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第三章〜世界へと旅立つ〜
第34話 〜SSランク冒険者 《ゴーレムマスターエメル》〜
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魔王配下のグラシャラボラスとの遭遇から3日後、タウンセンのギルド本部には、ヒイロとギルドマスターのウォリー、SSランク冒険者の《ゴーレムマスターのエメル》と《雷帝グラン》の4人が集まっていた。
全員が集まったところで見た目は一番幼いものの、年長者であるドワーフ族のエメルが話しを進める。
「ウォリー、それで探索の結果は?」
「あぁ、ヒイロの探索後、こちらでも確認したところ、残念ながら我々の予想通りになってしまった。森の奥には新たなダンジョンが生まれていた。そして、そこには魔王の配下のグラシャラボラスという悪魔がいたらしい。」
「そうだ。実際には会っていないが、俺がダンジョン内を少し探索した際に、本人らしき者が直接話しかけてきた。」
ヒイロは、グランとエメルにもダンジョンでの出来事を伝え、ウォリーと今後の動きについて話したことを相談していった。
「そうか、予想通りじゃったか。まずは魔王がどれくらいの強さがあるか……。残念ながら、今現在、魔王に対抗できるとされる勇者と呼ばれる存在が、まだ世の中に確認されていない中、ワシらで魔王を倒すことが出来るのか……じゃな。」
「そうね、魔王が復活するのであれば、本来なら伝説の勇者と言われる存在を探して、倒してもらうしかないかも知れないけど。いないんじゃ待ってても仕方ないし、今も魔物がそのダンジョンから溢れ出てきているなら悠長に待ってられないわね。」
「時間がかかればその分だけスタンピードの確率も増えてくる。運良く、かなり早い段階で原因とされるダンジョンを突き止める事が出来たんだ、できれば早急にどうにかしたい。せめて強力な配下だけでも先に倒して、魔王と分断することだけでも、後々の負担も減ってくる。」
「探索の結果ダンジョンの中は出来たばかりでもあるのか、あまり広くはなかった。だから、討伐隊を組むにしろ少数のほうがいいと思います。それにSランクの魔物も、ダンジョンから常に出てくる状態で、尚且つダンジョンの周りにもSランク、Aランクの魔物が出てきている……最低でもAランクの魔物を倒せるパーティーでないと。」
「じゃあ今回は私が外ダンジョンの外を対応するわね。ゴーレムを使うには、ある程度広くないとそれなりの能力が発揮できないからね。」
「じゃあ……必然的にわしとヒイロで中に行くしかあるまいな。ギルドマスターは、エメルと一緒に、外で冒険者をまとめて、魔物を討伐してほしい。」
「そうするしかないか。他のランクの冒険者がダンジョンに入ると、かえって2人の足手まといになってしまうかも知れないからな。」
そうして、ウォリーはナガーサ国内にいる他の高ランク冒険者パーティーに声をかけ、それから3日後にダンジョンに向かうこととなった。ヒイロは、その間にミーナやアルト達には、今回の内容を伝えていた。死ぬつもりはないが、万が一のためと、今回のクエストが1日では終わらないかも知れないと感じたからだ。
3日後、ヒイロの案内で討伐隊はダンジョンに向かっていた。メンバーはヒイロを含めSSランク冒険者が3名と、元Sランク冒険者のギルドマスター、ウォリーとAランクパーティーが5組。Aランクパーティーもそれぞれ、各パーティーでSランクの魔物を倒すことが出来る程の実力がある。
ダンジョン付近に着くと、前回ヒイロがあらかた倒したはずのSランク、Aランクの魔物がかなり増えていた。すぐに確認出来る数でも、Sランクのキマイラが10体、Aランクのトレントとハイオークが合わせて15体、同じくAランクのズーという怪鳥が5体は確認できる。
ヒイロとグランは、ダンジョン近くの魔物をエメル達に任せ、先にダンジョンに侵入する。
「よし!まずはここにいる魔物を片付けるぞ!それぞれ、戦いやすいよう展開して各個討伐にうつれ!」
「私が先にキマイラ10体引きつけるから、残りのAランクよろしく!それじゃあ土魔法、クリエイトゴーレム!!モデル《ポーン》×10、行っちゃってー!」
エメルの前に2メートル前後のゴーレムが10体、地面から出現する。そして、その10体のゴーレムそれぞれがエメルの指示に従い、キマイラにぶつかっていった。キマイラは、突然のゴーレムに戸惑っていた。理由は、キマイラの特徴がライオン、山羊、ヘビの顔からそれぞれ放たれる、炎、雷、毒属性のブレスだったが、ゴーレムの属性が土だったため、全く効かないのだ。それどころか痛みも感じず、かなりの強度とパワーがあり、空に逃げても岩の弾丸を的確に撃ってくる。
