58 / 62
第58話 確かな成長
しおりを挟む
十二本木での激闘から五日が経過した。
今日は私に対して国王陛下からの勅命が下るとの事で、エレノーラ様と共に王城へ向かうことになっている。
エレノーラ様からの指示もあり、パーティー【勇ましき翼】でのダンジョン攻略は毎日行われた。そのため今日は勇ましき翼の活動は休止となった。グレッグ達には鬼畜の所業に付き合わせてしまい申し訳なかったが、その甲斐あって全員がレベル五十に到達した。
第十八階層までの攻略が完了し、様々な耐性が身についた。特に全員が毒と精神汚染に慣れたことは大きな収穫だった。魑魅魍魎の魔物達を相手するにあたって、外見で恐怖していては話にならないからだ。
私達は挑んだ各階層のボスと裏ボスをすべて攻略した。そして私は十四階層冥王リビングデッド、十五階層熔神イグナ=ロア、十六階層風哭の歌姫、十七階層大地の暴君グラージア、十八階層根源の眠花帝といった裏ボスの召喚権を手に入れていった。
グレッグとカーラ、アーノルドの三人はこの五日間ですごく逞しくなった。グレッグは技のしなやかさと豪快さに磨きをかけた。そして統率力が上がった。カーラは斥候としての能力を遺憾なく発揮した。そしてアーノルドは前衛としての揺るぎない防御力と信頼を勝ち取った。
私がグレッグ達から得たもの、それは連携の技術と厚い信頼、そしてパーティーで行動する楽しさだった。今はそれで十分だ。今後も仲良くダンジョン攻略をしていければいいと思っている。
心残りがあると言えば午後からはエレノーラ様との修練があるため、オフで付き合いに出てやれなかったことだ。三人はそれなりに仲良くやっていたようだが。
エレノーラ様とのアビスの修練では苛烈を極めた。一日八時間以上アビスに籠って悪魔達を相手に戦った。体力不足の件をエレノーラ様に相談した結果だ。
血反吐を吐きながらも魔法を発動し続け、魔力を搾り出し、たびたび眩暈に襲われるほどの地獄だった。お陰で魔力の効率的な使用方法と引き出し方を身に着けることができた。
各個撃破の割合を増やすよう指示され、単体魔法と範囲魔法の使い分けを覚えることになった。更にボスやデーモンロードもすべて私が討伐することになった。少し離れた場所からエレノーラ様が常に見守ってくださっていたのだが……厳しくも温かい師匠の視線がなければ、私の心は折れていただろう。
更にエレノーラ様から魔導書を渡され、私は『究極の睡眠』を使用することができるようになった。常に最深部の眠りに入ることができる魔法で、これにより私の睡眠時間が一時間になった。
快眠が取れるようになったことで、活動時間を確保できたうえ、徹夜なしで過ごすことができるようになった。もはや苦しいとも思わないほど感覚が麻痺していた。だが、それでも背中を押してくれるのはやはりエレノーラ様の存在だった。
私はその他にも様々な魔法を習得した。特に聖属性魔法については、与えられた魔導書にあったものはほぼすべてと言っていいほど実践した。
魔法で特筆すべきことは、魔導書の研究の際に偶然にも【次元魔法】を発見した。これはアビスが次元界に属することもあり、エレノーラ様と共に発見したのである。
時空魔法が時間と空間に限定特化しているのと比べ、次元魔法は次元そのものに干渉する魔法だ。これまでテレポートは時空魔法だと思っていたが、次元魔法を組み込めばもっと多岐的で安定した移動が可能になることが分かった。
また、エレノーラ様にお願いしていた各国の聖女との会談はなかなか決まらずにいたが、ようやく都合がつきだしたとの事で、近々巡礼の旅として各国を訪れることになりそうだ。
◆◆◆
朝食を済ませ、準備を整えた私はエレノーラ様の部屋を訪れる。
「師匠、タクトです。失礼します」
「どうぞ、お入りなさい」
エレノーラ様はすでに準備を終え、ミリエラと共に私を待っていたようだ。部屋の奥では他のメイド達が慌ただしく働いている。
「準備は整ったようですね。それでは参りましょうか」
「はい、師匠」
「ミリエラ、みんな、後は頼みましたよ」
「かしこまりました。エレノーラ様、タクト様、いってらっしゃいませ」
ミリエラに見送られ、私とエレノーラ様はテレポートで国王達の待つ王城へと転移するのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここまでお読みいただきありがとうございます!
