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第6章 初任務編
第6章ー㊵
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「ッ!? サダメ、その怪我は?!」
「あ、ああ。ちょっとしくっちまって…」
「今すぐ治癒するから、大人しくしてて!」
ホープを吹き飛ばし、慌てて自分の元へ駆け寄り、見るも無残な姿を見てすぐに治癒魔法を施そうとするミオ。色々聞きたい事があるが、今の自分はそれどころではなかった。彼女が助けに来てくれたのは不幸中の幸いだ。
「いってて。なあにしやがったクソガキー?」
「ッ!?」
しかし、吹き飛ばされていたホープは起き上がり、怒りの表情を浮かべてこっちに向かって来ようとしていた。向こうも流石に怒りゲージが頂点に達したか。マズイな。このままでは治癒する前に彼女の身が危ない。
「ミ、ミオ。一旦俺から離れ…」
「吹き荒れろ、嵐の防壁よ。【乱気流の城壁】!」
「うおっ?!」
と思い、彼女を一度逃がそうとしていると、彼女は再び魔法を詠唱。すると、自分達の周囲を囲うようにドーム状の嵐が吹き荒れる。これは防御魔法か。さっきのといい、ただ魔力を放ってぶつけるだけの彼女ではなくなっていた。一体いつから覚えたのだろうか。
「よし。これで治癒に専念できる」
「…すごいなミオ。お前、いつからそんだけの魔法覚えたんだよ?」
前とどことなく変わった彼女の様子を見て、思わず聞いてしまった。
「学校の図書館で勉強したの。っていっても、初級レベルの魔法ぐらいしかまだ習得出来てないけど」
「ははっ。それでも、大したもんだよ」
自分の問いかけに謙虚に返す彼女に対して、自分は素直に賞賛の言葉を送った。初級の魔法とはいえ、コールスタッシュ先生から厳しい言葉を貰ってから僅か数日で習得したのだ。中々のものだと思う。そうか、彼女も彼女なりに色々努力してたんだな。
「聖なる風の精よ、傷を負いし者に癒しの加護をお恵みください。【風精霊の恩寵】」
「ッ!?」
そんな彼女は自分の太股にギリギリ触れないぐらいの距離まで両手を翳すと、更に新しい魔法を唱える。魔法を唱えると、小さな緑のスライム状の塊が現れ、自分の右太股付近を囲う。スライムの塊に触れると、温風のような温かい風を感じる。温風が若干傷口に当たって痛みを感じるが、慣れてくると次第に気持ちよさすら感じる程に心地いい。
「もう少しで終わるから、ちょっとだけ我慢してて」
「…すげー。あんだけ刺されたのに、もう傷口が…」
気が付くとさっきまで血をドバドバ流していた太股の傷がみるみる消えていく。出血も収まり大分楽になってきた。あまりの回復速度に度肝を喰らう自分。前までは掠り傷治すだけでもそこそこ時間が掛かっていたが、まさか新しい治癒魔法まで覚えていたとは。
「よし。これでもう大丈夫だよ」
「あ、ありがとうミオ。マジで助かった」
「ふう。間に合ってよかったー」
出血多量で死にかけていた致命傷の傷が僅か数分で完治。自分は命の恩人とも言える彼女に心から感謝の言葉を述べた。一方彼女はホッと胸をなでおろしていた。【小さき癒しの温風】じゃああれだけの傷は治せなかっただろうし、新しく覚えた魔法がちゃんと上手くいくか不安だったのだろう。
「…ふー。とりあえず危機は脱せたが、問題はこっからだな」
彼女のおかげで一命は取り戻せたものの、安心するのはまだ早い。ホープを、賊をなんとかしなければ。
「あ、ああ。ちょっとしくっちまって…」
「今すぐ治癒するから、大人しくしてて!」
ホープを吹き飛ばし、慌てて自分の元へ駆け寄り、見るも無残な姿を見てすぐに治癒魔法を施そうとするミオ。色々聞きたい事があるが、今の自分はそれどころではなかった。彼女が助けに来てくれたのは不幸中の幸いだ。
「いってて。なあにしやがったクソガキー?」
「ッ!?」
しかし、吹き飛ばされていたホープは起き上がり、怒りの表情を浮かべてこっちに向かって来ようとしていた。向こうも流石に怒りゲージが頂点に達したか。マズイな。このままでは治癒する前に彼女の身が危ない。
「ミ、ミオ。一旦俺から離れ…」
「吹き荒れろ、嵐の防壁よ。【乱気流の城壁】!」
「うおっ?!」
と思い、彼女を一度逃がそうとしていると、彼女は再び魔法を詠唱。すると、自分達の周囲を囲うようにドーム状の嵐が吹き荒れる。これは防御魔法か。さっきのといい、ただ魔力を放ってぶつけるだけの彼女ではなくなっていた。一体いつから覚えたのだろうか。
「よし。これで治癒に専念できる」
「…すごいなミオ。お前、いつからそんだけの魔法覚えたんだよ?」
前とどことなく変わった彼女の様子を見て、思わず聞いてしまった。
「学校の図書館で勉強したの。っていっても、初級レベルの魔法ぐらいしかまだ習得出来てないけど」
「ははっ。それでも、大したもんだよ」
自分の問いかけに謙虚に返す彼女に対して、自分は素直に賞賛の言葉を送った。初級の魔法とはいえ、コールスタッシュ先生から厳しい言葉を貰ってから僅か数日で習得したのだ。中々のものだと思う。そうか、彼女も彼女なりに色々努力してたんだな。
「聖なる風の精よ、傷を負いし者に癒しの加護をお恵みください。【風精霊の恩寵】」
「ッ!?」
そんな彼女は自分の太股にギリギリ触れないぐらいの距離まで両手を翳すと、更に新しい魔法を唱える。魔法を唱えると、小さな緑のスライム状の塊が現れ、自分の右太股付近を囲う。スライムの塊に触れると、温風のような温かい風を感じる。温風が若干傷口に当たって痛みを感じるが、慣れてくると次第に気持ちよさすら感じる程に心地いい。
「もう少しで終わるから、ちょっとだけ我慢してて」
「…すげー。あんだけ刺されたのに、もう傷口が…」
気が付くとさっきまで血をドバドバ流していた太股の傷がみるみる消えていく。出血も収まり大分楽になってきた。あまりの回復速度に度肝を喰らう自分。前までは掠り傷治すだけでもそこそこ時間が掛かっていたが、まさか新しい治癒魔法まで覚えていたとは。
「よし。これでもう大丈夫だよ」
「あ、ありがとうミオ。マジで助かった」
「ふう。間に合ってよかったー」
出血多量で死にかけていた致命傷の傷が僅か数分で完治。自分は命の恩人とも言える彼女に心から感謝の言葉を述べた。一方彼女はホッと胸をなでおろしていた。【小さき癒しの温風】じゃああれだけの傷は治せなかっただろうし、新しく覚えた魔法がちゃんと上手くいくか不安だったのだろう。
「…ふー。とりあえず危機は脱せたが、問題はこっからだな」
彼女のおかげで一命は取り戻せたものの、安心するのはまだ早い。ホープを、賊をなんとかしなければ。
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