」
まだまだ読みの甘い弟に、ユージーンは溜め息をつく。
「馬鹿か、ユーリがシュミット卿の手下になるんだぞ。彼女は駄目な点も多数あるが、優れた能力を持っている。あの冷血の金庫番が、ユーリの能力に気づかないのも腹立たしいが、使いこなしでもしたら、恐ろしいだろうが。その上、ユーリはケチだ。自分のしたい女性の職業訓練所の建設費用を捻出するために、無駄な予算はビシバシ切ってくるぞ。ユーリに外務省の予算案をつっかえされたくない」
フランツはユーリが処理能力に優れていたのを思い出して、自分が持って行った書類の不備を指摘される風景が浮かんでぞっとする。
「ユーリをこのまま外務省においときましょうよ。どうせ、指導の竜騎士を延長されたんでしょ」
誰もが同じ結論を思い付くのだなと、ユージーンは深い溜め息をついたが、国務相がユーリを離さないさと今朝の不愉快な会議を思い出す。
「カザリア王国からエドアルド皇太子殿下の御遊学中の社交相手にユーリ嬢を指名 してきたので、このまま外務省で見習いを続けさせたいのです」
ランドルフ外務相の身勝手な言葉に、マキャベリ国務相は激怒した。国王陛下やアリスト卿も難色を露わにして、外務省は吊し上げにあった。
「同盟締結の為とはいえ、そこまでカザリア王国に譲歩したのか! 遊学中に社交相手などさせて、ユーリがエドアルドに恋でもしたら、どうするつもりだ」
普段は温厚な国王も不快を露わにしたので、グレゴリウスの妃にユーリを真剣に望んでいるのを実感した。
元々仲の悪い外務相と国務相はつかみ合わないばかりの口論となり、紛糾した会議を顰めっ面のアリスト卿が、ユーリは国務省で見習いをする事、エドアルドの社交相手の時は外務省に貸し出す事を決定してまとめた。
ユーリ嬢の祖父であり竜騎士隊長であるアリスト卿の決定に、誰も異議を唱えられなかったのだ。国王も国務相も、ユーリがエドアルドの社交相手をするには百ほど異議はあったが、アリスト卿が一番苦渋の選択をしたのは察したので口を噤むしかなかった。
ユージーンとフランツは、シュミット卿の色々な噂を頭に浮かべると、気分がどよどよになり、夕食まで竜達と過ごすことにした。
「それは国王陛下からの命なのか?」
公爵はユーリをグレゴリウス皇太子妃にと求められていると聞いて、顔色を変える。筆頭公爵として、国王の命に逆らう事はできなかったからだ。
「ユーリは、絆の竜騎士です。誰もユーリに望まない結婚は押しつけられません。それは国王陛下もご承知ですが、二人が親密になるように取りはからってくれとの密命を受けているのです」
公爵は少しホッとして、先を促す。
「カザリア王国にもそうイリスが宣言したので、エドアルド皇太子殿下は自力でユーリを口説き落とそうとしてます。実は、エドアルド皇太子殿下がユングフラウに滞在中は、ユーリが社交の相手を勤める事が決定したのです」
フランツは寝耳に水で驚く。
「馬鹿な! ユーリをグレゴリウス皇太子妃にと、国王陛下は望んでいらっしゃるんだろ。やっと、エドアルド皇太子殿下から守りきったと思ってたのに。御遊学中にユーリに会う機会はあるとは思っていたけど、国務省で見習いしているのだから、公式な舞踏会ぐらいだと思っていたのに……」
「エドアルド皇太子殿下との縁談は断れないのか? ユーリを外国に嫁がせる気はない」
同盟国の皇太子からの縁談を簡単に断れるわけがなかった。