戦い始めて、30分程度立つ頃には無尽蔵の体力があるゴーレムに比べ、キマイラはだいぶ疲れが見えてきていた。ただ相性が良いゴーレムでも、流石に1対1では空も飛べるSランクのキマイラには勝てず、だんだんと破壊されていく。その様子を見てエメルは、戸惑う事なくトドメを刺すためさらに新たなゴーレムを出現させていく。
「さぁトドメ行くよ!土魔法、クリエイトゴーレム!モデル《ナイト》《ビショップ》《ルーク》《クイーン》《キング》最後、トドメ行っちゃってー!!」
《ナイト》のゴーレムは、馬上から大きな槍でキマイラ1体に攻撃を仕掛け、最後は空に逃げようとしたキマイラを追いかけ後ろから串刺しにして倒す。
《ビショップ》のゴーレムは、自ら唱えた土魔法で作成した大きな岩盤を次々とキマイラ1体に対し、倒れるまで放ち続け。
巨大な《ルーク》は弱って動きが鈍くなっていたキマイラを2体まとめて、自身の大きな巨体で倒れ込むように押しつぶす。
《クイーン》は、ポーンより一回り小さな人族の子ども程度の大きさのゴーレムをいくつも出現させたかと思うとを一斉に命令を出して、キマイラ2体に次々と突撃させていく。そして、その小さいゴーレムがキマイラに張り付いたかと思うと、自爆し大きな爆発を次々と巻き起こす。
そして最後に《キング》と呼ばれるゴーレムは、素早い動きとその両手に持っている巨大な大剣を振るい、残りのキマイラ4体全てを一撃で真っ二つにしていった。
「オッケー!私のゴーレムさん達ありがとうねー!」
キマイラ10体を倒した後、エメルの号令でゴーレム達はそれぞれ土に戻っていく。
またそれと同時期に元Sランク冒険者《鉄拳のウォリー》こと、ギルドマスターウォリーまとめていた他の5組のAランクパーティーも、それぞれAランクの魔物達をそれぞれ倒すことに成功してしていた。
「よし!少し休憩したら、ダンジョンから出てきた魔物やさらに広範囲にいる魔物を、全員で対処してするぞ!」
「おぉー!!」
現役復帰を思わせるように生き生きとしているウォリーを見て、エメルがからかうように話しかける。
「あらら、おじいちゃんはあんまりに無理しないようにね!」
「うるさいわ、倍近くも年上のあんたに言われたくないわ!それにグランのじいさんも前線で出てるのに、俺が張り切らんでどうする」
「まぁ魔法使いは冒険者寿命が長いし、グランはやっぱり特別だからね。ただ私がいるから、あなたは無理せず若い子達の面倒を見てあげなさい」
「まぁな……。とりあえずSランクの魔物はすまんが任せる」
「オッケー!」
全員が集まったところで見た目は一番幼いものの、年長者であるドワーフ族のエメルが話しを進める。
「ウォリー、それで探索の結果は?」
「あぁ、ヒイロの探索後、こちらでも確認したところ、残念ながら我々の予想通りになってしまった。森の奥には新たなダンジョンが生まれていた。そして、そこには魔王の配下のグラシャラボラスという悪魔がいたらしい。」
「そうだ。実際には会っていないが、俺がダンジョン内を少し探索した際に、本人らしき者が直接話しかけてきた。」
ヒイロは、グランとエメルにもダンジョンでの出来事を伝え、ウォリーと今後の動きについて話したことを相談していった。
「そうか、予想通りじゃったか。まずは魔王がどれくらいの強さがあるか……。残念ながら、今現在、魔王に対抗できるとされる勇者と呼ばれる存在が、まだ世の中に確認されていない中、ワシらで魔王を倒すことが出来るのか……じゃな。」
「そうね、魔王が復活するのであれば、本来なら伝説の勇者と言われる存在を探して、倒してもらうしかないかも知れないけど。いないんじゃ待ってても仕方ないし、今も魔物がそのダンジョンから溢れ出てきているなら悠長に待ってられないわね。」
「時間がかかればその分だけスタンピードの確率も増えてくる。運良く、かなり早い段階で原因とされるダンジョンを突き止める事が出来たんだ、できれば早急にどうにかしたい。せめて強力な配下だけでも先に倒して、魔王と分断することだけでも、後々の負担も減ってくる。」
「探索の結果ダンジョンの中は出来たばかりでもあるのか、あまり広くはなかった。だから、討伐隊を組むにしろ少数のほうがいいと思います。それにSランクの魔物も、ダンジョンから常に出てくる状態で、尚且つダンジョンの周りにもSランク、Aランクの魔物が出てきている……最低でもAランクの魔物を倒せるパーティーでないと。」
「じゃあ今回は私が外ダンジョンの外を対応するわね。ゴーレムを使うには、ある程度広くないとそれなりの能力が発揮できないからね。」
