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トレードマークのバフンウニのイラストがプリントされている。
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「おかえりなさい姫華さん」
舞ちゃんが声を掛けてくれたことにより、当初の目的を思い出した。
「ごめんね舞ちゃん。
高橋の奴に説教かましてやったけど、暖簾に腕押しで。
同期が嫌な思いさせてホント悪いわね」
「そんなそんな!
同期と言えども考え方や価値観が同じな訳じゃないし、あの人がやらかしても姫華さんのせいじゃない。
でも、あえて姫華さんは私のために一言言いに行ってくれて。
その気持ちが嬉しいの」
舞ちゃんは本当に素敵な女性だ。
こんな風に言われてしまうとわざわざあのいけ好かない男に会いに行った甲斐があるというもの。
「あんまり役に立てなくてごめんね。
アイツと話してクソ腹が立ったから、今日は思いっきり泳いで忘れてやる」
そう、今日はスイミングスクールに行く日だから、泳いだら嫌な気持ちも水に流せるだろうか。
その前に、私にはやることがある。
「あっれ~?城之内さん、何してるんですかぁ~?」
マヌケ声で話し掛けてきた相澤に、某小学生探偵の姿を思い浮かべた。
「たまにはデスクの中身を整理しないとね」
私のデスクには色々なモノが入っているので、いい機会だ。
姫華は抱えている案件が多いので、その分手元の書類も多い。
書類も、手元に残すもの、資料室送りにするもの、処分するものに分別しよう。
あーこれ、なんだか学生の時を思い出すなぁ。
テスト前になると、テスト勉強をしなければならないのに、なぜか部屋の整理をしたくなって、しかもそれが割と楽しくなってしまってあまりテスト勉強が捗らなくなるやつ。
・・・ところで、元カレからのプレゼントって一体どんなモノなのだろう。
おそらく、交際していたのは中学生くらいの頃だろうから、シルバーのペアリングやネックレスなら御の字だろう。
今時の中学生はお洒落だから、ザ・チッスやサンドシーなんかのブランド物を買うのかもしれないが・・・姫華が中学生の時代は、結構な昔のことである。
しかし、もしもボールペンなんかだった場合、どれがプレゼントなのか特定するのは難しい。
申し訳ないとは思いつつ、私が転生してから仕事中に姫華のキュートなボールペンコレクションを拝借して、何本かインク切れや破損により処分しているのだ。
もし、その処分した中にプレゼントが含まれていた場合はもうお手上げである。
とにかく、今はそのプレゼントがあることを信じて、引き出しを整理するのみ。
すると、一番深い引き出しの奥底に、ウニバーサルスタディオの四角い缶が見えた。
ウニをモチーフにしたテーマパークのもので、そこのトレードマークのバフンウニのイラストがプリントされている。
テーマパークでよく売られている、クッキーやチョコレートが入っている典型的なお土産用の缶。
そういえば、姫華の日記にもデートでウニバーサルに行ったって書いてあったように思う。
「この中に何かあるに違いないわね」
缶の蓋の淵に爪を立て、そっと蓋を外した。
舞ちゃんが声を掛けてくれたことにより、当初の目的を思い出した。
「ごめんね舞ちゃん。
高橋の奴に説教かましてやったけど、暖簾に腕押しで。
同期が嫌な思いさせてホント悪いわね」
「そんなそんな!
同期と言えども考え方や価値観が同じな訳じゃないし、あの人がやらかしても姫華さんのせいじゃない。
でも、あえて姫華さんは私のために一言言いに行ってくれて。
その気持ちが嬉しいの」
舞ちゃんは本当に素敵な女性だ。
こんな風に言われてしまうとわざわざあのいけ好かない男に会いに行った甲斐があるというもの。
「あんまり役に立てなくてごめんね。
アイツと話してクソ腹が立ったから、今日は思いっきり泳いで忘れてやる」
そう、今日はスイミングスクールに行く日だから、泳いだら嫌な気持ちも水に流せるだろうか。
その前に、私にはやることがある。
「あっれ~?城之内さん、何してるんですかぁ~?」
マヌケ声で話し掛けてきた相澤に、某小学生探偵の姿を思い浮かべた。
「たまにはデスクの中身を整理しないとね」
私のデスクには色々なモノが入っているので、いい機会だ。
姫華は抱えている案件が多いので、その分手元の書類も多い。
書類も、手元に残すもの、資料室送りにするもの、処分するものに分別しよう。
あーこれ、なんだか学生の時を思い出すなぁ。
テスト前になると、テスト勉強をしなければならないのに、なぜか部屋の整理をしたくなって、しかもそれが割と楽しくなってしまってあまりテスト勉強が捗らなくなるやつ。
・・・ところで、元カレからのプレゼントって一体どんなモノなのだろう。
おそらく、交際していたのは中学生くらいの頃だろうから、シルバーのペアリングやネックレスなら御の字だろう。
今時の中学生はお洒落だから、ザ・チッスやサンドシーなんかのブランド物を買うのかもしれないが・・・姫華が中学生の時代は、結構な昔のことである。
しかし、もしもボールペンなんかだった場合、どれがプレゼントなのか特定するのは難しい。
申し訳ないとは思いつつ、私が転生してから仕事中に姫華のキュートなボールペンコレクションを拝借して、何本かインク切れや破損により処分しているのだ。
もし、その処分した中にプレゼントが含まれていた場合はもうお手上げである。
とにかく、今はそのプレゼントがあることを信じて、引き出しを整理するのみ。
すると、一番深い引き出しの奥底に、ウニバーサルスタディオの四角い缶が見えた。
ウニをモチーフにしたテーマパークのもので、そこのトレードマークのバフンウニのイラストがプリントされている。
テーマパークでよく売られている、クッキーやチョコレートが入っている典型的なお土産用の缶。
そういえば、姫華の日記にもデートでウニバーサルに行ったって書いてあったように思う。
「この中に何かあるに違いないわね」
缶の蓋の淵に爪を立て、そっと蓋を外した。
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