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◆悪役令息に転生
しおりを挟む主人公受け
ユウト・エリーザ
攻め
全員
◇◇◇
突然ですが、こんにちは。ただ今俺は、乙女ゲームの悪役令息に転生しました。ものすごく美形なのは有難いけど、みんなに嫌われてんだよなこいつ。死ルートもあるくらい、残念なキャラ。そんな、ユウト・エリーザは、現在生まれたての赤ん坊である。
「ユウトは、ママとパパに似て美しいわ!」
メリー・エリーザは、俺の母親。
「俺たちの子は世界一だな」
この親バカの父親の名は、ルーヤ・エリーザ。
両親はとてつもなく美形だ。そんな二人から生まれた俺も、もちろん美形なわけで。
赤ちゃんにしてこの完成度。もうあとあとの成長が怖い。
まあ、そんなこんなで、異世界という名の乙女ゲームに転生した俺だが、いまいち前世の記憶がない。覚えているのは、日本というところにいて、家族と平凡に暮らしてた高校生ぐらいの男でゲーム好きってことくらい。名前とかどんな顔だったかとかはわからない。
「ユウト、ごはんの時間よ」
母親が乳を俺に出してきた。え、ちょ、おま。
何してんだよ!!エロゲーかよ!
て、混乱していたら、それを咥えている俺。
あっ、そうだ、俺は今赤ん坊だったわ。でも前世では思春期真っ只中だったわけで。なんか、ごめんなさい。恥ずかしい気持ちにもなりつつ、口元が綻ぶユウト0歳。
それから俺も母親のおかげですくすく元気な子供に育ち、現在8歳である。
その若さにして、一度勉強したら、すぐ覚えるし、剣の練習をやればすぐ上達するしで、もう凄い俺って感じ。まさにチートじゃん。
この完璧ユウトくんがなんで高校生ぐらいになったら、悪役令息としての位置付けされるかわからない。
ゲームでは、すぐに高校生から始まっていたから、どういう流れでそうなったのかわからなかった。まあ、完璧すぎて、何か心に溜まることでもあったんだろう。そうでなきゃありえない。
そして、今夜パーティーが開かれることになっている。
招待されていたので、おめかしをして、大きなお城的なとこに両親と手を繋いで来た。
まさか乙女ゲームの重要人物たちとここで出会うなんて考えてなかった。
うわぁ。中に入ると、すぐにこう思った。やべぇな。豪華すぎ。参加している人、全員がTHE金持ちって感じがする。
この空間には慣れないな。
「ねぇ、お母様!お外行ってきてもいい?」
「いいわよ。でも早く戻るのよ」
「やった!ありがとう」
俺は、母親から許可をもらった瞬間、すぐに外に出た。
「うわぁ、涼しー」
夜風が体中を包み、気持ちいい。
「そこで何してんの」
現在の俺と同い年くらいの子供がいた。
生意気そうな雰囲気の男の子。
将来イケメンになる予備軍だな、こいつ。
と、無性にムカついた。
「特に何もしてないよ。でもこんなに涼しいと気持ちいいよね」
とりあえず、子供っぽいことを言っておく。
「お前、ガキだな!」
「え?」
ガキはお前だろ、と思わずツッコミそうだったがグッとこらえた。
「俺はな!ここから見る景色が最高だと思ったんだ!ふふん、大人だろ?」
まあ、景色はいいけど、何が大人なのかわからない。まず、『大人だろ?』って言っている時点でもうなんか、アウトな気もする。
「すっごいね!大人だね!」
とりあえず、子供は褒めておくのが一番だ。
「そうだろそうだろ!」
あー、めっちゃ嬉しそうな顔してる。
「じゃあ、僕は、もう少し遠くに行って来るね!バイバ…、?」
子供の相手をする暇はないと思いつつ、離れようとするが、なぜか手を掴まれる。
「お、お前遠くに行ったら迷子になりそうだから、俺もついていく」
