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第46話 第十三階層ボス:ライトニングホーク
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救助した冒険者達と共にギルド本部へと転移した私は、受付を通して事の顛末を報告し、ユーデル=カーマンの身柄を引き渡した。
「ご協力感謝いたします。あとの始末はこちらで行います。報酬に関しては後日お渡しいたします」
「よろしくお願いいたします」
挨拶もそこそこにし、あとの事は冒険者達に任せてグレッグ達の元へと戻る。
「よおタクト、ちゃんと戻ってきてくれたな。どうだった?」
グレッグが迎えてくれる。ギルドでは説明と手続きで時間は三十分ほど要しただろうか。
「ただいま。みんな、待たせたね。本部も話を聞いてくれて、手続きは済ませてきたよ」
「それはよかった。俺達は十分休息が取れたから、タクトの準備が整ったらボス討伐に向かうつもりだ」
グレッグの話からあの後魔物も襲ってこず、冒険者キラーにも遭遇しなかったようだ。
「わかった。じゃあ少し回復させてもらうよ」
私はMPポーションを飲んで少し一息つく。そして料理長から用意してもらったおにぎりを一個取り出してほおばり水を流し込む。
「みんなお待たせ。じゃあ行こうか」
グレッグを先頭に私達は先へと進む。途中パラライザークラブとボルトアイにも遭遇する。 グレッグとカーラが協力して手際よくせん滅する。二人の息は少しずつだが合ってきている。
十分ほどして私達は祭壇のある部屋を発見する。
「どうやら雷の試練に来たようだな」
グレッグが祭壇に近づく。背後には三本の避雷柱が光っている。
「魔力の流れを繋げるんだ。失敗してもボスが出てくる」
私は避雷柱を注意深く見つめる。すると光の流れが見えた。
「グレッグ、左、右、真ん中の順だ」
私はグレッグに報告する。グレッグが頷き、ラインを繋げる。
祭壇が黄色く光り、ピキィィンという音を発する。避雷柱から大きな輝く鳥が出現する。
「どうやら成功したようだな」
グレッグが鳥を見て安堵する。失敗すると警告音がけたたましく鳴り響くらしい。
この階層のボス、ライトニングホークである。全長は約四~五メートルほど。全身は淡く発光する青銀の羽毛に覆われ、筋肉質な翼と鋭利な鉤爪がある。
アーノルドが前に出て大楯を構える。グレッグはアーノルドの横まで下がって迎撃態勢に入る。私とカーラも後衛で身構える。
「ギャアアアアア!!」
ライトニングホークは目の前の私達に対して威嚇してくる。
「来るぞ!」
グレッグが叫ぶ。ライトニングホークは空中をジグザグに高速移動しながら電撃の痕跡を地面に残す。だが雷対策をしている私達には効果がない。
「奥義・紅の一撃!」
グレッグが必殺の一撃を放つ。ライトニングホークに命中するが、雷の鎧に阻まれダメージを与えられない。どうやら火属性には耐性があるようだ。
「ちっ! ダメージ入ってないか」
「グレッグ、この階層の弱点属性、確か地と氷じゃなかったか?」
「あ、そうだった。済まねぇ」
ライトニングホークは両翼を広げて羽ばたき、円状に強い電流を放出する。強烈な光と音が私達を襲う。
「くうっ!」
三人が怯む。対策のおかげでダメージは回避できているが、一時的に目が眩んでしまう。
「蜘蛛の巣」
私は魔法を発動する。雷の羽根は絡めとられ、ライトニングホークの自由を奪う。やはり土属性は有効らしい。
「大地の槍、氷雪の槍」
魔法が発動し、見事な岩と氷の槍が出現する。
「異常解除」
私はカーラの目眩みを解除する。
「カーラ、槍を頭と胸に当ててほしい。もう少し動きを止めてみるから」
カーラは視力を取り戻したようで、私を見て微笑む。
「あ、ありがとう。了解、任せて!」
蜘蛛の糸に絡まりもがいているので照準は合わせづらいが、高速で飛び回られるよりはましだ。私は呪文を唱える。
「『金縛り』!」
魔法が発動し、ライトニングホークの動きが止まる。
「今だ!」
私の合図とともにカーラが氷雪の槍を投擲する。槍は綺麗な弧を描きライトニングホークの頭に突き刺さる。
『グギャアアアアアア!!!』
