【完結済み】異世界でもモテるって、僕すごいかも。

恋活

　その後、みんな手紙をすべて読み終わったけれど、途中報告の数とかわりなかった。　


　ローエルさんに、とても気になる手紙のことを伝え、手紙のやり取りが開始された。でも、僕らは、日本人。今まで、もっと簡単に出会い、恋愛をしていた。だから、こちらの恋愛方法？が合わない。
　手紙で好意は伝わるけれど、顔さえわからない人を好きになることは、今のままでは、難しいとみんな思っていた。

「うーん。手紙書くのも楽しいけど、もっとサクサク進めたい。会わないとわかんないよ。」
　ゆう君正直だね。

「そう、やっぱり顔や姿、雰囲気も早くしりたい。向こうばかり自分の顔や姿知っているのは、ずるい。」

「俺たちは、ここの孕み子ではないから、来てから体調も崩してないし、元気だから積極的に動きたいよなあ」

「ローエルさんに頼んで、とりあえず、食堂で顔合わせみたいなのする？」

「そうだね、大人数だと前みたいに大変だから、部屋毎に順番でとても気になる人と直接話そう。」

「うんうん。それがいい。」

「みんな顔合わせ終わったら、次に気になる人と食堂で顔合わせしようよ。もしかしたら、他の人がとても気になる人になるかもよ。」

あれ？みんな気にしてないのかなあ？
「みんな複数恋愛OKになったの？僕、二人気になる人がいてどうしようって思っているんだけど・・・・。」　
　僕が言うと、みんな、ハッとした顔をしていた。

「確かに複数恋愛が気にならなくなってる自分がいる」
「気になるけど、手紙の二人が気になるんだよね」
「うん、会ってどちらかにしようって思ってない。二人以外に良い人いたらって考えてる」
「ここ日本じゃないし、固定観念ぶっ払って思うように生きていいと思うぞ。」
「そうだよ、しおん君、日本でも異世界でもモテモテなんだから、すごいよ。」
「そうそう、普通、異世界物の話ならモテない自分が異世界では、モテるってのが常識的でしょ。でも、しおん君は、異世界を又にかけてモテモテ。」
「そっか、僕ってすごいのかも。」
「「すごいって」」

「じゃあ、悩まない。思う通りに生きる！」　

「そうそう、異世界楽しもうぜ。」

　異世界で恋人見つけたい。異世界で恋活始めるぞ。モデルをしていた時に出来なかった、あれこれしたいことたくさんあるし。
　ここでの生活が前よりもっともっと楽しみになってきた。