時間が経ち成長したタクト達。異常なまでのエレノーラの鬼畜指導に何とか耐え、更なる力を手にしました。
次回、国王への謁見で事態が動くことになります。お楽しみに。
【まめちしき】
【冥王リビングデッド】……不死王。身長約四メートル、骨の巨体に漆黒の法衣をまとい、背中に六冊の浮遊する死霊書を従える。スケルトンメイジとは比べ物にならない高度な死霊術で戦場を支配する冥王級アンデッド。自己再生・呪い返し・死霊大軍召喚を同時に使いこなす。生者の命を喰らい、自身の魔紋核を分離させて無限復活する狡猾な王。
【熔神イグナ=ロア】……熔岩神獣。巨大な人型の熔岩の巨人。溶けた鎧のように表面が常に流動している。地脈の怒りを象徴する熔神であり、熔岩流と火柱で戦場を塗り潰す。熔心核を狙わないと延々と蘇る厄介な火の巨神。攻撃は物理も魔法も灼熱特化で、防御は物理にやや脆いが火耐性が極めて高い。
【風哭《ふうこく》の歌姫】……霊鳥。長い銀白の羽根を持つ幻鳥形態。人型の上半身と大翼、尾羽を持つ。風と歌で人の心を砕く、空の秘境の守護精霊。物理攻撃が当たりにくく、強風で飛行し続ける遠距離型ボス。音波と風刃で攻撃しつつ、聴覚を封じるか無効化しないと操作不能になる。
【大地の暴君グラージア】……大地竜。全長十五メートル級の巨獣竜。岩石の外殻に覆われ、背中には巨大な地核結晶を背負う。大地の咆哮で大陸を割る古代の地竜。地震・地割れ・重力波で敵の足場と移動を完全に制御する。物理防御・属性防御共に高く、長期戦必須の鉄壁型。頭部の結晶核を破壊しないと物理がまともに通らない。
【根源の眠花帝】……幻妖植物。巨樹と花の女王が融合した異形の植物女帝。根は迷宮全体に絡みつき、花弁は虹色に輝く。全てのマンドラゴラを統べる“植物界の原種
今日は私に対して国王陛下からの勅命が下るとの事で、エレノーラ様と共に王城へ向かうことになっている。
エレノーラ様からの指示もあり、パーティー【勇ましき翼】でのダンジョン攻略は毎日行われた。そのため今日は勇ましき翼の活動は休止となった。グレッグ達には鬼畜の所業に付き合わせてしまい申し訳なかったが、その甲斐あって全員がレベル五十に到達した。
第十八階層までの攻略が完了し、様々な耐性が身についた。特に全員が毒と精神汚染に慣れたことは大きな収穫だった。魑魅魍魎の魔物達を相手するにあたって、外見で恐怖していては話にならないからだ。
私達は挑んだ各階層のボスと裏ボスをすべて攻略した。そして私は十四階層冥王リビングデッド、十五階層熔神イグナ=ロア、十六階層風哭の歌姫、十七階層大地の暴君グラージア、十八階層根源の眠花帝といった裏ボスの召喚権を手に入れていった。
グレッグとカーラ、アーノルドの三人はこの五日間ですごく逞しくなった。グレッグは技のしなやかさと豪快さに磨きをかけた。そして統率力が上がった。カーラは斥候としての能力を遺憾なく発揮した。そしてアーノルドは前衛としての揺るぎない防御力と信頼を勝ち取った。
私がグレッグ達から得たもの、それは連携の技術と厚い信頼、そしてパーティーで行動する楽しさだった。今はそれで十分だ。今後も仲良くダンジョン攻略をしていければいいと思っている。
心残りがあると言えば午後からはエレノーラ様との修練があるため、オフで付き合いに出てやれなかったことだ。三人はそれなりに仲良くやっていたようだが。
エレノーラ様とのアビスの修練では苛烈を極めた。一日八時間以上アビスに籠って悪魔達を相手に戦った。体力不足の件をエレノーラ様に相談した結果だ。
血反吐を吐きながらも魔法を発動し続け、魔力を搾り出し、たびたび眩暈に襲われるほどの地獄だった。お陰で魔力の効率的な使用方法と引き出し方を身に着けることができた。
各個撃破の割合を増やすよう指示され、単体魔法と範囲魔法の使い分けを覚えることになった。更にボスやデーモンロードもすべて私が討伐することになった。少し離れた場所からエレノーラ様が常に見守ってくださっていたのだが……厳しくも温かい師匠の視線がなければ、私の心は折れていただろう。