ライトニングホークの絶叫が響き渡る。カーラが間髪入れず大地の槍を投擲する。槍は左胸を外れるが、中央部を貫通する。
「やったわ!」
ライトニングホークの金色の輝きが薄れ、地面に落下する。数秒後、頭から消滅していきアイテムをぶちまける。辺りは元の明るさに戻り、静寂が訪れる。
私はグレッグとアーノルドの状態異常を解除し、皆でアイテムを回収する。
「済まねえタクト、助かったぜ」
「ああ、先にカーラを直してしまったけどね……」
「いいってことよ! おかげでボスを倒せたしな。お! 剣が落ちてる。これは欲しいな」
グレッグの話によると、【迅雷の牙】という雷剣だそうだ。
他にも【雷翔の羽衣】、【ホークアイ・レンズ】、【電刃の爪】といったアイテムを獲得する。
しばらく皆でアイテムを回収していると、突然グレッグの姿が見えなくなる。
「グレッグはどこへ行ったんだ?」
私はアーノルドとカーラに声をかけ、グレッグを探す。
するとグレッグがいつの間にかふらふらとした足取りで、雷鳴の祭壇に拾ったアイテムの球をを置こうとしている。
「グレッグ、何をしているんだ?」
私が聞いた時にはもう時すでに遅しだった……。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【まめちしき】
【ライトニングホーク】……第十三階層ボス。体長約4メートルの巨大な猛禽類。全身は淡く発光する青銀の羽毛に覆われ、翼の先端から稲妻状のエネルギーが放電。雷光をまとい、高速飛行で敵を翻弄する。身体は発電器官そのもので、羽ばたきだけで放電や麻痺を引き起こす。視認困難な突進と広範囲電撃で、相対するパーティーは反応速度と対雷装備が試される。必殺技は雷閃突で超高速の突進攻撃。ヒット時、追加で「感電」付与(なお本編では未登場)。
【迅雷の牙】……刀身約七十センチほどの片手用の雷剣。刃は細身かつ湾曲した鷹の爪を模した形をしている。鍔は羽を模しており、振るとかすかに雷鳴が響く。鞘に収めると静かだが、抜刀と同時に雷光が弾ける。
【雷翔の羽衣】……ライトニングホークの翼を模したマント装備。感電無効オプション付き。
【ホークアイ・レンズ】……感電中でも視界が曇らず、命中率減少を無効化する装飾品。
【電刃の爪】……双剣・短剣用の雷属性武器クラフト素材。
「面白いかも!」「続きが読みたい!」「陰ながら応援してるよ!」
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グレッグが迎えてくれる。ギルドでは説明と手続きで時間は三十分ほど要しただろうか。
「ただいま。みんな、待たせたね。本部も話を聞いてくれて、手続きは済ませてきたよ」
「それはよかった。俺達は十分休息が取れたから、タクトの準備が整ったらボス討伐に向かうつもりだ」
グレッグの話からあの後魔物も襲ってこず、冒険者キラーにも遭遇しなかったようだ。
「わかった。じゃあ少し回復させてもらうよ」
私はMPポーションを飲んで少し一息つく。そして料理長から用意してもらったおにぎりを一個取り出してほおばり水を流し込む。
「みんなお待たせ。じゃあ行こうか」
グレッグを先頭に私達は先へと進む。途中パラライザークラブとボルトアイにも遭遇する。 グレッグとカーラが協力して手際よくせん滅する。二人の息は少しずつだが合ってきている。
十分ほどして私達は祭壇のある部屋を発見する。
「どうやら雷の試練に来たようだな」
グレッグが祭壇に近づく。背後には三本の避雷柱が光っている。
「魔力の流れを繋げるんだ。失敗してもボスが出てくる」
私は避雷柱を注意深く見つめる。すると光の流れが見えた。
「グレッグ、左、右、真ん中の順だ」
私はグレッグに報告する。グレッグが頷き、ラインを繋げる。
祭壇が黄色く光り、ピキィィンという音を発する。避雷柱から大きな輝く鳥が出現する。
「どうやら成功したようだな」
グレッグが鳥を見て安堵する。失敗すると警告音がけたたましく鳴り響くらしい。
この階層のボス、ライトニングホークである。全長は約四~五メートルほど。全身は淡く発光する青銀の羽毛に覆われ、筋肉質な翼と鋭利な鉤爪がある。
