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第四章〜六大魔王復活〜
第49話 〜一番大事なことは!!〜
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こうしてヒイロ達は初めて出現した魔王、サルガタナスを無事に倒し、ギルドへと戻る。ライスがニイガル国王へと報告を行い、ヒイロ達はエングとエメル、その他の冒険者達と解散した。ヒイロは、ロイとアルト達を先に《森の家》に送ると、ゆっくりと歩きながら、ミーナがいる実家へと迎えに行った。
「ただいま!体調は大丈夫?」
「私は大丈夫よ!ほら、こんなに元気いっぱい!」
座っていたミーナはゆっくりと立ち上がり、両手を上げながら笑顔を見せる。
「ヒイロこそ、お疲れ様。あなたは怪我はないですか?」
「もちろん!ミーナも元気そうで安心したよ」
ヒイロもまたミーナと同じ格好をする。そんなヒイロを嬉しそうに見ながら、何かに気付いたのかそっと自分のお腹に手を当てる。
「ほら!今、赤ちゃんがヒイロの声に喜んで動いてる!元気 ですよーって!」
ヒイロは、無事にミーナと会い、改めてこの平和を守り抜くと心に誓い、優しくミーナを抱きしめた。
一方、魔王討伐の知らせは全世界に希望を与える結果となった。世界中で打倒魔王のムードが漂う中、ヒイロ達はスタンピードの被害を受けた地域に再び呼び戻されることとなる。
討伐した日から約2週間が経ち、再びニイガル国へと呼び戻された理由は、被害を受けた街での凱旋パレードだった。一番被害を受け、悲観にくれる地域を活性化するためであり、凱旋パレードで人を呼び、地域の活性化につなげるためでもあった。
パレードが始まり、魔王を倒してスタンピードを止めた英雄として、馬車に引かれた大きな荷台の上で、冒険者達が黄色い声援を受けていた。みんながみんな、お祝いムードの中ただ一人、ヒイロだけは不機嫌な様子でムスッとしていた。
「……俺は早く帰って、臨月の奥さんの側にいてあげたいんだが……ライスさん、俺が一人いなくてもエングさんやエメルさん、ロイがいれば良いんじゃないですか?」
苦笑いしながらもギルドマスターのライスは、なんとかヒイロをなだめようとしていた。
「まぁそう言うな。これも人々の為だ。最悪の被害は免れたとしても、ユーザの街は壊され、数百人の命が犠牲になったんだ。近くに住む者たちは、次は自分たちだと不安になっていたからな……それにお前自身、すでに他のSSランクに引けを取らないほどの人気者なんだぞ!」
それでも納得できない顔をしているヒイロに、同じ荷台に乗っているロイ達も言葉をかける。
「仕方ありませんよ、ヒイロさん。僕達、勇者も皆さん冒険者さん達も、みんなの希望なんですから。」
ロイの言葉に頷くエングとその後ろで浮かれているアルトとエイス。
「うむ、こればかりは仕方ないぞ、ヒイロ。」
「大丈夫だってヒイロ兄!ほら、イェーイ!!声援ありがとーう!」
「僕たちが魔王を倒しましたー!」
エイスのボケにウルルが冷静に突っ込み、イルミも笑顔で手を振りながら、アルトとエイスを冷ややかな目で見ているイルミ。
「エイスは魔王を倒してないでしょ!」
「ほんと……男どもは、はしゃぎすぎ!」
そんなやりとりを見ながらエメルは優しく微笑む。
「いいのよ!あなた達もみんなを守るために、命懸けで戦ったんだから」
エメルの言葉にさらに浮かれるアルトとエイス。
「そうですよねー!エメルさん!」
「ねーお姉様!!」
「マジでキモっ」
ライスも素直な2人を見て笑い、止めるどころか煽っている。
「そうだぞ!他の冒険者達も、それこそ命がけで戦ってくれたんだからな。こうして一時でもヒーローにさせてやらなきゃな。」
「おぉー!!イェーイ!!」
ヒイロは、ライスやロイの言葉に理解を示しつつも、頭の中はミーナと子どものことでいっぱいだった。
「はぁー、ミーナが心配だ……」
「ヒイロさんも案外心配性なんですね。」
「当たり前だ!立ち会い出産は、俺の前世からの憧れの一つだ!!」
「前世?」
「あ、いや……ぜんせ……全世界の男たちの憧れだ!」
「そういうもんなの?」
疑問に思ったエメルがエングに聞く。
「いや……拙者にも妻や子どもがいるが、出産時に必ず立ち会いと言うわけでもなかったがな……知人を見るに多分立ち合う方が珍しいと思うが……種族の違いか?」
