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第7話 街への帰還。ギルドで「死神」の噂が立ち始める
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王城での騒動から一夜が明けた。
俺とセリスは、国王から与えられた特別な通行許可証と、名誉宮廷魔導師の証である銀の徽章を携え、城を後にした。
城内に豪華な部屋を用意すると言われたが、堅苦しいのは御免だし、何よりセリスが「人間の城は埃っぽくて肌に合わぬ」と文句を言ったため、当面は宿屋『銀の月亭』を拠点にすることにしたのだ。
「ふあぁ……。昨日は騒がしい一日であったな」
セリスが欠伸を噛み殺しながら、並んで石畳を歩く。
今日の彼女は、昨日までのドレスではなく、俺が『編集』スキルで仕立て直した冒険者風の服を着ている。
動きやすいショートパンツに、ニーハイブーツ。上は軽装のチュニックだが、素材は最高級の竜革を使用しており、防御力はオリハルコン並みだ。
美しい銀髪をポニーテールにまとめ、健康的で活発な少女に見える。まあ、中身は数百年を生きた魔族だが。
「お前のせいでもあるんだぞ。王様の前であんだけ殺気出せば、そりゃ騒ぎにもなる」
「失敬な。あれでも抑えた方だ。……それに、あの勇者とやら。生かしておいてよかったのか? あの手の輩は、放っておくと腐った果実のように周りを汚染するぞ」
「殺す価値もないさ。それに、生きて惨めな思いをさせた方が、死ぬより辛い罰になることもある」
俺は肩をすくめた。
カイルたちのことは、もう眼中になかった。
今の俺が気にすべきは、昨日の戦闘で得た新しい力の検証と、今後の活動資金の確保だ。
王様からの報酬は後日振り込まれるが、手持ちの現金は欲しい。
「とりあえずギルドに顔を出すか。昨日の素材も売りたいしな」
「うむ。人間の街の観察も悪くない。付き合おう」
俺たちは大通りを抜け、冒険者ギルドへと向かった。
◇
ギルドの扉を開けると、いつもの喧噪が――
なかった。
ザワザワとしていた空気が、俺たちが一歩足を踏み入れた瞬間にピタリと止まったのだ。
数百人の冒険者たちが、一斉にこちらを向く。
その視線は、昨日までの「侮蔑」や「嘲笑」ではない。
明らかに「畏怖」と「恐怖」、そして「敬意」が混じったものだった。
「お、おい……来たぞ……」
「あれが……『死神』のクロウ……」
「王城の庭で、ガーゴイルロードの群れを一瞬で全滅させたって話、マジなのか?」
「ああ、近衛騎士の知り合いが言ってた。指一本動かさずに、睨んだだけで魔物が灰になったって……」
ひそひそ話が聞こえてくる。
どうやら昨日の王城での一件は、既に尾ひれがついて広まっているらしい。
『死神』。
いつの間にか、そんな不吉な二つ名まで付けられている。
俺は苦笑しながら、カウンターへと進んだ。
人垣が、まるでモーゼの海割れのように左右に開いていく。
誰も俺の進行方向を塞ごうとしない。
昨日絡んできたボガードのような馬鹿は、もう一人もいなかった。
カウンターには、受付嬢のミリアが待っていた。
彼女もまた、緊張した面持ちで俺を迎えた。
「お、お待ちしておりました、クロウ様……!」
「様付けはやめてくれよ、ミリアさん。今まで通りでいい」
「い、いいえ! とんでもございません! 名誉宮廷魔導師になられた方に、そんな気安くできませんっ!」
ミリアは背筋を伸ばし、深々と頭を下げた。
ギルド内での情報伝達は早い。俺の新しい肩書きも既に周知の事実らしい。
「それに……ギルドマスターからも、クロウ様を『Sランク冒険者』として特別認定するよう通達が来ております」
「Sランク? 俺が?」
「はい! 単独でのAランク魔物討伐、および国家規模の危機阻止への貢献。これらを鑑みれば、当然の措置かと!」
周囲から「おおっ……」というどよめきが起こる。
Sランク。
それは国内に数人しかいない、最高峰の冒険者の証。
かつてのカイルたちと同じランクに、俺はたった二日で追いついてしまったわけだ。
「手続きは後ほどさせていただきます。……本日はどのようなご用件で?」
「ああ、昨日のドロップ品の買取と……あと、これを見てくれ」
俺は懐から一枚の紙を取り出し、カウンターに置いた。
それは、街来る途中の壁に貼られていた怪文書だ。
『告発! 呪術師クロウは魔王の手先!』
『勇者パーティーを追放された逆恨みで、黒魔術を使い王城を襲撃させた自作自演!』
