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第三章 路地裏のお姫様
第43話 柴犬の膂力
しおりを挟む新暦3055年、1月末。
新年を迎えながらもいよいよ本格的に寒くなってきたクルクマの町。
そしてベッドで布団をめくっては再び戻るーーひとりポルナ〇フを繰り返すことの多くなった今日この頃。
アルドレア邸玄関前では王都へ向けて出発するための準備が着々と進められていた。
「よーし、これで全部だな?」
「じゃないですかね」
「ちゃんと確認しておけよ。片道2日はかかるんだからな。忘れ物があったら大変だ」
「わかってますって。もう何回も確認しましたよ」
馬車の荷台を閉めようやく一息。
アディは普段適当なくせに、息子の荷物チェックだけはしつこいほどに注意を促してくる。
「んーそれと……本当に大丈夫か? うーん」
「父さん、荷物は勝手に無くなりませんから早く朝ごはんを食べましょう」
「まぁそうだな。とりあえず一旦戻るか」
神経質に荷物の確認をするアディを連れて一旦朝食を取りに家への中へ入る。
この後のスケジュールは朝ごはんを食べてから、馬車に家族で乗ってクルクマの中央区へ、正午には王都ローレシアへ向けて出発する予定となっている。
実際に入学式などが行われるのはまだ先だが、これからお世話になるアパートや、王都に馴染めるようにと早めの引越しを計画したのだ。
とりあえずは腹ごしらえをしなくては。
朝早くから肌寒いなか荷積み作業を行なっていたのでもうクタクタなのだ。
ー
アディの御者する馬車で町の中央区へやってきた。
カルイ刀だけを装備した身軽な格好で町を歩く。
しばらく町を離れるので挨拶回りをするのだ。
エヴァやアディにシヴァ、それとエラとアレクは近くのティーハウスで時間を潰してくれている。
彼らを待たせないよう手短に済ませよう。
といっても俺に知り合いなんて数えるくらいしかいないから、時間なんてかかりようがないけどね。
最初にやってきたのはクルクマでもっとも人々が行きかう場所。
そしてどことなくワイルドな人間の交通が多いように感じるレンガ製の倉庫だ。
「よし、腹くくるか」
レンガ倉庫の前で顔をしかめながら、頬を両手でパチンッと挟み活をいれる。
両開き扉を押し開きむさくるしい地獄へと突入だ。
迷いない足取りでまずは受付のカイワのもと行く。
「こんにちは、カイワさん昨日ぶりです」
「お! 来ましね、無料で商品をもらっていく常習犯!」
「はは、それは僕じゃなくて父さんですよ」
ここ最近は「タングストレングス」に来ることが多くなっていたのでカイワとも話す機会が多かった。
カイワはそれなりに仲良くなれた気がするな。
「それじゃタングさんをお願いします」
「わかりました、少し待ってーー」
ーーバギャンッ
「ブルハァッ!?」
奥の扉がすさまじい速さで開け放たれた。
カイワが壁まで吹っ飛ばされるいつもの光景。
「まぁ大丈夫だよね」
カイワを見ながら心無いの発言が自然ともれだしてしまう。
いやはや、人の慣れとは恐ろしいものだ。
あんな芸術的な飛び方をした被害者を何度も見たせいで感覚が麻痺してしまっている。
カイワが吹っ飛ばされたくらいで騒いでいたあの頃が懐かしいな。
「まーたそんなところに立っていたのかカイワ! 学ばんやつじゃの!」
タングじいさんはわびれもいれずに、興味もなさそうにこちらに向き直る。
息子に厳しすぎなジジイである。
「坊主、もう町を出るのか?」
「えぇお昼には王都に発ちます」
「そうか、坊主ももう独り立ちする年かの。本当に時間が経つのは早いわい」
「学校に行くだけですって……それにちょくちょく帰ってきます。ここにも顔出すんで安心してください」
「はは! そうかそうか! いつでも帰って来い!」
