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第22話 戦争終結
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戦いは終わった。私とエレノーラ様は近衛師団長とともにクラヴェール王国に戻り、報告のため王城前へ転移する。
謁見の間に通されると、国王達は師団長からすでに報告を受けており、私達を迎えてくれた。
「陛下、只今戻りました」
私達を代表し師団長が国王に挨拶する。
「うむ。報告はすでに聞いておる。この度の働き、大儀であった」
国王の言葉に私達は頭を下げる。
「勇者不在という不利な状況の中での戦争であった。この一戦の勝利は非常に価値がある。タクト殿、国を代表し勲章を授ける」
大臣の一人がが勲章を携え歩み寄る。私は立ち上がり待機する。勲章をつけてもらい、再びその場にひざまずく。
「これで我が国の状況は好転する。あとの事は我々に任せてゆっくり休むがよい」
「ありがたき幸せ」
私は頭を上げ国王を見る。相変わらず瞳の奥には冷淡さを感じるが、喜んでいるようだ。
戦争報告は意外にもあっさり終了する。私とエレノーラ様は皆に一礼して謁見の間を去り、大聖堂へと転移する。
「お疲れ様でした。国王も喜んでいましたね。よくやってくれました」
「師匠のおかげです。うまくいってよかったです」
「陛下もおっしゃっていた通り、今日はゆっくり休んでください。今後の事はまたお話ししましょう」
「わかりました。ありがとうございます」
私は師匠と別れ、部屋に戻る。国王から頂いた勲章をインベントリに入れてから、ベッドに横になり少し休むことにする。
戦争の勝利は瞬く間に国民に知れ渡り、私は皆から国の功労者として認識される。
サレシアル王国との和平条約はその日のうちにすみやかに執り行われた。メルキウスを復活させたことを咎められることはなく、むしろ大きな交渉の材料となった。
部屋に戻ってからは今日の出来事を一つ一つ振り返った。夕刻になり、クララが部屋を訪れる。
「タクト様、食事をお持ちしました」
「ああ、ありがとう」
テーブルに食事を置きながらクララが話す。
「話はお聞きしましたよ。素晴らしい活躍だったとか。皆様もタクト様の話で持ちきりです」
「そんな。クララがいつも身の回りの世話をしてくれるおかげだよ」
「ふふふ。私など大したことはしておりませんよ」
クララが私の言葉をあしらって微笑む。そんな彼女に対し、ふと自然に口をついて出た。
「なあクララ。時間が取れたらどこか落ち着いた場所に連れて行ってくれないかな?」
クララが一瞬目を丸くしてから答える。
「私などがタクト様と一緒にいたら皆様から白い目で見られてしまいますよ。エレノーラ様にでもお願いしてくださいな」
「そ、そうか……」
それ以上何も言うことは出来なかった。自分が情けなく思えてくる。
「それではごゆっくりどうぞ。失礼いたします」
クララは深々と一礼し部屋を出ていった。出ていく時少し手が震えているように見えたが、気のせいか。
「ちょっと強引だったかなぁ。今度はもっと気をつけよう」
慣れないことをしてしまい猛反省する。今までの私では考えられないことをしてしまっていた。戦争を終結させたというのに実に間抜けな出来事だ。
それでも私は夕食を済ませて風呂に入り、疲れもあったせいかその日はぐっすりと眠ることができたのだった。
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謁見の間に通されると、国王達は師団長からすでに報告を受けており、私達を迎えてくれた。
「陛下、只今戻りました」
私達を代表し師団長が国王に挨拶する。
「うむ。報告はすでに聞いておる。この度の働き、大儀であった」
国王の言葉に私達は頭を下げる。
「勇者不在という不利な状況の中での戦争であった。この一戦の勝利は非常に価値がある。タクト殿、国を代表し勲章を授ける」
大臣の一人がが勲章を携え歩み寄る。私は立ち上がり待機する。勲章をつけてもらい、再びその場にひざまずく。
「これで我が国の状況は好転する。あとの事は我々に任せてゆっくり休むがよい」
「ありがたき幸せ」
私は頭を上げ国王を見る。相変わらず瞳の奥には冷淡さを感じるが、喜んでいるようだ。
戦争報告は意外にもあっさり終了する。私とエレノーラ様は皆に一礼して謁見の間を去り、大聖堂へと転移する。
「お疲れ様でした。国王も喜んでいましたね。よくやってくれました」
「師匠のおかげです。うまくいってよかったです」
「陛下もおっしゃっていた通り、今日はゆっくり休んでください。今後の事はまたお話ししましょう」
「わかりました。ありがとうございます」
私は師匠と別れ、部屋に戻る。国王から頂いた勲章をインベントリに入れてから、ベッドに横になり少し休むことにする。
戦争の勝利は瞬く間に国民に知れ渡り、私は皆から国の功労者として認識される。
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部屋に戻ってからは今日の出来事を一つ一つ振り返った。夕刻になり、クララが部屋を訪れる。
「タクト様、食事をお持ちしました」
「ああ、ありがとう」
テーブルに食事を置きながらクララが話す。
「話はお聞きしましたよ。素晴らしい活躍だったとか。皆様もタクト様の話で持ちきりです」
「そんな。クララがいつも身の回りの世話をしてくれるおかげだよ」
「ふふふ。私など大したことはしておりませんよ」
クララが私の言葉をあしらって微笑む。そんな彼女に対し、ふと自然に口をついて出た。
「なあクララ。時間が取れたらどこか落ち着いた場所に連れて行ってくれないかな?」
クララが一瞬目を丸くしてから答える。
「私などがタクト様と一緒にいたら皆様から白い目で見られてしまいますよ。エレノーラ様にでもお願いしてくださいな」
「そ、そうか……」
それ以上何も言うことは出来なかった。自分が情けなく思えてくる。
「それではごゆっくりどうぞ。失礼いたします」
クララは深々と一礼し部屋を出ていった。出ていく時少し手が震えているように見えたが、気のせいか。
「ちょっと強引だったかなぁ。今度はもっと気をつけよう」
慣れないことをしてしまい猛反省する。今までの私では考えられないことをしてしまっていた。戦争を終結させたというのに実に間抜けな出来事だ。
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