「オレも子どもはいるが、むしろ奥さんから邪魔扱いされたいだぞ」
ライスもエングもさほど大切ではないような口振りだったが、
「いや、俺にとっては《魔王》や《最後の神判》よりも大切です!!」
ヒイロの言葉にその場にいた誰もが驚く。
「そんなに!?」
凱旋パレードの翌日、アルト達は魔王配下討伐の功績から、ニイガル国からギルドマスターのライスによって、Sランク冒険者へと特別昇格となっていた。
「マジかぁ!?いきなりSランクかぁ……これからのクエストも気軽に選べるレベルじゃないなぁ。」
「そうね。昇格は嬉しいけど、毎回命からがらはつらいわね。」
「でも、これからはもっと稼げるんだろ?」
「うん、その面では森の家にも私たちにも良いことだわ。」
「まぁ……考え方によってはそうだな。よぉし、これからもがんばるかぁ!」
「すいません……無理矢理俺に手伝ってもらったばっかりに。」
「気にすんなロイ。俺らも良い経験になったし、遅かれ早かれヒイロ兄には、そのうち修行だとか言われて、無理矢理連れていかれたような気がするしさ。」
「そうだね。ヒイロ兄は鬼畜だから。」
「……ありがとうございます。じゃあ俺はこれからナガーサ国へと凱旋してきます。」
「もう!勇者様は、大変だなぁ。」
「いつでも遊びにきてね。」
「はい!ではまた。」
ナガーサ国では、魔王配下グラシャラボラスが言っていた、魔王ネビロスが近々復活するのではないかと言われていた。そのためにロイはナガーサ国に常駐することになっていたのだ。
一方ヒイロは、すでに転移魔法で帰っており、出産間近のミーナの横で落ち着けず、家の中をうろうろしていた。そんなヒイロを微笑みながら見ていたミーナは優しく声をかける。
「落ち着いて。産まれるときは私の側にいて、手を繋いでくれればいいから。」
「ごめん……そうだよな。俺がしっかりミーナを励ましてあげなきゃいけないよな。」
「うん、大丈夫よ。ヒイロが側にいてくれることで安心するから。それにヒイロの隣にいる、ここが一番安全でしょ?」
「あ、あぁ。任せろ。それこそ魔王だろうが魔神だろうが全て蹴散らしてやる。」
「ふふっ、頼もしいわね。信頼してるわ。」
いよいよミーナが産気付き、お産の手伝いをお願いしている母親達も家に到着したという時に、タイミング悪くイバール国の首都のギルドマスター、ナットが家に飛び込んで来た。
「大変だヒイロ!!ミトに魔王の軍勢が!確実に魔王か、その配下が出て……」
「ぜっーーーたい無理です!!俺は今、一歩もこの家からは出られません!!」
ヒイロはナットが言い切る前に全力で断っていた。今は,ヒイロにとって世界よりも何よりも大切な時なのだ!!
「無理です。俺は今、この場所を全身全霊、命懸けで守らなきゃいけないんです!」
「なんだ!?はっ!もしかして、ここオオタルの街にも魔王が!?魔王がくるのか!?」
「ちがーう!!そんなちっぽけな理由なんかじゃないですから!それよりももっと深刻で、複雑で、大変で、重要なことです!!」
「魔王よりも重要!?……はっ、そうか!?まさか!魔神というやつか?いや、複雑……じゃあ《最後の審判》ってやつの正体がわかったのか!?」
アホなやり取りをしているヒイロとナットを見て、仕方なくミーナが間に入る。
「……ヒイロ……バカなこと言ってないで、私はもう少し大丈夫だから行ってきてあげて……まだもう少しかかりそうだから、ヒイロが行かなきゃ他の誰かが……子ども達が傷ついてしまうかもしれないでしょ」
「頼む!!ロイは今、ナガーサ国にいるし、イバール国内にいて、すぐに迎えるのはグランとヒイロしかいない。たまたまグランは現場の近くにいて、すでに向かっているが、グラン一人だけだと危険だ!」
「ヒイロ!」
「んぬぬぬ、こんな時にーーー!!どこだ!どこにいる!」
「以前行ったドラゴン山脈手前の森だ!」
「わかりましたよ!!ごめんな、ミーナ少し待っててな。」
ヒイロは、その場からすぐに転移魔法でドラゴン山脈の入り口へとナットを連れて向かう。そして、索敵魔法を超広範囲に広げ、グランの姿を見つけると、ナットを置いて猛スピードで駆けつける。そして、たったの数分で目的地へと着くのだった。