しんみりした空気を豪快に笑い飛ばしタングじいさんは右手をこちらへ突き出してきた。
「ほれ! 坊主に頼まれてた品じゃ。これはわしからの餞別じゃの!」
「これは! またずいぶん小さくなりましたね」
タングじいさんが差し出してきた棒を見て顔をしかめてしまう。
「武器頼んだと思ったんですけど……剣じゃないんですか? てか、そもそもこれ武器ですか?」
「はは! 安心せい! これはれっきとした剣じゃよ。持ってみい」
「……?」
タングじいさんの大きな手に収まっているのは棒アイスの芯くらいの長さの棒である。
きれいな六角の筒状に加工されており、彫刻が彫ってあるその骨の棒を受け取った。
この棒は俺がタングじいさんにある素材を提供してつくってもらったものだ。
「なんか異様に重いんですけど」
「そうじゃろ! そうじゃろ! ほかには?」
「ほか? ……うん、ただの棒」
本当にただの棒だ。
10センチないかあるかといった何に使うかわからない道具を俺は持たされている。
「はは! だったら成功じゃ。やはりわしは天才じゃな。この歳になってまた新たな技術を開発してしまったわい」
「ん?」
意味がわからず首を傾げてしまう。
「坊主、ちと裏に来るんじゃ」
ジジイは勝手に話を進めていく。
「いいですけど、変なことしないでくださいね?」
「バカなこといってないでさっさとこんか!」
タングじいさんについて行き「タングストレングス」の裏手にきた。
「よしここならいいじゃろう」
とても真剣な眼差しで、近くに聞き耳を立てているものがいないか警戒している。
まさか麻薬でも売りつけてくるんじゃなかろうな?
「坊主、その棒もった状態で……『アオイ、コツ、ポルタ』と詠唱するんじゃ」
「詠唱ですか」
タングじいさんは不思議なことをいってきた。
聞いたことないが発音的には魔術言語だとすぐにわかる。
「えー、アオイ、コツ、ポルタ……おっ」
あーなるほど。
今、すこーしだけ魔力を誘導した感触あったな。
「どうしゃ、わかるか?」
「えぇ、余裕ですね」
「流石じゃな」
言われたと通りに聞いた事のない魔術言語で詠唱ししたことで、タングじいさがいったい俺になにをさせたかったのか理解する。
そして1回目では意味のわからなかった詠唱を今度は目的を持って唱えることにした。
「アオイ、コツ、ポルタ!」
変形だ。
硬質な石どうしを高速ですり合わせる尖った音を出しながら、10センチの骨の棒は細長い無骨なデザインの骨の剣へ変形したのだ。
「おお! さすがじゃな坊主! 2回目にして『蒼骨剣タング・ポルタ』を起動するとわ!」
「まさか変形する武器だなんて……武器魔力も結構高くないですか? それに超かっこいいです」
蒼骨剣タング・ポルタか。
名前にタングって入ってる事以外は満点の剣だな。
「そうじゃろう! そうじゃろう! あの『蒼のポルタ』の頭骨があって初めて実現できる非常に高度な錬金術じゃ」
「ふぇ~錬金術ですか。こんなの本当にもらっていいんですか?」
「いいんじゃよ。わしも初めての蒼のポルタの加工でいろいろと学ばせてもらったからの」
タングじいさんはとても満足そうな顔で、自分の作った傑作武器をみてうなずいている。
俺が秘密の場所にあったポルタの骨の一部を提供したのは1ヶ月前。
普段通り、サティとゲンゼとともに決闘の訓練をしていると、ふいにポルタの骨が気になったのが事の起こりだ。
魔物の骨や皮、爪に牙、毛や眼などはだいたい魔力触媒として活用できる……そのため、俺はポルタをの骨をここに放置しておくのはなんかもったいない気がしてしまったのだ。
討伐者であるサティの許可を得てシヴァの協力の下、持ち出すには大きすぎるポルタの頭蓋骨を砕きレンガ倉庫の裏手にある工房に運び込んだ。
そして俺はタングじいさんに材料を提供する代わりに魔力武器を入学祝にくれ、と図々しくお願いしてみたところ、彼は本当に作ってくれたというわけだ。