『彼のそばにいる銀髪の女は魔女だ!』
そんなデタラメな内容が書かれたビラが、今朝から街中に撒かれているらしい。
明らかに誰かが意図的に俺の評判を落とそうとしている。
ミリアはそのビラを見ると、眉をひそめて首を横に振った。
「ああ、これですか……。今朝から出回っていて、ギルドでも回収を進めているんですが……」
「犯人に心当たりは?」
「いえ、目撃情報がなく……ただ、これを見た冒険者たちの反応は、犯人の意図とは逆のようです」
「逆?」
「はい。皆さん、『あんな化け物みたいな強さを持つ人が、わざわざそんな小細工をするわけがない』とか、『魔王の手先だろうがなんだろうが、クロウさんが味方ならそれでいい』って」
ミリアが苦笑すると、近くにいたベテラン冒険者が声を上げて笑った。
「違いねぇ! クロウの旦那! あんたが魔王の手先でも構わねぇよ! 俺たちゃ、あんたが昨日のボガードを締め上げた時スカッとしたんだ!」
「そうだそうだ! 勇者カイルなんて、最近じゃゴブリンにも負けて逃げ回ってる腰抜けだろ? あいつの悪口なんて誰も信じねぇよ!」
ギルド中が爆笑に包まれる。
どうやら、カイルたちの評判は俺が思っている以上に地に落ちているらしい。
そして俺の圧倒的な「力」は、細かい疑惑を吹き飛ばすほどの説得力を持っていた。
「……だ、そうだ。セリス、お前も魔女扱いされてるぞ」
俺が隣のセリスに水を向けると、彼女は不敵に微笑んだ。
「魔女とは心外だな。我はもっと高貴な存在だぞ? だがまあ、人間ごときに理解されようとは思わん。……それに、このビラ、魔力の残滓を感じるな」
セリスがビラに指先を触れる。
ジュッ、と音がして、紙が黒く焦げた。
「微弱だが、精神干渉の魔法が込められている。『読んだ者に不信感を植え付ける』類の術式だ。……素人が作ったものではないな」
「精神干渉か。教会か、それとも魔族か……」
俺の脳裏に、王女にかけられていた呪いのことが過る。
裏で糸を引いている黒幕は、俺を社会的に抹殺しようと動いているらしい。
だが、その手口がいささか稚拙だ。あるいは、焦っているのか。
「まあいい。見つけ次第、叩き潰すだけだ」
俺はビラを握りつぶした。
その時、ギルドの扉が再び開き、騒がしい集団が入ってきた。
「おい! 聞いたぞクロウ! Sランク昇格だと!?」
入ってきたのは、またしてもカイルたちだった。
懲りない連中だ。
だが、今日の彼らは昨日までとは少し様子が違った。
ボロボロだった装備が新調され、妙に顔色が良く、殺気立っている。
特にカイルの目は血走り、異常なほどの興奮状態にあるように見えた。
「カイル……またお前か。懲りないな」
「ふん! 懲りる? 何をだ? 俺は勇者だぞ! 何度でも蘇る!」
カイルは新しい剣――黒い刀身に赤い紋様が刻まれた禍々しい大剣を抜き放ち、俺に向けた。
周囲の冒険者たちが「うわっ、なんだあの剣」「気持ちわりぃ」と引いていく。
「見ろ、この力を! あるお方から授かった『魔剣・砕魂(ソウルブレイカー)』だ! これさえあれば、お前の呪いなんぞ恐るるに足りん!」
「魔剣だと……?」
俺は目を細めた。
鑑定スキルを発動せずとも分かる。
あの剣からは、強烈な呪いと瘴気が漂っている。
持っているだけで使用者の生命力を吸い上げ、代わりに爆発的な筋力を与えるタイプの危険な代物だ。
「カイル様、やめてください! 街中で剣を抜くなんて!」
後ろにいた聖女アリシアが止めようとするが、カイルは聞く耳を持たない。
それどころか、アリシアを乱暴に突き飛ばした。
「うるさい! お前がトロいから俺たちが舐められるんだ! 黙って見てろ!」
「きゃっ……!」
アリシアが床に倒れ込む。
かつてはあれほど大切にしていた仲間を、道具のように扱う。
その変貌ぶりに、ギルド内の空気が凍りついた。
「おいおい、落ちるところまで落ちたな」
俺はため息をつき、一歩前に出た。
「女に手を上げる勇者なんて、絵本の中にも出てこないぞ」
「黙れ黙れ黙れ! お前さえいなければ! お前さえ消えれば、俺はまた最強に戻れるんだ!」
カイルが絶叫し、魔剣を振りかぶった。
刀身が赤く発光し、不気味な魔力が膨れ上がる。
「死ねぇぇぇッ!! 魔剣技・断罪の一撃(ギルティ・ブレイク)!!」
カイルが踏み込み、音速に近い速度で剣を振り下ろす。
ドーピングされた身体能力は、確かに以前の彼を上回っている。
普通の冒険者なら反応できずに両断されていただろう。
だが。
ガシィッ!!