「おぅ、ヒイロ久しぶりじゃな。流石に早かったな……ど、どうした!?ヒイロよ、いつになく随分と殺気立っておるぞ!」
「グランさん、魔物と魔王配下はどこにいますか?」
「お、おぅ……わしも今着いた所じゃが、偵察の者に確認したが、もう少し先の森の奥じゃ。」
「わかりました。」
「ま、まて、落ち着け!わしもいく。」
「大丈夫、まかせてください」
ヒイロは、全速力でグランが示す森の奥へと向かい、スタンピードになる前の200ばかりの移動する魔物の集団を見つける。
「神獣二重召喚 、《神獣ラムウ》《神獣イフリート》全てを消し去れ!!」
(はっはっは……ド派手に……登場……)
(わしは……だれじゃ……ラムウじゃった)
ヒイロの雰囲気に空気を読み、召喚獣達も空気を読み、そのまま奥義を繰り出す。
ラムウ「……《雷神の鉄槌》」
イフリート「……《極炎乱舞》」
200もいた魔物達は、その一撃によって、一瞬で消えさってしまった。そして、その突然の出来事に驚いた魔王配下のボティスが現れる。
「な、なんだ急に!?何があったと言うのだ!?」
「神獣召喚 《神獣ハーデス》……神獣合体」
急に現れた凄まじい殺気と怒気、そして《神獣ハーデス》と《神獣合体》をしたヒイロは、魔王を超える風格を放っていた。
「ま、魔神さま!?」
「……こんな時に現れやがって……T・P・Oをわきまえろー!!!全て飲み込め、奥義 《ブラックホール》」
「う、う、あぁー」
決して雑魚ではないはずの魔王配下を秒殺し、急いでヒイロを追ってきたグランに一言伝え、ヒイロはミーナの元へと戻る。
「グランさん、後処理は任せます。たぶんナットさんももう着く頃ですので。それでは!」
「お、おう……わかったぞい。」
転移魔法でミーナの元へ帰ろうとしていたヒイロは、その場にちょうど着いたナットに声をかける。
「ナットさん、全て片付けました。後はグランさんにに聞いてください。それではまた!」
「へっ?だ、だってお前……まだ時間が……マジなのか?」
話の途中でヒイロは行ってしまい、渋々状況の確認にグランのところに向かうナット。ミーナもまた、ヒイロの顔を見て安心したのか、急に産気ずき、ヒイロはどうにかミーナの出産に間に合い、無事に念願の出産に立ち合うことができたのだった。
「ただいま!体調は大丈夫?」
「私は大丈夫よ!ほら、こんなに元気いっぱい!」
座っていたミーナはゆっくりと立ち上がり、両手を上げながら笑顔を見せる。
「ヒイロこそ、お疲れ様。あなたは怪我はないですか?」
「もちろん!ミーナも元気そうで安心したよ」
ヒイロもまたミーナと同じ格好をする。そんなヒイロを嬉しそうに見ながら、何かに気付いたのかそっと自分のお腹に手を当てる。
「ほら!今、赤ちゃんがヒイロの声に喜んで動いてる!元気 ですよーって!」
ヒイロは、無事にミーナと会い、改めてこの平和を守り抜くと心に誓い、優しくミーナを抱きしめた。
一方、魔王討伐の知らせは全世界に希望を与える結果となった。世界中で打倒魔王のムードが漂う中、ヒイロ達はスタンピードの被害を受けた地域に再び呼び戻されることとなる。
討伐した日から約2週間が経ち、再びニイガル国へと呼び戻された理由は、被害を受けた街での凱旋パレードだった。一番被害を受け、悲観にくれる地域を活性化するためであり、凱旋パレードで人を呼び、地域の活性化につなげるためでもあった。
パレードが始まり、魔王を倒してスタンピードを止めた英雄として、馬車に引かれた大きな荷台の上で、冒険者達が黄色い声援を受けていた。みんながみんな、お祝いムードの中ただ一人、ヒイロだけは不機嫌な様子でムスッとしていた。
「……俺は早く帰って、臨月の奥さんの側にいてあげたいんだが……ライスさん、俺が一人いなくてもエングさんやエメルさん、ロイがいれば良いんじゃないですか?」
苦笑いしながらもギルドマスターのライスは、なんとかヒイロをなだめようとしていた。
「まぁそう言うな。これも人々の為だ。最悪の被害は免れたとしても、ユーザの街は壊され、数百人の命が犠牲になったんだ。近くに住む者たちは、次は自分たちだと不安になっていたからな……それにお前自身、すでに他のSSランクに引けを取らないほどの人気者なんだぞ!」
それでも納得できない顔をしているヒイロに、同じ荷台に乗っているロイ達も言葉をかける。
「仕方ありませんよ、ヒイロさん。僕達、勇者も皆さん冒険者さん達も、みんなの希望なんですから。」
