「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~

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第14話 勇者の元カノ(聖女)が、ボロボロになって俺の村に迷い込んできた

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魔の森での開拓生活も、二週間が過ぎようとしていた。
俺の家――いや、今や『村』と呼べる規模にまで拡大した拠点では、今日も平和な朝が訪れていた。

「主様! 搾りたてのミルクですわ!」

大精霊ティターニアが、木桶いっぱいの白い液体を持ってリビングに入ってきた。
甘い香りが部屋中に広がる。

「おお、ありがとう。やっぱり朝はホットミルクだよな」

俺はカップに注がれたミルクを一口飲んだ。
濃厚なコクと、砂糖を入れていないのに感じる強い甘み。
そして、喉を通った瞬間に広がる、全身の細胞が活性化するような感覚。

「うん、今日もいい味だ」

このミルクは、昨日俺が森で捕まえてきた『マッド・バイソン』から搾ったものだ。
マッド・バイソンと言えば、常に怒り狂って突進し、岩盤すら粉砕するAランクの魔獣だが、俺が『草むしり』スキルで「脳内の興奮物質(怒り)」と「野生の凶暴性」を『雑草』としてむしり取った結果、非常に穏やかで母性溢れる『聖なる乳牛』へと生まれ変わったのだ。

「このミルク、凄いです……。一口飲むだけで、魔力が全快するどころか上限が増えています」

元王女のセラフィナが、震える手でカップを持っている。
彼女の肌は、ここ数日の食生活のおかげで、発光しているのではないかと思うほど白く輝いていた。

「我もミルクは好きだ! 骨が強くなる気がする!」

魔王の娘ヴァニアも、口の周りに白い髭をつけて豪快に飲み干している。
彼女は最近、畑の警備(という名の空中散歩)の合間に、バイソンの世話係も買って出てくれている。

「みんな元気で何よりだ。今日は、このミルクを使って『チーズ』と『バター』を作ろうと思うんだ」
「チーズ! 素晴らしいですわ!」
「バターがあれば、パンがもっと美味しくなりますね!」

食卓が盛り上がる中、元賢者のレオンが、少し神妙な顔をして窓の外を見ていた。

「どうした、レオン?」
「いや……なんか、嫌な予感がしてな」

彼は肥料係として覚醒し、今や俺の片腕として働いているが、腐っても元賢者だ。
魔力の変動や、不吉な予兆には敏感らしい。

「南の方角から……ひどく澱んだ、死の気配が近づいている気がするんだ」
「死の気配?」

俺も窓の外を見た。
そこには、いつも通りの美しく輝く畑と、平和な森が広がっているだけに見えた。

「熊か猪でも出たんじゃないか? アイリスが見張ってるから大丈夫だろ」
「だといいんだが……」

レオンの予感は、的中することになる。
ただし、やってきたのは魔物ではなく、彼らにとって因縁深い人物だった。

   ◇

「ハァ……ハァ……ッ」

森の南側、湿地帯エリア。
一人の少女が、泥にまみれて這いずっていた。
ボロボロに破れた純白の法衣。
泥と血で汚れ、かつての輝きを失った金色の髪。
勇者パーティの聖女、ミリアだった。

彼女は、地獄から逃げ出してきていた。

あの日、闇の教団に捕まり、ジークが魔石と融合させられる儀式を目撃した。
ジークの絶叫。
そして、彼が『魔勇者』として覚醒し、暴走した瞬間の衝撃波。
アジトが崩壊する混乱に乗じて、ミリアは必死に逃げ出したのだ。

だが、逃げ出した先もまた地獄だった。
装備も杖も失い、魔力は枯渇し、体には教団の呪術師による『拘束の呪い』が刻まれている。
回復魔法を使おうにも、呪いが魔力回路を食い荒らし、指先一つ動かすのも激痛が走る。

「痛い……苦しい……」

彼女は涙を流しながら、地面を這った。
靴は片方なくなり、裸足の足は傷だらけだ。
誰も助けてくれない。
ジークは化け物になってしまった。
レオンは行方不明だ。
そして、かつて自分たちを守ってくれていたノエルは、自分たちが追放してしまった。

(ノエル……ごめんなさい……)

極限状態の中で、彼女の脳裏に浮かぶのは、ノエルの優しい笑顔だった。
風邪をひいた時に作ってくれたスープ。
怪我をした時に、痛くないように包帯を巻いてくれた手。
彼の存在が、どれほど温かく、大きかったか。

「死にたく……ない……」

ミリアの意識が薄れかけたその時。
風に乗って、ふわりと甘い香りが漂ってきた。
それは、花の香りであり、焼きたてのパンのような、生命力に満ちた匂いだった。

(なに……これ……?)