更にエレノーラ様から魔導書を渡され、私は『究極の睡眠』を使用することができるようになった。常に最深部の眠りに入ることができる魔法で、これにより私の睡眠時間が一時間になった。
快眠が取れるようになったことで、活動時間を確保できたうえ、徹夜なしで過ごすことができるようになった。もはや苦しいとも思わないほど感覚が麻痺していた。だが、それでも背中を押してくれるのはやはりエレノーラ様の存在だった。
私はその他にも様々な魔法を習得した。特に聖属性魔法については、与えられた魔導書にあったものはほぼすべてと言っていいほど実践した。
魔法で特筆すべきことは、魔導書の研究の際に偶然にも【次元魔法】を発見した。これはアビスが次元界に属することもあり、エレノーラ様と共に発見したのである。
時空魔法が時間と空間に限定特化しているのと比べ、次元魔法は次元そのものに干渉する魔法だ。これまでテレポートは時空魔法だと思っていたが、次元魔法を組み込めばもっと多岐的で安定した移動が可能になることが分かった。
また、エレノーラ様にお願いしていた各国の聖女との会談はなかなか決まらずにいたが、ようやく都合がつきだしたとの事で、近々巡礼の旅として各国を訪れることになりそうだ。
◆◆◆
朝食を済ませ、準備を整えた私はエレノーラ様の部屋を訪れる。
「師匠、タクトです。失礼します」
「どうぞ、お入りなさい」
エレノーラ様はすでに準備を終え、ミリエラと共に私を待っていたようだ。部屋の奥では他のメイド達が慌ただしく働いている。
「準備は整ったようですね。それでは参りましょうか」
「はい、師匠」
「ミリエラ、みんな、後は頼みましたよ」
「かしこまりました。エレノーラ様、タクト様、いってらっしゃいませ」
ミリエラに見送られ、私とエレノーラ様はテレポートで国王達の待つ王城へと転移するのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここまでお読みいただきありがとうございます!
時間が経ち成長したタクト達。異常なまでのエレノーラの鬼畜指導に何とか耐え、更なる力を手にしました。
次回、国王への謁見で事態が動くことになります。お楽しみに。
【まめちしき】
【冥王リビングデッド】……不死王。身長約四メートル、骨の巨体に漆黒の法衣をまとい、背中に六冊の浮遊する死霊書を従える。スケルトンメイジとは比べ物にならない高度な死霊術で戦場を支配する冥王級アンデッド。自己再生・呪い返し・死霊大軍召喚を同時に使いこなす。生者の命を喰らい、自身の魔紋核を分離させて無限復活する狡猾な王。
【熔神イグナ=ロア】……熔岩神獣。巨大な人型の熔岩の巨人。溶けた鎧のように表面が常に流動している。地脈の怒りを象徴する熔神であり、熔岩流と火柱で戦場を塗り潰す。熔心核を狙わないと延々と蘇る厄介な火の巨神。攻撃は物理も魔法も灼熱特化で、防御は物理にやや脆いが火耐性が極めて高い。
【風哭《ふうこく》の歌姫】……霊鳥。長い銀白の羽根を持つ幻鳥形態。人型の上半身と大翼、尾羽を持つ。風と歌で人の心を砕く、空の秘境の守護精霊。物理攻撃が当たりにくく、強風で飛行し続ける遠距離型ボス。音波と風刃で攻撃しつつ、聴覚を封じるか無効化しないと操作不能になる。
【大地の暴君グラージア】……大地竜。全長十五メートル級の巨獣竜。岩石の外殻に覆われ、背中には巨大な地核結晶を背負う。大地の咆哮で大陸を割る古代の地竜。地震・地割れ・重力波で敵の足場と移動を完全に制御する。物理防御・属性防御共に高く、長期戦必須の鉄壁型。頭部の結晶核を破壊しないと物理がまともに通らない。
【根源の眠花帝】……幻妖植物。巨樹と花の女王が融合した異形の植物女帝。根は迷宮全体に絡みつき、花弁は虹色に輝く。全てのマンドラゴラを統べる“植物界の原種
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる