89 / 96
第五章〜悲しき戦い〜
第89話 〜ジョーバン街道攻防戦2日目〜
しおりを挟む
ジョーバン街道二日目。先ほどゴーレムマスター エメルと交代した雷帝グランは、イバール国ギルドマスターのナットとSランクパーティー2組とともに、昨日の戦況と2日目の作戦を話し合っていた。
「昨日は出来るだけ攻めようとしたが、後半は流石に、攻めたと言うよりは攻め込まれるのを必死に抗ったと言う感じだな。今日はヒイロもいない、初めから守り主体で行ったほうが、良いかもしれん。」
「そうじゃな……。わしもヒイロほどの機動力はないものの、出来るだけ広範囲で魔法を使おう。魔法の範囲と威力ならヒイロにも負けんからな。それとSランクパーティーは、わしの補助として、一緒に全体のサポートをしてもらおうか。残りのAランクとBランクは何よりも守りに徹し、相手に攻め込まれないようにするしかないな。」
「ヒイロが話していたが、今日を守り切れるかでこの戦争は大きく変わってくるはずた。苦しい戦いにはなると思うがみんな耐えてくれよ……」
こうしてナット達、イバール国ジョーバン街道防衛軍は決死の覚悟で配置につく。
ジョーバン街道攻略軍大将のシキは、昨日の戦況から、今日の編成を考えていた。
「昨日の戦況では、全体的に見たら、ややこっちが押されていたが、相手は生身……それなりの疲労が蓄積されているはずだ。厄介なのはやはりSSランク冒険者のゴーレムマスターのエメルと神降ろしのヒイロ……。小隊は昨日と同じように乱戦に注意し、敵戦力を各個撃破!戦闘機は全て、SSランク冒険者 《ゴーレム マスターのエメル》及び 《神降ろしのヒイロ》のみを狙え!全軍進軍開始!」
「進軍開始、進めー」
こうして、トキオ文明国軍総司令官シキは切り札《ガロス》を残しつつ、油断なく進軍をする。
グラン達の予想通り、相手は手を緩めることなく全軍で進軍してきた。だが、予想通りであるにも関わらず、グランもナットも内心焦っていた、圧倒的に戦力が足りない。今日一日なんとか持ち堪えたとしても、明日には壊滅してしまう。ヒイロの言葉を信じないわけではないが、希望が持てない。
「耐えるんじゃぞ……若造ども……」
グランはそう呟くしかなかった。グランは出来るだけ最初から飛ばしていた。もはや相手が生身の人族であろうと手加減は出来ない。どうせなら自分が一番、人を殺し、汚れ役になる方がいい。エメルは別として、ヒイロや森のパーティー、他の冒険者達が人殺しの業を背負うにはまだ若すぎる。
「出来れば恐怖で逃げてくれれば良いんじゃがな……神雷魔法《雷霆万鈞》」
グランの頭上に大きな黒い球体が出現する。その球体には凄まじい黒雷が吹き荒れ、周りの空間が歪むほどの熱量を持ち、凄まじい雷が渦のようにうねりながら、戦車や戦闘機、そしてオートマシンと敵兵全てを飲み込むように黒雷の中に引きずり混んでいく。そして、引き摺り込まれた兵器はおもちゃのように次々と爆発していく。もちろん生身の人族など、鎧すら欠片も残らず、塵と化して消えていく。
その凄まじいほどの威力と轟音に、ジョーバン街道にいるすべての人族が静寂に包まれ、オートマシンなどの兵器が動く音のみが響き渡る。
「ひっ…ば…バケモノ!?……」
「まるで魔王じゃないか……」
トキオ文明国の兵士達から悲鳴にも似たグランへの畏怖の言葉が広がる。そして、それは言葉にこそ出ないにし味方であるはずのイバール国軍の冒険者達にも、その恐怖が連鎖するほどだった。
(すまんな……グランじい……)
「おい、貴様ら!!俺たちにはあの魔王も退けた《雷帝グラン》がついている!自身の家族や仲間のためにも、死んでもここを守り切るぞ!」
ナットはグランの覚悟を悟り、仲間達に檄を飛ばし、それに続き、Sランク冒険者達もあえて、強力な魔法やスキルを放ち、仲間達の恐怖心を中和させていく。
