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第4章「実は私」
第22話「3人でお疲れ様会(前編)!」
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---俺達3人は相談し合った末、カラオケに決まりたった今からお疲れ様会が始まろうとしていた。
「…あの…」
「はい?」 「何?」
俺が何か言いかけると2人同時に返事が返ってきた。
「2人共、ちょっと近くない?」
2人は俺の両隣に座っているがちょっとと言うより肩がくっつくぐらいもの凄く近い。個室のソファーはコの字になっていて7、8人は軽く入れるぐらいの広さだ。
そんな中、コの字の真ん中で3人密集しているのだ。可笑しいのは一目瞭然だ。こんな状況、死にそうになる程嬉しいのだが密集し過ぎて動きにくいしなにより敏感な俺はむず痒くて堪(たま)らん(堪らんと言っても変な意味ではない)。
「そうですか?」
「別に。気にしないで」
「……」
ツッコンだ方がいいのかな?みのりはいつも通りなのだが有紗は対抗心か何かなのか積極的過ぎて変な違和感を感じる。
「それより早く歌いましょうよ」
「う、うん」
まあ悪い気は全然しないからいっか。疑念を抱きながらもお疲れ様会もといカラオケ大会が始まった。
「♪ー」
やっぱり美少女は歌う姿も歌声もプロの歌手顔負けだな。最近のアイドル(全然詳しくはないが)よりも様になってる気がする。
有紗は帰国子女なだけあって洋楽が得意らしく英語の発音も本場の発音で歌えている。
みのりは最近の曲を網羅しているようで様々なジャンルを歌っていた。
俺はもっぱらアニソンしか聴かないからその一択しか歌え無かった(小さい頃は他のジャンルもいけたのだが)。
三者三様ではあるがそれはそれで中々良いもんだなと素直に思えてくる。あんまりそういう人達とカラオケに行ったことないから新鮮味に感じる。
「……」
「ん? どした?」
暫くカラオケに夢中になっていると有紗がモゾモゾしているのに気がついた。ひょっとしてトイレ行きたくてタイミングを伺ってるのかな? いるよなそういう人。
「トイレ行きたいならイケば?」
「…ふん」
「ウグゥ!?」
親切心でひっそり言ってみたが脇腹に肘打ちを喰らわされた。流石に女の子にはNGだったか? だが俺が言ったおかげで行きやすくなったのか有紗はスッと部屋を出て行った。
「ふう」
有紗が出て行ったすぐ後、みのりは歌い終わり一息ついた。
「おつかれ」
「お疲れ様です」
俺とみのりは一言交わし自分が使用しているグラスを持って社交辞令的な感じで軽く触れるようにグラスをぶつけた。
「久しぶりに歌いましたけど、やっぱスッキリしますね」
「うん。そだね」
何気もないごく普通の会話。高嶺の花だった彼女(みのり)とそんなことが出来るなんて中学時代の俺にはとても考えられない。
---そして、またあのような事件が起こるとは今の俺でさえ考えられなかった。
「…あの…」
「はい?」 「何?」
俺が何か言いかけると2人同時に返事が返ってきた。
「2人共、ちょっと近くない?」
2人は俺の両隣に座っているがちょっとと言うより肩がくっつくぐらいもの凄く近い。個室のソファーはコの字になっていて7、8人は軽く入れるぐらいの広さだ。
そんな中、コの字の真ん中で3人密集しているのだ。可笑しいのは一目瞭然だ。こんな状況、死にそうになる程嬉しいのだが密集し過ぎて動きにくいしなにより敏感な俺はむず痒くて堪(たま)らん(堪らんと言っても変な意味ではない)。
「そうですか?」
「別に。気にしないで」
「……」
ツッコンだ方がいいのかな?みのりはいつも通りなのだが有紗は対抗心か何かなのか積極的過ぎて変な違和感を感じる。
「それより早く歌いましょうよ」
「う、うん」
まあ悪い気は全然しないからいっか。疑念を抱きながらもお疲れ様会もといカラオケ大会が始まった。
「♪ー」
やっぱり美少女は歌う姿も歌声もプロの歌手顔負けだな。最近のアイドル(全然詳しくはないが)よりも様になってる気がする。
有紗は帰国子女なだけあって洋楽が得意らしく英語の発音も本場の発音で歌えている。
みのりは最近の曲を網羅しているようで様々なジャンルを歌っていた。
俺はもっぱらアニソンしか聴かないからその一択しか歌え無かった(小さい頃は他のジャンルもいけたのだが)。
三者三様ではあるがそれはそれで中々良いもんだなと素直に思えてくる。あんまりそういう人達とカラオケに行ったことないから新鮮味に感じる。
「……」
「ん? どした?」
暫くカラオケに夢中になっていると有紗がモゾモゾしているのに気がついた。ひょっとしてトイレ行きたくてタイミングを伺ってるのかな? いるよなそういう人。
「トイレ行きたいならイケば?」
「…ふん」
「ウグゥ!?」
親切心でひっそり言ってみたが脇腹に肘打ちを喰らわされた。流石に女の子にはNGだったか? だが俺が言ったおかげで行きやすくなったのか有紗はスッと部屋を出て行った。
「ふう」
有紗が出て行ったすぐ後、みのりは歌い終わり一息ついた。
「おつかれ」
「お疲れ様です」
俺とみのりは一言交わし自分が使用しているグラスを持って社交辞令的な感じで軽く触れるようにグラスをぶつけた。
「久しぶりに歌いましたけど、やっぱスッキリしますね」
「うん。そだね」
何気もないごく普通の会話。高嶺の花だった彼女(みのり)とそんなことが出来るなんて中学時代の俺にはとても考えられない。
---そして、またあのような事件が起こるとは今の俺でさえ考えられなかった。
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