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第四章〜六大魔王復活〜
第51話 〜魔王ネビロスと運命《さだめ》〜
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ヒイロ達がナガーサ国西北にある街、シーマに着くと、ウォリーの言う通りダンジョンらしきものはなく、街を破壊しながら進む無数の魔物の奥に、禍々しい雰囲気を持つ、黒いローブを着た魔王らしき骸骨の姿があるだけだった。
先行して戦っていた冒険者達を見つけると、ウォリーがヒイロ達を含め、冒険者達全員に指示を出す。
「まわりの魔物達は俺たち冒険者ギルドがこのまま引き受ける。ヒイロ達は魔王のところへ急いでくれ!」
「わかりました。ロイ、イスカリオテ君行くぞ!」
ヒイロ達が魔物達の中心部に向かうと、壊された街の瓦礫が積み上がった所に魔王らしき悪魔が座っていた。そして、向かってくるヒイロ達の姿を確認すると、待っていたかのように話しかけてくる。
「待っていたぞ……貴様らの中にヒイロという者はいるか?」
「……オレがヒイロだ……なにかようか?」
「我の名はネビロス。貴様、我が配下のグラシャラボラスを倒したしいな……。」
「あぁ、確かにグラシャラボラスは俺が倒した。」
「そうか……それで、グラシャラボラスは満足そうに死んでいったか?」
「満足したかは分からないが、グラシャラボラスには最後に……決められた運命などつまらんから変えてしまえ……と言われた。」
「ハッハッハ、あやつらしい。それでは我も自分の役目を果たさなければならないな。」
「役目?」
「ヒイロよ、なぜ今、魔王が次々と復活していると思う?」
「なぜ今?復活と言うからには、周期なのかは分からんが、定期的に復活しているんだろう。」
「そうだ。今までは約100年に一度、六大魔王のうち1柱の魔王が復活し、それに合わせて勇者も生まれていた。だが、これまでに全ての魔王が同時期に復活した歴史は一度もない。」
「……どういうことだ!?何を言いたい?」
「これまでとは違う運命の歯車が動き出していると言うことだよ。魔王やその配下は、何故か勇者に倒されるべき運命。勇者を倒し、長い間魔王がこの世界に君臨した史実はない。そして、必ず倒された魔王の魂は、循環され、また100年後に復活するはずだった。だが……今回は違った……一度に6柱の魔王が復活し、さらに倒された魔王とその配下の魂は、循環されずに魔神の糧となった。」
「魔神の糧?」
「……我、いや我々魔王達は……我ら六大魔王とその配下が人族を多く殺し、その殺された人族の幾万もの魂が生贄となり、三魔神が生まれると思っていた……そしてその魔神と共に亜人族を含む全ての人族を滅し、我らと魔神が世界を統べると思っていたのだ。」
「……ちょっと待て、お前達悪魔も人族の魂を糧にしているんじゃなかったのか!?」
「だから、おかしい話なのだ。殺戮した人族の魂は、我らの糧になっていたからな……そして我らの宿命は生まれながらにして、人族を滅ぼすこと……単純に考えればその矛盾に気付くはずなのだが、今まで何故か気付くことが出来なかった」
「……じゃあ、お前達魔王とその配下は、魔神の生贄として復活してきたのか?」
「悲しいことだがな。他の者達も勘の良いやつなら気付いてはず。だからグラシャラボラスも勇者でなく、自分が好む好敵手を見つけ、散っていったのだろう。グラシャラボラスらしいやり方だ……勝手に一人で先走りおって……」
「……そうか、じゃあ戦う前に一つ聞きたい。それでも俺たちは戦わなくちゃいけないのか……?」
「そうだな……だが《最後の神判》で、この世界の運命が決まるのだろう?それが魔神の誕生によるかもしれないし、魔神の誕生自体も……もしかしたら《最後の神判》による宿命られたものかも知れぬな。」
「魔神……《最後の神判》……。」
「ヒイロさん!」
「あぁ、まずはネビロスを倒そう。」
「それでいい。どうせ滅びる運命ならば、グラシャラボラスと同じように雄々しく戦って散ってやろうか!」
魔王ネビロスが立ち上がり、魔力を込めた右手を下から上へと突き上げると、ネビロスの右側の地中から数十体のスケルトンソルジャーが現れる。そして同じように左手も下から上へ突き上げると、今度は左側にスカルドラゴンやジャイアントスケルトンなど大型のスケルトンが現れた。
「く、数が多い。《ブレイブソード》!」