グランはそうした仲間達のフォローに感謝しつつも、残り少ない魔力を魔力回復薬で補いながら神雷魔法を連発していく。だがそれも、気休めでしかなかった。魔力回復薬は使えば使うほど回復力が落ちていき、気力や精神力は回復しない。
それからかなりの時間、トキオ文明国の進軍に押されながらも、グランの奮闘により、なんとか耐え切ることができていた。だが、グランはすでに体力も限界になり、魔法を放ちながらも、立っているのがやっとの状態であり、相手の攻撃を避けることもできなくなっていた。
ナットは焦っていた。もう既に日が暮れ始めてからかなりの時が経つが、すでにグランは限界を超えていた。数組のAランクパーティーにグランを守らせているが、それも限界だった。Sランクパーティーの2組も、グランの代わりに最終防衛ラインを死守してくれているものの、ところどころ突破され始めていた。
A、Bランクパーティーも、どのパーティーもいつ崩壊してもおかしくない状態だったが、ついに一つのBランクパーティーが崩れ、それを機に次々と他のパーティーも崩れ始めていく。そして、編隊を組んだ戦闘機がグランとグランを守っていたAランクパーティー達に集中攻撃を始めた。
「もうダメなのか……」
ナットが諦めかけたその時だった。
「超重魔法 《メガグラビティフォール》」
グランの周りを飛んでいた複数の戦闘機が、何かに上から叩きつけられたように、地面に落とされ、爆発していく。
「待たせたな!グランじい!……って、ねぇまだ生きてるわよね!?」
ナガーサ国にいたはずのSSランク冒険者のシルフが目の前に現れたのだ。そのシルフの声に気付いたグランは、安心したのかその場で倒れ込み、どうにか片手と顔を上げ、グーサインをしながらシルフに笑顔を見せる。
「良かった。それでこそ、雷帝ね!あとは任せて少し休んでて!それに助っ人は私だけじゃないみたいよ。」
そのシルフの言葉を証明するかのように、最終防衛ラインを突破して進んでいた戦車隊が、弾き返されたようにナットの目の前に次々と飛んできては地面とぶつかり、爆発していく。
「はーはっはっは!!何の鉱石で作られた玩具か知らんが、そんなもの、この私の黒光りが映えるマッスルボディーの前ではただの砲丸投げの球と変わらんぞ!!」
ナットは振り返り、後方を睨む。するとそこにはむさ苦しい筋肉隆々の男たちの中で、一際目立つ存在の男が大きな声で笑っており、何故かその男の周りでは男たちが謎の声援を送っている。
「ナイスバルク!!」
「ナイスカット!!」
「もう肩がメロン!!!」
「そこまで絞るには眠れぬ夜もあっただろー!!」
そう、その男の名は、マッスルン。
「ハッ!」
マッスルンはそのスマイルで全ての者を魅了する。そして、その笑顔のまま、進軍してくる戦車の砲台を無造作に掴み、くるくると自身を軸にして回り出す。
「マッスル砲丸投げだー!!」
そして、駒のように高速回転しながら、戦車を振り回していく。
「んー、やー!!」
と、戦車を次々と宙に舞う。
「ほら、ニイガル国からエングも……ん、あれ?ニイガル国からの助っ人も来るって……あれ、エングじゃないよね……」
何故か、同じ援軍で来てくれたはずのシルフも、マッスルンの見て、混乱している。
「ま、まぁ見るからに頼もしいようだし、いっか!」
シルフは、思考を停止し、次々と戦闘機を撃墜していく。シルフの魔法は魔法の属性上は無属性となり、トキオ文明国の魔法耐性はほとんど効果がなかったため、戦闘機は無抵抗で撃墜されていく。
「なんでだ!?あの謎の男はまだしも、シルフは、国が出してくれなかったはずだ!?」
「そうだったんだけど、2日前にヒイロが突然来て、ナガーサ国に、イバール国が陥落したら、もう世界は終わりですよって脅しをかけて、私だけでも援軍に寄越せと言ってったらしいのよ」
「そして昨日、ナガーサ国にトキオ文明国からの進軍が自国にないと分かったら、渋々だけど援軍に向かわせてくれたの。それにナガーサ国のSランクパーティーも2組、後から援軍にくるわ」
