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第6章 初任務編
第6章ー㊶
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あまりに興奮しすぎて、不意打ちに気が付かなかった。おまけに防御魔法なんか使いやがって。おかげで俺は何もできず棒立ちする他なかった。
「ちっ。クソが」
しかし、もう一人こっちに来たのは想定外だったな。いや、もう一人来る事自体は問題はなかったのだが、タイミングをずらして来るとは思わなんだ。せめて、来るなら二人で一緒に来いよ。めんどくせー。
「ホープさん」
「ああん?」
どうすっか考えていると、後ろから仲間の金髪男・ルーフェスが声を掛けて来た。足音に全く気が付かなかった。どうやら【気配殺し】のマントと【完全沈黙】のブーツを身に着けてやってきたようだ。全員に持たせているが、中でもこいつは一番扱いに長けている。だから外部の情報収集やら他の連中には出来ない事を任せている。この集落にタリスターの花が自生しているのも、こいつが情報を仕入れて来たおかげだ。こういう使える奴が一人居ると色々楽だな。
「さっき知らせた馬車ですが、ちょっと厄介な事になりまして」
「…何?」
「腕の立つ女が一人居まして、そいつに苦戦を強いられてる模様です。どうします?」
「…はあ。女一人になーにやってんだあいつら。お前がなんとかしとけ。俺はこっち片したら行くからよー」
「ッ?! 俺が、ですか?!」
「ったりめーだろ。その魔道具を一番扱いこなせてるのはお前だろ? だからお前には特別に他の魔道具も渡してあんだろーが? それで頭使ってなんとかしろ!? 今虫の居所が悪いんだ。あんまごちゃごちゃ言ってると殺すぞ!?」
「は、はい!?」
ルーフェスの報告を聞き適当に指示を出す。ちょうど俺も女に一杯食わされてイライラしてる所なのに余計な問題持ってきやがって。まあ、こいつには二つの魔道具以外にも幾つか渡してある。使い方次第ではどんな相手だろうと対処出来るだろう。ったく、その為に闇取引でわざわざ手に入れて渡してやったつーのに。いちいち全部俺に投げんじゃねーよ。イライラすんなー。魔道具の扱いは一流だが、考える頭が三流なのは問題だな。
「け、けど、そっちは大丈夫なんですかね?」
「ああ?」
「い、いや、その魔法、風魔法なんじゃあ…」
「っるせーな! あと一回余計な事言ったらマジで殺すかんな?!」
「ひぃっ!?」
「おら、さっさといけー!!」
「は、はいー!!」
更に俺をムカつかせるような発言をしたルーフェスに怒声を発すると、奴は涙目になりつつ慌ててその場を去った。ちゃっかり気配まで消していきやがった。全く、空気の読めねー部下を持つのも考え物だ。
「…さて、どうすっかな。風魔法相手だとちょっとめんどくせーが、最悪『アレ』を使っちまうか」
奴が居なくなった後、目の前にある風のドームに視線を向けていた。あの女、どうやら風魔法の使い手のようだ。男の方はなにかは知らねーけど、風は俺の魔法とはちょっと相性が悪くてめんどくさい相手だ。悪いというより、やりづらいという言い方が正しいか。
だが、俺には奥の手がある。奴等がそれを見破れなければ勝機はある。騎士団の連中もそれで殺せたし
問題ない。
「出て来いよ偽善者共が。テメーらの命、俺が奪ってやるよ!」
「ちっ。クソが」
しかし、もう一人こっちに来たのは想定外だったな。いや、もう一人来る事自体は問題はなかったのだが、タイミングをずらして来るとは思わなんだ。せめて、来るなら二人で一緒に来いよ。めんどくせー。
「ホープさん」
「ああん?」
どうすっか考えていると、後ろから仲間の金髪男・ルーフェスが声を掛けて来た。足音に全く気が付かなかった。どうやら【気配殺し】のマントと【完全沈黙】のブーツを身に着けてやってきたようだ。全員に持たせているが、中でもこいつは一番扱いに長けている。だから外部の情報収集やら他の連中には出来ない事を任せている。この集落にタリスターの花が自生しているのも、こいつが情報を仕入れて来たおかげだ。こういう使える奴が一人居ると色々楽だな。
「さっき知らせた馬車ですが、ちょっと厄介な事になりまして」
「…何?」
「腕の立つ女が一人居まして、そいつに苦戦を強いられてる模様です。どうします?」
「…はあ。女一人になーにやってんだあいつら。お前がなんとかしとけ。俺はこっち片したら行くからよー」
「ッ?! 俺が、ですか?!」
「ったりめーだろ。その魔道具を一番扱いこなせてるのはお前だろ? だからお前には特別に他の魔道具も渡してあんだろーが? それで頭使ってなんとかしろ!? 今虫の居所が悪いんだ。あんまごちゃごちゃ言ってると殺すぞ!?」
「は、はい!?」
ルーフェスの報告を聞き適当に指示を出す。ちょうど俺も女に一杯食わされてイライラしてる所なのに余計な問題持ってきやがって。まあ、こいつには二つの魔道具以外にも幾つか渡してある。使い方次第ではどんな相手だろうと対処出来るだろう。ったく、その為に闇取引でわざわざ手に入れて渡してやったつーのに。いちいち全部俺に投げんじゃねーよ。イライラすんなー。魔道具の扱いは一流だが、考える頭が三流なのは問題だな。
「け、けど、そっちは大丈夫なんですかね?」
「ああ?」
「い、いや、その魔法、風魔法なんじゃあ…」
「っるせーな! あと一回余計な事言ったらマジで殺すかんな?!」
「ひぃっ!?」
「おら、さっさといけー!!」
「は、はいー!!」
更に俺をムカつかせるような発言をしたルーフェスに怒声を発すると、奴は涙目になりつつ慌ててその場を去った。ちゃっかり気配まで消していきやがった。全く、空気の読めねー部下を持つのも考え物だ。
「…さて、どうすっかな。風魔法相手だとちょっとめんどくせーが、最悪『アレ』を使っちまうか」
奴が居なくなった後、目の前にある風のドームに視線を向けていた。あの女、どうやら風魔法の使い手のようだ。男の方はなにかは知らねーけど、風は俺の魔法とはちょっと相性が悪くてめんどくさい相手だ。悪いというより、やりづらいという言い方が正しいか。
だが、俺には奥の手がある。奴等がそれを見破れなければ勝機はある。騎士団の連中もそれで殺せたし
問題ない。
「出て来いよ偽善者共が。テメーらの命、俺が奪ってやるよ!」
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