その匂いを嗅いだ瞬間、体の奥底からわずかな力が湧いてきた。
あの方角に、何かがある。
救いがあるかもしれない。

ミリアは最後の力を振り絞り、匂いのする方へと体を引きずった。
茨が肌を裂き、泥が傷口に染みる。
それでも彼女は進んだ。
その先に待つのが、彼女が捨てたはずの「楽園」だとは知らずに。

   ◇

「報告! 主様、南の結界付近に反応あり!」

昼過ぎ。
上空から偵察していたヴァニアが、バサリと庭に降り立った。

「魔物か?」
「いや、人間だ。だが……ひどい状態だぞ。死人と言ってもいいかもしれん」
「人間?」

俺は作業の手を止めた。
この森に人間が入ってくること自体珍しいが、死人同然とは穏やかではない。

「わかった。案内してくれ」

俺はヴァニアの先導で、村の南端へと向かった。
そこは、俺が『害獣除け』のために植えた『拒絶の茨(リジェクト・ソーン)』が生い茂る境界線だ。
その茨の隙間に、白いボロ布のようなものが倒れていた。

「……う……あ……」

かすかな呻き声が聞こえる。
俺は近づき、その人物の顔を覗き込んだ。

「……ッ!?」

後ろをついてきていたレオンが、息を呑んだ。

「み、ミリア……!?」
「えっ、知り合いか?」
「ああ! 勇者パーティの聖女、ミリアだ! なんでこんな姿に……!」

レオンが駆け寄り、彼女を抱き起こそうとする。
だが、ミリアの体を見た瞬間、彼は顔を歪めて手を引っ込めた。

「ひどい……。全身に呪いの紋様が……それに、魔力回路がズタズタだ。これじゃあ、もう……」

俺も彼女の状態を見た。
確かにひどい。
皮膚には黒い蜘蛛の巣のような痣が浮かび上がり、生命力を吸い取っている。
体は痩せ細り、まるで枯れる寸前の花のようだ。
『聖女』と呼ばれていた面影は見る影もない。

「ノエル、どうにかできないか!? このままじゃ死ぬ!」

レオンが必死に叫ぶ。
俺はミリアの額に手を当てた。
熱い。高熱が出ている。
体の中を駆け巡る呪いが、彼女の命を蝕んでいるのがわかった。

「……大丈夫だ。まだ根っこは生きてる」

俺は静かに言った。

「え?」
「植物と一緒さ。葉っぱが落ちて、茎が枯れかけても、根っこさえ生きていれば、また花は咲く」

俺はミリアを横抱きにした。
軽すぎる。小鳥のような軽さだ。

「家に運ぶぞ。集中治療室(客間)の準備だ」

   ◇

俺の家の客間に、重苦しい空気が漂っていた。
ベッドに寝かせられたミリアは、浅い呼吸を繰り返している。
セラフィナとアイリスがお湯とタオルを用意し、ティターニアが薬草園から薬草を摘んでくる。

「主様、診断は?」

セラフィナが心配そうに尋ねる。

「『重度の呪い』による衰弱、それと『魔力欠乏症』、あとは『栄養失調』だな。あと、心もかなり傷んでる」

俺はミリアの体を覆う黒い痣を見た。
これは『吸血の呪詛』の一種だろう。
寄生植物のように宿主に絡みつき、養分を吸い尽くす悪質な呪いだ。

「普通の回復魔法じゃ治せないわね」

ティターニアが眉をひそめる。

「呪いを解こうとすれば、彼女自身の生命力まで一緒に持っていかれるわ。外科手術で癌細胞を取り除くようなものよ。失敗すれば即死ね」
「そんな……」

レオンが青ざめる。
だが、俺には関係のない話だった。

「だから、『草むしり』するんだよ」

俺はミリアの服を少し寛げ、呪いの中心となっている胸元の痣に手をかざした。
イメージするのは『除草』。
綺麗な花畑に生えた、毒々しい雑草。
花(ミリア)を傷つけず、根っこ(呪い)だけを綺麗に引き抜く。