「……は?」
カイルの動きが止まった。
俺が素手で、魔剣の刃を掴み取っていたからだ。
「な、なんで……!? 俺の魔剣だぞ!? 防御魔法も切り裂く最強の剣だぞ!?」
「最強? これがか?」
俺は掴んだ刃に力を込めた。
スキル発動、『物質編集』。
対象:魔剣・砕魂。
変更:【強度:ゼロ】
パキィィィィィンッ!!
甲高い音が響き渡り、魔剣が飴細工のように粉々に砕け散った。
「あ……あぁ……?」
カイルの手には、持ち手(グリップ)だけが残された。
彼は呆然とそれを見つめ、そして俺を見た。
「お前の頼みの綱はこれか? 悪いが、俺の前では鉄屑と変わらない」
俺は冷徹に見下ろした。
カイルの顔が恐怖に歪む。
ドーピングによる高揚感が消え、代わりに絶対的な敗北感が彼を襲う。
「ひ、ひぃッ……!」
「それと、その剣……使い続けると魂を喰われる呪いがかかっていたぞ。まあ、もう壊したから関係ないが、感謝してほしいくらいだ」
「た、魂を……? ボガードの奴、俺にそんなものを……?」
カイルが青ざめる。
やはりボガードか。裏で糸を引いている奴らの手先として、カイルを利用したに過ぎない。
「もういい、帰れ。……それとも、今度こそ灰になりたいか?」
俺がわずかに殺気を放つと、カイルは「うわああああん!」と情けない声を上げて逃げ出した。
もはや、そこに勇者の威厳など欠片もなかった。
残されたのは、突き飛ばされた聖女アリシアと、呆然とする重戦士ガンツ、魔法使いリナだけ。
「あ、あの……クロウさん……」
アリシアが涙目で俺を見上げてくる。
彼女の頬には、先ほど突き飛ばされた際の擦り傷ができていた。
「カイルを追わなくていいのか?」
俺が尋ねると、アリシアは首を横に振った。
「……もう、無理です。カイル様は変わってしまわれました。私たち……『光の剣』は、もう終わりです」
「そうか。まあ、自業自得だがな」
俺は冷たく突き放した。
ここで情けをかける義理はない。
だが、セリスがふと、アリシアの前にしゃがみ込んだ。
「ふむ。お主、聖女と呼ばれているわりには、随分と穢れた魔力を持っているな」
「え……?」
「教会の『洗脳』に近い術式がかかっておる。……ほう、自分たちの都合の良い人形にするための呪いか。人間というのは、同族に対してもえげつないことをする」
セリスの言葉に、俺は眉をひそめた。
教会の洗脳?