「あ、ありがとう…でも大丈夫だよ」
「大丈夫なわけあるか!お前みたいな奴は俺が守ってやらないと」
「え、でも」
「いいから俺のいうことだけ聞けよ!」
だめだ、全然折れてくれない。
「ありがとう」
とりあえず満面の笑みでお礼を言っておく。
「…っ!は、早く行くぞ」
そう言って俺の手を握った。
そして、近くにあったベンチで二人腰掛けた。
「俺の名前はシオン。お前は?」
シオン…、どこかで聞いたことあるけど、まあいいか。
「シオン!僕は、ユウト。よろしくね」
「ユウトか…。一生忘れない」
それから二人で他愛もない会話をした。
しばらくしてシオンにさよならを告げて俺は誰もいなそうな会場の二階へと足を運んだ。
ここなら、少しは休めるかもと思いつつたどり着いた。
「おい。そこで何してる?」
「え?」
またも邪魔されるデジャブ感。
「何をしていると聞いている」
「えっと、…探検です」
子供らしくそう答えておこう。
「探検か。なぜパーティーに参加しない?」
俺と同じくらいの年の少年のくせに、少年らしからぬ話し方だ。顔は美形だ。
「気分転換だよ」
「そうか、俺と同じだな。…ところでお前、その格好だがもしかして男か?」
「え、もちろんだよ」
女にでも見えるというのか。
「お前みたいな綺麗なやつは初めてみた」
おいおい。急に口説きだしたぞこいつ。
「はは。それはどうも」
ここは流す。
「俺はレイ。名前を聞いても良いか?」
「僕はユウト。よろしく」
レイという少年とも他愛もない会話をして、会場に戻ると告げて別れた。
一人になる時間が欲しいけど、アルト兄弟というキャラとエオルという大人しいキャラとも出会った。へへ、友達増えたとか喜ぶとかそういうのじゃない。疲れた。
普通にパーティーに参加した方が良かったかもしれないと思った。
それからパーティーが終わり、俺は両親とともに帰った。
そして、あれから月日が経ち、等々高校に入る歳になった。
「ユウト!ママは心配よ」
「僕なら大丈夫です。立派な人間になって帰ってきますから」
「そうじゃなくて、ママはユウトが誰かに襲われないか心配で」
「大袈裟です。僕ならここで鍛え上げた力はあるのでもしそのようなことがあっても返り討ちにします」
「それは頼もしいわね。安心だわ。頑張ってね。これだけは忘れないで。いつでも帰ってきてもいいからね」
「はい。ありがとうございます」
そして、母親にしばらくの間、別れを告げ俺は家を出た。
ここからが悪役令息スタートだ。
キャラになりきることは、死への繋がり。
そこで、俺は考えた。
地味に過ごせば大丈夫じゃね?作戦。
まぁ、俺が言うのもなんだが、ユウトの顔はものすごく美形で、なんでも出来ちゃうチート野郎だ。
こんな奴が地味に過ごすなんて無理だ。むしろ目立つ。
だから俺はこの日のために変装グッズを揃えた。
今時こんなの売ってるの?と思うくらいのダサメガネ。候補にボサボサカツラもあったけど不潔感でさすがに目立つなと思い、このダサメガネをかけて地味に過ごすことを決めた。後は、マスクをするだけ。ただの個性が強い奴くらいにしかとらえないだろ。
そう思い、ダサメガネをかけ、マスクを着用した。
よし、完璧だ!いざ学校へ!!と胸を張って入学を終えた。
俺は悪役令息じゃない!ただの人間だ!
そう思い平穏に過ごしていた。
そう、平穏に。
ところが。
「やっと見つけた、ユウト」
俺は、なぜか犯された。
【シオンside】
小さい頃に出会った少年に会いたい。
「…ユウト」
その名が手がかり。他に何も情報はない。
そして、高校に入り、あの初恋の少年と同じ名前の人が現れたが、全くの別人だった。
でも、ふと疑問に思った。
明らかに顔を隠し、変だった。
もしかして、変装してる?