「……見えた」

俺には、彼女の血管や魔力回路に絡みつく、ドス黒い茨のような根が見えていた。
俺は指先を動かし、その根の一本をつまむイメージを持った。

「よい、しょっと」

スキル発動、『草むしり』――応用・『精密除草(カース・リムーブ)』。

ズズズッ……。

俺の手が動くにつれて、ミリアの肌から黒い霧のようなものが染み出してくる。
それは断末魔のような音を立てて暴れるが、俺の『最適化』された握力からは逃れられない。

「ふんッ!」

俺は一気に引き抜いた。
空中に黒い塊が飛び出し、そして光の粒子となって消滅した。

「はぁっ……!」

ミリアが大きく息を吸い込んだ。
その瞬間、彼女の肌から黒い痣がサーッと引いていき、代わりに血色が戻ってきた。

《対象:呪詛『吸魂の蔦』を除草しました》
《ドロップアイテム:呪いの魔石(小)を入手しました》

「よし、呪いは消えた。次は栄養補給だ」

俺はサイドテーブルに置いてあった『特製ポーション(野菜ジュース)』を手に取った。
薬草園で採れた『賢者の石ころ付きハーブ』と、マッド・バイソンの『聖なるミルク』を混ぜた、超高カロリーかつ超高魔力の特製ドリンクだ。

「少しずつ飲ませてやってくれ」

セラフィナがスプーンで口に流し込む。
ゴクリ。
ミリアの喉が動いた。
その瞬間、彼女の体が淡く発光し始めた。

「魔力回路が……再構築されています!」

レオンが驚愕の声を上げる。
ズタズタだった回路が繋がり、太くなり、以前よりも強固なものへと作り変えられていく。
枯れ木に水が染み渡り、一気に新芽が吹くように。

数分後。
ミリアの呼吸は完全に安定し、頬には健康的な赤みが差していた。
傷だらけだった手足も、ツルツルに再生している。

「……すごい」

アイリスが感嘆の息を漏らす。

「死の淵にあった人間を、数分で全快させるなんて……。やはりノエル殿は『生命の神』の化身では?」
「いや、ただの農家だって。肥料が良かっただけだよ」

俺は汗を拭った。
これで一安心だ。

   ◇

数時間後。
夕日が差し込む部屋で、ミリアは目を覚ました。

「……ん……」

視界がぼやけている。
天国だろうか?
全身が温かい。痛みがない。
体の中から力が溢れてくる。

「気がついたか?」

懐かしい声がした。
ミリアが顔を向けると、ベッドの横に椅子を置いて座っている、黒髪の青年の姿があった。

「ノ……エル……?」

幻覚だろうか。
自分が捨てた、あの優しい幼馴染が、心配そうな顔でこちらを見ている。

「よかった。一時はどうなるかと思ったけど、さすが聖女様だ。生命力が強いな」

ノエルが微笑む。
その笑顔を見た瞬間、ミリアの目から涙が溢れ出した。

「ノエル……! うあぁぁぁ……!」

幻覚でもいい。
夢でもいい。
彼女はノエルの手にすがりつき、子供のように泣きじゃくった。

「ごめんなさい……ごめんなさい……! 私、ひどいことを……! 貴方を追い出して、見下して……!」
「もういいよ、ミリア。泣くな」

ノエルは、昔と同じように、ミリアの頭を優しく撫でた。
その手は大きく、温かく、ゴツゴツとした農夫の手だったが、ミリアにとっては世界で一番安心できる手だった。

「ミリア」

もう一つ、声が聞こえた。
部屋の隅に立っていた、ローブ姿の男。

「レ、レオン……? 貴方、生きていたの……?」
「ああ。俺もノエルに拾われたんだ。情けない話だがな」

レオンは苦笑しながら近づいてきた。
その顔は、以前のような傲慢さが消え、憑き物が落ちたように穏やかだった。
彼の肌も艶やかで、以前よりも魔力が増しているように見える。