「セリス、それはどういうことだ?」
「言葉通りの意味だ。この女の精神には、特定の命令に従うよう楔が打ち込まれている。『勇者を支えよ』『教会に背くな』といった類のものだな。その反動で、本来の治癒能力も制限されているようだ」
アリシアがハッとした顔をする。
彼女自身、心当たりがあるのだろうか。
「そ、そういえば……私、時々記憶が曖昧になることが……。教会の枢機卿様に呼ばれた後とか……」
「なるほどな。カイルが暴走しても止められなかったのは、そのせいか」
俺は納得した。
勇者パーティーの不自然なほどの傲慢さと視野の狭さ。
もしかすると、彼ら自身もまた、何者かによって「勇者という役割」を演じさせられていた被害者なのかもしれない。
……まあ、だからといって俺にした仕打ちが許されるわけではないが。
「どうする、クロウ? この女の呪い、解いてやるか?」
セリスが面白そうに聞いてくる。
「……金は取れないだろうな」
「まあな。今は無一文だろう」
「なら、借金にしておくか」
俺はアリシアの頭に手を置いた。
「特別サービスだ。その頭の中の霧、晴らしてやるよ」
スキル発動、『状態編集』。
対象:アリシアの精神呪縛。
変更:【解除】
淡い光がアリシアを包む。
彼女の瞳から、濁った色が消え、鮮やかな碧色が戻ってくる。
まるで、長い夢から覚めたかのように、彼女は大きく息を吸い込んだ。
「あ……あれ? 私、今まで何を……?」
「洗脳が解けたようだな。これからは自分の頭で考えろ」
俺は手を離し、背を向けた。
「クロウさん……! あ、ありがとうございます……!」
背後から感謝の声が聞こえるが、俺は振り返らずに手を振った。
ガンツとリナも、バツが悪そうにしながらも、アリシアを支えてギルドを出て行った。
これで『光の剣』は事実上の解散だろう。
「ふふっ、お主も甘いな。あの聖女、放っておけばいずれ敵になったかもしれんのに」
セリスがからかうように言う。
「借金を作っておけば、いざという時使い潰せるだろ。それに、教会の手駒を減らすのは戦略的にも悪くない」
「素直じゃない男だ。ま、そういうところも嫌いではないがな」
俺たちは顔を見合わせ、ギルドの奥へと進んだ。
周囲の冒険者たちは、一部始終を見ていた。
魔剣を素手で砕き、敵対していた元仲間を救う度量。
『死神』という二つ名は、恐怖だけでなく、奇妙なカリスマ性を帯びて定着しつつあった。
ギルドマスター室。
呼び出された俺を待っていたのは、白髪の老紳士、ギルドマスターのゼノスだった。
「やあ、クロウ君。Sランク昇格おめでとう」
ゼノスは穏やかな笑みで迎えてくれたが、その眼光は鋭い。
歴戦の冒険者だった彼には、俺の実力の底知れなさが分かっているのだろう。
「手続きは済みましたか? あまり目立つのは好きじゃないんですが」
「ははは、王城であれだけ暴れておいて、今さら目立たないは無理だろう。……君の二つ名、『死神(グリムリーパー)』で登録しておいたよ。異論はないね?」
「……趣味が悪いですね」
「君にぴったりだと思うがね。……さて、本題だ」
ゼノスの表情が引き締まった。
机の上に、一枚の地図を広げる。
それは、この国の周辺地図だ。
「君が王女の呪いを解いたこと、そして昨日の魔剣騒ぎ。……全てが一本の線で繋がっている」
ゼノスは地図上の『西の廃墟』と呼ばれる地域を指差した。
「最近、ここで不審な動きがある。教会の異端審問官たちが頻繁に出入りしているという情報と、魔族の目撃情報だ。相反するはずの二つの勢力が、同じ場所に関心を持っている」
「教会の人間が、魔族と?」
「あるいは、手を組んでいる可能性もある。……クロウ君、君に依頼したい。この『西の廃墟』を調査し、何が行われているのか突き止めてほしい。報酬は弾む」
俺は地図を見つめた。
西の廃墟。かつて古の魔法文明が栄え、一夜にして滅んだとされる呪われた地だ。
「セリス、どう思う?」
「ふむ。そこから、懐かしい気配がするな。……我が父、魔王の遺産か、あるいはそれに類する何かが眠っているやもしれん」
セリスが興味深そうに目を細める。
魔王の遺産。
もしそんなものが教会や、あのカイルたちを唆した連中の手に渡れば、面倒なことになる。
「分かりました。引き受けましょう」
「感謝する。……それと、気をつけてくれ。敵は魔物だけではないかもしれん」
ゼノスは意味深に忠告した。
こうして、俺たちは新たな冒険へと足を踏み出すことになった。
街でのゴタゴタは片付いた。次は、この国を蝕む闇の根源へと迫る戦いだ。
「よし、行くかセリス。久しぶりの遠出だ」