「ヒイロが何かやっていたのは知っていたが、まさか援軍とはな。本当に助かった。あと少しでも遅かったら全滅していた……」
「とりあえず、私はあのうるさい鳥を全て落とすわ。それにあの棒つきも……うん、大丈夫そうね」
シルフは後ろの方で盛り上がっているマッスルンを見て、呆れながらも安心している。そして何故か、さっきまで限界が来ていたイバール国の冒険者達(男限定)は、マッスルンの姿を見て、息を吹き返していく。
こうして、限界だったイバール国ジョーバン防衛軍は、SSランク冒険者シルフと、Sランクパーティー2組、そして謎の男マッスルンという強力な援軍によって、一気に盛り返していく。
トキオ文明国軍総司令官シキは、愕然としていた。勝ったと思った瞬間、一気に現状を覆された。まず昨日の敵主戦力の《ゴーレム マスターエメル》と《神降ろしのヒイロ》の姿が見えなくなり、その代わりに今朝、ナタリ渓谷にいると報告を受けていた《雷帝グラン》の姿があったことは驚きはしたが、むしろそれだけなら良かった。一番厄介なSSランクが一人減ったのだから。
案の定、敵戦力は落ち、かなり粘ってはいたものの崩壊し、勝ったと瞬間、敵援軍が現れたのだ。それもナガーサ国にいたはずのSSランク冒険者の《天空の魔女シルフ》。そして、凄まじい戦闘力を誇る謎の男、高ランクと思われる冒険者パーティーが2組。
一度、総崩れになったトキオ文明国軍だったが、大将シキの檄になんとか持ち直したが、流れが大きく変わった以上、シキは渋々だが、本日の進軍を諦め、撤退する。
「まぁいい、明日は《ガロス》も全てだし、決着をつけてやる。」
シキは、悔しさを噛み締めながら、撤退の指示を出す。
それを見ていたナットは追い討ちをかけようとしたが、少し体力が回復したグランになだめられ、イバール国も撤退の合図をだし、両軍が引き下がり、2日目のジョーバン街道攻防戦が幕を閉じた。
「昨日は出来るだけ攻めようとしたが、後半は流石に、攻めたと言うよりは攻め込まれるのを必死に抗ったと言う感じだな。今日はヒイロもいない、初めから守り主体で行ったほうが、良いかもしれん。」
「そうじゃな……。わしもヒイロほどの機動力はないものの、出来るだけ広範囲で魔法を使おう。魔法の範囲と威力ならヒイロにも負けんからな。それとSランクパーティーは、わしの補助として、一緒に全体のサポートをしてもらおうか。残りのAランクとBランクは何よりも守りに徹し、相手に攻め込まれないようにするしかないな。」
「ヒイロが話していたが、今日を守り切れるかでこの戦争は大きく変わってくるはずた。苦しい戦いにはなると思うがみんな耐えてくれよ……」
こうしてナット達、イバール国ジョーバン街道防衛軍は決死の覚悟で配置につく。
ジョーバン街道攻略軍大将のシキは、昨日の戦況から、今日の編成を考えていた。
「昨日の戦況では、全体的に見たら、ややこっちが押されていたが、相手は生身……それなりの疲労が蓄積されているはずだ。厄介なのはやはりSSランク冒険者のゴーレムマスターのエメルと神降ろしのヒイロ……。小隊は昨日と同じように乱戦に注意し、敵戦力を各個撃破!戦闘機は全て、SSランク冒険者 《ゴーレム マスターのエメル》及び 《神降ろしのヒイロ》のみを狙え!全軍進軍開始!」
「進軍開始、進めー」
こうして、トキオ文明国軍総司令官シキは切り札《ガロス》を残しつつ、油断なく進軍をする。
グラン達の予想通り、相手は手を緩めることなく全軍で進軍してきた。だが、予想通りであるにも関わらず、グランもナットも内心焦っていた、圧倒的に戦力が足りない。今日一日なんとか持ち堪えたとしても、明日には壊滅してしまう。ヒイロの言葉を信じないわけではないが、希望が持てない。
「耐えるんじゃぞ……若造ども……」