「ここは……どこなの?」
「ノエルの村だよ。俺たちが追い求めていた『理想郷』よりも、ずっとすごい場所だ」

レオンが窓を開けた。
そこから見える景色に、ミリアは息を飲んだ。

夕日に輝く黄金の畑。
空を飛ぶ銀髪の少女(魔王の娘)。
庭で剣の手入れをする女騎士(騎士団長)。
そして、テラスで優雅にお茶を飲むエルフ(王女)と精霊(大精霊)。

「な、なんなの……この場所は……」
「俺の『庭』だよ」

ノエルが笑って言った。

「ここで、みんなで暮らしてるんだ。美味しい野菜を作って、美味しいご飯を食べて。……ミリアも、帰る場所がないなら、ここにいればいい」

「え……?」

ミリアは呆然とした。
許されるのか。
あんなに酷い仕打ちをしたのに。
自分勝手に彼を傷つけ、そして勝手にボロボロになって戻ってきた自分を。

「……いいの? 私なんかで……」
「『私なんか』なんて言うな。お前は昔から、洗濯と掃除が得意だったろ? うちは今、人手不足で困ってるんだ。手伝ってくれると助かる」

それは、聖女としての能力ではなく、ミリアという人間そのものを必要としてくれる言葉だった。

「……はいッ! やります! 何でもします!」

ミリアは何度も頷いた。
涙が止まらなかった。

   ◇

夜。
回復したミリアも交えて、夕食会が開かれた。
今日のメニューは、『聖なるミルクのクリームシチュー』と『焼きたてパン』だ。
ミリアは一口食べるごとに泣き、そして驚愕し、最後には笑顔になった。

「美味しい……。こんなに美味しいシチュー、初めて……」

彼女の心に巣食っていた闇が、温かいスープと共に溶けていく。

食後の団欒。
落ち着きを取り戻したミリアが、重い口を開いた。

「ノエル……聞いてほしいの。ジークのこと」

その場の空気が凍りついた。
ノエルも真剣な表情になる。

「ジークがどうした?」
「ジークは……もう、人間じゃなくなってしまったの」

ミリアは震える声で、闇の教団での出来事を語った。
古代の魔石。
人体実験。
そして、『魔勇者』としての覚醒。

「彼は……魔王をも超える力を手に入れて、暴走してしまった。そして、彼の憎悪の矛先は……」

ミリアはノエルを見た。

「貴方に、向いているの」

「俺に?」

「ええ。彼は思い込んでいるの。自分がこうなったのは、全て貴方のせいだと。貴方がいなくなったせいで自分は落ちぶれ、こんな体になったと……逆恨みをしているの」

理不尽な話だ。
勝手に追い出して、勝手に自滅しただけなのに。
だが、暴走した力と狂気に、理屈は通用しない。

「彼は必ずここに来るわ。貴方を殺すために」

ミリアの警告に、セラフィナやアイリス、ヴァニアたちが一斉に殺気立った。

「ふざけた話だ。主様に指一本触れさせんぞ」
「魔勇者だか何だか知らんが、私の剣の錆にしてくれる」
「父上を超える力だと? 面白い、このヴァニアが相手になろう」

頼もしい仲間たち。
だが、ノエルは静かに腕を組んで考えていた。

「……そうか。ジークが、そんなことに」

幼馴染の変わり果てた姿。
かつては共に夢を語り合った友が、今は自分を殺しに来る怪物になった。

「ノエル……?」
「わかった。教えてくれてありがとう、ミリア」

ノエルは立ち上がった。

「来るなら来ればいい。ここは俺の庭だ。害虫だろうが、魔勇者だろうが、庭を荒らす奴は――俺が『草むしり』するだけだ」

その瞳には、強い決意の光が宿っていた。
農家として、そしてかつての友として。
けじめをつける時が近づいていた。

だが、その前に。

「……っと、その前に。明日は『牛小屋』の増築をしなきゃな。マッド・バイソンが一頭じゃ寂しそうだし、お嫁さんを探してこないと」

「「「ズコーッ!!」」」

全員が盛大にずっこけた。
この期に及んで、この男の優先順位は「農業>>>世界の危機」なのだった。

「なんでだよ! 牛のメンタルケアも大事だろ!」

ノエルの平和ボケした(しかし本質を突いた)叫びが、夜の村に響き渡った。
魔勇者襲来まで、あと数日。
決戦の時は刻一刻と迫っていたが、ノエル村の空気はあくまでマイペースだった。

続く
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