「うむ! 弁当は持ったか? おやつは?」
「遠足じゃないんだぞ……」
俺たちは軽口を叩きながら、ギルドを後にした。
その背中を、多くの冒険者たちが敬意を持って見送った。
『死神』と『魔王の娘』。
最強の異端コンビの旅路は、まだ始まったばかりだ。
だが、俺たちはまだ知らなかった。
西の廃墟で待ち受けているのが、単なる魔王の遺産ではなく、この世界の理を揺るがす『真実』であることを。
そして、そこにカイルたちもまた、最後の希望を求めて向かっていることを。
(続く)
俺とセリスは、国王から与えられた特別な通行許可証と、名誉宮廷魔導師の証である銀の徽章を携え、城を後にした。
城内に豪華な部屋を用意すると言われたが、堅苦しいのは御免だし、何よりセリスが「人間の城は埃っぽくて肌に合わぬ」と文句を言ったため、当面は宿屋『銀の月亭』を拠点にすることにしたのだ。
「ふあぁ……。昨日は騒がしい一日であったな」
セリスが欠伸を噛み殺しながら、並んで石畳を歩く。
今日の彼女は、昨日までのドレスではなく、俺が『編集』スキルで仕立て直した冒険者風の服を着ている。
動きやすいショートパンツに、ニーハイブーツ。上は軽装のチュニックだが、素材は最高級の竜革を使用しており、防御力はオリハルコン並みだ。
美しい銀髪をポニーテールにまとめ、健康的で活発な少女に見える。まあ、中身は数百年を生きた魔族だが。
「お前のせいでもあるんだぞ。王様の前であんだけ殺気出せば、そりゃ騒ぎにもなる」
「失敬な。あれでも抑えた方だ。……それに、あの勇者とやら。生かしておいてよかったのか? あの手の輩は、放っておくと腐った果実のように周りを汚染するぞ」
「殺す価値もないさ。それに、生きて惨めな思いをさせた方が、死ぬより辛い罰になることもある」
俺は肩をすくめた。
カイルたちのことは、もう眼中になかった。
今の俺が気にすべきは、昨日の戦闘で得た新しい力の検証と、今後の活動資金の確保だ。
王様からの報酬は後日振り込まれるが、手持ちの現金は欲しい。
「とりあえずギルドに顔を出すか。昨日の素材も売りたいしな」
「うむ。人間の街の観察も悪くない。付き合おう」
俺たちは大通りを抜け、冒険者ギルドへと向かった。
◇
ギルドの扉を開けると、いつもの喧噪が――
なかった。
ザワザワとしていた空気が、俺たちが一歩足を踏み入れた瞬間にピタリと止まったのだ。
数百人の冒険者たちが、一斉にこちらを向く。
その視線は、昨日までの「侮蔑」や「嘲笑」ではない。
明らかに「畏怖」と「恐怖」、そして「敬意」が混じったものだった。
「お、おい……来たぞ……」
「あれが……『死神』のクロウ……」
「王城の庭で、ガーゴイルロードの群れを一瞬で全滅させたって話、マジなのか?」
「ああ、近衛騎士の知り合いが言ってた。指一本動かさずに、睨んだだけで魔物が灰になったって……」
ひそひそ話が聞こえてくる。
どうやら昨日の王城での一件は、既に尾ひれがついて広まっているらしい。
『死神』。
いつの間にか、そんな不吉な二つ名まで付けられている。
俺は苦笑しながら、カウンターへと進んだ。
人垣が、まるでモーゼの海割れのように左右に開いていく。
誰も俺の進行方向を塞ごうとしない。
昨日絡んできたボガードのような馬鹿は、もう一人もいなかった。
カウンターには、受付嬢のミリアが待っていた。
彼女もまた、緊張した面持ちで俺を迎えた。
「お、お待ちしておりました、クロウ様……!」
「様付けはやめてくれよ、ミリアさん。今まで通りでいい」
「い、いいえ! とんでもございません! 名誉宮廷魔導師になられた方に、そんな気安くできませんっ!」
ミリアは背筋を伸ばし、深々と頭を下げた。
ギルド内での情報伝達は早い。俺の新しい肩書きも既に周知の事実らしい。
「それに……ギルドマスターからも、クロウ様を『Sランク冒険者』として特別認定するよう通達が来ております」
「Sランク? 俺が?」
「はい! 単独でのAランク魔物討伐、および国家規模の危機阻止への貢献。これらを鑑みれば、当然の措置かと!」
周囲から「おおっ……」というどよめきが起こる。
Sランク。
それは国内に数人しかいない、最高峰の冒険者の証。
かつてのカイルたちと同じランクに、俺はたった二日で追いついてしまったわけだ。
「手続きは後ほどさせていただきます。……本日はどのようなご用件で?」
「ああ、昨日のドロップ品の買取と……あと、これを見てくれ」
俺は懐から一枚の紙を取り出し、カウンターに置いた。
それは、街来る途中の壁に貼られていた怪文書だ。
『告発! 呪術師クロウは魔王の手先!』