グランはそう呟くしかなかった。グランは出来るだけ最初から飛ばしていた。もはや相手が生身の人族であろうと手加減は出来ない。どうせなら自分が一番、人を殺し、汚れ役になる方がいい。エメルは別として、ヒイロや森のパーティー、他の冒険者達が人殺しの業を背負うにはまだ若すぎる。
「出来れば恐怖で逃げてくれれば良いんじゃがな……神雷魔法《雷霆万鈞》」
グランの頭上に大きな黒い球体が出現する。その球体には凄まじい黒雷が吹き荒れ、周りの空間が歪むほどの熱量を持ち、凄まじい雷が渦のようにうねりながら、戦車や戦闘機、そしてオートマシンと敵兵全てを飲み込むように黒雷の中に引きずり混んでいく。そして、引き摺り込まれた兵器はおもちゃのように次々と爆発していく。もちろん生身の人族など、鎧すら欠片も残らず、塵と化して消えていく。
その凄まじいほどの威力と轟音に、ジョーバン街道にいるすべての人族が静寂に包まれ、オートマシンなどの兵器が動く音のみが響き渡る。
「ひっ…ば…バケモノ!?……」
「まるで魔王じゃないか……」
トキオ文明国の兵士達から悲鳴にも似たグランへの畏怖の言葉が広がる。そして、それは言葉にこそ出ないにし味方であるはずのイバール国軍の冒険者達にも、その恐怖が連鎖するほどだった。
(すまんな……グランじい……)
「おい、貴様ら!!俺たちにはあの魔王も退けた《雷帝グラン》がついている!自身の家族や仲間のためにも、死んでもここを守り切るぞ!」
ナットはグランの覚悟を悟り、仲間達に檄を飛ばし、それに続き、Sランク冒険者達もあえて、強力な魔法やスキルを放ち、仲間達の恐怖心を中和させていく。
グランはそうした仲間達のフォローに感謝しつつも、残り少ない魔力を魔力回復薬で補いながら神雷魔法を連発していく。だがそれも、気休めでしかなかった。魔力回復薬は使えば使うほど回復力が落ちていき、気力や精神力は回復しない。
それからかなりの時間、トキオ文明国の進軍に押されながらも、グランの奮闘により、なんとか耐え切ることができていた。だが、グランはすでに体力も限界になり、魔法を放ちながらも、立っているのがやっとの状態であり、相手の攻撃を避けることもできなくなっていた。
ナットは焦っていた。もう既に日が暮れ始めてからかなりの時が経つが、すでにグランは限界を超えていた。数組のAランクパーティーにグランを守らせているが、それも限界だった。Sランクパーティーの2組も、グランの代わりに最終防衛ラインを死守してくれているものの、ところどころ突破され始めていた。
A、Bランクパーティーも、どのパーティーもいつ崩壊してもおかしくない状態だったが、ついに一つのBランクパーティーが崩れ、それを機に次々と他のパーティーも崩れ始めていく。そして、編隊を組んだ戦闘機がグランとグランを守っていたAランクパーティー達に集中攻撃を始めた。
「もうダメなのか……」
ナットが諦めかけたその時だった。
「超重魔法 《メガグラビティフォール》」
グランの周りを飛んでいた複数の戦闘機が、何かに上から叩きつけられたように、地面に落とされ、爆発していく。
「待たせたな!グランじい!……って、ねぇまだ生きてるわよね!?」
ナガーサ国にいたはずのSSランク冒険者のシルフが目の前に現れたのだ。そのシルフの声に気付いたグランは、安心したのかその場で倒れ込み、どうにか片手と顔を上げ、グーサインをしながらシルフに笑顔を見せる。
「良かった。それでこそ、雷帝ね!あとは任せて少し休んでて!それに助っ人は私だけじゃないみたいよ。」
そのシルフの言葉を証明するかのように、最終防衛ラインを突破して進んでいた戦車隊が、弾き返されたようにナットの目の前に次々と飛んできては地面とぶつかり、爆発していく。
「はーはっはっは!!何の鉱石で作られた玩具か知らんが、そんなもの、この私の黒光りが映えるマッスルボディーの前ではただの砲丸投げの球と変わらんぞ!!」