そう思い、気になって仕方なかった。
幸いにも同じクラスであるため、話しかけるチャンスはある。
ダサい眼鏡やマスクで顔を隠しているが、華奢な体型、艶々な綺麗な髪、俺好みな匂いと声。それは隠せていない。
そして、運良く図書室で二人きりになった。
「なぁ、」
クラスでは話したことないが、同じクラスメイトだ。変に思われないだろう。
「はい?」
彼は読んでいた本から俺へと視線を移した。
緊張する。
「俺、シオン」
「え?あ、うん」
「そうじゃなくて、覚えていない?」
「お、同じクラスの…」
「まぁ、そうだけど、…お互いがまだ小さい頃会ったよな」
「えっと、…あ、」
「あ?」
「いやなんでもない」
「嘘つけ。今思い出しただろ」
明らかに思い出した反応をしたが無かったことのようにされては俺の長年の初恋が台無しになって困る。
「ほ、本当だよ、僕なんかがシオン様みたいな方と知り合ってたなんて…。誰かと勘違いしているのでは?」
「いや、お前だ」
知らない気を通すので俺もそれなりの行動に出た。
彼のダサい眼鏡とマスクを奪い取る。
「ほら、お前だ」
隠れていたのは、幼い頃俺が好きだった初恋の人の顔。相変わらず、綺麗だ。美形に拍車がかかりすぎている。
「でもどうして、僕があの時の少年だってわかったの?」
「名前」
「あ、そっか。覚えていてくれてたんだ」
「そうだ」
お前は俺のことなんて忘れてたみたいだけどな。
「じゃあ、友達にでもなってくだ…」
「無理だから」
「そうですよね。騙してた俺となんて」
「違う。そうじゃない。俺はお前と恋人になりたい」
「無理です」
呆気なく断られた。まあ、想像はしてたけど。
「じゃあ、無理やり奪うまでだ」
熱いキスをした。
そして、そのまま誰もいない図書室で初体験を終えた。
【レイside】
「おい。そこの地味なお前」
この学校に似合わない奴がいる。
その名は、ユウト・エリーザ。
ダサい眼鏡とマスクで顔を隠している。
隣のクラスであるが、俺の初恋の人と同じ名前であったため気になった。
せっかく想いの人に会えたと思ったのにまさかの別人。
ムカついて、ちょっかいを出すようになった。
最初は、罵倒や足を引っ掛けるとか幼稚なことしていた。だけどいつしか、こいつがこんな無性に可愛く見えて仕方なかった。
額にキスから始まり、徐々に悪化していき無理やり体の関係まで繋げた。
止まらない腰つき。
乱れるコイツ。
それがたまらなかった。
「なんで、こんなこと…っ」
「お前が悪い」
俺をこんなにも惹きつけるお前が。
額にしかキスしたことないから、唇にも、こいつの全部にキスしたかったので、行為の後弱っているこいつの眼鏡とマスクを外した。
「え?」
この顔…、俺が探していた初恋の人。
「お前だったんだ」
こんな近くにいたなんて。
お前がどんな姿だろうと俺はまたお前に恋してたってわけか。
たまらなくなった。
もう見失わない。
寝ている想いの人を離さないと抱きしめた。
【アルト兄弟side】
「ね、リチャード」
「何?アルヴァン」
「ユウト見つけた」
「あの子だよね。早く僕たちのものにしないと」
小さい頃、僕たち兄弟の前に現れた運命の人。
さっそく、歩いているところのユウトを捕まえて僕たちの部屋に閉じ込めた。
それからセックスを三人で楽しんだ。
「ユウト、ほら僕の舐めて」
「んっ、!」
「リチャードだけずるい!じゃあ、ユウトの乳首は僕が」
ドロドロに甘やかした。
「ね、ユウト。今ユウトの中に僕たち二人分のが入っているのわかる?」
「やめっ、ぁっ、」
ユウト大好き。
もう僕たちのものだよ。
【エオルside】
俺は小さい頃から大人しくて、なかなか人と話すことができなかった。
ユウト・エリーザは俺の心を唯一開いてくれた人。
もうそれからの俺は必死でユウトのことを調べた。
そして、ユウトに相応しくなるため俺は努力をして現在エリート校であるこの学校に入学した。
入学した時のユウトは、綺麗な顔を隠して学校生活を送っていた。
「ふふ、全部俺が知っているユウトのこと」
優越感に浸る。
俺だけがユウトの全てを知っている。だから、一番俺がユウトに相応しい。
ユウトを拉致して、俺のものにした。
最初は震えて怯えていたのが、今じゃ俺のをくわえてよろこんでいる。
俺はわざと、ユウトのを音を立てて、手を上下に動かしていく。
くちゅくちゅとみだらな水音。
やらしい音。
俺の興奮を助長する。
「ぁ、ん、…ふンっ」
そして、繋がれた唇からは卑猥な水音とユウトからは小さい吐息が漏れ、もう離れまいと熱いキスを交わす。
そして、ユウトが虚ろな目で、何か言った。
「こんなことになるんだったら、悪役のままが良かった」
と、意味のわからない言葉を言っていた。
「何わけのわからないこと言ってんの。俺はどんなユウトだって好きだよ」
そして、また体を繋げた。
補足
悪役になりきっていても、殺されず愛されます。「生意気なとこも可愛い」や「その表情が変わるのたまんないな」「悪役だけど地味に優しい」とかみたいな感じで終わるのがオチです。とりあえずどんな形でもとことん愛されてます。
【完】
148
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