『勇者パーティーを追放された逆恨みで、黒魔術を使い王城を襲撃させた自作自演!』
『彼のそばにいる銀髪の女は魔女だ!』
そんなデタラメな内容が書かれたビラが、今朝から街中に撒かれているらしい。
明らかに誰かが意図的に俺の評判を落とそうとしている。
ミリアはそのビラを見ると、眉をひそめて首を横に振った。
「ああ、これですか……。今朝から出回っていて、ギルドでも回収を進めているんですが……」
「犯人に心当たりは?」
「いえ、目撃情報がなく……ただ、これを見た冒険者たちの反応は、犯人の意図とは逆のようです」
「逆?」
「はい。皆さん、『あんな化け物みたいな強さを持つ人が、わざわざそんな小細工をするわけがない』とか、『魔王の手先だろうがなんだろうが、クロウさんが味方ならそれでいい』って」
ミリアが苦笑すると、近くにいたベテラン冒険者が声を上げて笑った。
「違いねぇ! クロウの旦那! あんたが魔王の手先でも構わねぇよ! 俺たちゃ、あんたが昨日のボガードを締め上げた時スカッとしたんだ!」
「そうだそうだ! 勇者カイルなんて、最近じゃゴブリンにも負けて逃げ回ってる腰抜けだろ? あいつの悪口なんて誰も信じねぇよ!」
ギルド中が爆笑に包まれる。
どうやら、カイルたちの評判は俺が思っている以上に地に落ちているらしい。
そして俺の圧倒的な「力」は、細かい疑惑を吹き飛ばすほどの説得力を持っていた。
「……だ、そうだ。セリス、お前も魔女扱いされてるぞ」
俺が隣のセリスに水を向けると、彼女は不敵に微笑んだ。
「魔女とは心外だな。我はもっと高貴な存在だぞ? だがまあ、人間ごときに理解されようとは思わん。……それに、このビラ、魔力の残滓を感じるな」
セリスがビラに指先を触れる。
ジュッ、と音がして、紙が黒く焦げた。
「微弱だが、精神干渉の魔法が込められている。『読んだ者に不信感を植え付ける』類の術式だ。……素人が作ったものではないな」
「精神干渉か。教会か、それとも魔族か……」
俺の脳裏に、王女にかけられていた呪いのことが過る。
裏で糸を引いている黒幕は、俺を社会的に抹殺しようと動いているらしい。
だが、その手口がいささか稚拙だ。あるいは、焦っているのか。
「まあいい。見つけ次第、叩き潰すだけだ」
俺はビラを握りつぶした。
その時、ギルドの扉が再び開き、騒がしい集団が入ってきた。
「おい! 聞いたぞクロウ! Sランク昇格だと!?」
入ってきたのは、またしてもカイルたちだった。
懲りない連中だ。
だが、今日の彼らは昨日までとは少し様子が違った。
ボロボロだった装備が新調され、妙に顔色が良く、殺気立っている。
特にカイルの目は血走り、異常なほどの興奮状態にあるように見えた。
「カイル……またお前か。懲りないな」
「ふん! 懲りる? 何をだ? 俺は勇者だぞ! 何度でも蘇る!」
カイルは新しい剣――黒い刀身に赤い紋様が刻まれた禍々しい大剣を抜き放ち、俺に向けた。
周囲の冒険者たちが「うわっ、なんだあの剣」「気持ちわりぃ」と引いていく。
「見ろ、この力を! あるお方から授かった『魔剣・砕魂(ソウルブレイカー)』だ! これさえあれば、お前の呪いなんぞ恐るるに足りん!」
「魔剣だと……?」
俺は目を細めた。
鑑定スキルを発動せずとも分かる。
あの剣からは、強烈な呪いと瘴気が漂っている。
持っているだけで使用者の生命力を吸い上げ、代わりに爆発的な筋力を与えるタイプの危険な代物だ。
「カイル様、やめてください! 街中で剣を抜くなんて!」
後ろにいた聖女アリシアが止めようとするが、カイルは聞く耳を持たない。
それどころか、アリシアを乱暴に突き飛ばした。
「うるさい! お前がトロいから俺たちが舐められるんだ! 黙って見てろ!」
「きゃっ……!」
アリシアが床に倒れ込む。
かつてはあれほど大切にしていた仲間を、道具のように扱う。
その変貌ぶりに、ギルド内の空気が凍りついた。
「おいおい、落ちるところまで落ちたな」
俺はため息をつき、一歩前に出た。
「女に手を上げる勇者なんて、絵本の中にも出てこないぞ」
「黙れ黙れ黙れ! お前さえいなければ! お前さえ消えれば、俺はまた最強に戻れるんだ!」
カイルが絶叫し、魔剣を振りかぶった。
刀身が赤く発光し、不気味な魔力が膨れ上がる。
「死ねぇぇぇッ!! 魔剣技・断罪の一撃(ギルティ・ブレイク)!!」
カイルが踏み込み、音速に近い速度で剣を振り下ろす。
ドーピングされた身体能力は、確かに以前の彼を上回っている。
普通の冒険者なら反応できずに両断されていただろう。
だが。
ガシィッ!!