ナットは振り返り、後方を睨む。するとそこにはむさ苦しい筋肉隆々の男たちの中で、一際目立つ存在の男が大きな声で笑っており、何故かその男の周りでは男たちが謎の声援を送っている。
「ナイスバルク!!」
「ナイスカット!!」
「もう肩がメロン!!!」
「そこまで絞るには眠れぬ夜もあっただろー!!」
そう、その男の名は、マッスルン。
「ハッ!」
マッスルンはそのスマイルで全ての者を魅了する。そして、その笑顔のまま、進軍してくる戦車の砲台を無造作に掴み、くるくると自身を軸にして回り出す。
「マッスル砲丸投げだー!!」
そして、駒のように高速回転しながら、戦車を振り回していく。
「んー、やー!!」
と、戦車を次々と宙に舞う。
「ほら、ニイガル国からエングも……ん、あれ?ニイガル国からの助っ人も来るって……あれ、エングじゃないよね……」
何故か、同じ援軍で来てくれたはずのシルフも、マッスルンの見て、混乱している。
「ま、まぁ見るからに頼もしいようだし、いっか!」
シルフは、思考を停止し、次々と戦闘機を撃墜していく。シルフの魔法は魔法の属性上は無属性となり、トキオ文明国の魔法耐性はほとんど効果がなかったため、戦闘機は無抵抗で撃墜されていく。
「なんでだ!?あの謎の男はまだしも、シルフは、国が出してくれなかったはずだ!?」
「そうだったんだけど、2日前にヒイロが突然来て、ナガーサ国に、イバール国が陥落したら、もう世界は終わりですよって脅しをかけて、私だけでも援軍に寄越せと言ってったらしいのよ」
「そして昨日、ナガーサ国にトキオ文明国からの進軍が自国にないと分かったら、渋々だけど援軍に向かわせてくれたの。それにナガーサ国のSランクパーティーも2組、後から援軍にくるわ」
「ヒイロが何かやっていたのは知っていたが、まさか援軍とはな。本当に助かった。あと少しでも遅かったら全滅していた……」
「とりあえず、私はあのうるさい鳥を全て落とすわ。それにあの棒つきも……うん、大丈夫そうね」
シルフは後ろの方で盛り上がっているマッスルンを見て、呆れながらも安心している。そして何故か、さっきまで限界が来ていたイバール国の冒険者達(男限定)は、マッスルンの姿を見て、息を吹き返していく。
こうして、限界だったイバール国ジョーバン防衛軍は、SSランク冒険者シルフと、Sランクパーティー2組、そして謎の男マッスルンという強力な援軍によって、一気に盛り返していく。
トキオ文明国軍総司令官シキは、愕然としていた。勝ったと思った瞬間、一気に現状を覆された。まず昨日の敵主戦力の《ゴーレム マスターエメル》と《神降ろしのヒイロ》の姿が見えなくなり、その代わりに今朝、ナタリ渓谷にいると報告を受けていた《雷帝グラン》の姿があったことは驚きはしたが、むしろそれだけなら良かった。一番厄介なSSランクが一人減ったのだから。
案の定、敵戦力は落ち、かなり粘ってはいたものの崩壊し、勝ったと瞬間、敵援軍が現れたのだ。それもナガーサ国にいたはずのSSランク冒険者の《天空の魔女シルフ》。そして、凄まじい戦闘力を誇る謎の男、高ランクと思われる冒険者パーティーが2組。
一度、総崩れになったトキオ文明国軍だったが、大将シキの檄になんとか持ち直したが、流れが大きく変わった以上、シキは渋々だが、本日の進軍を諦め、撤退する。
「まぁいい、明日は《ガロス》も全てだし、決着をつけてやる。」
シキは、悔しさを噛み締めながら、撤退の指示を出す。
それを見ていたナットは追い討ちをかけようとしたが、少し体力が回復したグランになだめられ、イバール国も撤退の合図をだし、両軍が引き下がり、2日目のジョーバン街道攻防戦が幕を閉じた。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化!
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる