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第4章 入学試験編
第4章ー⑬
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自分の声だけが教会中に響き渡る。皆が真剣に話を聞いていたからというのもあるが、無意識に声量がデカくなっていた。少し熱くなってしまったようだ。
「ふむ」
自分の意見を聞いて再び顎鬚を触りながら考え込む神父。これは考えを改めようとしているのか、それとも別の方法で説得を試みようとしているのか分からない。この反応はどっちなのだろうか。
「…わかった。許可しよう」
「ッ!?」
「ッ?! 神父様?!」
暫くして神父の口から許可の言葉が出てきて、思わずビックリしてしまう。正直、無理かもしれないと半ば諦めかけていた。エリカさんもこれには驚きを隠せていなかった。
「宜しいのですか神父様?」
「うむ。子供の夢を諦めさせるのも少々酷だと思ってな。それに聞いた話だが、今日、この子はあの賊相手に人質を助けようとしたそうじゃないか」
「ええっ?! それは本当なのサダメ?!」
「うっ、うん」
どうやら神父は今回の賊の件を誰かから聞いていたようだ。エリカさんの方は知らなかったようで、自分に問いかけてくる。この状況では流石に嘘を吐けそうになかったので正直に首を縦に振った。マズい。後でエリカさんに怒られそうな予感がする。
「今回の件に関しては保護者として叱るべき立場ではあるが、この子の勇敢さはいずれ誰かの為になると私は思っている」
「…」
「あとは、大人にも負けないぐらい力をつける事と、あらゆる物事を正しく判断出来る判断力を身に着ければ、仮に勇者になれずとも立派な大人として成長するだろうと信じている。サダメ、私は君がどこまで覚悟してそのようなことを言ったのか確かめたかったんだ」
「…神父様」
なるほど。神父がエリカさんの意見に賛同したのはそういうことだったのか。神父は自分の覚悟を見たかったからあんな否定的な態度を取ったり説得を試みたのか。恐らく、中途半端な覚悟だったなら本当に諦めさせていたのかもしれないが。
しかし、それは子供の為故の行動だったのだろう。そう考えると、神父はエリカさんとは違った意味で過保護なのかもしれないな。
「ただし、受験は今年の一回きりだ。今年の入学試験を合格出来なかった場合、勇者の夢はきっぱり諦めること。それでいいな?」
「は、はい!」
ただ、チャンスは一回という条件を設けられた。つまり、最初で最後の挑戦ということになる。これは相当気合を入れないといけないな。
「ねえ、神父様ー」
「ん? どうしたんだいミオ?」
と、気合を入れようとした矢先、今まで沈黙していたミオが突然神父に話しかけて来た。この状況で話に入って来るということは、ミオも自分の学園入学に反対するつもりか? 嘘だろ? 話がいい感じにまとまりそうなこのタイミングで?
「私も、サダメと一緒に入学試験受けたい!」
だがしかし、ミオから放たれた一言は自分の思っていたものとは違うものであり、ミオの発言に皆が驚愕するあまり、教会に静寂な時間が訪れた。
「ふむ」
自分の意見を聞いて再び顎鬚を触りながら考え込む神父。これは考えを改めようとしているのか、それとも別の方法で説得を試みようとしているのか分からない。この反応はどっちなのだろうか。
「…わかった。許可しよう」
「ッ!?」
「ッ?! 神父様?!」
暫くして神父の口から許可の言葉が出てきて、思わずビックリしてしまう。正直、無理かもしれないと半ば諦めかけていた。エリカさんもこれには驚きを隠せていなかった。
「宜しいのですか神父様?」
「うむ。子供の夢を諦めさせるのも少々酷だと思ってな。それに聞いた話だが、今日、この子はあの賊相手に人質を助けようとしたそうじゃないか」
「ええっ?! それは本当なのサダメ?!」
「うっ、うん」
どうやら神父は今回の賊の件を誰かから聞いていたようだ。エリカさんの方は知らなかったようで、自分に問いかけてくる。この状況では流石に嘘を吐けそうになかったので正直に首を縦に振った。マズい。後でエリカさんに怒られそうな予感がする。
「今回の件に関しては保護者として叱るべき立場ではあるが、この子の勇敢さはいずれ誰かの為になると私は思っている」
「…」
「あとは、大人にも負けないぐらい力をつける事と、あらゆる物事を正しく判断出来る判断力を身に着ければ、仮に勇者になれずとも立派な大人として成長するだろうと信じている。サダメ、私は君がどこまで覚悟してそのようなことを言ったのか確かめたかったんだ」
「…神父様」
なるほど。神父がエリカさんの意見に賛同したのはそういうことだったのか。神父は自分の覚悟を見たかったからあんな否定的な態度を取ったり説得を試みたのか。恐らく、中途半端な覚悟だったなら本当に諦めさせていたのかもしれないが。
しかし、それは子供の為故の行動だったのだろう。そう考えると、神父はエリカさんとは違った意味で過保護なのかもしれないな。
「ただし、受験は今年の一回きりだ。今年の入学試験を合格出来なかった場合、勇者の夢はきっぱり諦めること。それでいいな?」
「は、はい!」
ただ、チャンスは一回という条件を設けられた。つまり、最初で最後の挑戦ということになる。これは相当気合を入れないといけないな。
「ねえ、神父様ー」
「ん? どうしたんだいミオ?」
と、気合を入れようとした矢先、今まで沈黙していたミオが突然神父に話しかけて来た。この状況で話に入って来るということは、ミオも自分の学園入学に反対するつもりか? 嘘だろ? 話がいい感じにまとまりそうなこのタイミングで?
「私も、サダメと一緒に入学試験受けたい!」
だがしかし、ミオから放たれた一言は自分の思っていたものとは違うものであり、ミオの発言に皆が驚愕するあまり、教会に静寂な時間が訪れた。
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