「……は?」
カイルの動きが止まった。
俺が素手で、魔剣の刃を掴み取っていたからだ。
「な、なんで……!? 俺の魔剣だぞ!? 防御魔法も切り裂く最強の剣だぞ!?」
「最強? これがか?」
俺は掴んだ刃に力を込めた。
スキル発動、『物質編集』。
対象:魔剣・砕魂。
変更:【強度:ゼロ】
パキィィィィィンッ!!
甲高い音が響き渡り、魔剣が飴細工のように粉々に砕け散った。
「あ……あぁ……?」
カイルの手には、持ち手(グリップ)だけが残された。
彼は呆然とそれを見つめ、そして俺を見た。
「お前の頼みの綱はこれか? 悪いが、俺の前では鉄屑と変わらない」
俺は冷徹に見下ろした。
カイルの顔が恐怖に歪む。
ドーピングによる高揚感が消え、代わりに絶対的な敗北感が彼を襲う。
「ひ、ひぃッ……!」
「それと、その剣……使い続けると魂を喰われる呪いがかかっていたぞ。まあ、もう壊したから関係ないが、感謝してほしいくらいだ」
「た、魂を……? ボガードの奴、俺にそんなものを……?」
カイルが青ざめる。
やはりボガードか。裏で糸を引いている奴らの手先として、カイルを利用したに過ぎない。
「もういい、帰れ。……それとも、今度こそ灰になりたいか?」
俺がわずかに殺気を放つと、カイルは「うわああああん!」と情けない声を上げて逃げ出した。
もはや、そこに勇者の威厳など欠片もなかった。
残されたのは、突き飛ばされた聖女アリシアと、呆然とする重戦士ガンツ、魔法使いリナだけ。
「あ、あの……クロウさん……」
アリシアが涙目で俺を見上げてくる。
彼女の頬には、先ほど突き飛ばされた際の擦り傷ができていた。
「カイルを追わなくていいのか?」
俺が尋ねると、アリシアは首を横に振った。
「……もう、無理です。カイル様は変わってしまわれました。私たち……『光の剣』は、もう終わりです」
「そうか。まあ、自業自得だがな」
俺は冷たく突き放した。
ここで情けをかける義理はない。
だが、セリスがふと、アリシアの前にしゃがみ込んだ。
「ふむ。お主、聖女と呼ばれているわりには、随分と穢れた魔力を持っているな」
「え……?」
「教会の『洗脳』に近い術式がかかっておる。……ほう、自分たちの都合の良い人形にするための呪いか。人間というのは、同族に対してもえげつないことをする」
セリスの言葉に、俺は眉をひそめた。
教会の洗脳?