「ユーリは政略結婚などするつもりはありませんし、皇太子妃なんて無理だと拒否していますが、エドアルド皇太子殿下には好意を持ち始めているのです。まだ精神的に幼いユーリは恋には至ってませんが、エドアルド皇太子殿下の熱心なアプローチに困りながらも、相手の好意には弱い気の良さを持った娘ですから心配なのです。グレゴリウス皇太子殿下の事は、学友としての好意を持っていますが、告白されて避けようとしてますね。頓珍漢な理屈で、リューデンハイムに女の子が一人だけだったから恋してると勘違いされているとか言ってましたが、真剣にユーリを愛してらっしゃいます」
恋愛音痴のユーリに公爵は唸る。
「私個人としては、ユーリは皇太子妃に向いていないと思うのですが、グレゴリウス皇太子殿下の一途な思いに同情も感じていますし、国王陛下からの命も受けていますから。フランツも同じ立場ですので、マウリッツ公爵家がユーリを皇太子妃にしたくないと考えるなら、対立することになりますね」
ユージーンの言葉に公爵は、何が目的で対立候補する立場的だと告げたのかと考える。
「父上はお気付きでしょうが、ユーリは緑の魔力をロザリモンド様から引き継いでいますし、魔力はフォン・フォレスト譲りで強力なので、ユーリがいる地域が大豊作になる程なのです。だから、一般の貴族になどにユーリを嫁がせる気持ちは、国王陛下も重臣の方々も持っておられませんが、彼女が恋愛してしまえば誰も止められないのも事実なのです。もし、エドアルド皇太子とユーリが恋に堕ちるような事があれば、イルバニア王国は大変な損失になります。それに、ユーリが産んだ絆の竜騎士の王女をもらい受ける為に、多大な譲歩をしなくてはいけなくなります」
フランツは、絆の竜騎士の王女? と疑問を持つ。
「何故、ユーリの産む子供が絆の竜騎士だと思うの?」
「ユーリの産む子供は絆の竜騎士だと、イリスはカザリア王国の質問会で宣言したのだよ。マキシウス卿の孫で竜騎士の資質に優れ、フォン・フォレストの魔女モガーナ様から強力な魔力を引き継いでいるユーリは、地上最強の竜騎士だとね。この事をカザリア王国は知っているから、絶対に縁談を取り下げたりはしない」
公爵は息子のユージーンが、ここまで情報をもらすのは、自分に何か協力して欲しいからだと考える。
「それで、お前は公爵家に何をしてほしいのだ?」
ユージーンはユーリにはローラン王国からも縁談が申し込まれている事を話す。
「何だって! ユーリをローラン王国になぞ絶対に嫁がせないぞ。姉上はゲオルク王の性格を嫌われていたのだ。それにユーリの父親のウィリアム卿は、ローラン王国の侵攻を防ぐために戦死されたのだぞ」
リュミエールは姉の苦しみを知りながら、若くて何も出来なかったのを思い出し、ユーリを守り抜こうと決意する。
「父上には旧帝国派と、考えなしにユーリをローラン王国に嫁がせれば戦争を回避できると単純に考えている似非平和主義者を押さえて頂きたいのです。ルドルフ皇太子の前妃は、カザリア国王陛下の姪のコンスタンス姫でしたが、戦争を仕掛けて鉱山を一つぶんどったような国なんか信用出来ません。ローラン王国は南下を諦めませんが、そんなことすらわからない馬鹿どもが出そうで怖いのです」
公爵は旧帝国派と、考えなしの似非平和主義者の動きに注意して、押さえ込むと約束する。
「父上は、怒らすと怖いな。旧帝国派と、似非平和主義者はかなり人数を減らしそうですね。だけど、父上やお祖父様はユーリをグレゴリウス皇太子妃にする気も無さそうですから、名門貴族の子息達を押してくるでしょう。まぁ、外国に嫁がせる気持ちは、さらさら無さそうなので、エドアルド皇太子の防衛網に加わってくれそうですけどね」
二人は公爵家としての立場と、外務省に勤める者として国王の家臣としての立場の違いに困惑する。
「それにしても、ユーリがエドアルド皇太子殿下の社交相手なのは、困りましたね。同盟国の皇太子が御遊学なんだから、色々と歓迎の舞踏会や、晩餐会が開かれるでしょうし、秋の社交シーズンですから、パーティーも連日行われています。毎晩でも、パーティーにユーリを連れ出せますよ」