「じゃあ……必然的にわしとヒイロで中に行くしかあるまいな。ギルドマスターは、エメルと一緒に、外で冒険者をまとめて、魔物を討伐してほしい。」
「そうするしかないか。他のランクの冒険者がダンジョンに入ると、かえって2人の足手まといになってしまうかも知れないからな。」
そうして、ウォリーはナガーサ国内にいる他の高ランク冒険者パーティーに声をかけ、それから3日後にダンジョンに向かうこととなった。ヒイロは、その間にミーナやアルト達には、今回の内容を伝えていた。死ぬつもりはないが、万が一のためと、今回のクエストが1日では終わらないかも知れないと感じたからだ。
3日後、ヒイロの案内で討伐隊はダンジョンに向かっていた。メンバーはヒイロを含めSSランク冒険者が3名と、元Sランク冒険者のギルドマスター、ウォリーとAランクパーティーが5組。Aランクパーティーもそれぞれ、各パーティーでSランクの魔物を倒すことが出来る程の実力がある。
ダンジョン付近に着くと、前回ヒイロがあらかた倒したはずのSランク、Aランクの魔物がかなり増えていた。すぐに確認出来る数でも、Sランクのキマイラが10体、Aランクのトレントとハイオークが合わせて15体、同じくAランクのズーという怪鳥が5体は確認できる。
ヒイロとグランは、ダンジョン近くの魔物をエメル達に任せ、先にダンジョンに侵入する。
「よし!まずはここにいる魔物を片付けるぞ!それぞれ、戦いやすいよう展開して各個討伐にうつれ!」
「私が先にキマイラ10体引きつけるから、残りのAランクよろしく!それじゃあ土魔法、クリエイトゴーレム!!モデル《ポーン》×10、行っちゃってー!」
エメルの前に2メートル前後のゴーレムが10体、地面から出現する。そして、その10体のゴーレムそれぞれがエメルの指示に従い、キマイラにぶつかっていった。キマイラは、突然のゴーレムに戸惑っていた。理由は、キマイラの特徴がライオン、山羊、ヘビの顔からそれぞれ放たれる、炎、雷、毒属性のブレスだったが、ゴーレムの属性が土だったため、全く効かないのだ。それどころか痛みも感じず、かなりの強度とパワーがあり、空に逃げても岩の弾丸を的確に撃ってくる。
戦い始めて、30分程度立つ頃には無尽蔵の体力があるゴーレムに比べ、キマイラはだいぶ疲れが見えてきていた。ただ相性が良いゴーレムでも、流石に1対1では空も飛べるSランクのキマイラには勝てず、だんだんと破壊されていく。その様子を見てエメルは、戸惑う事なくトドメを刺すためさらに新たなゴーレムを出現させていく。
「さぁトドメ行くよ!土魔法、クリエイトゴーレム!モデル《ナイト》《ビショップ》《ルーク》《クイーン》《キング》最後、トドメ行っちゃってー!!」
《ナイト》のゴーレムは、馬上から大きな槍でキマイラ1体に攻撃を仕掛け、最後は空に逃げようとしたキマイラを追いかけ後ろから串刺しにして倒す。
《ビショップ》のゴーレムは、自ら唱えた土魔法で作成した大きな岩盤を次々とキマイラ1体に対し、倒れるまで放ち続け。
巨大な《ルーク》は弱って動きが鈍くなっていたキマイラを2体まとめて、自身の大きな巨体で倒れ込むように押しつぶす。
《クイーン》は、ポーンより一回り小さな人族の子ども程度の大きさのゴーレムをいくつも出現させたかと思うとを一斉に命令を出して、キマイラ2体に次々と突撃させていく。そして、その小さいゴーレムがキマイラに張り付いたかと思うと、自爆し大きな爆発を次々と巻き起こす。
そして最後に《キング》と呼ばれるゴーレムは、素早い動きとその両手に持っている巨大な大剣を振るい、残りのキマイラ4体全てを一撃で真っ二つにしていった。
「オッケー!私のゴーレムさん達ありがとうねー!」
キマイラ10体を倒した後、エメルの号令でゴーレム達はそれぞれ土に戻っていく。
またそれと同時期に元Sランク冒険者《鉄拳のウォリー》こと、ギルドマスターウォリーまとめていた他の5組のAランクパーティーも、それぞれAランクの魔物達をそれぞれ倒すことに成功してしていた。
「よし!少し休憩したら、ダンジョンから出てきた魔物やさらに広範囲にいる魔物を、全員で対処してするぞ!」
「おぉー!!」
現役復帰を思わせるように生き生きとしているウォリーを見て、エメルがからかうように話しかける。
「あらら、おじいちゃんはあんまりに無理しないようにね!」
「うるさいわ、倍近くも年上のあんたに言われたくないわ!それにグランのじいさんも前線で出てるのに、俺が張り切らんでどうする」
「まぁ魔法使いは冒険者寿命が長いし、グランはやっぱり特別だからね。ただ私がいるから、あなたは無理せず若い子達の面倒を見てあげなさい」
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