アーノルドが前に出て大楯を構える。グレッグはアーノルドの横まで下がって迎撃態勢に入る。私とカーラも後衛で身構える。
「ギャアアアアア!!」
ライトニングホークは目の前の私達に対して威嚇してくる。
「来るぞ!」
グレッグが叫ぶ。ライトニングホークは空中をジグザグに高速移動しながら電撃の痕跡を地面に残す。だが雷対策をしている私達には効果がない。
「奥義・紅の一撃!」
グレッグが必殺の一撃を放つ。ライトニングホークに命中するが、雷の鎧に阻まれダメージを与えられない。どうやら火属性には耐性があるようだ。
「ちっ! ダメージ入ってないか」
「グレッグ、この階層の弱点属性、確か地と氷じゃなかったか?」
「あ、そうだった。済まねぇ」
ライトニングホークは両翼を広げて羽ばたき、円状に強い電流を放出する。強烈な光と音が私達を襲う。
「くうっ!」
三人が怯む。対策のおかげでダメージは回避できているが、一時的に目が眩んでしまう。
「蜘蛛の巣」
私は魔法を発動する。雷の羽根は絡めとられ、ライトニングホークの自由を奪う。やはり土属性は有効らしい。
「大地の槍、氷雪の槍」
魔法が発動し、見事な岩と氷の槍が出現する。
「異常解除」
私はカーラの目眩みを解除する。
「カーラ、槍を頭と胸に当ててほしい。もう少し動きを止めてみるから」
カーラは視力を取り戻したようで、私を見て微笑む。
「あ、ありがとう。了解、任せて!」
蜘蛛の糸に絡まりもがいているので照準は合わせづらいが、高速で飛び回られるよりはましだ。私は呪文を唱える。
「『金縛り』!」
魔法が発動し、ライトニングホークの動きが止まる。
「今だ!」
私の合図とともにカーラが氷雪の槍を投擲する。槍は綺麗な弧を描きライトニングホークの頭に突き刺さる。
『グギャアアアアアア!!!』
ライトニングホークの絶叫が響き渡る。カーラが間髪入れず大地の槍を投擲する。槍は左胸を外れるが、中央部を貫通する。
「やったわ!」
ライトニングホークの金色の輝きが薄れ、地面に落下する。数秒後、頭から消滅していきアイテムをぶちまける。辺りは元の明るさに戻り、静寂が訪れる。
私はグレッグとアーノルドの状態異常を解除し、皆でアイテムを回収する。
「済まねえタクト、助かったぜ」
「ああ、先にカーラを直してしまったけどね……」
「いいってことよ! おかげでボスを倒せたしな。お! 剣が落ちてる。これは欲しいな」
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他にも【雷翔の羽衣】、【ホークアイ・レンズ】、【電刃の爪】といったアイテムを獲得する。
しばらく皆でアイテムを回収していると、突然グレッグの姿が見えなくなる。
「グレッグはどこへ行ったんだ?」
私はアーノルドとカーラに声をかけ、グレッグを探す。
するとグレッグがいつの間にかふらふらとした足取りで、雷鳴の祭壇に拾ったアイテムの球をを置こうとしている。
「グレッグ、何をしているんだ?」
私が聞いた時にはもう時すでに遅しだった……。
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【まめちしき】
【ライトニングホーク】……第十三階層ボス。体長約4メートルの巨大な猛禽類。全身は淡く発光する青銀の羽毛に覆われ、翼の先端から稲妻状のエネルギーが放電。雷光をまとい、高速飛行で敵を翻弄する。身体は発電器官そのもので、羽ばたきだけで放電や麻痺を引き起こす。視認困難な突進と広範囲電撃で、相対するパーティーは反応速度と対雷装備が試される。必殺技は雷閃突で超高速の突進攻撃。ヒット時、追加で「感電」付与(なお本編では未登場)。
【迅雷の牙】……刀身約七十センチほどの片手用の雷剣。刃は細身かつ湾曲した鷹の爪を模した形をしている。鍔は羽を模しており、振るとかすかに雷鳴が響く。鞘に収めると静かだが、抜刀と同時に雷光が弾ける。
【雷翔の羽衣】……ライトニングホークの翼を模したマント装備。感電無効オプション付き。
【ホークアイ・レンズ】……感電中でも視界が曇らず、命中率減少を無効化する装飾品。
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