「セリス、それはどういうことだ?」
「言葉通りの意味だ。この女の精神には、特定の命令に従うよう楔が打ち込まれている。『勇者を支えよ』『教会に背くな』といった類のものだな。その反動で、本来の治癒能力も制限されているようだ」
アリシアがハッとした顔をする。
彼女自身、心当たりがあるのだろうか。
「そ、そういえば……私、時々記憶が曖昧になることが……。教会の枢機卿様に呼ばれた後とか……」
「なるほどな。カイルが暴走しても止められなかったのは、そのせいか」
俺は納得した。
勇者パーティーの不自然なほどの傲慢さと視野の狭さ。
もしかすると、彼ら自身もまた、何者かによって「勇者という役割」を演じさせられていた被害者なのかもしれない。
……まあ、だからといって俺にした仕打ちが許されるわけではないが。
「どうする、クロウ? この女の呪い、解いてやるか?」
セリスが面白そうに聞いてくる。
「……金は取れないだろうな」
「まあな。今は無一文だろう」
「なら、借金にしておくか」
俺はアリシアの頭に手を置いた。
「特別サービスだ。その頭の中の霧、晴らしてやるよ」
スキル発動、『状態編集』。
対象:アリシアの精神呪縛。
変更:【解除】
淡い光がアリシアを包む。
彼女の瞳から、濁った色が消え、鮮やかな碧色が戻ってくる。
まるで、長い夢から覚めたかのように、彼女は大きく息を吸い込んだ。
「あ……あれ? 私、今まで何を……?」
「洗脳が解けたようだな。これからは自分の頭で考えろ」
俺は手を離し、背を向けた。
「クロウさん……! あ、ありがとうございます……!」
背後から感謝の声が聞こえるが、俺は振り返らずに手を振った。
ガンツとリナも、バツが悪そうにしながらも、アリシアを支えてギルドを出て行った。
これで『光の剣』は事実上の解散だろう。
「ふふっ、お主も甘いな。あの聖女、放っておけばいずれ敵になったかもしれんのに」
セリスがからかうように言う。
「借金を作っておけば、いざという時使い潰せるだろ。それに、教会の手駒を減らすのは戦略的にも悪くない」
「素直じゃない男だ。ま、そういうところも嫌いではないがな」
俺たちは顔を見合わせ、ギルドの奥へと進んだ。
周囲の冒険者たちは、一部始終を見ていた。
魔剣を素手で砕き、敵対していた元仲間を救う度量。
『死神』という二つ名は、恐怖だけでなく、奇妙なカリスマ性を帯びて定着しつつあった。
ギルドマスター室。
呼び出された俺を待っていたのは、白髪の老紳士、ギルドマスターのゼノスだった。
「やあ、クロウ君。Sランク昇格おめでとう」
ゼノスは穏やかな笑みで迎えてくれたが、その眼光は鋭い。
歴戦の冒険者だった彼には、俺の実力の底知れなさが分かっているのだろう。
「手続きは済みましたか? あまり目立つのは好きじゃないんですが」
「ははは、王城であれだけ暴れておいて、今さら目立たないは無理だろう。……君の二つ名、『死神(グリムリーパー)』で登録しておいたよ。異論はないね?」
「……趣味が悪いですね」
「君にぴったりだと思うがね。……さて、本題だ」
ゼノスの表情が引き締まった。
机の上に、一枚の地図を広げる。
それは、この国の周辺地図だ。
「君が王女の呪いを解いたこと、そして昨日の魔剣騒ぎ。……全てが一本の線で繋がっている」
ゼノスは地図上の『西の廃墟』と呼ばれる地域を指差した。
「最近、ここで不審な動きがある。教会の異端審問官たちが頻繁に出入りしているという情報と、魔族の目撃情報だ。相反するはずの二つの勢力が、同じ場所に関心を持っている」
「教会の人間が、魔族と?」
「あるいは、手を組んでいる可能性もある。……クロウ君、君に依頼したい。この『西の廃墟』を調査し、何が行われているのか突き止めてほしい。報酬は弾む」
俺は地図を見つめた。
西の廃墟。かつて古の魔法文明が栄え、一夜にして滅んだとされる呪われた地だ。
「セリス、どう思う?」
「ふむ。そこから、懐かしい気配がするな。……我が父、魔王の遺産か、あるいはそれに類する何かが眠っているやもしれん」
セリスが興味深そうに目を細める。
魔王の遺産。
もしそんなものが教会や、あのカイルたちを唆した連中の手に渡れば、面倒なことになる。
「分かりました。引き受けましょう」
「感謝する。……それと、気をつけてくれ。敵は魔物だけではないかもしれん」
ゼノスは意味深に忠告した。
こうして、俺たちは新たな冒険へと足を踏み出すことになった。
街でのゴタゴタは片付いた。次は、この国を蝕む闇の根源へと迫る戦いだ。
「よし、行くかセリス。久しぶりの遠出だ」
「うむ! 弁当は持ったか? おやつは?」
「遠足じゃないんだぞ……」
俺たちは軽口を叩きながら、ギルドを後にした。
その背中を、多くの冒険者たちが敬意を持って見送った。
『死神』と『魔王の娘』。
最強の異端コンビの旅路は、まだ始まったばかりだ。
だが、俺たちはまだ知らなかった。
西の廃墟で待ち受けているのが、単なる魔王の遺産ではなく、この世界の理を揺るがす『真実』であることを。
そして、そこにカイルたちもまた、最後の希望を求めて向かっていることを。
(続く)
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