「おぉ……カッケェ」
いったいどういう原理で変形しているのか非常に気になるところだが、きっと錬金術の分野なので聞いてもわからないだろう。
俺はあくまで魔術師だから。
「しかし、前にも聞いたがの、本当にどこでポルタの素材なんか手に入れてきたんじゃ? 道端に落ちてるわけでもあるまいて」
タングじいさんは不思議そうな顔で尋ねてきた。
「ふふふ、秘密ですよ。友達に言っちゃだめだって言われてるんです」
「くぅ! もっとこの素材で武器の研究をしたかったんじゃが……はぁ、与えられている立場ではわがままはいえんの」
「ところでこの剣ってもとの棒にはどうやって戻すんですか?」
「棒から剣への変形と一緒じゃよ」
「アオノ、コツ、ポルタ、ッ! これ、本当にどうやってつくったんだ……?」
蒼骨剣を外套の内ポケットへとしまう。
「想像以上の贈り物です、ありがとうございます」
「はは! いいんじゃよ! 王都で生意気なやつがいたらそれでぶった斬ってやれい!」
「それは普通にまずいです」
タングじいさんから蒼骨剣タング・ポルタと物騒なエールを受け取りしばしの別れを告げた。
ー
次に訪れたのはロールベルズ二番地。
もちろんゲンゼとサティにちょっとした挨拶とタングポルタを自慢するためだ。
ゲンゼの家の玄関をノックををして流れるような動作ですばやく玄関を開けて入り込む。
「うわぁ! 早過ぎ! ちょ、ちょっと勝手入ってきちゃだめだよ!」
「あ、ごめん」
通せんぼするゲンゼをフットワークでかわし、どうせサティがいるであろう居間へと向かう。
最近は剣知覚で家の中を調べてから2人がそろっている家へ入るようにしているのだ。
故にサティがいるのはすでにわかっていた。
「アーク、まだ行かなくていいの? 今日発つんじゃなかったっけ?」
居間に入って姿が見えると同時、質問をぶつけてきたのはソファで無防備な姿を晒す天才魔術師。
「そうだよ、正午にはクルクマを出てーー」
今後の予定を軽く説明した後、胸ポケに手を突っ込みタング・ポルタの自慢に入る。
棒から剣へと変形するところを見せると、ゲンゼは目を眩しいほどキラキラさせて自分もやりたいといってきた。
サティでさえもそれまでソファに寝転がってクールな表情でこちらを傍観していたが、武器変形を見せるとびっくりしてソファから転げ落ちる始末。
クールビューティを気取っていたようだが、まだまだ10歳のお子様には早い役職と言わざるを得ない。
その後なんか知らないけど蹴られた。
「ま、私の倒したポルタで作られてるんだから変形くらいしなくちゃね!」
狂った理屈とツッコミたくなるがそんな事したらどうせまた蹴られるのでやめておく。
「私たちもすぐに最高の杖を作るから、次あった時はびっくりさせてあげるわよ!」
「へへ、僕たちもワンちゃんが砕いた骨貰えてよかったね!」
「元々倒したのは私だから!」
「あ、やめ、蹴らないで!」
ゲンゼが理不尽な暴力にさらされているが本人もまんざらでもない様子なのでやっぱり止めたりはしない。
うむ、そろそろ時間だ。
すでに挨拶も済ませ、2人のいいリアクションも見れたのでここに来た目的は達成した。
時間も無いのでさっさと次の場所へ行き早めに家族の待つティーハウスへ行こう。
「それじゃ、先に王都で待ってるぜ」
「うん! 僕たちもすぐ追いかけるからね!」
「それじゃーね、アーク。次に会うときはレトレシア学生よ!」
ゲンゼとサテリィにお別れを言って俺は最後の場所へと向かった。
ー
クルクマの町の南側、町から少し外れた位置に建っている掘っ立て小屋へやって来た。
第2の家といっても過言ではない小屋だ。
大きく深呼吸して扉をノックする。
ーーコンコン
返事は返ってこない。
一応もう1回ノックをしてみる。
ーーコンコン
やはり返事は返ってこなかった。
予想通りではあるが、返事の返ってこないテニールハウスというのは寂しいものがある。
どんなときでもたいてい暇な師匠はこの家にいて、ノックをすればいつでも声が返ってきた。
だが最近はノックをしても「おはようございます!」と元気よく挨拶をしても、師匠の「おやおや」が返ってくることはなくなっていた。
1ヶ月前、師匠へ今後の方針を報告しに行った日から、俺は師匠に会えていない。
どこかへ行ってしまったきり、戻ってこないのだ。
本部へ何とかって言っていた気もするので、もしかしたら行き先は結社の秘密基地だったりするのかもしれない。
ちょっとくらい教えてくれても良いのにな。
「ってまぁ、こんな心構えじゃ狩人面接で落ちるか」
実力以外にも忠誠心とか試されたりするのかなぁ。
今は考えても仕方ないか。
とにかく師匠には今度帰ってきた時に文句のひとつでも言ってやろう。
ー
家族と合流し荷物の詰まれた馬車へと乗り込む。
乗った感じイスはふかふかで快適なので、おしりが痛くなる心配はなさそうだ。
最後にアレクが馬車に乗ったのを確認しドアを閉める。
「わふわふっ」
「ん、シヴァも乗るの?」
「わふわふっ?」
ドアが閉まる瞬間頭を差し込んできたシヴァは「何を当たり前のこといってんだよ」という顔で首をかしげている。
シヴァの運動能力を考えればてっきり馬車と横並びに走って護衛でもしてくれるのだと思っていた。
だがこの目の前にいる柴犬は自分自身で走る気など微塵も無いという表情で「はやく乗せろ!」と訴えかけてきている。
まったく怠けた柴犬だ。
どう考えたってこんなデカ犬を乗せてしまったら、ぎゅうぎゅう詰めになってしまうだろう。
やはり彼女には外を走ってもらわねばわならない。
「父さん! シヴァが乗ろうとしてる! 押さえてて!」
「ん? あーコラコラ! お前は乗れないぞ!」
アディが半分馬車に顔を突っ込んでいるシヴァを引き抜こうとその大きい柴犬ネックをつかんだ。
「わふわふっ!」
「くうぅ!」
しかし、吸血鬼の膂力をもってしてもシヴァはびくともしないで乗車しようとずんずん中に入ってくる。
「アーク! そっちから押せ!」
「もう押してます!」
ふわふわの毛で覆われたデカイ頭を車内から押し出そうと全開の剣圧で対処する。
「うぉぉぉぉお!!」
「アーク! もっと押せ!」
「わふぅぅぅぅ」
ダメだ、アディと2人がかりで全力をだしてもシヴァが全然止まらない。なんだこれ、どっからこんな怪力が?
「ふふ、ふたりとも犬相手に情けないわね」
「がんばれーにぃにぃ!」
「まけちゃだめぇー! シヴァー!」
外野たちが自分勝手な野次を応援をはじめた。
だがどうしたって動かないものは動かないのだ。
柴犬のポテンシャルが高すぎる。
なんなんだ、これ。
大地を相手に相撲取ってる気分だ。
そうこうしていると、いつの間にかシヴァに首根っこをくわえられる。
「へ?」
「わふっ!」
シヴァは今まで押し込んでいた体を突然引き戻し、俺は車外へシヴァにくわえられたまま逆に引きずり出されてしまった。
アディもシヴァが突然バックしたので、転がりながら後ろの石壁に頭をぶつける始末。
アルドルアの完全敗北だ。
「ばふばふっ!」
シヴァは俺をくわえながら器用に勝利宣言。
「あーわかったよ……じゃ一緒に走ろっか」
敗北宣言を聞いて満足したのか、シヴァはひょいっと首を器用に動かし俺を自身の背中に放り投げた。
「わふわふっ!」
「ということになったんで父さん、僕がシヴァで馬車に追従しますよ。道間違えないでくださいね」
「お、おう、ありがとな、アーク」
こうして愛犬のかわいいような恐ろしいような抵抗を受けて俺はシヴァと遠乗りをすることになった。
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