ユージーンは、カザリア王国大使館と色々と解決しなくてはならない問題が山積みだと頭が痛くなる。
「それと、ユーリが納得するかな? 今日も社交界を引退したいなんて、言い出してたからな~」
「それは、お前が迂闊な発言をしたからだろうが。甘々のお祖父様と、父上の前で、ユーリのドレスにクレームをつけるなんて。ユーリには外務相から言って貰うさ。こちらだって、エドアルド皇太子殿下の社交相手なんてさせたくないのだからな」
フランツはユージーンの口調に苛立ちを感じ、王宮での会議で余程不愉快なことがあったのだろうと考える。
「もしかして、ユーリの指導の竜騎士を延長されたの? それで、ユーリに当たったの」
うっ! 自分がフランツにすら読まれてるのに落ち込んだが、まぁ、少し考えればその結論に達するだろうとユージーンは思う。
「ふ~ん? それだけじゃないんだ。もしかして、ユーリの国務省の指導の竜騎士と揉めたとか。誰だろう? 国務省は若手の竜騎士が少ないよね~。まさか、シュミット卿! ユージーン、嘘でしょ」
シュミット卿の名前に外交官らしくなく眉を顰めてしまったユージーンの態度で、フランツはユーリの指導の竜騎士がわかってしまう。
「ユーリが気の毒だよ! あんな冷血の金庫番が指導の竜騎士だなんて。それに、ユーリが国務省で見習いしたいのは、女性や、子ども達への福祉の為なんだよ。意味ないじゃないか」
まだまだ読みの甘い弟に、ユージーンは溜め息をつく。
「馬鹿か、ユーリがシュミット卿の手下になるんだぞ。彼女は駄目な点も多数あるが、優れた能力を持っている。あの冷血の金庫番が、ユーリの能力に気づかないのも腹立たしいが、使いこなしでもしたら、恐ろしいだろうが。その上、ユーリはケチだ。自分のしたい女性の職業訓練所の建設費用を捻出するために、無駄な予算はビシバシ切ってくるぞ。ユーリに外務省の予算案をつっかえされたくない」
フランツはユーリが処理能力に優れていたのを思い出して、自分が持って行った書類の不備を指摘される風景が浮かんでぞっとする。
「ユーリをこのまま外務省においときましょうよ。どうせ、指導の竜騎士を延長されたんでしょ」
誰もが同じ結論を思い付くのだなと、ユージーンは深い溜め息をついたが、国務相がユーリを離さないさと今朝の不愉快な会議を思い出す。
「カザリア王国からエドアルド皇太子殿下の御遊学中の社交相手にユーリ嬢を指名 してきたので、このまま外務省で見習いを続けさせたいのです」
ランドルフ外務相の身勝手な言葉に、マキャベリ国務相は激怒した。国王陛下やアリスト卿も難色を露わにして、外務省は吊し上げにあった。
「同盟締結の為とはいえ、そこまでカザリア王国に譲歩したのか! 遊学中に社交相手などさせて、ユーリがエドアルドに恋でもしたら、どうするつもりだ」
普段は温厚な国王も不快を露わにしたので、グレゴリウスの妃にユーリを真剣に望んでいるのを実感した。
元々仲の悪い外務相と国務相はつかみ合わないばかりの口論となり、紛糾した会議を顰めっ面のアリスト卿が、ユーリは国務省で見習いをする事、エドアルドの社交相手の時は外務省に貸し出す事を決定してまとめた。
ユーリ嬢の祖父であり竜騎士隊長であるアリスト卿の決定に、誰も異議を唱えられなかったのだ。国王も国務相も、ユーリがエドアルドの社交相手をするには百ほど異議はあったが、アリスト卿が一番苦渋の選択をしたのは察したので口を噤むしかなかった。
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