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順番

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 着々と子ども部屋が出来上がった。みんなでベビーベッドを注文したり、カーテンをかわいい柄にしたりと毎日部屋が変化していった。
 たまに街でぬいぐるみやおもちゃ、服なども買ったりととてもみんなが嬉しそうにしている姿をみて僕は幸せを感じていた。
 そう、庭もびっくりするほど変化したのだ。ベンチ型のブランコがいつの間にかあったり、小さい子どもが遊べるかわいい遊具が増えたのだ。アレクさんが庭師さんと一緒に作ったらしい。意外とDIYが得意みたいで新たな発見があったりと楽しい毎日だった。

 そして、今日、みんなでラドンの実を教会に貰いに行った。ラドンの実の見た目は、アボカドぐらいの大きさで色も同じような感じだった。
 たかし君やヨースケさんたちに聞いた話では、中は赤くて甘酸っぱい感じらしい。日本の果物で言うとイチゴとブドウが合わさった感じみたい。味は、とても美味しくて、また食べたいって言っていた。だけど、妊娠したい時にしか食べられないらしい。みんな、あの味は、魅力的って言ってた。食べるのがとても楽しみ。
 
 今日、ラドンの実を食べる=子作りなのに、実は、まだ教えてくれないのだ。僕は、誰との子どもでもいいが、教えてくれないと気になる。ずっとこの1ヶ月、聞いたり観察したんだけど、誰が最初なのか分からなかった。

 今、お風呂にゆっくりと1人で入っている。あと数十分で誰との子どもを最初に生むかがわかる。それにしてもなんで、内緒なんだろう。何回聞いても教えてくれないし。ほんとに怪しい。でも、怪しいこともないから、じゃんけんとかなのかもしれない。僕が気にするから面白がって教えてくれないのかも。うん、たぶんそうだね。なんかすっきりしたし、お風呂出よっと。

 さぁ、主寝室には、誰がいるのかな。なんか内緒にされるのもちょっと楽しいかも。



side 3人

ア「しおんは、ずっと気にしてたな。」
ケ「そうだね。」
ダ「子どもの順番は賭けなんて。しおんくんには秘密だ。」
ケ「分かってるよ。秘密だよな。」
ア「バレたらヤバい。」
ダ「そうだな。」
ケ「初夜にしおんくんがイッた回数で賭けをしたなんてバレたら」
ア「しおんに聞かれたらまずいって」
ダ「そうだよ、絶対に口も聞いてくれなくなるって。」
ケ「酒飲んで、賭けなんてダメだな」
ア「あぁ、ほんとにな。」
ケ「酒って怖いね。」
ダ「みんな酒強いし、みんな覚えていたし。」
ア「そろそろお風呂から出てくるか」
ダ「そろそろだね。」
ケ「そうだね。」

「じゃあ、部屋に行くわ。」

「「かわいい子を期待してる」」

「それは、神のみぞ知る」
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