「こっちは私が引き受けます。《ホーリーカノン》《フレイムカノン》」
「じゃあオレがこっちを!妖精魔法 《フェアリーシャイニング》《フェアリーブレイズ》!ロイは魔王ネビロスに!」
「はい、《ホーリークロス》」
右側のスケルトンソルジャーは、イスカリオテが引き受け、左側のジャイアントスケルトンやスカルドラゴンをヒイロが引き受ける。そして、ロイが正面から魔王ネビロスに攻撃を仕掛ける。だが、魔王ネビロスを亜空間から出した杖でロイの攻撃を難なく受け流す。
「さすが勇者とその仲間……我はグラシャラボラスと違い、どちらかというと集団戦が得意でな……さらにこれならどうだ??」
ネビロスはロイを退けると、今度は同時に両手を上に突き上げる。そしてネビロス後方の地中からさらに先程の倍以上のスケルトンソルジャーとスカルドラゴンやジャイアントスケルトンが現れる。イスカリオテはその数に一瞬怯んだが、迷わず突っ込むヒイロを見て、同じく両手に魔法を展開し、スケルトンの中に突っ込んでいく。
「混合《ダブル》魔法 《ホーリーフレイム》」
「……二つの属性魔法を合わせることが出来るのか!?さすが賢者だ!ならこっちは神獣召喚!現れろ!《神獣 イフリート》」
大量のスケルトンの中に燃えさかるイフリートが現れる。
「最近の我の活躍……ド派手だな!!」
「あぁイフリート!ド派手に奥義を頼む!」
「任せろ!ド派手にかますぜ!奥義 《極炎乱舞》!!」
魔王ネビロスが出したスケルトン達は、イスカリオテの魔法とイフリートの奥義によってほとんどが倒された。
「これが《神降ろし》ですか……凄まじいですね。」
さすがの魔王ネビロスも、イフリートの業火の余波を受け、体勢を崩す。
「いまだロイ!一気に決めろ!」
「くらえ!《シャイニングストライク》」
ロイの必殺の奥義が魔王ネビロスに直撃する。勇者の奥義と聖剣による特効補正もあり、ネビロスは致命傷を受け、その場に倒れる。ロイの会心の一撃に3人とも勝利を確信したが、倒れた状態からネビロスが片手を上げるとさらにスケルトン達が溢れ出てくる。
「くっ……まだまだぁ!我を、この魔王ネビロスを倒したくばもっとその力を見せてみろ!!」
そう言い放つとネビロスの周りにいたスケルトンを全てネビロスに飲み込まれ、超巨大なスケルトンとなって、ヒイロ達に襲いかかる。その巨大な力にロイとイスカリオテが怯む。
「お前たち怯むな!!3人の攻撃を合わせるぞ!!」
「は、はい!」
「すいません!」
「イフリート、もう一度だ!俺の全魔力を上乗せした全力だ」
「それはもうスーパード派手だな!!まかせておけ!!奥義スーパー 《獄炎乱舞》~!」
「混合《ダブル》超級魔法 《マキシマムホーリーフレイム》」
「究極奥義 《グランシャイニングストライク》」
3人の奥義が一つにまとまり、巨大な螺旋状となって魔王ネビロスに直撃する。それによってネビロスの巨大な身体に大きな風穴があき、その穴からネビロスの身体が崩れるように消えていく。
「ふっ、やはりどう抗っても倒される運命か……ヒイロと言ったか……お前は今までの勇者と違い、かなり異質だな……お前なら、この決められた運命を覆されるかもな……」
「当たり前だ。運命かどうかは知らないが、オレの仕事は、今も昔も……子ども達の未来を、可能性を守ることだ!!言われなくても、オレがくだらない運命なんか全部壊して、子ども達に最高な未来を作ってやる!」
「フッ……おもしろいな。さすがグラシャラボラスが認めた男だ…な…」
ネビロスは、笑いながらそう言い消えていった。完全にネビロスが消え去ったことを確認したイスカリオテは、ロイとヒイロに先程の話をだす。
「魔王ネビロスの話し……興味深かったですね。」
「そうだね。ヒイロさん、やはり国へ報告する必要がありますね。」
「そうだな。よし、あっちもまだ大丈夫そうだ。すぐに合流しよう。」
ヒイロ達はすぐにウォリー達と合流し、残りの魔物を殲滅していく。そして全ての魔物を殲滅するとロイ達からウォリーにネビロスの話しを伝えていく。
「なんだと!?魔王を倒せば倒すほど魔神が生まれる?だが、逆に魔王を倒さなければ、世界はこのまま滅ぼされてしまうぞ。」
「はい。その話しが本当かどうかはわかりませんが、どのみち魔王も魔神も倒さなくては俺たちの未来はなさそうです。」
「……そうだな。わかった、各国にはタウンセンのギルド本部を通して俺が伝えておく。」
「よろしく頼みます。」