ロイの言葉に頷くエングとその後ろで浮かれているアルトとエイス。
「うむ、こればかりは仕方ないぞ、ヒイロ。」
「大丈夫だってヒイロ兄!ほら、イェーイ!!声援ありがとーう!」
「僕たちが魔王を倒しましたー!」
エイスのボケにウルルが冷静に突っ込み、イルミも笑顔で手を振りながら、アルトとエイスを冷ややかな目で見ているイルミ。
「エイスは魔王を倒してないでしょ!」
「ほんと……男どもは、はしゃぎすぎ!」
そんなやりとりを見ながらエメルは優しく微笑む。
「いいのよ!あなた達もみんなを守るために、命懸けで戦ったんだから」
エメルの言葉にさらに浮かれるアルトとエイス。
「そうですよねー!エメルさん!」
「ねーお姉様!!」
「マジでキモっ」
ライスも素直な2人を見て笑い、止めるどころか煽っている。
「そうだぞ!他の冒険者達も、それこそ命がけで戦ってくれたんだからな。こうして一時でもヒーローにさせてやらなきゃな。」
「おぉー!!イェーイ!!」
ヒイロは、ライスやロイの言葉に理解を示しつつも、頭の中はミーナと子どものことでいっぱいだった。
「はぁー、ミーナが心配だ……」
「ヒイロさんも案外心配性なんですね。」
「当たり前だ!立ち会い出産は、俺の前世からの憧れの一つだ!!」
「前世?」
「あ、いや……ぜんせ……全世界の男たちの憧れだ!」
「そういうもんなの?」
疑問に思ったエメルがエングに聞く。
「いや……拙者にも妻や子どもがいるが、出産時に必ず立ち会いと言うわけでもなかったがな……知人を見るに多分立ち合う方が珍しいと思うが……種族の違いか?」
「オレも子どもはいるが、むしろ奥さんから邪魔扱いされたいだぞ」
ライスもエングもさほど大切ではないような口振りだったが、
「いや、俺にとっては《魔王》や《最後の神判》よりも大切です!!」
ヒイロの言葉にその場にいた誰もが驚く。
「そんなに!?」
凱旋パレードの翌日、アルト達は魔王配下討伐の功績から、ニイガル国からギルドマスターのライスによって、Sランク冒険者へと特別昇格となっていた。
「マジかぁ!?いきなりSランクかぁ……これからのクエストも気軽に選べるレベルじゃないなぁ。」
「そうね。昇格は嬉しいけど、毎回命からがらはつらいわね。」
「でも、これからはもっと稼げるんだろ?」
「うん、その面では森の家にも私たちにも良いことだわ。」
「まぁ……考え方によってはそうだな。よぉし、これからもがんばるかぁ!」
「すいません……無理矢理俺に手伝ってもらったばっかりに。」
「気にすんなロイ。俺らも良い経験になったし、遅かれ早かれヒイロ兄には、そのうち修行だとか言われて、無理矢理連れていかれたような気がするしさ。」
「そうだね。ヒイロ兄は鬼畜だから。」
「……ありがとうございます。じゃあ俺はこれからナガーサ国へと凱旋してきます。」
「もう!勇者様は、大変だなぁ。」
「いつでも遊びにきてね。」
「はい!ではまた。」
ナガーサ国では、魔王配下グラシャラボラスが言っていた、魔王ネビロスが近々復活するのではないかと言われていた。そのためにロイはナガーサ国に常駐することになっていたのだ。
一方ヒイロは、すでに転移魔法で帰っており、出産間近のミーナの横で落ち着けず、家の中をうろうろしていた。そんなヒイロを微笑みながら見ていたミーナは優しく声をかける。
「落ち着いて。産まれるときは私の側にいて、手を繋いでくれればいいから。」
「ごめん……そうだよな。俺がしっかりミーナを励ましてあげなきゃいけないよな。」
「うん、大丈夫よ。ヒイロが側にいてくれることで安心するから。それにヒイロの隣にいる、ここが一番安全でしょ?」
「あ、あぁ。任せろ。それこそ魔王だろうが魔神だろうが全て蹴散らしてやる。」
「ふふっ、頼もしいわね。信頼してるわ。」
いよいよミーナが産気付き、お産の手伝いをお願いしている母親達も家に到着したという時に、タイミング悪くイバール国の首都のギルドマスター、ナットが家に飛び込んで来た。
「大変だヒイロ!!ミトに魔王の軍勢が!確実に魔王か、その配下が出て……」
「ぜっーーーたい無理です!!俺は今、一歩もこの家からは出られません!!」
ヒイロはナットが言い切る前に全力で断っていた。今は,ヒイロにとって世界よりも何よりも大切な時なのだ!!
「無理です。俺は今、この場所を全身全霊、命懸けで守らなきゃいけないんです!」
「なんだ!?はっ!もしかして、ここオオタルの街にも魔王が!?魔王がくるのか!?」
「ちがーう!!そんなちっぽけな理由なんかじゃないですから!それよりももっと深刻で、複雑で、大変で、重要なことです!!」
「魔王よりも重要!?……はっ、そうか!?まさか!魔神というやつか?いや、複雑……じゃあ《最後の審判》ってやつの正体がわかったのか!?」
アホなやり取りをしているヒイロとナットを見て、仕方なくミーナが間に入る。
「……ヒイロ……バカなこと言ってないで、私はもう少し大丈夫だから行ってきてあげて……まだもう少しかかりそうだから、ヒイロが行かなきゃ他の誰かが……子ども達が傷ついてしまうかもしれないでしょ」
「頼む!!ロイは今、ナガーサ国にいるし、イバール国内にいて、すぐに迎えるのはグランとヒイロしかいない。たまたまグランは現場の近くにいて、すでに向かっているが、グラン一人だけだと危険だ!」
「ヒイロ!」
「んぬぬぬ、こんな時にーーー!!どこだ!どこにいる!」
「以前行ったドラゴン山脈手前の森だ!」
「わかりましたよ!!ごめんな、ミーナ少し待っててな。」
ヒイロは、その場からすぐに転移魔法でドラゴン山脈の入り口へとナットを連れて向かう。そして、索敵魔法を超広範囲に広げ、グランの姿を見つけると、ナットを置いて猛スピードで駆けつける。そして、たったの数分で目的地へと着くのだった。
「おぅ、ヒイロ久しぶりじゃな。流石に早かったな……ど、どうした!?ヒイロよ、いつになく随分と殺気立っておるぞ!」
「グランさん、魔物と魔王配下はどこにいますか?」
「お、おぅ……わしも今着いた所じゃが、偵察の者に確認したが、もう少し先の森の奥じゃ。」
「わかりました。」
「ま、まて、落ち着け!わしもいく。」
「大丈夫、まかせてください」
ヒイロは、全速力でグランが示す森の奥へと向かい、スタンピードになる前の200ばかりの移動する魔物の集団を見つける。
「神獣二重召喚 、《神獣ラムウ》《神獣イフリート》全てを消し去れ!!」
(はっはっは……ド派手に……登場……)
(わしは……だれじゃ……ラムウじゃった)
ヒイロの雰囲気に空気を読み、召喚獣達も空気を読み、そのまま奥義を繰り出す。
ラムウ「……《雷神の鉄槌》」
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200もいた魔物達は、その一撃によって、一瞬で消えさってしまった。そして、その突然の出来事に驚いた魔王配下のボティスが現れる。
「な、なんだ急に!?何があったと言うのだ!?」
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急に現れた凄まじい殺気と怒気、そして《神獣ハーデス》と《神獣合体》をしたヒイロは、魔王を超える風格を放っていた。
「ま、魔神さま!?」
「……こんな時に現れやがって……T・P・Oをわきまえろー!!!全て飲み込め、奥義 《ブラックホール》」
「う、う、あぁー」
決して雑魚ではないはずの魔王配下を秒殺し、急いでヒイロを追ってきたグランに一言伝え、ヒイロはミーナの元へと戻る。
「グランさん、後処理は任せます。たぶんナットさんももう着く頃ですので。それでは!」
「お、おう……わかったぞい。」
転移魔法でミーナの元へ帰ろうとしていたヒイロは、その場にちょうど着いたナットに声をかける。
「ナットさん、全て片付けました。後はグランさんにに聞いてください。それではまた!」
「へっ?だ、だってお前……まだ時間が……マジなのか?」
話の途中でヒイロは行ってしまい、渋々状況の確認にグランのところに向かうナット。ミーナもまた、ヒイロの顔を見て安心したのか、急に産気ずき、ヒイロはどうにかミーナの出産に間に合い、無事に念願の出産に立ち合うことができたのだった。
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