こうしてヒイロ達のナガーサ国、魔王ネビロスの討伐を無事に終了した。イスカリオテは、今回のことで何かしら考えている様子が見られたが、お互いに思うところはあるのだろうとヒイロはあえて声をかけずに、それぞれ自国へ別れたのだった。
先行して戦っていた冒険者達を見つけると、ウォリーがヒイロ達を含め、冒険者達全員に指示を出す。
「まわりの魔物達は俺たち冒険者ギルドがこのまま引き受ける。ヒイロ達は魔王のところへ急いでくれ!」
「わかりました。ロイ、イスカリオテ君行くぞ!」
ヒイロ達が魔物達の中心部に向かうと、壊された街の瓦礫が積み上がった所に魔王らしき悪魔が座っていた。そして、向かってくるヒイロ達の姿を確認すると、待っていたかのように話しかけてくる。
「待っていたぞ……貴様らの中にヒイロという者はいるか?」
「……オレがヒイロだ……なにかようか?」
「我の名はネビロス。貴様、我が配下のグラシャラボラスを倒したしいな……。」
「あぁ、確かにグラシャラボラスは俺が倒した。」
「そうか……それで、グラシャラボラスは満足そうに死んでいったか?」
「満足したかは分からないが、グラシャラボラスには最後に……決められた運命などつまらんから変えてしまえ……と言われた。」
「ハッハッハ、あやつらしい。それでは我も自分の役目を果たさなければならないな。」
「役目?」
「ヒイロよ、なぜ今、魔王が次々と復活していると思う?」
「なぜ今?復活と言うからには、周期なのかは分からんが、定期的に復活しているんだろう。」
「そうだ。今までは約100年に一度、六大魔王のうち1柱の魔王が復活し、それに合わせて勇者も生まれていた。だが、これまでに全ての魔王が同時期に復活した歴史は一度もない。」
「……どういうことだ!?何を言いたい?」
「これまでとは違う運命の歯車が動き出していると言うことだよ。魔王やその配下は、何故か勇者に倒されるべき運命。勇者を倒し、長い間魔王がこの世界に君臨した史実はない。そして、必ず倒された魔王の魂は、循環され、また100年後に復活するはずだった。だが……今回は違った……一度に6柱の魔王が復活し、さらに倒された魔王とその配下の魂は、循環されずに魔神の糧となった。」
「魔神の糧?」
「……我、いや我々魔王達は……我ら六大魔王とその配下が人族を多く殺し、その殺された人族の幾万もの魂が生贄となり、三魔神が生まれると思っていた……そしてその魔神と共に亜人族を含む全ての人族を滅し、我らと魔神が世界を統べると思っていたのだ。」
「……ちょっと待て、お前達悪魔も人族の魂を糧にしているんじゃなかったのか!?」
「だから、おかしい話なのだ。殺戮した人族の魂は、我らの糧になっていたからな……そして我らの宿命は生まれながらにして、人族を滅ぼすこと……単純に考えればその矛盾に気付くはずなのだが、今まで何故か気付くことが出来なかった」
「……じゃあ、お前達魔王とその配下は、魔神の生贄として復活してきたのか?」
「悲しいことだがな。他の者達も勘の良いやつなら気付いてはず。だからグラシャラボラスも勇者でなく、自分が好む好敵手を見つけ、散っていったのだろう。グラシャラボラスらしいやり方だ……勝手に一人で先走りおって……」
「……そうか、じゃあ戦う前に一つ聞きたい。それでも俺たちは戦わなくちゃいけないのか……?」
「そうだな……だが《最後の神判》で、この世界の運命が決まるのだろう?それが魔神の誕生によるかもしれないし、魔神の誕生自体も……もしかしたら《最後の神判》による宿命られたものかも知れぬな。」
「魔神……《最後の神判》……。」
「ヒイロさん!」
「あぁ、まずはネビロスを倒そう。」
「それでいい。どうせ滅びる運命ならば、グラシャラボラスと同じように雄々しく戦って散ってやろうか!」
魔王ネビロスが立ち上がり、魔力を込めた右手を下から上へと突き上げると、ネビロスの右側の地中から数十体のスケルトンソルジャーが現れる。そして同じように左手も下から上へ突き上げると、今度は左側にスカルドラゴンやジャイアントスケルトンなど大型のスケルトンが現れた。
「く、数が多い。《ブレイブソード》!」
「こっちは私が引き受けます。《ホーリーカノン》《フレイムカノン》」
「じゃあオレがこっちを!妖精魔法 《フェアリーシャイニング》《フェアリーブレイズ》!ロイは魔王ネビロスに!」
「はい、《ホーリークロス》」
右側のスケルトンソルジャーは、イスカリオテが引き受け、左側のジャイアントスケルトンやスカルドラゴンをヒイロが引き受ける。そして、ロイが正面から魔王ネビロスに攻撃を仕掛ける。だが、魔王ネビロスを亜空間から出した杖でロイの攻撃を難なく受け流す。
「さすが勇者とその仲間……我はグラシャラボラスと違い、どちらかというと集団戦が得意でな……さらにこれならどうだ??」
ネビロスはロイを退けると、今度は同時に両手を上に突き上げる。そしてネビロス後方の地中からさらに先程の倍以上のスケルトンソルジャーとスカルドラゴンやジャイアントスケルトンが現れる。イスカリオテはその数に一瞬怯んだが、迷わず突っ込むヒイロを見て、同じく両手に魔法を展開し、スケルトンの中に突っ込んでいく。
「混合《ダブル》魔法 《ホーリーフレイム》」
「……二つの属性魔法を合わせることが出来るのか!?さすが賢者だ!ならこっちは神獣召喚!現れろ!《神獣 イフリート》」
大量のスケルトンの中に燃えさかるイフリートが現れる。
「最近の我の活躍……ド派手だな!!」
「あぁイフリート!ド派手に奥義を頼む!」
「任せろ!ド派手にかますぜ!奥義 《極炎乱舞》!!」
魔王ネビロスが出したスケルトン達は、イスカリオテの魔法とイフリートの奥義によってほとんどが倒された。
「これが《神降ろし》ですか……凄まじいですね。」
さすがの魔王ネビロスも、イフリートの業火の余波を受け、体勢を崩す。
「いまだロイ!一気に決めろ!」
「くらえ!《シャイニングストライク》」
ロイの必殺の奥義が魔王ネビロスに直撃する。勇者の奥義と聖剣による特効補正もあり、ネビロスは致命傷を受け、その場に倒れる。ロイの会心の一撃に3人とも勝利を確信したが、倒れた状態からネビロスが片手を上げるとさらにスケルトン達が溢れ出てくる。
「くっ……まだまだぁ!我を、この魔王ネビロスを倒したくばもっとその力を見せてみろ!!」
そう言い放つとネビロスの周りにいたスケルトンを全てネビロスに飲み込まれ、超巨大なスケルトンとなって、ヒイロ達に襲いかかる。その巨大な力にロイとイスカリオテが怯む。
「お前たち怯むな!!3人の攻撃を合わせるぞ!!」
「は、はい!」
「すいません!」
「イフリート、もう一度だ!俺の全魔力を上乗せした全力だ」
「それはもうスーパード派手だな!!まかせておけ!!奥義スーパー 《獄炎乱舞》~!」
「混合《ダブル》超級魔法 《マキシマムホーリーフレイム》」
「究極奥義 《グランシャイニングストライク》」
3人の奥義が一つにまとまり、巨大な螺旋状となって魔王ネビロスに直撃する。それによってネビロスの巨大な身体に大きな風穴があき、その穴からネビロスの身体が崩れるように消えていく。
「ふっ、やはりどう抗っても倒される運命か……ヒイロと言ったか……お前は今までの勇者と違い、かなり異質だな……お前なら、この決められた運命を覆されるかもな……」
「当たり前だ。運命かどうかは知らないが、オレの仕事は、今も昔も……子ども達の未来を、可能性を守ることだ!!言われなくても、オレがくだらない運命なんか全部壊して、子ども達に最高な未来を作ってやる!」
「フッ……おもしろいな。さすがグラシャラボラスが認めた男だ…な…」
ネビロスは、笑いながらそう言い消えていった。完全にネビロスが消え去ったことを確認したイスカリオテは、ロイとヒイロに先程の話をだす。
「魔王ネビロスの話し……興味深かったですね。」
「そうだね。ヒイロさん、やはり国へ報告する必要がありますね。」
「そうだな。よし、あっちもまだ大丈夫そうだ。すぐに合流しよう。」
ヒイロ達はすぐにウォリー達と合流し、残りの魔物を殲滅していく。そして全ての魔物を殲滅するとロイ達からウォリーにネビロスの話しを伝えていく。
「なんだと!?魔王を倒せば倒すほど魔神が生まれる?だが、逆に魔王を倒さなければ、世界はこのまま滅ぼされてしまうぞ。」
「はい。その話しが本当かどうかはわかりませんが、どのみち魔王も魔神も倒さなくては俺たちの未来はなさそうです。」
「……そうだな。わかった、各国にはタウンセンのギルド本部を通して俺が伝えておく。」
「よろしく頼みます。」
こうしてヒイロ達のナガーサ国、魔王ネビロスの討伐を無事に終了した。イスカリオテは、今回のことで何かしら考えている様子が見られたが、お互いに思うところはあるのだろうとヒイロはあえて声をかけずに、それぞれ自国へ別れたのだった。
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